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第95話 予選
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~一ノ瀬愛美視点~
予選が始まる。私は織原くんにもらったアーペックスに出てくる恐竜のぬいぐるみを抱えてゲーミングチェアに体育座りをしながら待機していた。
ここで負ければ、私の挑戦は終わってしまう。
かつてない緊張感が押し寄せる。
ウォーミングアップの段階で建築が上手くできなかった。こんなんで優勝できるものか。
私はため息のような深呼吸をして自分を落ち着かせる。
カウントダウンが始まった。
3
2
1
カウントと私の内側で脈打つ鼓動が重なる。数字の0を待たずに画面はステージ上空。アーペックスのシップとは違って空飛ぶバスが真っ直ぐの航路を走る。
全国高校eスポーツ選手権大会フォートトゥナイトソロ部門の予選が始まった。
──────────────────────────────────────────────────
~織原朔真視点~
14時になった。僕は一ノ瀬さんの出る大会の予選配信を視聴する。予選はリモートで行われ、司会やコメンテーターも決勝より削減された人員で行われていた。
しかし、実況の武藤兼次さんと解説の新界さん、予選配信のMCとしてポケットジャングルの2人が場を盛り上げていた。音咲さん達はいなかった。既に配信は始まっていた為、MC達の紹介等は済まされたあとだった。
『このRain君が今大会優勝候補の1人ですね』
新界さんがポケットジャングルの2人に言った。画面は紹介されたRainのプレイ画面となりRainの操るキャラクターが資材や武器を素早く漁るのを見守りながら画面右下にワイプで喋る新界さんが抜かれているといったレイアウトだった。
『前情報でこのフォートトゥナイトでアメリカ留学をしているとのことなんですが……』
『はい。既にアメリカの大会で数多くの優秀な成績を残していますね』
Rainは他のプレイヤーから撃たれており、直ぐに建築を始め、遮蔽物を造り射線を切った。
『早いですねぇ』
『遮蔽を造りながら、Rain選手は攻めに行きます』
実況の武藤さんが状況を整理した。
『予選では実力差が結構あったりするので、強気に攻めていきますね。エリミネートポイントを稼ぐつもりですか?』
『そのようですね。っとそうこう言っている間に撃破しました!!』
『流石ですね』
予選は10マッチ制限で行われ、それぞれの戦いで獲得した順位ポイントとエリミネートポイントを合算した上位50名が選出される。現在Rainが参加している試合と同時進行で別の試合が幾つか行われている。予選参加人数は3000人を超えているとのことだ。また次の日も予選が行われ、そこでも同様のルールで50名が選出される。ちなみにday1で50位以下となった選手も、次の日day2で行われる予選に参加できるようなのでこの日に結果がでなくてもまだ決勝に出られる可能性がある。
終始Rain視点でこの試合を見終えた僕は思った。
──注目選手ぐらいしか写らないのだとしたら一ノ瀬さんを探すのは困難かな?アカウントもシロナガックスではなくて新しく作ったMANAMIっていうアカウントらしいし……
この配信はすべての予選試合を見せるわけではなく、途中で終わってしまう。また、ゴースティングを避ける為、観戦モードができないようになっているし、配信映像も実際に行われている試合から10分程遅れた映像になっている。
しかし一ノ瀬さんの実力なら予選でも注目されること間違いなしなのだが、あまり騒がれていない。
──あ、手を抜くって言ってたっけ?
予選で目立つと決勝で狙われる恐れがある。
配信は次の予選試合を写す。
『このマッチでの注目選手はYummy君ですね』
Yummyのプレイ画面に切り替わり、新界さんが解説する。
『世界大会のアジア予選に出場したことのある選手ですね』
『アジア予選?』
ポケットジャングルの佐藤さんが復唱する。
『はい。その予選には日本のプロも参加しているんですが、その中でYummy君はベスト16を獲ったりしてますね。そのアジア予選は残念ながら落ちしてしまいましたが、その時彼を倒したのが世界大会でベスト8のイルハンだったので運が悪かったって感じですね』
実況の武藤さんが補足説明をする。
『その時の世界大会の優勝賞金が300万ドルで、日本円に換算すると3億3000万円でした』
『3億!!?俺達コントで何回優勝しなきゃいけないんすか!!?』
『しかも16歳が優勝しましたからね。その時の賞金ランキングでジョコビッチやタイガー・ウッズを抑えて彼が1位でしたよ』
『はぁ~!!夢が広がるなぁ~、今度さたけに薦めてみようか?プロゲーマー目指せって』
ポケットジャングルの佐藤さんに続いて幸田さんがつっこんだ。
『アイツじゃ無理だろ』
画面がYummyから切り替わり、アカウント名龍人という選手のプレイ画面になった。
『この龍人選手は前回大会の優勝者ですね』
『おおっ!じゃあこの試合は熱い展開になりそうですね』
『はい。前回優勝した龍人君は17歳。対するYummy君は16歳、このeスポーツの大会ではサッカー等のフィジカルスポーツの大会と違って1年生の活躍が目覚ましいんですよね』
武藤さんの言葉に同調するように新界さんは言った。
『そうですね。まだ未発達と言えばそうなんですが、技術の向上が日に日に増してるんですよね。下の世代が上の世代の業を習得して、改良する。そしてその更に下の世代がそれをまた改良して業にする。業界全体を通して皆がランクアップしている印象があります』
それを受けてポケットジャングルの幸田さんが言った。
『お笑いと全然違いますね。僕らの上の世代がお笑い黄金世代と呼ばれていて僕らの世代から下は谷底だって言われてますもん』
武藤さんが冷静な言葉を挟む。
『谷間世代とかではないんですか?』
『いやぁ、僕らもそうなんですけど最近の若手とかは特に、いま面白いものしかやらないんですよ。だから1年後とかなんなら半年後には全く受けないものを量産しているというか』
〉わかる
〉予選の話しろよ
〉最近の若手つまらんやつばっか
〉頑張って
『予選の話しろ、とのコメントがあった為、お笑い談議はまた今度で』
僕はここで配信を見るのを止めた。
僕よりも上手いプレイヤーはたくさんいたが、一ノ瀬さんの敵となるプレイヤーはいなさそうだっからであり、そろそろ約束していた打ち合わせの時間が来たからだ。
『第一回Vチューバーポーカー大会』
これはギャンブル系Vチューバーの積飛獏さんによる企画だ。田中カナタ杯で僕のことを知った積飛さんから連絡がきたのだ。開催されるのはこのeスポーツ大会の後、夏休みの終わり頃であるが、メッセージが来て直ぐに僕は参加することを表明した。そして既に決まっている大会参加者の名簿を見て僕は心踊った。
天久カミカさんの名前があったからだ。
予選が始まる。私は織原くんにもらったアーペックスに出てくる恐竜のぬいぐるみを抱えてゲーミングチェアに体育座りをしながら待機していた。
ここで負ければ、私の挑戦は終わってしまう。
かつてない緊張感が押し寄せる。
ウォーミングアップの段階で建築が上手くできなかった。こんなんで優勝できるものか。
私はため息のような深呼吸をして自分を落ち着かせる。
カウントダウンが始まった。
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カウントと私の内側で脈打つ鼓動が重なる。数字の0を待たずに画面はステージ上空。アーペックスのシップとは違って空飛ぶバスが真っ直ぐの航路を走る。
全国高校eスポーツ選手権大会フォートトゥナイトソロ部門の予選が始まった。
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~織原朔真視点~
14時になった。僕は一ノ瀬さんの出る大会の予選配信を視聴する。予選はリモートで行われ、司会やコメンテーターも決勝より削減された人員で行われていた。
しかし、実況の武藤兼次さんと解説の新界さん、予選配信のMCとしてポケットジャングルの2人が場を盛り上げていた。音咲さん達はいなかった。既に配信は始まっていた為、MC達の紹介等は済まされたあとだった。
『このRain君が今大会優勝候補の1人ですね』
新界さんがポケットジャングルの2人に言った。画面は紹介されたRainのプレイ画面となりRainの操るキャラクターが資材や武器を素早く漁るのを見守りながら画面右下にワイプで喋る新界さんが抜かれているといったレイアウトだった。
『前情報でこのフォートトゥナイトでアメリカ留学をしているとのことなんですが……』
『はい。既にアメリカの大会で数多くの優秀な成績を残していますね』
Rainは他のプレイヤーから撃たれており、直ぐに建築を始め、遮蔽物を造り射線を切った。
『早いですねぇ』
『遮蔽を造りながら、Rain選手は攻めに行きます』
実況の武藤さんが状況を整理した。
『予選では実力差が結構あったりするので、強気に攻めていきますね。エリミネートポイントを稼ぐつもりですか?』
『そのようですね。っとそうこう言っている間に撃破しました!!』
『流石ですね』
予選は10マッチ制限で行われ、それぞれの戦いで獲得した順位ポイントとエリミネートポイントを合算した上位50名が選出される。現在Rainが参加している試合と同時進行で別の試合が幾つか行われている。予選参加人数は3000人を超えているとのことだ。また次の日も予選が行われ、そこでも同様のルールで50名が選出される。ちなみにday1で50位以下となった選手も、次の日day2で行われる予選に参加できるようなのでこの日に結果がでなくてもまだ決勝に出られる可能性がある。
終始Rain視点でこの試合を見終えた僕は思った。
──注目選手ぐらいしか写らないのだとしたら一ノ瀬さんを探すのは困難かな?アカウントもシロナガックスではなくて新しく作ったMANAMIっていうアカウントらしいし……
この配信はすべての予選試合を見せるわけではなく、途中で終わってしまう。また、ゴースティングを避ける為、観戦モードができないようになっているし、配信映像も実際に行われている試合から10分程遅れた映像になっている。
しかし一ノ瀬さんの実力なら予選でも注目されること間違いなしなのだが、あまり騒がれていない。
──あ、手を抜くって言ってたっけ?
予選で目立つと決勝で狙われる恐れがある。
配信は次の予選試合を写す。
『このマッチでの注目選手はYummy君ですね』
Yummyのプレイ画面に切り替わり、新界さんが解説する。
『世界大会のアジア予選に出場したことのある選手ですね』
『アジア予選?』
ポケットジャングルの佐藤さんが復唱する。
『はい。その予選には日本のプロも参加しているんですが、その中でYummy君はベスト16を獲ったりしてますね。そのアジア予選は残念ながら落ちしてしまいましたが、その時彼を倒したのが世界大会でベスト8のイルハンだったので運が悪かったって感じですね』
実況の武藤さんが補足説明をする。
『その時の世界大会の優勝賞金が300万ドルで、日本円に換算すると3億3000万円でした』
『3億!!?俺達コントで何回優勝しなきゃいけないんすか!!?』
『しかも16歳が優勝しましたからね。その時の賞金ランキングでジョコビッチやタイガー・ウッズを抑えて彼が1位でしたよ』
『はぁ~!!夢が広がるなぁ~、今度さたけに薦めてみようか?プロゲーマー目指せって』
ポケットジャングルの佐藤さんに続いて幸田さんがつっこんだ。
『アイツじゃ無理だろ』
画面がYummyから切り替わり、アカウント名龍人という選手のプレイ画面になった。
『この龍人選手は前回大会の優勝者ですね』
『おおっ!じゃあこの試合は熱い展開になりそうですね』
『はい。前回優勝した龍人君は17歳。対するYummy君は16歳、このeスポーツの大会ではサッカー等のフィジカルスポーツの大会と違って1年生の活躍が目覚ましいんですよね』
武藤さんの言葉に同調するように新界さんは言った。
『そうですね。まだ未発達と言えばそうなんですが、技術の向上が日に日に増してるんですよね。下の世代が上の世代の業を習得して、改良する。そしてその更に下の世代がそれをまた改良して業にする。業界全体を通して皆がランクアップしている印象があります』
それを受けてポケットジャングルの幸田さんが言った。
『お笑いと全然違いますね。僕らの上の世代がお笑い黄金世代と呼ばれていて僕らの世代から下は谷底だって言われてますもん』
武藤さんが冷静な言葉を挟む。
『谷間世代とかではないんですか?』
『いやぁ、僕らもそうなんですけど最近の若手とかは特に、いま面白いものしかやらないんですよ。だから1年後とかなんなら半年後には全く受けないものを量産しているというか』
〉わかる
〉予選の話しろよ
〉最近の若手つまらんやつばっか
〉頑張って
『予選の話しろ、とのコメントがあった為、お笑い談議はまた今度で』
僕はここで配信を見るのを止めた。
僕よりも上手いプレイヤーはたくさんいたが、一ノ瀬さんの敵となるプレイヤーはいなさそうだっからであり、そろそろ約束していた打ち合わせの時間が来たからだ。
『第一回Vチューバーポーカー大会』
これはギャンブル系Vチューバーの積飛獏さんによる企画だ。田中カナタ杯で僕のことを知った積飛さんから連絡がきたのだ。開催されるのはこのeスポーツ大会の後、夏休みの終わり頃であるが、メッセージが来て直ぐに僕は参加することを表明した。そして既に決まっている大会参加者の名簿を見て僕は心踊った。
天久カミカさんの名前があったからだ。
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