【完結】人前で話せない陰キャな僕がVtuberを始めた結果、クラスにいる国民的美少女のアイドルにガチ恋されてた件

中島健一

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第90話 衝突

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鐘巻郁夫かねまきいくお視点~

「ふぅ……」

 と、松本美優とその母親を見送った俺は一息着いた。

 ──まさか織原と松本があんなに仲が悪いとは思わなかったな。

 一方的ではあるが、織原のはっきりしない意志疎通にイラついていたのが、今回のことで爆発したって感じだった。

 織原には後で松本に身の上のことを話したと伝えなきゃいけない。

 今日の三者面談は次の生徒で最後だ。俺は自分で作った自分だけの三者面談表を見て確認した。

 ──最後は一ノ瀬愛美いちのせまなみか。

 一番進路に問題なさそうな生徒が最後に来てくれて俺は面談が始まる前に肩の力を抜いた。一ノ瀬の学校の成績、模試の結果を並べる。申し分なしの優等生だ。

 ──母親が弁護士で父親が医者だったっけな?

 大学進学は当然として、法学部に行くのか医学部に行くのかが争点となるのだろうと俺は当たりを付けて、一ノ瀬家の2人を待った。

 トントンと慎ましいノックが聞こえた。

 ──時間ぴったり……

 俺は、どうぞと言って教室内にノックをした者を招き入れる。サッと、これまた慎ましく教室の扉が開き、ハイウェストで淡いグレーのパンツスーツ姿の一ノ瀬の母親と当然だが制服姿の一ノ瀬愛美が母親の後を追って教室に入ってきた。

「こんばんは」

 俺は立って挨拶をした。

「こんばんは」

「こんばんは鐘巻先生」

 俺は自分が座る前に2人に座るよう促した。2人は同じような仕草で椅子に座る。一ノ瀬愛美はおっとりとした可愛らしい生徒だが、母親は自信に溢れた美人と形容した方が相応しい。流石は法律家、相談者に不安を与えないような雰囲気がある。

 話をどう切り出すべきか考えた俺は、とりあえず一ノ瀬愛美の成績表を2人が見やすいように並べた。

「え~、こちらが愛美さんの成績でして、難関な私立大学、国公立も問題なく狙える成績です。愛美さんの進路については既に話し合っておいでですか?」

「はい、医学部を目指すと」

 母親はそう言って娘を見た。当の本人は俯きながら頷く。

 今の返事で俺は仕事を終えた安心感のせいか、ホッとした。

「では、既に考えている大学等はありますか?」

 その質問にまたもや母親が答えた。

「東大か京大の医学部を目指して──」

 うわぁ、当然のことのように言うな。一ノ瀬愛美の母親は自分のことのように進路先とその後の人生プランを語った。

 頭の良い人は、そもそも頭のできが違う。1を教えれば10を知る。一体何の役に立つのか教師の俺でもわからない数学の公式すらもこの人達は人生に生かしてしまう。

 この子の成績なら東大、京大の医学部にだって行ける。その道に進むのが正解だと多くの人が思うだろう。しかし当の本人は俯きながら、時々母親の言う人生プランに眉をひそめる。言いたいことがあるのだけれどそれを噛み殺しているような印象を受けた。

「私もこの子の母親として、精一杯サポートしていこうと──」

 完璧で隙のないプランを聞いた俺は、母親の話の腰を折って一ノ瀬に訊いた。

「一ノ瀬は本当にそれで良いのか?」

 え?と俯いていた一ノ瀬が、顔を上げる。一ノ瀬が声を発する前に母親が割り込んできた。

「今のはどういう意味ですか?」

 頭の良い奴はこれだから困る。俺は母親に言った。

「本人がそれを目指しているのかどうか確認したいだけです」

 フンと鼻を鳴らして、母親は娘に話すよう視線を向けて促した。

「……は、はい。それで良いと思います」

 その母親の視線に当てられたように一ノ瀬は言った。

「良いと思うって、本当は他に何かやりたいことがあるんじゃないのか?」

「ちょっと待ってください!先生は愛美に何を言わせたいんですか?」

「何かを言わせたいわけではなくて、自分の進路をそれで良いと思うって言うのが何か変な気がしたんですよ」

「別に変ではないですよ?この子はまだ自分の生き方に確信が持てていないのは母親の私もわかります。だからこそ親である私がその道を示してあげるべきじゃないですか?それがこの子の為になるんです。今の先生の聞き方はこの子の進路を惑わす聞き方です」

 グイと俺に詰め寄る一ノ瀬母を俺はなだめる。しかし彼女は止まらなかった。

「多くの生徒は今の時期、自分の進路をはっきりと決めてる人は少ないと思います。決めていたとしてもスポーツができるからその道に行くとか、あとはなんですか?アイドルの子?もいるんですよね?そのまま芸能の道に行くとかぐらいですよね?残る生徒は漠然とした将来像を描くだけじゃないですか?だったら親がその道をきちんと示してあげるべきじゃないですか?」

 それってあなたの感想ですよねって言いたかった。今時の高校生は広がるネット知識を使って漠然とした将来像を可視化している。スマホ一つで自分の気になることを調べる能力に長けているのだ。その分、自分よりも優れている無名の人なんかを見てはそれで満足してしまったり、絶望してしまう者もいる。少なくともさっき面談をした松本は自分の興味のある美容系の専門学校に奨学金を借りて通うことを決めているし、織原も妹の為に働くことを決めている。わからないけどやりたいことをやっているとも言っていた。

 俺が何て言い宥めようかと考えていると、俯いていた一ノ瀬がとうとう口を開いた。

「違うよお母さん。皆それぞれ自分のやりたいことに挑戦してるんだよ」

──────────────────────────────────────────────────

~一ノ瀬愛美視点~

 私は自分の絵が描かれた踏み絵を踏み締めていた。お母さんの言う私の人生プランを聞きながら、その痛みに耐えていた。

 鐘巻先生がそんな私に気が付いて、もう一度ちゃんとその踏み絵を踏めと言ってくる。私は、それで良いと思いますと言ってなんとか耐えた。

 しかしヒートアップしたお母さんが言った言葉にとうとう私は言い返してしまった。

「違うよお母さん。皆それぞれ自分のやりたいことに挑戦してるんだよ」

 お母さんは少し驚いた表情で私の顔を覗き込む。

「挑戦って……じゃああなたも医学部に挑戦するんでしょ?」

「…私は……」

 ここしかない。私は今まで秘めていた思いの丈を述べた。

「…私は、私はこれに挑戦したい!!」

 床に置いていたバッグからお母さんにプレゼンテーションするための資料を取り出し、机に置いた。それこそ漠然とパワーポイントで作った手造りの資料だ。

「これって……」
「これは……」

 お母さんだけでなく鐘巻先生もその資料の表紙を凝視する。

「全国高校eスポーツ選手権大会……?」

 お母さんが疑問を呈しながら羅列された文字を馬鹿にしたように口ずさむ。それに続いて鐘巻先生が言った。

「…eスポーツ……マジか……」

 お母さんが直接私には訊かずに鐘巻先生に訊く。

「なんですかこれは?」

「…ゲームの全国大会ですね……」

「ゲームって、テレビゲームのことですか!?これをやりたいって……愛美!?貴方一体何を考えてるの!?」

「私は本気だよ」

「本気って、これはただの遊びでしょ?あぁ、何を言い出すかと思えばこの子ったら……」

「遊びって、じゃあ将棋とかチェスも遊びだし、サッカーとか野球だって突き詰めれば遊びでしょ?」

「……あれにはプロ契約があるじゃない。お金を貰ってるわけでしょ?」

「私がやろうとしてるゲームだってプロ契約があるんだよ?」

「そんなので食べていける人なんていないでしょ!?」

「ちょっ、ちょっと落ち着いてください!」

 鐘巻先生が私達の言い合いに割って入った。

「一旦落ち着いて、えぇ~お母さん──」

 なんですか!と言わんばかりに睨みを効かせるお母さんに面食らいながらも鐘巻先生は説明する。

「プロゲーマーの実情としては平均で年収約400万程度と言われていて──」

「400万?そんな年収の為に貴方は人生を棒に振るの?」

「私の人生なんだからいいでしょ!?それにさっきのお母さんの、プロゲーマーじゃ食べていけないって決めつけた答えが間違ってたんだから、ちゃんと吟味してよ!売り言葉に買い言葉になっててちゃんと議論できてない!!」

「貴方がいきなり変なこと言うからでしょ!!」

「ほらまた!議論を拒否して、思考停止。弁護士なのに人の話を聞けないのはどうなの!?」

「ふ、二人とも!!?」

 私とお母さんは鐘巻先生を同時に睨んだ。ゴホンと鐘巻先生は裁判官のような威厳を込めた咳をしてから話す。 

「そ、そのですね。先程の平均年収400万っていうのはあくまでも例で、もっと稼いでる人もいます。海外だと賞金額も億をこえた大会もありますが、プレイするゲームによって出る賞金額も違うので一概には言えません……一ノ瀬はなんのプロゲーマーになりたいんだ?」

 私は自作の資料を開いて、フォートトゥナイトや他のTPSゲーム、そしてアーペックス等のFPSゲームをプレイすることを鐘巻先生に伝えた。

「なるほど……」

 そう言って、鐘巻先生は私の作った資料をパラパラと捲った。お母さんは隣で頭を抱えてる。こうなることはわかってた。だけど譲れなかった。

「お願い、この大会で優勝できなかったら諦めるから!!だからこの夏はこれに集中させて!!」

「勉強の為にパソコンが欲しいって言ったから買ったのに、本当はゲームして遊んでたなんて……」

「それは…ごめんなさい……」

 私は三者面談が開始された当初の姿勢に戻った。それについては少なからず罪悪感があったからだ。すると、鐘巻先生が私の資料を読み終えたのか、机にそれを置いて言った。

「と、とりあえずは愛美さんのやりたいようにやらせてみたらどうですか?」

 私は顔を上げて先生の方を見やる。

「せ、先生──」

「無責任なこと言わないでください!」

 お母さんはまた怒鳴るようにして口を挟んだ。

「人の家庭のことだと思って…これで愛美が医者になれなかったらどう責任とるんですか?」

「医者になるなんて愛美さんの口から一言も言ってませんよ?」

「これは愛美の為なんです!そんなテレビゲームのプロなんて不確かなものを目指すよりも現実的で将来の為にもなる医者を目指した方が絶対に良い!先生だってさっきまで国公立の医学部にだって入れるって仰ってましたよね?あの時、あぁしていればって愛美には思ってほしくないんです!」

「逆ですよ。あの時親のいうことを聞かなければって思われるよりも、あの時親のいうことを聞いていればって思われた方が可愛げがあるじゃないですか?それに、愛美さんはこの大会に優勝できなければプロゲーマーを諦めるとまで言っているんですよ?そのくらいやらせてあげても良いんじゃないですか?」

 お母さんは机に置いてある私の資料を遠くを見つめるようにして眺めていた。先生はだめ押しで付け加える。

「ここできっぱり諦めてもらって、それからスッキリした気持ちで勉強してもらえば、今まで以上に勉強がはかどるかもしれませんよ?」

 お母さんは、納得していないようなニュアンスで言った。

「…わかりました…これでダメだったら医者を目指す、それで良い?」

「うん!!」

 お母さんは立ち上がると、私を置いて先に教室から出ていった。私は座っていた椅子に力なくだらりと寄りかかると「はぁ」と息を吐いた。

「お前なぁ、こういうことは前もって話し合っとけよ」

「す、すみません…なかなか話すタイミングがなくて……こうなるってわかってたので……」

「まぁ、お母さんの気持ちもわからないでもないからな…でもどうだ?自分の想いをぶつけた感想は?」

「疲れました、腹も立ったけど…悪くないですね!」

 家に帰ってお母さんと顔を合わせる気まずさよりも、モヤモヤが払われた爽快感のほうが今は勝っていた。私は先生にお礼を言ってから付け加える。

「まさか先生が味方してくれるとは思わなかったです。それよりもプロゲーマーについてよく知ってましたね?」  

「生徒のことを応援するのが教師の役割な気がしててな……そういう最近の新しい職業とかは色々調べてんだよ。それよりも大会、頑張れよ」

「はい!私、頑張ります!!」
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