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第59話 ハイド
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~ぼっち組・渡辺視点~
『おおっとぉ!!ここでチームキアロスクーロ、エドヴァルドが落ちて、薙鬼流ひなみがダウン!!』
画面は神視点と呼ばれる、ビルの内部が透過し、俯瞰した映像が写る。ダウンした薙鬼流ひなみと確キルされ、デスボックスとなったエドヴァルド。
『あぁ、ルブタンはキルポイントを拾おうとしてますね。対して残されたキアロスクーロのシロナガックスは、ダウンした薙鬼流を起こそうとしてます』
シロナガックスは建物内にいるダウンした薙鬼流ひなみを発見するも、自分達の隊を壊滅に追い込んだルブタンが近くにいるのを視認したようだ。
画面は、ルブタンの主観映像へと切り替わる。ダウンしてシールドを張り、シロナガックスに起こして貰うのを待っている薙鬼流ひなみと、一旦建物から出たシロナガックスが出入り口からチラチラと顔を覗かせるのが見える。ルブタンは因縁のシロナガックスを視認すると直ぐにカービンと呼ばれるアサルトライフルを放つが、それは向こうも同じだ。
行き交う弾丸をお互いのキャラクターが激しくも淀みのない横移動と動きを読まれない為のジャンプをしながら被弾を避け、弾を命中させる。
『激しい戦闘!1V1!!ルブタンは雪辱を晴らすことができるのか!?』
〉因縁の対決!!
〉うぉぉぉぉぉぉぉ!!!
〉シロナガックス!!
〉いけぇぇぇぇぇ!!!
実況とコメントに熱が入る。放たれた銃弾に負けない速度で実況解説の言葉、そしてコメントが並べ立てられた。しかし、この1V1の決着はつかなかった。遅れてこの現場にやってきた榊恭平と伊手野エミルによって、シロナガックスが退却した形で終わる。
『いや~、ここは落とし切りたかったですねぇ』
『対してシロナガックスは1人でも味方を回収したかった。両者思ったようなプレイができなかったところですが、今回はルブタンに軍配が上がったことでしょう』
自身のライフを回復させているルブタンから映像が再び神視点へと移った。
『さぁ、オープニングゲームも中盤に突入しました!続々とチームが落とされていきます!!』
──────────────────────────────────────────────────
~織原朔真視点~
僕の画面がシロナガックスさんの主観映像へと移行される。先程元プロゲーマーのルブタンさんチームに殺られたのだ。少しして薙鬼流ひなみもダウン状態から確キルを入れられて同じようにシロナガックスさん視点の画面に切り替わっている。
『すいません。敵が来てました……』
薙鬼流ひなみの消え入りそうな声が聞こえた。
『いえ、あそこで敵が攻めて来るとは予想していませんでした。早々にこっちに詰めてきたのは流石ルブタンさんって感じです』
「俺もあっさり殺られちゃったんで、申し訳なかったです……」
『2人の責任じゃないですよ。それよりも切り替えていきましょう』
シロナガックスさんはそう言ってくれたものの、僕が殺られたあの場面、レヴェナントのアビリティを使って不死となった2体。いつもの調子ならその2体を落とすこともできた筈だ。もっと言えば、生き延びることだってできた。スポーツに於いて、練習で幾ら上手く出来ても本番で出来なければ意味がない。スポーツ選手の中にはメンタルを最も重要視している選手もいるというのも頷ける。
『ここ、ハイドポジなかったですかね?』
僕達がゲームから退場し、ソロとなってしまったシロナガックスさんは、少しでも順位を上げようとハイド、つまりは隠れて敵チーム同士が潰し合うのを待とうとしている。
『できればキルポイントも欲しいところですね……』
シャードイーストのパイプの上であったり、展望台近くの崖の上など、敵に見付かりにくい有名なポジションはあるが、いずれも安地に含まれていない。
『リング縮小開始』
次の安地までまたエリアが狭まる。シロナガックスさんの予想通り、安地の半分を『調査場』が占めていた。
シロナガックスさんは現在、僕らが向かっていた『シャードウエスト』にやってきた。そこから北上し、目的地であった『調査場』の南に位置している『震源地』と呼ばれるエリアを横切ろうとするが、どこからともなく銃弾が飛んでくる。そこから逃げようとすればまた違うところから撃たれる。現在残存するチームは17チーム。残る人数は49人。
『これ、私達以外のチームはフルパで残ってますね……』
シロナガックスさんの使うキャラクターのアビリティ──6秒間移動速度が30%上昇するがライフを消費する──を使いながら敵から上手く逃げ、岩影や建物の裏に隠れて回復を施す。
やっとのことで『震源地』を通過し『調査場』に入ったシロナガックスさんは聳え立つ岩の上に登って身を隠した。
『どうか、見付かりませんように』
僕らは祈るようにしてゲームを見届ける。エリアを狭めようと迫り来る炎の壁が見えた。それに合わせるように銃撃の音が激しくなる。それが止むと画面右上のキルログがコメント欄のように流れ、チーム残存数の数が1つ、また1つと少なくなっていった。
シロナガックスさんは、岩の上に隠れながら、他所で激しく撃ち合っている2チームを眺めおろす。コンテナの影に隠れながら弾幕から逃れるチームがいる。そのチームを撃っている別のチームはその更に奥にいる。シロナガックスさんは武器を構えてコンテナの影に隠れている敵チームにエイムを合わせた。
本来、順位を上げるためなら大人しく隠れて敵チームのヘイトを買わないようにするのが鉄則だ。しかし、シロナガックスさん程の実力の持ち主ならば、その場で撃ってヘイトを買ったとしても逃げきることができるし、彼等を狙っている別の敵チームがいるため、こっちに来ないと踏んでいるようだ。いやおそらく彼女は狙った獲物を仕留めるつもりなのだろう。
ハンドガンのような銃を構えたシロナガックスさんはコンテナの影で敵チームの射線から逃れているチームに向かってトリガーを引いた。
1発、2発、そして3発。
すると、残り人数のカウンターが1人減り、シロナガックスさんのキル数に1と記される。
『よし』
シロナガックスさんの冷静な『よし』とは対照的に僕と薙鬼流ひなみの声は熱を帯びていた。
『やっば!!』
「うんま!!」
別の敵チームによってライフが減っていたにしても3発でキルポイントを得たシロナガックスさんに尊敬の念を抱かざるを得ない。
シロナガックスさんは岩場を移動して、先程仕留めた者のいるチームから見えない位置に移動する。
そしてまたじっとして息を潜めた。僕らのしゃべる声もまた自然と囁くような声に変化する。
『とりあえず9位以内には入りたいですね……』
──────────────────────────────────────────────────
~ぼっち組・渡辺視点~
『落としきるのはどちらだ!!』
激しい戦闘。小刻みに動く相手に照準を合わせ、構えた武器の残弾数カウンターがカウントダウンタイマーのように一瞬にして減っていく。
『落としたのは新界雅人だぁ!!』
『これで5キル!?』
『そしてまた次の獲物を狙うぅぅ!!』
画面は神視点へ移行したかと思えば、直ぐに別の戦闘をしているチームの主観視点へと切り替わった。
『ワルキューレで飛ぼうとしているところだが、ここは積飛獏が狙っています!!』
逃げ行くプレイヤーに追い討ちをかける場面。誰が敵で誰が味方かわからないような乱戦へともつれ込む場面。様々なシーンに忙しなく切り替わり、それに続くかのように順位が次々と決定していく。
『残るは11チーム……いや!たった今10チームになった!!ダウンしていた橘零夏に確定キルを入れたぁ!……しかしダウンさせたのも確キルを入れたのは相対していたルブタン率いるチーム、プラハを着た天使達ではない!!シロナガックスだぁぁ!!シロナガックスが漁夫った!!』
〉やばっ!
〉やっぱやってくれるわ
〉ルブタン涙目
〉ルブタンww
『どうしてシロナガックスがそこにいるんだぁぁ!!?シロナガックスはこれで2キル!!開始早々チームメンバーを2人失くしてしまった彼がまさか10位以内に入るとは!!しかしルブタンも黙っていません!!漁夫ったシロナガックスを追います!!』
『この狭いリングを3人に追われては流石のシロナガックスでも難しいでしょうね』
『背後から迫る弾丸を掻い潜るが、その逃げた先には別パが待ち受けてる!』
『ルブタンはシロナガックスの実力を目の当たりにしていますからね。ここはキルポイントを他チームに渡しても良いって感覚でシロナガックスを仕留めきろうとしていますね』
画面は神視点。1人が3人に追われる。シロナガックスの逃げた先にいる別チームの2人がシロナガックスに弾丸を放つ。2つのチームにシロナガックスは挟まれる形となった。
『おおっと!ここでシロナガックスはアビリティをきった!!』
ライフを消費する代わりに移動速度を30%上昇させるアビリティだ。シロナガックスを迎え撃っていたチームは急に移動速度が上昇したシロナガックスを捉えきれず弾を盛大に外した。そしてその外れた弾が流れ弾となり、シロナガックスを追っているルブタンのチームに命中する。
『ここでルブタン!追うのを諦めるか?いや!被弾しながら前進している!!途中で向きを変えたシロナガックスを追うようにしてルブタンも方向転換した!!』
『うわぁ…ここは一旦退くところですが、シロナガックスがアビリティを切ったことを悟って詰めてきましたね。前にいた別パの2人には目もくれていません』
シロナガックスは諦めずに追ってくるルブタンのチームを見てとり、直ぐ様舵を切り直す。前にいた別パの2人にシロナガックスは突っ込んだ。2人のチームは驚きつつも、弾丸を放つ。
2人から集中的に放火されるシロナガックスだが、持ち前のキャラコンによって被弾を最小限に抑え、撃ち返す。シロナガックスは2人の内の1人をダウンさせて瞬時に確キルをいれた。残る1人はシロナガックスに照準を合わせるがしかし、後ろから来るルブタンによってキルされた。そして渦中のシロナガックスは自身で仕留めた敵のデスボックスから一瞬にして防具を抜き取り、背後から来るルブタン達に向かって弾丸を放つもとうとうルブタンによってキルされた。
『乱せぇぇぇぇん!!よもやよもやの乱戦だぁぁぁぁ!しかしこの乱戦を生き残ったのはルブタン率いるチーム、プラハを着た天使たち!!シロナガックスは惜しくも6位!』
『いやぁー、途中アーマースワップして一瞬でもルブタンに迎え撃ったシロナガックスに震えが止まりませんね』
『はい!1v3では流石のシロナガックスでも難しい!!そしていよいよオープニングゲームも終盤です!!』
『おおっとぉ!!ここでチームキアロスクーロ、エドヴァルドが落ちて、薙鬼流ひなみがダウン!!』
画面は神視点と呼ばれる、ビルの内部が透過し、俯瞰した映像が写る。ダウンした薙鬼流ひなみと確キルされ、デスボックスとなったエドヴァルド。
『あぁ、ルブタンはキルポイントを拾おうとしてますね。対して残されたキアロスクーロのシロナガックスは、ダウンした薙鬼流を起こそうとしてます』
シロナガックスは建物内にいるダウンした薙鬼流ひなみを発見するも、自分達の隊を壊滅に追い込んだルブタンが近くにいるのを視認したようだ。
画面は、ルブタンの主観映像へと切り替わる。ダウンしてシールドを張り、シロナガックスに起こして貰うのを待っている薙鬼流ひなみと、一旦建物から出たシロナガックスが出入り口からチラチラと顔を覗かせるのが見える。ルブタンは因縁のシロナガックスを視認すると直ぐにカービンと呼ばれるアサルトライフルを放つが、それは向こうも同じだ。
行き交う弾丸をお互いのキャラクターが激しくも淀みのない横移動と動きを読まれない為のジャンプをしながら被弾を避け、弾を命中させる。
『激しい戦闘!1V1!!ルブタンは雪辱を晴らすことができるのか!?』
〉因縁の対決!!
〉うぉぉぉぉぉぉぉ!!!
〉シロナガックス!!
〉いけぇぇぇぇぇ!!!
実況とコメントに熱が入る。放たれた銃弾に負けない速度で実況解説の言葉、そしてコメントが並べ立てられた。しかし、この1V1の決着はつかなかった。遅れてこの現場にやってきた榊恭平と伊手野エミルによって、シロナガックスが退却した形で終わる。
『いや~、ここは落とし切りたかったですねぇ』
『対してシロナガックスは1人でも味方を回収したかった。両者思ったようなプレイができなかったところですが、今回はルブタンに軍配が上がったことでしょう』
自身のライフを回復させているルブタンから映像が再び神視点へと移った。
『さぁ、オープニングゲームも中盤に突入しました!続々とチームが落とされていきます!!』
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~織原朔真視点~
僕の画面がシロナガックスさんの主観映像へと移行される。先程元プロゲーマーのルブタンさんチームに殺られたのだ。少しして薙鬼流ひなみもダウン状態から確キルを入れられて同じようにシロナガックスさん視点の画面に切り替わっている。
『すいません。敵が来てました……』
薙鬼流ひなみの消え入りそうな声が聞こえた。
『いえ、あそこで敵が攻めて来るとは予想していませんでした。早々にこっちに詰めてきたのは流石ルブタンさんって感じです』
「俺もあっさり殺られちゃったんで、申し訳なかったです……」
『2人の責任じゃないですよ。それよりも切り替えていきましょう』
シロナガックスさんはそう言ってくれたものの、僕が殺られたあの場面、レヴェナントのアビリティを使って不死となった2体。いつもの調子ならその2体を落とすこともできた筈だ。もっと言えば、生き延びることだってできた。スポーツに於いて、練習で幾ら上手く出来ても本番で出来なければ意味がない。スポーツ選手の中にはメンタルを最も重要視している選手もいるというのも頷ける。
『ここ、ハイドポジなかったですかね?』
僕達がゲームから退場し、ソロとなってしまったシロナガックスさんは、少しでも順位を上げようとハイド、つまりは隠れて敵チーム同士が潰し合うのを待とうとしている。
『できればキルポイントも欲しいところですね……』
シャードイーストのパイプの上であったり、展望台近くの崖の上など、敵に見付かりにくい有名なポジションはあるが、いずれも安地に含まれていない。
『リング縮小開始』
次の安地までまたエリアが狭まる。シロナガックスさんの予想通り、安地の半分を『調査場』が占めていた。
シロナガックスさんは現在、僕らが向かっていた『シャードウエスト』にやってきた。そこから北上し、目的地であった『調査場』の南に位置している『震源地』と呼ばれるエリアを横切ろうとするが、どこからともなく銃弾が飛んでくる。そこから逃げようとすればまた違うところから撃たれる。現在残存するチームは17チーム。残る人数は49人。
『これ、私達以外のチームはフルパで残ってますね……』
シロナガックスさんの使うキャラクターのアビリティ──6秒間移動速度が30%上昇するがライフを消費する──を使いながら敵から上手く逃げ、岩影や建物の裏に隠れて回復を施す。
やっとのことで『震源地』を通過し『調査場』に入ったシロナガックスさんは聳え立つ岩の上に登って身を隠した。
『どうか、見付かりませんように』
僕らは祈るようにしてゲームを見届ける。エリアを狭めようと迫り来る炎の壁が見えた。それに合わせるように銃撃の音が激しくなる。それが止むと画面右上のキルログがコメント欄のように流れ、チーム残存数の数が1つ、また1つと少なくなっていった。
シロナガックスさんは、岩の上に隠れながら、他所で激しく撃ち合っている2チームを眺めおろす。コンテナの影に隠れながら弾幕から逃れるチームがいる。そのチームを撃っている別のチームはその更に奥にいる。シロナガックスさんは武器を構えてコンテナの影に隠れている敵チームにエイムを合わせた。
本来、順位を上げるためなら大人しく隠れて敵チームのヘイトを買わないようにするのが鉄則だ。しかし、シロナガックスさん程の実力の持ち主ならば、その場で撃ってヘイトを買ったとしても逃げきることができるし、彼等を狙っている別の敵チームがいるため、こっちに来ないと踏んでいるようだ。いやおそらく彼女は狙った獲物を仕留めるつもりなのだろう。
ハンドガンのような銃を構えたシロナガックスさんはコンテナの影で敵チームの射線から逃れているチームに向かってトリガーを引いた。
1発、2発、そして3発。
すると、残り人数のカウンターが1人減り、シロナガックスさんのキル数に1と記される。
『よし』
シロナガックスさんの冷静な『よし』とは対照的に僕と薙鬼流ひなみの声は熱を帯びていた。
『やっば!!』
「うんま!!」
別の敵チームによってライフが減っていたにしても3発でキルポイントを得たシロナガックスさんに尊敬の念を抱かざるを得ない。
シロナガックスさんは岩場を移動して、先程仕留めた者のいるチームから見えない位置に移動する。
そしてまたじっとして息を潜めた。僕らのしゃべる声もまた自然と囁くような声に変化する。
『とりあえず9位以内には入りたいですね……』
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~ぼっち組・渡辺視点~
『落としきるのはどちらだ!!』
激しい戦闘。小刻みに動く相手に照準を合わせ、構えた武器の残弾数カウンターがカウントダウンタイマーのように一瞬にして減っていく。
『落としたのは新界雅人だぁ!!』
『これで5キル!?』
『そしてまた次の獲物を狙うぅぅ!!』
画面は神視点へ移行したかと思えば、直ぐに別の戦闘をしているチームの主観視点へと切り替わった。
『ワルキューレで飛ぼうとしているところだが、ここは積飛獏が狙っています!!』
逃げ行くプレイヤーに追い討ちをかける場面。誰が敵で誰が味方かわからないような乱戦へともつれ込む場面。様々なシーンに忙しなく切り替わり、それに続くかのように順位が次々と決定していく。
『残るは11チーム……いや!たった今10チームになった!!ダウンしていた橘零夏に確定キルを入れたぁ!……しかしダウンさせたのも確キルを入れたのは相対していたルブタン率いるチーム、プラハを着た天使達ではない!!シロナガックスだぁぁ!!シロナガックスが漁夫った!!』
〉やばっ!
〉やっぱやってくれるわ
〉ルブタン涙目
〉ルブタンww
『どうしてシロナガックスがそこにいるんだぁぁ!!?シロナガックスはこれで2キル!!開始早々チームメンバーを2人失くしてしまった彼がまさか10位以内に入るとは!!しかしルブタンも黙っていません!!漁夫ったシロナガックスを追います!!』
『この狭いリングを3人に追われては流石のシロナガックスでも難しいでしょうね』
『背後から迫る弾丸を掻い潜るが、その逃げた先には別パが待ち受けてる!』
『ルブタンはシロナガックスの実力を目の当たりにしていますからね。ここはキルポイントを他チームに渡しても良いって感覚でシロナガックスを仕留めきろうとしていますね』
画面は神視点。1人が3人に追われる。シロナガックスの逃げた先にいる別チームの2人がシロナガックスに弾丸を放つ。2つのチームにシロナガックスは挟まれる形となった。
『おおっと!ここでシロナガックスはアビリティをきった!!』
ライフを消費する代わりに移動速度を30%上昇させるアビリティだ。シロナガックスを迎え撃っていたチームは急に移動速度が上昇したシロナガックスを捉えきれず弾を盛大に外した。そしてその外れた弾が流れ弾となり、シロナガックスを追っているルブタンのチームに命中する。
『ここでルブタン!追うのを諦めるか?いや!被弾しながら前進している!!途中で向きを変えたシロナガックスを追うようにしてルブタンも方向転換した!!』
『うわぁ…ここは一旦退くところですが、シロナガックスがアビリティを切ったことを悟って詰めてきましたね。前にいた別パの2人には目もくれていません』
シロナガックスは諦めずに追ってくるルブタンのチームを見てとり、直ぐ様舵を切り直す。前にいた別パの2人にシロナガックスは突っ込んだ。2人のチームは驚きつつも、弾丸を放つ。
2人から集中的に放火されるシロナガックスだが、持ち前のキャラコンによって被弾を最小限に抑え、撃ち返す。シロナガックスは2人の内の1人をダウンさせて瞬時に確キルをいれた。残る1人はシロナガックスに照準を合わせるがしかし、後ろから来るルブタンによってキルされた。そして渦中のシロナガックスは自身で仕留めた敵のデスボックスから一瞬にして防具を抜き取り、背後から来るルブタン達に向かって弾丸を放つもとうとうルブタンによってキルされた。
『乱せぇぇぇぇん!!よもやよもやの乱戦だぁぁぁぁ!しかしこの乱戦を生き残ったのはルブタン率いるチーム、プラハを着た天使たち!!シロナガックスは惜しくも6位!』
『いやぁー、途中アーマースワップして一瞬でもルブタンに迎え撃ったシロナガックスに震えが止まりませんね』
『はい!1v3では流石のシロナガックスでも難しい!!そしていよいよオープニングゲームも終盤です!!』
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