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第47話 助かる
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~織原朔真視点~
バスに揺られながら、僕のクラス2年A組は目的地へと向かう。バスの独特な匂いに多少吐き気を催しながら、今日のスケジュールを頭でまとめた。
しおりを手に持って、学校側が計画した今日のスケジュールと僕らのスケジュールを照らし合わせる。
これから目的地について、昼食をとり、荷物を持って各班にあてがわれた部屋へ入る。そこからは施設の説明と好きな人同士で計画していたスポーツやアスレチック等のレクリエーションを楽しむ。
──その後は夕食をとって…ここからが勝負だ。なるべく人目を避けながら、本館のホテルへと移動する。
僕は目的地であるレジャー施設のパンフレットを取りだして、広大な敷地に幾つも建てられている施設を確認した。
──ここが僕らの泊まるホテルで……
僕はこじんまりとした宿泊所──それでも僕らの学年全員が泊まれるくらい広い施設──を指差す。このレジャー施設内でいうと最も西に位置した場所だ。宿泊所の西側は森に囲まれ、東側にエントランスと、それぞれの部屋だと思われる窓が地図上には描かれていた。宿泊客はこの広大な施設の景色をゆったりと眺められるようにという意図があるのだろう。
──ここから東へ道なりに真っ直ぐ進むと……
指で導線をなぞりながら、一際大きな存在感を放つホテルに指を止めた。タワーマンションのように聳えるこのホテルが僕らの戦場だ。
ここの一室、15階の1505号室の部屋を僕らは借りてPC一式を昨日の内に速達で送った。そこで同じチーム、キアロスクーロの一員である薙鬼流がPCを組み立て、配信できる環境を整える。
途中で様子を確認したいのはやまやまだが、先生達に変に目をつけられるのは勘弁願いたい。スマホでちょくちょく連絡をとりつつ進捗状況を確認するのが一番だろう。
その時、バスが大曲のカーブに突入した。遠心力によって身体が傾く。僕は通路側に座っており、窓側にいる生徒に体重をかけてしまった。
「ご、ごめん……」
小さな声で謝罪すると隣にいる一ノ瀬さんが言った。
「ううん…大丈夫だよ……」
一ノ瀬さんの細くて柔らかい肩に僕の肩がぶつかった。ゴワゴワとしたブレザーの奥にある感触が僕を惑わす。その時、僕はくしゃみをした。
「ヘックシュ」
素早く口元を抑えて唾が飛ばないようにした。くしゃみの原因は誰かが噂をしているから、なんて今時古いのだろうけど僕の背後、一番後ろの席を陣取る音咲さんの視線を僕はなんとなく感じていた為、あながち間違っていないのではないかと思った。
クラスのカースト上位者が座するとされるバスの一番後ろの席、5人程が横並びに座れる席に音咲さんとその取り巻き達が座っている。そして彼女達の前にある左右の席を90度回転させて、コの字型にしていた。その席を女子達が占領している。
僕は恐る恐る、シートの影から後ろを振り返ると音咲さん達と目があった。さっきまで騒いでいた彼女達だが僕が後ろを振り向くと、場がしらけたかのように一瞬だけ静まった。僕は直ぐに前に向き直る。
──あそこだけキャバクラみたいな雰囲気なんだよな…行ったことないけども……
向き直った僕に隣の席の一ノ瀬さんが言った。
「これ、どうぞ……」
一ノ瀬さんはぎゅっと握った手を僕の前に差し出す。どこか恥ずかしがるようにしている彼女に僕は不思議がりながらも差し出された手の下に、掌を上に向けて彼女の握っている何かを貰おうとした。
──飴かな?
彼女の握る何かがポトリと僕の掌に落ちた。
──ん?重量と大きさからして飴玉じゃないな……
手を自分に向かって引き戻し、一ノ瀬さんが何をくれたのか僕は確かめた。
それは玉は玉でも飴玉ではなく500円玉だった。
「ん?なにこれ?」
「スパチャです……」
「いらないよ!!」
直ぐに突っ込む僕だが、一ノ瀬さんの目はトロンとしていて、貢ぐことに何かしらの快感を得ているような表情となっていた。
──この人、ガチだ!!
僕は彼女に問い質す。
「そ、それにこれは何のスパチャ?配信中でもないのに……」
正直言って、一ノ瀬さんのアカウントであるスターバックスさんからのスパチャは僕と萌にとってはありがたい財源でもある。しかし僕らのスターバックスさんのイメージはお金持ちの社会人女性だったのだが、まさか同じクラスの女子であるとは夢にも思わなかった。そしてその正体がわかった今でも、彼女はスパチャを送り続けてくれている。一ノ瀬さんに僕は若干の罪悪感を抱いていた。
──両親がきっとお金持ちなんだろうけど……
「くしゃみ代です…助かったので……」
Vチューバーの文化なのかよくわからないが、Vチューバーがくしゃみをすると、コメント欄に助かるという言葉が大量に流れ、スパチャも贈られてくる。元々くしゃみの響きが視聴者に性的満足を与えるという意味で助かると言われてきたようだが、いつの間にかVチューバーのリアルが滲み出るレアな生理現象に対して助かると使われるようになったようだ。(諸説)
欧米ではくしゃみをするとその人の肉体から魂が抜けだして病気になるという迷信があるという理由で、くしゃみをした人に向かって『Bless you』なんて言葉を掛けるほど、くしゃみに何かしらの意味をもたらすのは世界共通なのかもしれない。ちなみにbless youの主語はGodで、神の祝福がありますようにという意味だ。Vチューバーは肉体と魂が別れているようにして時々揶揄されることがある。中の人、あるいは前世として魂の存在を皆がふざけるようにして認めている。つまり、僕織原朔真の魂がエドヴァルドに乗り移り配信活動を行っている、と言った具合だ。ではエドヴァルドがくしゃみをしたらその魂はどこへ行くのだろうか。僕に戻るのだろうか。エドヴァルドが病気になってしまうのだろうか。その魂の行方を僕はまだ知らない。
「いや…その、今は配信中じゃないから……」
「え?でも一杯用意してきたんだよ?」
一ノ瀬さんは500円玉が大量に入ったケースを取り出す。
僕はそのケースの中に500円玉を戻した。
「今日はスパチャ禁止です」
「え~……」
残念がる一ノ瀬さんの横で僕は彼女の前で二度とくしゃみをしないことを誓った。
バスに揺られながら、僕のクラス2年A組は目的地へと向かう。バスの独特な匂いに多少吐き気を催しながら、今日のスケジュールを頭でまとめた。
しおりを手に持って、学校側が計画した今日のスケジュールと僕らのスケジュールを照らし合わせる。
これから目的地について、昼食をとり、荷物を持って各班にあてがわれた部屋へ入る。そこからは施設の説明と好きな人同士で計画していたスポーツやアスレチック等のレクリエーションを楽しむ。
──その後は夕食をとって…ここからが勝負だ。なるべく人目を避けながら、本館のホテルへと移動する。
僕は目的地であるレジャー施設のパンフレットを取りだして、広大な敷地に幾つも建てられている施設を確認した。
──ここが僕らの泊まるホテルで……
僕はこじんまりとした宿泊所──それでも僕らの学年全員が泊まれるくらい広い施設──を指差す。このレジャー施設内でいうと最も西に位置した場所だ。宿泊所の西側は森に囲まれ、東側にエントランスと、それぞれの部屋だと思われる窓が地図上には描かれていた。宿泊客はこの広大な施設の景色をゆったりと眺められるようにという意図があるのだろう。
──ここから東へ道なりに真っ直ぐ進むと……
指で導線をなぞりながら、一際大きな存在感を放つホテルに指を止めた。タワーマンションのように聳えるこのホテルが僕らの戦場だ。
ここの一室、15階の1505号室の部屋を僕らは借りてPC一式を昨日の内に速達で送った。そこで同じチーム、キアロスクーロの一員である薙鬼流がPCを組み立て、配信できる環境を整える。
途中で様子を確認したいのはやまやまだが、先生達に変に目をつけられるのは勘弁願いたい。スマホでちょくちょく連絡をとりつつ進捗状況を確認するのが一番だろう。
その時、バスが大曲のカーブに突入した。遠心力によって身体が傾く。僕は通路側に座っており、窓側にいる生徒に体重をかけてしまった。
「ご、ごめん……」
小さな声で謝罪すると隣にいる一ノ瀬さんが言った。
「ううん…大丈夫だよ……」
一ノ瀬さんの細くて柔らかい肩に僕の肩がぶつかった。ゴワゴワとしたブレザーの奥にある感触が僕を惑わす。その時、僕はくしゃみをした。
「ヘックシュ」
素早く口元を抑えて唾が飛ばないようにした。くしゃみの原因は誰かが噂をしているから、なんて今時古いのだろうけど僕の背後、一番後ろの席を陣取る音咲さんの視線を僕はなんとなく感じていた為、あながち間違っていないのではないかと思った。
クラスのカースト上位者が座するとされるバスの一番後ろの席、5人程が横並びに座れる席に音咲さんとその取り巻き達が座っている。そして彼女達の前にある左右の席を90度回転させて、コの字型にしていた。その席を女子達が占領している。
僕は恐る恐る、シートの影から後ろを振り返ると音咲さん達と目があった。さっきまで騒いでいた彼女達だが僕が後ろを振り向くと、場がしらけたかのように一瞬だけ静まった。僕は直ぐに前に向き直る。
──あそこだけキャバクラみたいな雰囲気なんだよな…行ったことないけども……
向き直った僕に隣の席の一ノ瀬さんが言った。
「これ、どうぞ……」
一ノ瀬さんはぎゅっと握った手を僕の前に差し出す。どこか恥ずかしがるようにしている彼女に僕は不思議がりながらも差し出された手の下に、掌を上に向けて彼女の握っている何かを貰おうとした。
──飴かな?
彼女の握る何かがポトリと僕の掌に落ちた。
──ん?重量と大きさからして飴玉じゃないな……
手を自分に向かって引き戻し、一ノ瀬さんが何をくれたのか僕は確かめた。
それは玉は玉でも飴玉ではなく500円玉だった。
「ん?なにこれ?」
「スパチャです……」
「いらないよ!!」
直ぐに突っ込む僕だが、一ノ瀬さんの目はトロンとしていて、貢ぐことに何かしらの快感を得ているような表情となっていた。
──この人、ガチだ!!
僕は彼女に問い質す。
「そ、それにこれは何のスパチャ?配信中でもないのに……」
正直言って、一ノ瀬さんのアカウントであるスターバックスさんからのスパチャは僕と萌にとってはありがたい財源でもある。しかし僕らのスターバックスさんのイメージはお金持ちの社会人女性だったのだが、まさか同じクラスの女子であるとは夢にも思わなかった。そしてその正体がわかった今でも、彼女はスパチャを送り続けてくれている。一ノ瀬さんに僕は若干の罪悪感を抱いていた。
──両親がきっとお金持ちなんだろうけど……
「くしゃみ代です…助かったので……」
Vチューバーの文化なのかよくわからないが、Vチューバーがくしゃみをすると、コメント欄に助かるという言葉が大量に流れ、スパチャも贈られてくる。元々くしゃみの響きが視聴者に性的満足を与えるという意味で助かると言われてきたようだが、いつの間にかVチューバーのリアルが滲み出るレアな生理現象に対して助かると使われるようになったようだ。(諸説)
欧米ではくしゃみをするとその人の肉体から魂が抜けだして病気になるという迷信があるという理由で、くしゃみをした人に向かって『Bless you』なんて言葉を掛けるほど、くしゃみに何かしらの意味をもたらすのは世界共通なのかもしれない。ちなみにbless youの主語はGodで、神の祝福がありますようにという意味だ。Vチューバーは肉体と魂が別れているようにして時々揶揄されることがある。中の人、あるいは前世として魂の存在を皆がふざけるようにして認めている。つまり、僕織原朔真の魂がエドヴァルドに乗り移り配信活動を行っている、と言った具合だ。ではエドヴァルドがくしゃみをしたらその魂はどこへ行くのだろうか。僕に戻るのだろうか。エドヴァルドが病気になってしまうのだろうか。その魂の行方を僕はまだ知らない。
「いや…その、今は配信中じゃないから……」
「え?でも一杯用意してきたんだよ?」
一ノ瀬さんは500円玉が大量に入ったケースを取り出す。
僕はそのケースの中に500円玉を戻した。
「今日はスパチャ禁止です」
「え~……」
残念がる一ノ瀬さんの横で僕は彼女の前で二度とくしゃみをしないことを誓った。
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