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第42話 暴露系ユーチューバー
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~織原朔真視点~
僕ら3人、キアロスクーロの朝会が終わり、僕は始業のチャイムが鳴ったと同時に教室に入った。
授業中、林間学校に持っていく持ち物を僕はノートに書き出す。
・PC一式
・配信機材(マイク、ミキサー、コード類)
・折り畳み式のテーブル?
──延長コードは、ホテルのアメニティーにあったかな?
そう、林間学校に行く僕らは、当日泊まる部屋とは別の部屋を前もって借り、そこで機材を組み立て配信を行い、大会に参加する作戦をとった。
林間学校と言えば山間部や高原の宿泊施設に宿泊するのが一般的だ。ネット回線、Wi-Fi等とは無縁の場所の筈だが、僕らの行く場所はレジャー施設としても利用される所なのでその心配はなかった。また、最近の流行り病のせいでリモートで仕事ができるようにとネット環境が整えられ、僕の家のクソザコ回線よりも当日泊まるホテルのほうが速いくらいだった。
と言っても、僕ら生徒達の泊まる部屋にはWi-Fiしかなく、しかも当日そのWi-Fiは止められる手筈になるそうだ。なので今回僕らが借りた部屋は別に建設されたホテル。同じ施設内ではあるものの、一度僕と一ノ瀬さんは部屋から抜け出し、外へ出て、本館と呼ばれるホテルへと移動しなければならない。
前もって借りた部屋では、薙鬼流ひなみが配送された僕らのPCを組み立て、配信の準備をしてくれる手筈となった。
この作戦に漏れがないか確認しているとあっという間に授業が終わった。
「せんぱ~い♡」
終業のチャイムが鳴ると同時に背後から薙鬼流ひなみが抱き付いてきた。
──コイツ、1年の教室からいつ出てんだ!?
そんなことを思いつつも僕は慌てて彼女の手を取り、屋上へと向かう。
薙鬼流ひなみには音咲さんからエドヴァルドであるかどうか質問されないように、ガードしてくれるよう頼んでいた。本当は一ノ瀬さんがその役割を担う筈だったのだが、薙鬼流ひなみは頑なに自分がやると言って聞かなかった。話し合いの結果、1日交替で行うととなった。
しかし、流石に抱きつきながら教室に入るのはやめてくれとお願いをした。薙鬼流ひなみは何故それがダメなのか、なかなか理解してくれない。女子との絡みが少ない僕の心には、刺激が強すぎると伝えると、満更でもないような表情で了承していた。
──なのに、また抱き付いてきやがって……
1時間目と2時間目の間の休み時間はあっという間に過ぎて、早々に屋上から教室に帰る僕だが、まだ気を抜けない。隣にいる音咲さんからの視線が気になるのだ。
常に睨まれている心地がした。猛獣の獲物となる小動物の気持ちが今ならよくわかる気がした。
しかし予想に反して音咲さんからの詮索というか尋問はなく、拍子抜けした。
───────────────────────────────
~音咲華多莉視点~
「せんぱ~い♡」
授業と授業の間の休み時間。昨日と同じように隣の席の織原朔真の背中に抱きつく下級生の姿が見える。
織原朔真は抱きつかれたことにより肺にある空気を意図せず吐き出すような呻き声をあげた。
腹の底から突き上げるような嫌悪感が生じては、私を襲う。その嫌悪感は私のこめかみまで突き抜けて青筋を立てた。
当の織原は、そんな私の視線だけでなく、教室にいる他の生徒から向けられる奇異な視線から逃れるため後輩の女の子の手を引いて教室から退出した。
「ねぇ?あの陰キャ最近調子乗ってない?」
美優が言った。
「でもあの1年生の子、可愛くない?」
茉優がその会話に乗っかる。
「確かに、なんであんな子が陰キャを好きになんのかな?」
茉優の質問に賛同する美優だが、続けて言った彼女の言葉に私は引っ掛かりを覚え、それを口にする。
「別に好きって決まったわけじゃなくない?」
どうしてそんなことを言ったのか自分でも少し変に思った。
「いや、あれは好きでしょ?」
美優がそう言うと、茉優が批評した。
「好きっていうか、パパ活じみた感じ?」
そう、織原を好きになるなんてありえない。私は茉優に賛同した。
「そう!それ!!」
だとしたら織原はたぶらかされてるだけ?
──だったら助けた方が……って私には別に関係ないし!!でももしかしたらアイツがエドヴァルド様の可能性も……
混乱した私は頭をかきむしる。
「てか華多莉、最近おかしくない?何か悩んでるとか?」
私の奇行に美優がつっこんだ。私は咄嗟に否定しようとしたが、間髪いれずに茉優が口を開く。
「たぶんあれでしょ?にーしーチャンネル」
不意をつかれた私は、茉優が何を言っているのか暫しの間わからなかった。すると、私達の近くにいた男子達が反応する。
「知ってる!にーしーチャンネル!!」
「音咲さんは会ったことあるの!?」
「教えて教えて!!」
押し寄せる男子達に、美優と茉優は睨みをきかせて制止をかける。
その間に、私はにーしーチャンネルなるものが何かを思い出した。芸能人達の裏の顔を暴露するユーチューバーのことだ。
芸能界では有名な人であることは知っているが、実際に会ったことはない。私の属する椎名町45には関わっていない筈だ。しかし他のグループ向日町45とかにはにーしーこと西谷氏と何人かが接触しているようで、椎名町45のリーダーである希さんが、私達に注意喚起していたのを思い出す。
未成年というブランドに飛び付く男性がどうやらたくさんいて、そう言ったニーズに応えて女の子を紹介していたような人だ。紹介された後は私のようなアイドルをやっている女の子にお酒を飲ませたり、淫らな行為をしたりする流れになることもあるらしい。自分を推してくれるとなれば、身体を差し出す女の子もいるだろう。中には、相当なお金や番組なんかの出演権が手に入ればそれで良いと言う子もいる。
「次に暴露されるホワイトボードに音咲さんいなくて安心したわぁ~!」
「てか俳優の京極!好きだったんだけどマジで最低な」
「芸能人って裏と表が激しいって聞いたことあるけど本当なの!?」
男子達は美優と茉優の制止を振り切って、無理矢理輪に入ってくる。
──どうして皆、裏の顔を知りたがるのだろうか……
そう思った時、私は先程の織原と後輩の女の子との関係に様々な思考を巡らせたことを思い出す。また、エドヴァルド様が織原なのかもしれないと勘繰っている。そして昨日の配信のエドヴァルド様と薙鬼流ひなみという女性Vチューバーの絡みを思い出した。その女性Vチューバーはなにやら炎上しているらしく、その火がエドヴァルド様に飛び火しないでくれと願うばかりだった。
──私も皆と一緒で、特定の誰かをこういう人であってほしいとか、他人の人間関係や裏の顔を勘繰っては面白がったり、心配したり、怒ったりしているんだ。
暴露される立場にある私だが、今私の周りを囲んでいる男子達とあまり変わりがないと思えた。
「私は会ったことないけど、やっぱりそういうの気になるよね!」
私は笑顔で男の子達に対応した。
誰だって裏の顔や表の顔がある。いや、ない人もいるが、あったって良いではないか。勿論、犯罪に手を染めることはあってはならないが、多くの人に触れ、言い寄られる機会が普通の人よりも多い芸能人は、その分道を踏み外す機会もやはり多い気もする。
始業のチャイムが鳴ったと同時に織原朔真は滑り込むようにして教室に入ってきた。
──もし仮に、織原がエドヴァルド様だったら私は何を思って何を感じるのだろうか?
横目で織原をみつめながら私は考える。先程、裏の顔があっても良いと結論付けた私だが、エドヴァルド様の正体を知りたいと思う私とがせめぎあう。
これも表の私と裏の私なのだろうか?ドラマとかアニメでよく心の中に天使と悪魔が囁き合う構図が描かれるのだが、まさにその通りの状況だ。しかしこの戦いは天使が勝利をおさめる。
私は、織原に直接詮索するような真似はしないと心に決めた。私がそういった詮索をされたくないのと同じで、それを織原にするのはなんだか良くないことのように思えたからだ。
──それに……
エドヴァルド様の出るアーペックスの大会の日と泊まりで行く林間学校の日が被っている。私があれこれ詮索しないでも、織原がこの林間学校に参加するのならば、自然と織原がエドヴァルド様ではないということがわかるからだ。
僕ら3人、キアロスクーロの朝会が終わり、僕は始業のチャイムが鳴ったと同時に教室に入った。
授業中、林間学校に持っていく持ち物を僕はノートに書き出す。
・PC一式
・配信機材(マイク、ミキサー、コード類)
・折り畳み式のテーブル?
──延長コードは、ホテルのアメニティーにあったかな?
そう、林間学校に行く僕らは、当日泊まる部屋とは別の部屋を前もって借り、そこで機材を組み立て配信を行い、大会に参加する作戦をとった。
林間学校と言えば山間部や高原の宿泊施設に宿泊するのが一般的だ。ネット回線、Wi-Fi等とは無縁の場所の筈だが、僕らの行く場所はレジャー施設としても利用される所なのでその心配はなかった。また、最近の流行り病のせいでリモートで仕事ができるようにとネット環境が整えられ、僕の家のクソザコ回線よりも当日泊まるホテルのほうが速いくらいだった。
と言っても、僕ら生徒達の泊まる部屋にはWi-Fiしかなく、しかも当日そのWi-Fiは止められる手筈になるそうだ。なので今回僕らが借りた部屋は別に建設されたホテル。同じ施設内ではあるものの、一度僕と一ノ瀬さんは部屋から抜け出し、外へ出て、本館と呼ばれるホテルへと移動しなければならない。
前もって借りた部屋では、薙鬼流ひなみが配送された僕らのPCを組み立て、配信の準備をしてくれる手筈となった。
この作戦に漏れがないか確認しているとあっという間に授業が終わった。
「せんぱ~い♡」
終業のチャイムが鳴ると同時に背後から薙鬼流ひなみが抱き付いてきた。
──コイツ、1年の教室からいつ出てんだ!?
そんなことを思いつつも僕は慌てて彼女の手を取り、屋上へと向かう。
薙鬼流ひなみには音咲さんからエドヴァルドであるかどうか質問されないように、ガードしてくれるよう頼んでいた。本当は一ノ瀬さんがその役割を担う筈だったのだが、薙鬼流ひなみは頑なに自分がやると言って聞かなかった。話し合いの結果、1日交替で行うととなった。
しかし、流石に抱きつきながら教室に入るのはやめてくれとお願いをした。薙鬼流ひなみは何故それがダメなのか、なかなか理解してくれない。女子との絡みが少ない僕の心には、刺激が強すぎると伝えると、満更でもないような表情で了承していた。
──なのに、また抱き付いてきやがって……
1時間目と2時間目の間の休み時間はあっという間に過ぎて、早々に屋上から教室に帰る僕だが、まだ気を抜けない。隣にいる音咲さんからの視線が気になるのだ。
常に睨まれている心地がした。猛獣の獲物となる小動物の気持ちが今ならよくわかる気がした。
しかし予想に反して音咲さんからの詮索というか尋問はなく、拍子抜けした。
───────────────────────────────
~音咲華多莉視点~
「せんぱ~い♡」
授業と授業の間の休み時間。昨日と同じように隣の席の織原朔真の背中に抱きつく下級生の姿が見える。
織原朔真は抱きつかれたことにより肺にある空気を意図せず吐き出すような呻き声をあげた。
腹の底から突き上げるような嫌悪感が生じては、私を襲う。その嫌悪感は私のこめかみまで突き抜けて青筋を立てた。
当の織原は、そんな私の視線だけでなく、教室にいる他の生徒から向けられる奇異な視線から逃れるため後輩の女の子の手を引いて教室から退出した。
「ねぇ?あの陰キャ最近調子乗ってない?」
美優が言った。
「でもあの1年生の子、可愛くない?」
茉優がその会話に乗っかる。
「確かに、なんであんな子が陰キャを好きになんのかな?」
茉優の質問に賛同する美優だが、続けて言った彼女の言葉に私は引っ掛かりを覚え、それを口にする。
「別に好きって決まったわけじゃなくない?」
どうしてそんなことを言ったのか自分でも少し変に思った。
「いや、あれは好きでしょ?」
美優がそう言うと、茉優が批評した。
「好きっていうか、パパ活じみた感じ?」
そう、織原を好きになるなんてありえない。私は茉優に賛同した。
「そう!それ!!」
だとしたら織原はたぶらかされてるだけ?
──だったら助けた方が……って私には別に関係ないし!!でももしかしたらアイツがエドヴァルド様の可能性も……
混乱した私は頭をかきむしる。
「てか華多莉、最近おかしくない?何か悩んでるとか?」
私の奇行に美優がつっこんだ。私は咄嗟に否定しようとしたが、間髪いれずに茉優が口を開く。
「たぶんあれでしょ?にーしーチャンネル」
不意をつかれた私は、茉優が何を言っているのか暫しの間わからなかった。すると、私達の近くにいた男子達が反応する。
「知ってる!にーしーチャンネル!!」
「音咲さんは会ったことあるの!?」
「教えて教えて!!」
押し寄せる男子達に、美優と茉優は睨みをきかせて制止をかける。
その間に、私はにーしーチャンネルなるものが何かを思い出した。芸能人達の裏の顔を暴露するユーチューバーのことだ。
芸能界では有名な人であることは知っているが、実際に会ったことはない。私の属する椎名町45には関わっていない筈だ。しかし他のグループ向日町45とかにはにーしーこと西谷氏と何人かが接触しているようで、椎名町45のリーダーである希さんが、私達に注意喚起していたのを思い出す。
未成年というブランドに飛び付く男性がどうやらたくさんいて、そう言ったニーズに応えて女の子を紹介していたような人だ。紹介された後は私のようなアイドルをやっている女の子にお酒を飲ませたり、淫らな行為をしたりする流れになることもあるらしい。自分を推してくれるとなれば、身体を差し出す女の子もいるだろう。中には、相当なお金や番組なんかの出演権が手に入ればそれで良いと言う子もいる。
「次に暴露されるホワイトボードに音咲さんいなくて安心したわぁ~!」
「てか俳優の京極!好きだったんだけどマジで最低な」
「芸能人って裏と表が激しいって聞いたことあるけど本当なの!?」
男子達は美優と茉優の制止を振り切って、無理矢理輪に入ってくる。
──どうして皆、裏の顔を知りたがるのだろうか……
そう思った時、私は先程の織原と後輩の女の子との関係に様々な思考を巡らせたことを思い出す。また、エドヴァルド様が織原なのかもしれないと勘繰っている。そして昨日の配信のエドヴァルド様と薙鬼流ひなみという女性Vチューバーの絡みを思い出した。その女性Vチューバーはなにやら炎上しているらしく、その火がエドヴァルド様に飛び火しないでくれと願うばかりだった。
──私も皆と一緒で、特定の誰かをこういう人であってほしいとか、他人の人間関係や裏の顔を勘繰っては面白がったり、心配したり、怒ったりしているんだ。
暴露される立場にある私だが、今私の周りを囲んでいる男子達とあまり変わりがないと思えた。
「私は会ったことないけど、やっぱりそういうの気になるよね!」
私は笑顔で男の子達に対応した。
誰だって裏の顔や表の顔がある。いや、ない人もいるが、あったって良いではないか。勿論、犯罪に手を染めることはあってはならないが、多くの人に触れ、言い寄られる機会が普通の人よりも多い芸能人は、その分道を踏み外す機会もやはり多い気もする。
始業のチャイムが鳴ったと同時に織原朔真は滑り込むようにして教室に入ってきた。
──もし仮に、織原がエドヴァルド様だったら私は何を思って何を感じるのだろうか?
横目で織原をみつめながら私は考える。先程、裏の顔があっても良いと結論付けた私だが、エドヴァルド様の正体を知りたいと思う私とがせめぎあう。
これも表の私と裏の私なのだろうか?ドラマとかアニメでよく心の中に天使と悪魔が囁き合う構図が描かれるのだが、まさにその通りの状況だ。しかしこの戦いは天使が勝利をおさめる。
私は、織原に直接詮索するような真似はしないと心に決めた。私がそういった詮索をされたくないのと同じで、それを織原にするのはなんだか良くないことのように思えたからだ。
──それに……
エドヴァルド様の出るアーペックスの大会の日と泊まりで行く林間学校の日が被っている。私があれこれ詮索しないでも、織原がこの林間学校に参加するのならば、自然と織原がエドヴァルド様ではないということがわかるからだ。
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