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第129話
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<ダーマ王国領ニエル港街>
波の音と鳥の鳴き声でいつも目覚めるオアシス伯爵。起き抜けの頭をすっきりさせる為、重い身体を引きずりながら海を一望できる窓辺に立ち、強い陽射しを浴びながら覚醒するのを待つのが日課だった。
しかし、今日は扉を叩く音で目が覚める。
いつもと違うルーティーンで起こされ、覚醒に少し時間を要したが、今日は大事な会議があるのを思い出した。
慌てて着替えを済まし、身だしなみを整え、朝食を終えた。少し残してしまった。やはり人工的な音で起こされると全てが狂ってしまう。これを人生の教訓に入れておこうとオアシス伯爵は心に刻んだ。
低身長で横幅のある胴まわり、頭頂部が少し薄くなったオアシス伯爵は、ドスドスと足音を立てながら会議室へと向かった。
扉を開けると、そこにはダーマ王国宮廷魔道師のアナスタシアが長い脚を揃え、横にその脚を流して座っていた。この座りかたが脚を綺麗に見せることをアナスタシアは知っている。
オアシス伯爵が部屋に入るとアナスタシアは立ち上がり、朝の挨拶をした。
「いや~朝から美しい女性から挨拶をされると実に晴れやかな気持ちになりますな」
「ご冗談を……」
口元に手を当て上品な振る舞いをするアナスタシア。
「早速だが…」
オアシス伯爵はチラと先程自分が入った扉がちゃんと閉まっているか確認してから続けた。
「ポルクロル島にいるサムエル=フラーについてわかったことはありますか?」
アナスタシアは小さなバッグから紙束を取り出し、オアシス伯爵に差し出した。
オアシス伯爵がそれに粗方目を通したのを確認するとアナスタシアは口を開く。
「黒ですね」
「やはりそうですか……」
オアシス伯爵は返事をしながらもなおのこと紙束に目を通す。
「サムエルはダーマ王国の防衛を名目に島の防護を固めていますが、その実─」
「帝国の密偵であると……」
オアシス伯爵はアナスタシアの代わりに答えた。
もともと、サムエルはダーマ王国きっての豪商であった。それがオアシス伯爵が治めるニエル港付近の無人島、ポルクロル島を買い取り、自分の住まいとしたのだ。
そのお陰でニエル港は更に発展し、徴収する税の額も大幅に上がった、また国王に寄贈する宝石等もあった。そのうちの幾つかをオアシス伯爵がせしめているのはここだけの話だ。
ダーマ王国の為に働いてくれるのは嬉しいのだが、フルートベール王国が侵略され始めてから、サムエルの動きが怪しくなったのだ。
傭兵達を雇って自警団を設立させたかと思えば奴隷も買い漁っていた。それ以来、在住する島の砦化が著しい。帝国との戦争に備えるとのことだが、その割にはダーマ王国兵を島に入れようとしなかった。
その行動を怪しいと睨んだのがこの女性、宮廷魔道師のアナスタシアだ。どういうわけか彼女はサムエルをえらく気にかけていた。流石宮廷魔道師らしい働きにオアシス伯爵は感心したものだ。
「密偵からの連絡は?」
「…情報が伝わりづらい立場の為、あまり機能しておりません」
本来だったらサムエルが構成している自警団に密偵を送るのがベストだったが、自警団の入団審査に悉くダーマ王国の手の者達は弾かれたのだ。苦肉の策で奴隷として密偵をサムエルに買わせることができたが、いかんせん情報が伝わりづらかった。
む~、とオアシス伯爵は腕を組み、紙束からアナスタシアの胸を通り過ぎ顔へと視線を合わせた。
「どうするのがよいと思いますか?」
アナスタシアは高音のよく通る声で言った。
「奪うのがよろしいかと」
む~…とオアシス伯爵は腕を組んだまま再び紙束へと視線を移した。勿論アナスタシアの胸を経由して。
──気持ち悪い……
アナスタシアはオアシス伯爵の視線に気付いていた。
今までに何度もその視線やボディタッチをアナスタシアは経験している。
しかし、我慢する必要がアナスタシアにはあった。それはダーマ王国が帝国との戦争を待たずして崩壊すると確信しているからだ。
どういう訳か、宰相トリスタンは有益であるはずのフルートベール、ヴァレリー、ダーマの三國同盟案を棄却し、隣国の一つの商国から傭兵を雇ったのだ。
いくら商国から雇った傭兵達が強くても、統率の取れない集団戦は不利になる。
また王族達は寄贈される金貨や宝石に目が眩み、一時の贅を味わっている始末だ。
有力な貴族連中も何故かトリスタンの意見を肯定している。
アナスタシアは窓から一望できる海を眺めた。
今はまださざ波程度の違和感しかないが、この違和感はやがて大きなうねりとなり、それに気付いた軍部と貴族連中で揉めることが予想できたのだ。
それに帝国が侵略しに来れば、真っ先に首をはねられるのは王族だ。宮廷魔道師であるアナスタシアにも飛び火する恐れがある。
そんな中、ダーマ王国きっての豪商サムエルが不穏な行動を見せ、これはチャンスだと思った。
だから、自警団への入団、或いは相談役として自分を雇って貰うように頼んだのだが──
──あの守銭奴は!!私を落としたのだ!!
自分が宮廷魔道師という地位を捨て、サムエルに雇われようとしていたのに、それを拒まれたのがアナスタシアのプライドを酷く傷付けたようだ。
いっそのこと自分の力でサムエルを潰し、そこにある財をせしめ、商国に亡命した方が良いとアナスタシアは考えたのだ。
金と自尊心を保てる。
その為に、サムエルの住むポルクロル島付近を治めているオアシス伯爵を焚き付けたのだ。
「帝国との関連性を裏付ける証拠があれば良いのだが……」
──このハゲ親父……
オアシス伯爵がサムエルの納める税とダーマ王国国王の為の宝石類をくすねていることぐらいアナスタシアにもわかった。
彼はこの甘い汁を吸い続けていたいのだ。
そうならオアシス伯爵の悪事、王族の為に寄贈したモノをくすねるのは重大な犯罪であるため、この事を密告してもいいのだが、アナスタシアにはそのリターンが薄い。
「証拠…ですか」
状況証拠ばかりしか集まっていないのはアナスタシアも承知だ。しかしほぼ黒だと確信している。
──ここは…あまり使いたくなかったが少し乱暴な手を使うか……
アナスタシアは静かに部屋を出た。
波の音と鳥の鳴き声でいつも目覚めるオアシス伯爵。起き抜けの頭をすっきりさせる為、重い身体を引きずりながら海を一望できる窓辺に立ち、強い陽射しを浴びながら覚醒するのを待つのが日課だった。
しかし、今日は扉を叩く音で目が覚める。
いつもと違うルーティーンで起こされ、覚醒に少し時間を要したが、今日は大事な会議があるのを思い出した。
慌てて着替えを済まし、身だしなみを整え、朝食を終えた。少し残してしまった。やはり人工的な音で起こされると全てが狂ってしまう。これを人生の教訓に入れておこうとオアシス伯爵は心に刻んだ。
低身長で横幅のある胴まわり、頭頂部が少し薄くなったオアシス伯爵は、ドスドスと足音を立てながら会議室へと向かった。
扉を開けると、そこにはダーマ王国宮廷魔道師のアナスタシアが長い脚を揃え、横にその脚を流して座っていた。この座りかたが脚を綺麗に見せることをアナスタシアは知っている。
オアシス伯爵が部屋に入るとアナスタシアは立ち上がり、朝の挨拶をした。
「いや~朝から美しい女性から挨拶をされると実に晴れやかな気持ちになりますな」
「ご冗談を……」
口元に手を当て上品な振る舞いをするアナスタシア。
「早速だが…」
オアシス伯爵はチラと先程自分が入った扉がちゃんと閉まっているか確認してから続けた。
「ポルクロル島にいるサムエル=フラーについてわかったことはありますか?」
アナスタシアは小さなバッグから紙束を取り出し、オアシス伯爵に差し出した。
オアシス伯爵がそれに粗方目を通したのを確認するとアナスタシアは口を開く。
「黒ですね」
「やはりそうですか……」
オアシス伯爵は返事をしながらもなおのこと紙束に目を通す。
「サムエルはダーマ王国の防衛を名目に島の防護を固めていますが、その実─」
「帝国の密偵であると……」
オアシス伯爵はアナスタシアの代わりに答えた。
もともと、サムエルはダーマ王国きっての豪商であった。それがオアシス伯爵が治めるニエル港付近の無人島、ポルクロル島を買い取り、自分の住まいとしたのだ。
そのお陰でニエル港は更に発展し、徴収する税の額も大幅に上がった、また国王に寄贈する宝石等もあった。そのうちの幾つかをオアシス伯爵がせしめているのはここだけの話だ。
ダーマ王国の為に働いてくれるのは嬉しいのだが、フルートベール王国が侵略され始めてから、サムエルの動きが怪しくなったのだ。
傭兵達を雇って自警団を設立させたかと思えば奴隷も買い漁っていた。それ以来、在住する島の砦化が著しい。帝国との戦争に備えるとのことだが、その割にはダーマ王国兵を島に入れようとしなかった。
その行動を怪しいと睨んだのがこの女性、宮廷魔道師のアナスタシアだ。どういうわけか彼女はサムエルをえらく気にかけていた。流石宮廷魔道師らしい働きにオアシス伯爵は感心したものだ。
「密偵からの連絡は?」
「…情報が伝わりづらい立場の為、あまり機能しておりません」
本来だったらサムエルが構成している自警団に密偵を送るのがベストだったが、自警団の入団審査に悉くダーマ王国の手の者達は弾かれたのだ。苦肉の策で奴隷として密偵をサムエルに買わせることができたが、いかんせん情報が伝わりづらかった。
む~、とオアシス伯爵は腕を組み、紙束からアナスタシアの胸を通り過ぎ顔へと視線を合わせた。
「どうするのがよいと思いますか?」
アナスタシアは高音のよく通る声で言った。
「奪うのがよろしいかと」
む~…とオアシス伯爵は腕を組んだまま再び紙束へと視線を移した。勿論アナスタシアの胸を経由して。
──気持ち悪い……
アナスタシアはオアシス伯爵の視線に気付いていた。
今までに何度もその視線やボディタッチをアナスタシアは経験している。
しかし、我慢する必要がアナスタシアにはあった。それはダーマ王国が帝国との戦争を待たずして崩壊すると確信しているからだ。
どういう訳か、宰相トリスタンは有益であるはずのフルートベール、ヴァレリー、ダーマの三國同盟案を棄却し、隣国の一つの商国から傭兵を雇ったのだ。
いくら商国から雇った傭兵達が強くても、統率の取れない集団戦は不利になる。
また王族達は寄贈される金貨や宝石に目が眩み、一時の贅を味わっている始末だ。
有力な貴族連中も何故かトリスタンの意見を肯定している。
アナスタシアは窓から一望できる海を眺めた。
今はまださざ波程度の違和感しかないが、この違和感はやがて大きなうねりとなり、それに気付いた軍部と貴族連中で揉めることが予想できたのだ。
それに帝国が侵略しに来れば、真っ先に首をはねられるのは王族だ。宮廷魔道師であるアナスタシアにも飛び火する恐れがある。
そんな中、ダーマ王国きっての豪商サムエルが不穏な行動を見せ、これはチャンスだと思った。
だから、自警団への入団、或いは相談役として自分を雇って貰うように頼んだのだが──
──あの守銭奴は!!私を落としたのだ!!
自分が宮廷魔道師という地位を捨て、サムエルに雇われようとしていたのに、それを拒まれたのがアナスタシアのプライドを酷く傷付けたようだ。
いっそのこと自分の力でサムエルを潰し、そこにある財をせしめ、商国に亡命した方が良いとアナスタシアは考えたのだ。
金と自尊心を保てる。
その為に、サムエルの住むポルクロル島付近を治めているオアシス伯爵を焚き付けたのだ。
「帝国との関連性を裏付ける証拠があれば良いのだが……」
──このハゲ親父……
オアシス伯爵がサムエルの納める税とダーマ王国国王の為の宝石類をくすねていることぐらいアナスタシアにもわかった。
彼はこの甘い汁を吸い続けていたいのだ。
そうならオアシス伯爵の悪事、王族の為に寄贈したモノをくすねるのは重大な犯罪であるため、この事を密告してもいいのだが、アナスタシアにはそのリターンが薄い。
「証拠…ですか」
状況証拠ばかりしか集まっていないのはアナスタシアも承知だ。しかしほぼ黒だと確信している。
──ここは…あまり使いたくなかったが少し乱暴な手を使うか……
アナスタシアは静かに部屋を出た。
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