85 / 146
第84話
しおりを挟む
~ハルが異世界召喚されてから14日目~
既に日は沈み、馬車の窓を開けると肌寒い空気が流れ込む。
ハルとルナとレイは獣人国が攻めて来たことにより明日にでも開戦されるやも知れぬ帝国との戦いに向け、その戦地、プライド平原へと向かっていた。
3人とも戦争による緊張で会話がない。ルナはうつむいていた。ルナが戦争嫌いなのはハルも知っている。
そんなルナを元気付けようとハルが口を開いた。
「…だ、だいじょうですよ!僕がルナさんのこと守りますから!」
いきなりのハルの宣言に驚いたのか、少し間を置いてルナは返事をする
「…ありがとうハルくん」
再び沈黙が漂う。
「レイも強いですし、きっと無事に帰って来れます!」
ハルはレイに助けを求めるようにレイの名前を出して巻き込んだ。
「…お前の方が強いがな」
レイはハルを見ながら呟く。そしてまた沈黙が馬車内を支配した。ハルは思い出した。
──そういえば僕ってコミュ障だったんだ
─────────────────────
日が沈ち、夜の闇を松明の灯りがともしている。帝国とフルートベール王国の戦争地となるプライド平原付近で野営をしている帝国軍の将の1人、ドルヂ・ドルゴルスレンは戦争直前にも拘わらず鍛練を欠かさない。
「…フン!…フン!…」
掛け声と共に繰り出される空突きは、空気を震わせる程の威力だ。その音で寝れないという兵士もいる。
その光景を横目にテントの前でイスにもたれながら新聞を読んでいる小男、肩まで伸びた金髪を後ろで結んでいるドルヂの側近ジュドーが声をあげた。
「え~!!?」
驚きのあまり握っている手に力が入り新聞をぐしゃりとさせてしまった。
「どうしたジュドー?女にでもフラれたか?」
空突きを止めドルヂは質問する。
「新聞にそんな記事載ってる訳ないでしょ!?それよりもこれです!聖王国のロドリーゴ枢機卿が教皇になったんですよ!」
ジュドーは端がしわくちゃになった新聞の記事を指差しながらドルヂに見せる。
「んだよそんなことか?俺はあの国が嫌いなんだよ」
ドルヂは素っ気ない態度をとる。ドルヂがこういったことに興味がないのをジュドーはすっかり忘れていた。それだけこのニュースはジュドーにとって重要なことだった。
「どうしてそんなに毛嫌いするんです?」
ジュドーはこの質問についてドルヂがどう答えるか見当がついていた。しかし質問する。会話というものを成立させるために。
「神をいくら信じててもな?神は何も守ってくれはしねぇからだよ!信じられるのは自分の拳だけだ!」
言い終わると同時に空突きを再開するドルヂ。予想通りの答えが返ってきたのでジュドーは用意していた言葉を直ぐに返した。
「ドルヂ様はそうかもしれませんけど、他の者からすれば神を信じることで救われることもあるんですよ?まぁ僕もどちらかというとその教えには懐疑的ですけどね」
「救われる…ねぇ?やっぱ嫌いだわ、神を信じる?それで?行動しなきゃ何も変わらねぇ。そんな神の有難い教えを説くような口だけの奴等しかいねぇんだろ聖王国には?」
ドルヂの意見もよくわかる。戦地に赴くと嫌でも実感する。しかし、この考えは半分正解で半分不正解だ。
神を信じることで行動できる人がいることをドルヂは理解していない。
「実はそんな人達ばかりじゃないんですよ?」
ほぉと呟き、再び空突きを止めジュドーに続きを促した。
「彼等は神を信じるあまりに神の存在を証明しようと様々な研究をしているんです。しかし、その研究結果は神の教えと真逆の証拠ばかり発見してしまってるんです」
ドルヂはジュドーの話に興味を持った。
「例えば?」
「例えばレガリア女史です。彼女はこの世界は球体であると説きました」
「は!?球体?じゃあ端っこにいけば落ちちまうじゃねぇか?そんなの俺でもわかんぜ?」
ジュドーはいずまいを正して話を続ける。
「僕もそう思いましたよ?ただ、水平線の先へ向かう船はやがて見えなくなりますよね?もしこの地が平らならその船は見え続けてないとおかしいんです。この世界が球体だからこそ見えなくなるんですよ」
「地平線の先にあるのが滝で、そこに落ちたから見えなくなったんだろ?」
「それをレガリア女史達が証明しようとして船を出した実験がありましたよ?それで滝などなかったと結論づけられました」
へぇ~と自分の考えを否定され、わざと興味のないような返事をするドルヂ。この態度は自分の自尊心を守る為のせめてもの反撃だった。
「更にレガリア女史は恒星テラについて、我々の住むこの球体の大地がテラの周りを回っていると言ったんです」
「どういうことだ?」
「つまり今は夜ですが明日になるとテラが昇りますよね?それは我々のいる大地を起点にテラが、ある法則で動いているからと考えられますね?あるいは聖書に書いてあるように神がそのようにして造ったと…しかしレガリア女史はテラの周りを、我々の住む大地が回っている。所謂、地動説を説いたんです」
理解に苦しむドルヂ。
「僕もその実よくわかってませんが、そんなことを説いた彼女は当然、教会から目をつけられました」
「成る程な、神の教えに反するってやつか?…で?ソイツは今どうなってんだ?」
「変死してます」
「今の話を聞いて余計、聖王国が嫌いになったわ」
ドルヂはタウエルを持って、汗を拭いていた。
「他にもそんな不可解な事件が多発してるんです。あとは賢人チエーニの超人説とか…」
「もういい、頭痛くなってきた」
ジュドーはこういった話がとても好きだった。その為、ロドリーゴ枢機卿が教皇となったのは少し残念に感じていた。ロドリーゴ枢機卿は従来の教えを重んじる方だからだ。今と対して変わらない研究をするだろう。それよりもジュドーは急進派である若いチェルザーレ枢機卿が教皇となればもっと世界や神に対する考え方が変わり面白くなると思っていた。
──あれ?そういえば何で新聞読んでたんだっけ?
話が逸れてしまった。
自分が、ある情報を入手する為に新聞を読んでいた筈だった。しかし何の情報を求めていたか忘れてしまった。
それを思い出す為にもう一度新聞に目を通す。
フルートベール王国で行われた三國魔法大会の記事を見つけた。そして、優勝者の似顔絵も。
「これこれ!ドルヂさま~~!!」
「何だよ?また神についてか?」
自分のテントに戻ろうとするドルヂは振り向いた。するとジュドーが新聞の記事を指差しながら走ってこっちに向かってくる
「これが今回の要注意人物のハル・ミナミノです!」
似顔絵を凝視するドルヂ。
「…ただのガキじゃねぇかよ。俺達の敵じゃねぇ」
軽んじるドルヂにジュドーが戒める。
「そんなこと言ったら四騎士のミラさんだってガキじゃないですか?」
「あれはただのガキじゃねぇ」
「第四階級魔法が唱えられるからですよね?それならこのハル・ミナミノだって……」
ジュドーの言葉を手で遮るドルヂ。
「このミナミノって奴は経験してねぇんだよ。顔みりゃわかる」
「顔っていっても似顔絵ですけど……何を経験してないんですか?」
「地獄だ」
既に日は沈み、馬車の窓を開けると肌寒い空気が流れ込む。
ハルとルナとレイは獣人国が攻めて来たことにより明日にでも開戦されるやも知れぬ帝国との戦いに向け、その戦地、プライド平原へと向かっていた。
3人とも戦争による緊張で会話がない。ルナはうつむいていた。ルナが戦争嫌いなのはハルも知っている。
そんなルナを元気付けようとハルが口を開いた。
「…だ、だいじょうですよ!僕がルナさんのこと守りますから!」
いきなりのハルの宣言に驚いたのか、少し間を置いてルナは返事をする
「…ありがとうハルくん」
再び沈黙が漂う。
「レイも強いですし、きっと無事に帰って来れます!」
ハルはレイに助けを求めるようにレイの名前を出して巻き込んだ。
「…お前の方が強いがな」
レイはハルを見ながら呟く。そしてまた沈黙が馬車内を支配した。ハルは思い出した。
──そういえば僕ってコミュ障だったんだ
─────────────────────
日が沈ち、夜の闇を松明の灯りがともしている。帝国とフルートベール王国の戦争地となるプライド平原付近で野営をしている帝国軍の将の1人、ドルヂ・ドルゴルスレンは戦争直前にも拘わらず鍛練を欠かさない。
「…フン!…フン!…」
掛け声と共に繰り出される空突きは、空気を震わせる程の威力だ。その音で寝れないという兵士もいる。
その光景を横目にテントの前でイスにもたれながら新聞を読んでいる小男、肩まで伸びた金髪を後ろで結んでいるドルヂの側近ジュドーが声をあげた。
「え~!!?」
驚きのあまり握っている手に力が入り新聞をぐしゃりとさせてしまった。
「どうしたジュドー?女にでもフラれたか?」
空突きを止めドルヂは質問する。
「新聞にそんな記事載ってる訳ないでしょ!?それよりもこれです!聖王国のロドリーゴ枢機卿が教皇になったんですよ!」
ジュドーは端がしわくちゃになった新聞の記事を指差しながらドルヂに見せる。
「んだよそんなことか?俺はあの国が嫌いなんだよ」
ドルヂは素っ気ない態度をとる。ドルヂがこういったことに興味がないのをジュドーはすっかり忘れていた。それだけこのニュースはジュドーにとって重要なことだった。
「どうしてそんなに毛嫌いするんです?」
ジュドーはこの質問についてドルヂがどう答えるか見当がついていた。しかし質問する。会話というものを成立させるために。
「神をいくら信じててもな?神は何も守ってくれはしねぇからだよ!信じられるのは自分の拳だけだ!」
言い終わると同時に空突きを再開するドルヂ。予想通りの答えが返ってきたのでジュドーは用意していた言葉を直ぐに返した。
「ドルヂ様はそうかもしれませんけど、他の者からすれば神を信じることで救われることもあるんですよ?まぁ僕もどちらかというとその教えには懐疑的ですけどね」
「救われる…ねぇ?やっぱ嫌いだわ、神を信じる?それで?行動しなきゃ何も変わらねぇ。そんな神の有難い教えを説くような口だけの奴等しかいねぇんだろ聖王国には?」
ドルヂの意見もよくわかる。戦地に赴くと嫌でも実感する。しかし、この考えは半分正解で半分不正解だ。
神を信じることで行動できる人がいることをドルヂは理解していない。
「実はそんな人達ばかりじゃないんですよ?」
ほぉと呟き、再び空突きを止めジュドーに続きを促した。
「彼等は神を信じるあまりに神の存在を証明しようと様々な研究をしているんです。しかし、その研究結果は神の教えと真逆の証拠ばかり発見してしまってるんです」
ドルヂはジュドーの話に興味を持った。
「例えば?」
「例えばレガリア女史です。彼女はこの世界は球体であると説きました」
「は!?球体?じゃあ端っこにいけば落ちちまうじゃねぇか?そんなの俺でもわかんぜ?」
ジュドーはいずまいを正して話を続ける。
「僕もそう思いましたよ?ただ、水平線の先へ向かう船はやがて見えなくなりますよね?もしこの地が平らならその船は見え続けてないとおかしいんです。この世界が球体だからこそ見えなくなるんですよ」
「地平線の先にあるのが滝で、そこに落ちたから見えなくなったんだろ?」
「それをレガリア女史達が証明しようとして船を出した実験がありましたよ?それで滝などなかったと結論づけられました」
へぇ~と自分の考えを否定され、わざと興味のないような返事をするドルヂ。この態度は自分の自尊心を守る為のせめてもの反撃だった。
「更にレガリア女史は恒星テラについて、我々の住むこの球体の大地がテラの周りを回っていると言ったんです」
「どういうことだ?」
「つまり今は夜ですが明日になるとテラが昇りますよね?それは我々のいる大地を起点にテラが、ある法則で動いているからと考えられますね?あるいは聖書に書いてあるように神がそのようにして造ったと…しかしレガリア女史はテラの周りを、我々の住む大地が回っている。所謂、地動説を説いたんです」
理解に苦しむドルヂ。
「僕もその実よくわかってませんが、そんなことを説いた彼女は当然、教会から目をつけられました」
「成る程な、神の教えに反するってやつか?…で?ソイツは今どうなってんだ?」
「変死してます」
「今の話を聞いて余計、聖王国が嫌いになったわ」
ドルヂはタウエルを持って、汗を拭いていた。
「他にもそんな不可解な事件が多発してるんです。あとは賢人チエーニの超人説とか…」
「もういい、頭痛くなってきた」
ジュドーはこういった話がとても好きだった。その為、ロドリーゴ枢機卿が教皇となったのは少し残念に感じていた。ロドリーゴ枢機卿は従来の教えを重んじる方だからだ。今と対して変わらない研究をするだろう。それよりもジュドーは急進派である若いチェルザーレ枢機卿が教皇となればもっと世界や神に対する考え方が変わり面白くなると思っていた。
──あれ?そういえば何で新聞読んでたんだっけ?
話が逸れてしまった。
自分が、ある情報を入手する為に新聞を読んでいた筈だった。しかし何の情報を求めていたか忘れてしまった。
それを思い出す為にもう一度新聞に目を通す。
フルートベール王国で行われた三國魔法大会の記事を見つけた。そして、優勝者の似顔絵も。
「これこれ!ドルヂさま~~!!」
「何だよ?また神についてか?」
自分のテントに戻ろうとするドルヂは振り向いた。するとジュドーが新聞の記事を指差しながら走ってこっちに向かってくる
「これが今回の要注意人物のハル・ミナミノです!」
似顔絵を凝視するドルヂ。
「…ただのガキじゃねぇかよ。俺達の敵じゃねぇ」
軽んじるドルヂにジュドーが戒める。
「そんなこと言ったら四騎士のミラさんだってガキじゃないですか?」
「あれはただのガキじゃねぇ」
「第四階級魔法が唱えられるからですよね?それならこのハル・ミナミノだって……」
ジュドーの言葉を手で遮るドルヂ。
「このミナミノって奴は経験してねぇんだよ。顔みりゃわかる」
「顔っていっても似顔絵ですけど……何を経験してないんですか?」
「地獄だ」
0
お気に入りに追加
238
あなたにおすすめの小説

俺のスキルが無だった件
しょうわな人
ファンタジー
会社から帰宅中に若者に親父狩りされていた俺、神城闘史(かみしろとうじ)。
攻撃してきたのを捌いて、逃れようとしていた時に眩しい光に包まれた。
気がつけば、見知らぬ部屋にいた俺と俺を狩ろうとしていた若者五人。
偉そうな爺さんにステータスオープンと言えと言われて素直に従った。
若者五人はどうやら爺さんを満足させたらしい。が、俺のステータスは爺さんからすればゴミカスと同じだったようだ。
いきなり金貨二枚を持たされて放り出された俺。しかし、スキルの真価を知り人助け(何でも屋)をしながら異世界で生活する事になった。
【お知らせ】
カクヨムで掲載、完結済の当作品を、微修正してこちらで再掲載させて貰います。よろしくお願いします。
異世界でスローライフを満喫する為に
美鈴
ファンタジー
ホットランキング一位本当にありがとうございます!
【※毎日18時更新中】
タイトル通り異世界に行った主人公が異世界でスローライフを満喫…。出来たらいいなというお話です!
※カクヨム様にも投稿しております
※イラストはAIアートイラストを使用
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開

外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

知らない異世界を生き抜く方法
明日葉
ファンタジー
異世界転生、とか、異世界召喚、とか。そんなジャンルの小説や漫画は好きで読んでいたけれど。よく元ネタになるようなゲームはやったことがない。
なんの情報もない異世界で、当然自分の立ち位置もわからなければ立ち回りもわからない。
そんな状況で生き抜く方法は?

【完結】投げる男〜異世界転移して石を投げ続けたら最強になってた話〜
心太
ファンタジー
【何故、石を投げてたら賢さと魅力も上がるんだ?!】
(大分前に書いたモノ。どこかのサイトの、何かのコンテストで最終選考まで残ったが、その後、日の目を見る事のなかった話)
雷に打たれた俺は異世界に転移した。
目の前に現れたステータスウインドウ。そこは古風なRPGの世界。その辺に転がっていた石を投げてモンスターを倒すと経験値とお金が貰えました。こんな楽しい世界はない。モンスターを倒しまくってレベル上げ&お金持ち目指します。
──あれ? 自分のステータスが見えるのは俺だけ?
──ステータスの魅力が上がり過ぎて、神話級のイケメンになってます。
細かい事は気にしない、勇者や魔王にも興味なし。自分の育成ゲームを楽しみます。
俺は今日も伝説の武器、石を投げる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる