31 / 146
第30話
しおりを挟む
~ハルが異世界召喚されてから4日目~
12日後、帝国との戦争に参加することになったルナは気持ちが沈んでいた。そんなときは屋上で空を眺めるのが一番だ。時々嫌なことがあるとここへ来る。このことは誰も知らない。
3時限目に入ると同時にルナの身体をぐらつかせる地響きと爆発音が轟いた。学校の何処かで爆発が起きたようだ。
何があったのかはわからない、だけど異常事態なのはわかる。
急いで生徒たちの安全を確認しなくては、ルナはそう思ったが足がすくんで動けない。
人が戦い、傷付く光景を見たことはないが、血を流しながら誰かに運ばれる者や死んでいる者、死にゆく者なら見慣れている。
戦争の嫌な空気を思い出す。あの重々しい空気が今まさにこの学校にのしかかっている。
ルナはその場で踞った。
──行かなきゃ…ケガをしている生徒もいるはず
そう思うと再び爆発音が轟く。
「きゃっ!」
今校内はどうなっているのだろうか。生徒達の悲鳴が聞こえ始めた。
──生徒を救わないと!
屋上から出ようとすると頭の中から声が聞こえる。
『この場所から離れないでください!』
『貴方はこの王国の希望なんだ!』
『そこら辺の兵士の命と貴方の命は価値が違う!』
『危険な状況になったら自分の安全だけを守るのです』
自分が今まで言われてきた言葉がルナの自由を奪う。
──でも!生徒達が!
生徒たちを救わなければならない責任感と自分が殺されてしまうかもしれない恐怖、さらに王国の言いつけが頭を駆け巡る。
いくら第三階級の聖属性魔法を唱えられるとしても非戦闘員であることにかわりはない。
ルナはそこから動けなかった。
屋上の入り口に誰かが来た。自分を殺しに来たのだろうか。嫌な考えがルナの頭に過る。
恐る恐る見てみるとそこには同僚のスタンが立っていた。
「探しましたよ先生!」
「スタン先生!私、死んではいけないと王国の人から言われていて……」
自分が何を言っているのかわからなかった。気付けば心配で自分のことを探しに来たスタンに言い訳がましいことを言っていた。
「?そうですね。先生に死なれては王国が困ってしまいます」
ルナの方へスタンは歩いてくる。
自分のわけのわからない言い訳をスタンは優しく受け入れてくれた。ルナは急に自分が恥ずかしくなった。
「スタン先生!…私は大丈夫ですから生徒達を救ってください!」
「そう言うわけには行きません。私が貴方を消しに来たんですから」
「ぇ…」
スタンが近付いてくる。自分も魔法学校の教師であるが支援系魔法と簡単な火属性、水属性魔法しかできないルナと第二階級火属性魔法が使えるスタンとでは戦闘能力が違いすぎる。
諦めよう。
何故スタンが自分を殺しに来たのかわからないが、なんだか自分が殺されることを受け入れられそうだ。それは生徒が危険な状態にもかかわらず自分を優先してしまったからだ。孤児院の子供達が危険に陥ってもきっと同じ選択をしたに違いない。
──それに、もう戦争に行かなくても良いなら死んでもいいかもしれない……
覚悟を決めたルナだか、屋上の出入口から声が聞こえた。
「スタン先生」
誰かが来た。
──折角死ぬ覚悟が出来たのに。
入り口に目を向けると。ほんの3日前に出会った少年がそこにいた。
──どうしてここに?……でもあの子を巻き込んじゃダメだわ!
「ハルくん来ちゃダメ!」
ハルはルナの言葉を無視してスタンに近付く。
スタンはつまらなそうな顔をして、ハルにファイアーボールを唱えた。
ハル目掛けてファイアーボールが飛んでくる。ハルは避けるそぶりを見せずファイアーボールにあたった。ちょうど顔を覆うようにして爆発が起こる。
「ハルくん!」
スタンはふっと息を吐き、ルナに向き直ろうとしたが、立ち込める爆煙の中からハルが歩くスピードを緩めずスタンに近づいてくる。
スタンはもう一度ハルの方を向いた。
──防御した!?その割には、魔力をまとった気配がねぇ……
スタンは半身になり、膝を少しだけ沈ませて構えた。と同時にハルは歩みを止める。
「ルナさんから離れて僕と一対一で戦ってほしい」
「…良いだろう」
──時間もない…2人で共闘されるよりはマシか……
「ダメよ!ハルくん逃げて!!」
ルナの叫びは空気中へと霧散する。
スタンはルナから離れた。
「恨むんじゃねぇぞ!一気に終わらせてやる!!」
スタンは魔力を練り上げ、それを掌に集中させて唱えた。
「フレイム!!」
掌から火炎が迸る。ハルは唱えられた第二階級火属性魔法フレイムに飲まれた。
「…ハル君……」
ルナはその場にへたり込んだ。自分よりも弱い存在が自分のために命を落としたのだ。
スタンは違和感を覚えた。放出している火炎に感覚などないのだが、燃やす対象が消滅する感触というのがあるものだ。しかし、フレイムを唱えていてその感触が全くない。
すると、ほとばしる火炎が不自然に揺らめいた。
「っ!?」
スタンの違和感は確信に変わる。しかし何が起きているのかスタンにはわからない。
だが、炎を掻き分けるようにしてハルが前方から勢いよく現れ、スタンの顔面に向かって殴りかかってきた。
「な!?」
ハルの魔力を纏わせた拳がスタンの顔面にぶちこまれる。
「ウゴッ!?」
スタンは何が起きたかまだ理解できない。殴り飛ばされ、背中から地面に叩き付けられた。
──俺の魔法が効いてない…それにこの拳の威力は……
スタンはふらつきながら立ち上がる。
ルナは口を空けながら状況を整理していた。
──炎に飲まれて死んだハル君が甦って、スタン先生を殴った。
「お前…何者だ!?なんで俺の魔法が効かない!!?」
ハルは殴ったことを後悔していた。単純にスタンを一発ぶん殴りたかったのだが、魔力を込めてしまったせいで、ヴァーンストライクが撃てなくなってしまっていた。
「あっ!!?間違えた!!」
「は?」
スタンは思考がこんがらがった。
「ちょっと今のなし!!やば!?殴んなきゃ良かった…(今までのシリアスな感じでいきたかったのに!)」
「お前何ふざけてやがる!!?(おそらくコイツ…)お前…第二階級魔法使えるだろ?」
「使えない!」
──僕が使えるのは第四階級魔法だし…嘘はついてない
「見え透いた嘘を…なら戦い方を変えるまでだ!」
スタンはもう一度半身となり、今度は膝を深く沈ませ拳技の構えをした。
普通、魔法学校の先生は、魔法一辺倒であり武術の心得などない。
しかしスタンは帝国の密偵、何が起こるかわからない状況で魔法だけに頼ることのないよう武術である拳技を習得している。
「ゆくぞ!」
スタンはスキル拳技『精神統一』で身体能力を上げてから、ハルに突進するが、
「ファイアーボール!」
「!?」
顔面に飛んでくる超速のファイアーボール。スタンは避けられないと悟り、咄嗟に右手にフレイムを顕現させながら、右腕を伸ばしてファイアーボールの側面を触り、受け流すようにして軌道を反らした。
反らされたファイアーボールは学校を彩る塔に当たりその一部を破壊した。
「すっげぇ……」
ハルはスタンの動きを見て感嘆した。
「なんつぅ威力のファイアーボールだよ!!」
スタンは自分の持てる最速のスピードでハルに向かった。火属性魔法では勝てないと悟ったのだ。あのファイアーボールを何度も避けれるほどのMP、SP値はない。
スタンはハルの眼前まで行くと、しゃがみ、手を地面につけ、下段廻し蹴りをした。
ハルはそれを後ろに飛びながら躱した。
「ちっ!…どうしてそのまま上に飛んで避けなかった?」
スタンは下段廻し蹴りがヒットすれば足払いの要領でハルを宙に浮かしたかった。或いは避けられてもそのまま上に飛んでくれれば、空中で身動きのとれないハルにウィンドカッターをヒットさせることができた。
「勘?」
ハルは首をかしげながら言った。
「勘のいいガキは嫌いだよ」
「そのセリフはいずれ僕が言いたかったのに!」
今度はハルがスタンに向かって突き進む。
ハルは右ストレートを放った。しかし、先程のファイアーボールと同様に、スタンはハルの伸ばされた右腕の側面に手の甲をあてがう。真っ直ぐな攻撃は側面からの力に弱い。スタンはハルとすれ違うようにしてハルの拳を受け流した。
「さっきのファイアーボールのが速ぇんだよ!」
すれ違い様にスタンは足払いをする。前方に転げるハルを確認するとスタンはウィンドカッターを唱えようしたが、ハルが地面に手を置いているのに気が付いた。
「まさか!?」
「ファイアーエンブレム」
スタンの足元に魔法陣が敷かれ、炎が沸き上がる。
「っく!!」
急いで魔法陣の外へ出ようとするも、遅かった。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!」
ピコン
第二階級火属性魔法
『ファイアーエンブレム』を習得しました
ピコン
レベルが上がりました。
ゴーン ゴーン
~ハルが異世界召喚されてから1日目~
ハルは何故戻ったのか考えた。
これはレベルが上がったから戻ったのか、第二階級魔法が唱えられるようになって戻ったのか、ルナを守れて戻ったのか、スタンを倒せて戻ったのか。その答えはわからなかった。
12日後、帝国との戦争に参加することになったルナは気持ちが沈んでいた。そんなときは屋上で空を眺めるのが一番だ。時々嫌なことがあるとここへ来る。このことは誰も知らない。
3時限目に入ると同時にルナの身体をぐらつかせる地響きと爆発音が轟いた。学校の何処かで爆発が起きたようだ。
何があったのかはわからない、だけど異常事態なのはわかる。
急いで生徒たちの安全を確認しなくては、ルナはそう思ったが足がすくんで動けない。
人が戦い、傷付く光景を見たことはないが、血を流しながら誰かに運ばれる者や死んでいる者、死にゆく者なら見慣れている。
戦争の嫌な空気を思い出す。あの重々しい空気が今まさにこの学校にのしかかっている。
ルナはその場で踞った。
──行かなきゃ…ケガをしている生徒もいるはず
そう思うと再び爆発音が轟く。
「きゃっ!」
今校内はどうなっているのだろうか。生徒達の悲鳴が聞こえ始めた。
──生徒を救わないと!
屋上から出ようとすると頭の中から声が聞こえる。
『この場所から離れないでください!』
『貴方はこの王国の希望なんだ!』
『そこら辺の兵士の命と貴方の命は価値が違う!』
『危険な状況になったら自分の安全だけを守るのです』
自分が今まで言われてきた言葉がルナの自由を奪う。
──でも!生徒達が!
生徒たちを救わなければならない責任感と自分が殺されてしまうかもしれない恐怖、さらに王国の言いつけが頭を駆け巡る。
いくら第三階級の聖属性魔法を唱えられるとしても非戦闘員であることにかわりはない。
ルナはそこから動けなかった。
屋上の入り口に誰かが来た。自分を殺しに来たのだろうか。嫌な考えがルナの頭に過る。
恐る恐る見てみるとそこには同僚のスタンが立っていた。
「探しましたよ先生!」
「スタン先生!私、死んではいけないと王国の人から言われていて……」
自分が何を言っているのかわからなかった。気付けば心配で自分のことを探しに来たスタンに言い訳がましいことを言っていた。
「?そうですね。先生に死なれては王国が困ってしまいます」
ルナの方へスタンは歩いてくる。
自分のわけのわからない言い訳をスタンは優しく受け入れてくれた。ルナは急に自分が恥ずかしくなった。
「スタン先生!…私は大丈夫ですから生徒達を救ってください!」
「そう言うわけには行きません。私が貴方を消しに来たんですから」
「ぇ…」
スタンが近付いてくる。自分も魔法学校の教師であるが支援系魔法と簡単な火属性、水属性魔法しかできないルナと第二階級火属性魔法が使えるスタンとでは戦闘能力が違いすぎる。
諦めよう。
何故スタンが自分を殺しに来たのかわからないが、なんだか自分が殺されることを受け入れられそうだ。それは生徒が危険な状態にもかかわらず自分を優先してしまったからだ。孤児院の子供達が危険に陥ってもきっと同じ選択をしたに違いない。
──それに、もう戦争に行かなくても良いなら死んでもいいかもしれない……
覚悟を決めたルナだか、屋上の出入口から声が聞こえた。
「スタン先生」
誰かが来た。
──折角死ぬ覚悟が出来たのに。
入り口に目を向けると。ほんの3日前に出会った少年がそこにいた。
──どうしてここに?……でもあの子を巻き込んじゃダメだわ!
「ハルくん来ちゃダメ!」
ハルはルナの言葉を無視してスタンに近付く。
スタンはつまらなそうな顔をして、ハルにファイアーボールを唱えた。
ハル目掛けてファイアーボールが飛んでくる。ハルは避けるそぶりを見せずファイアーボールにあたった。ちょうど顔を覆うようにして爆発が起こる。
「ハルくん!」
スタンはふっと息を吐き、ルナに向き直ろうとしたが、立ち込める爆煙の中からハルが歩くスピードを緩めずスタンに近づいてくる。
スタンはもう一度ハルの方を向いた。
──防御した!?その割には、魔力をまとった気配がねぇ……
スタンは半身になり、膝を少しだけ沈ませて構えた。と同時にハルは歩みを止める。
「ルナさんから離れて僕と一対一で戦ってほしい」
「…良いだろう」
──時間もない…2人で共闘されるよりはマシか……
「ダメよ!ハルくん逃げて!!」
ルナの叫びは空気中へと霧散する。
スタンはルナから離れた。
「恨むんじゃねぇぞ!一気に終わらせてやる!!」
スタンは魔力を練り上げ、それを掌に集中させて唱えた。
「フレイム!!」
掌から火炎が迸る。ハルは唱えられた第二階級火属性魔法フレイムに飲まれた。
「…ハル君……」
ルナはその場にへたり込んだ。自分よりも弱い存在が自分のために命を落としたのだ。
スタンは違和感を覚えた。放出している火炎に感覚などないのだが、燃やす対象が消滅する感触というのがあるものだ。しかし、フレイムを唱えていてその感触が全くない。
すると、ほとばしる火炎が不自然に揺らめいた。
「っ!?」
スタンの違和感は確信に変わる。しかし何が起きているのかスタンにはわからない。
だが、炎を掻き分けるようにしてハルが前方から勢いよく現れ、スタンの顔面に向かって殴りかかってきた。
「な!?」
ハルの魔力を纏わせた拳がスタンの顔面にぶちこまれる。
「ウゴッ!?」
スタンは何が起きたかまだ理解できない。殴り飛ばされ、背中から地面に叩き付けられた。
──俺の魔法が効いてない…それにこの拳の威力は……
スタンはふらつきながら立ち上がる。
ルナは口を空けながら状況を整理していた。
──炎に飲まれて死んだハル君が甦って、スタン先生を殴った。
「お前…何者だ!?なんで俺の魔法が効かない!!?」
ハルは殴ったことを後悔していた。単純にスタンを一発ぶん殴りたかったのだが、魔力を込めてしまったせいで、ヴァーンストライクが撃てなくなってしまっていた。
「あっ!!?間違えた!!」
「は?」
スタンは思考がこんがらがった。
「ちょっと今のなし!!やば!?殴んなきゃ良かった…(今までのシリアスな感じでいきたかったのに!)」
「お前何ふざけてやがる!!?(おそらくコイツ…)お前…第二階級魔法使えるだろ?」
「使えない!」
──僕が使えるのは第四階級魔法だし…嘘はついてない
「見え透いた嘘を…なら戦い方を変えるまでだ!」
スタンはもう一度半身となり、今度は膝を深く沈ませ拳技の構えをした。
普通、魔法学校の先生は、魔法一辺倒であり武術の心得などない。
しかしスタンは帝国の密偵、何が起こるかわからない状況で魔法だけに頼ることのないよう武術である拳技を習得している。
「ゆくぞ!」
スタンはスキル拳技『精神統一』で身体能力を上げてから、ハルに突進するが、
「ファイアーボール!」
「!?」
顔面に飛んでくる超速のファイアーボール。スタンは避けられないと悟り、咄嗟に右手にフレイムを顕現させながら、右腕を伸ばしてファイアーボールの側面を触り、受け流すようにして軌道を反らした。
反らされたファイアーボールは学校を彩る塔に当たりその一部を破壊した。
「すっげぇ……」
ハルはスタンの動きを見て感嘆した。
「なんつぅ威力のファイアーボールだよ!!」
スタンは自分の持てる最速のスピードでハルに向かった。火属性魔法では勝てないと悟ったのだ。あのファイアーボールを何度も避けれるほどのMP、SP値はない。
スタンはハルの眼前まで行くと、しゃがみ、手を地面につけ、下段廻し蹴りをした。
ハルはそれを後ろに飛びながら躱した。
「ちっ!…どうしてそのまま上に飛んで避けなかった?」
スタンは下段廻し蹴りがヒットすれば足払いの要領でハルを宙に浮かしたかった。或いは避けられてもそのまま上に飛んでくれれば、空中で身動きのとれないハルにウィンドカッターをヒットさせることができた。
「勘?」
ハルは首をかしげながら言った。
「勘のいいガキは嫌いだよ」
「そのセリフはいずれ僕が言いたかったのに!」
今度はハルがスタンに向かって突き進む。
ハルは右ストレートを放った。しかし、先程のファイアーボールと同様に、スタンはハルの伸ばされた右腕の側面に手の甲をあてがう。真っ直ぐな攻撃は側面からの力に弱い。スタンはハルとすれ違うようにしてハルの拳を受け流した。
「さっきのファイアーボールのが速ぇんだよ!」
すれ違い様にスタンは足払いをする。前方に転げるハルを確認するとスタンはウィンドカッターを唱えようしたが、ハルが地面に手を置いているのに気が付いた。
「まさか!?」
「ファイアーエンブレム」
スタンの足元に魔法陣が敷かれ、炎が沸き上がる。
「っく!!」
急いで魔法陣の外へ出ようとするも、遅かった。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!」
ピコン
第二階級火属性魔法
『ファイアーエンブレム』を習得しました
ピコン
レベルが上がりました。
ゴーン ゴーン
~ハルが異世界召喚されてから1日目~
ハルは何故戻ったのか考えた。
これはレベルが上がったから戻ったのか、第二階級魔法が唱えられるようになって戻ったのか、ルナを守れて戻ったのか、スタンを倒せて戻ったのか。その答えはわからなかった。
0
お気に入りに追加
235
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる