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第四章 水の楽園編
報告と新教頭
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「明日から、魔素制御の授業なんだけど、来れる?」
「行きます!」
即答したフェリスに、僕は指示を出すことにした。
「まず、明日の授業は今日と同じ二限目からだけど、フェリスは登校を再開することを学園長に報告しないといけないと思う。二年間通ってないんだろ?なので朝一番に正門前へ集合して、学園長室に向かおう」
フェリスの母親の方を向き「後はお願いします」と、一言伝えた。
それだけで僕の言いたいことを察したのか、良い返事を聞くことが出来た。
その後、解散。話をする為に親子は帰宅し、僕はカイトと共に接客に励んだ。
翌日、生徒が登校するよりも少し早くに正門へと向かうと、何故かフェリス達親子が待っていた。
「お、ちゃんと姿を消してるんだな」
「アース様は見えるんですか?ここに来るまで通りを歩く人達は、ブロアしか見えなかったのに……」
さすがに、神だからお見通しなんて言えるハズもなく、僕は沈黙を貫いた。
「さぁアース様、学園長のところへ参りましょう」
コンコンッ
軽く二度ノックすると、室内から声が返って来たので、扉を開けて入室する。
学園長のハーディさんが向かい合って、若いエルフの青年と話していたようだ。入って来たのが僕とフェリスだとわかると、柔らかな笑みを浮かべた。
「アース様、彼女は確か中等部の二年頃から登校を止めた生徒では?」
「えぇ、彼女…フェリスには僕の青空教室に参加してもらおうかと思って、連れて来たんですよ」
若いエルフの青年が目を輝かせて、学園長と僕とを交互に見やる。
全員がイスに座ってから、フェリスが口を開き学園長に報告をする。
この部屋にいるものは全員、精霊が見えるので安心して話しているのが、よくわかる。
ただハイエルフ族ではないのに、四属性持ちというのが学園長と若いエルフ青年にとって、驚愕だったようで四人との出会いや生活を聞かれていた。
エルフ族との違いは長寿というだけではなく、体内魔素の多さや複数属性を持っていたりと多々ある。
中でも一番の違いは、ハイエルフ族が精霊という点だ。
などと考えていると、いつの間にかフェリス達の話が終わっていた。
「アース様、私はハイエルフ族のサクラムと言います。今年で三百五十歳になる若いハイエルフです。本日から、アルバ魔法学園で教頭として、雇ってもらえることになりました。よろしくお願いします」
頬はサクラのように綺麗な色で、目を合わせることはない。照れてるのかな?
ハーディさんが「照れてるだけです」と言うので、やっぱりかと思った。
「先日は座学でしたが、本日はどのような授業を?」
問いかけるハーディさん。
「今日は魔素の制御についてかな。アマネ以外は制御出来てないから、地道にやってもらおうと思ってる」
「魔素制御ですか。学生といえど難度の高い授業ですね。よろしければ見学したいのですが」
「あぁ、見学だけでなくヒントをこっそり言うのもありですよ」
フェリスだけが、魔素制御について軽く考えていた為、サクラムさんの後に爆弾発言をしてしまった。
「制御って加減を考えるだけですよね?簡単じゃないですか」
全員の目がフェリスに向いたのは、言うまでもない。
「行きます!」
即答したフェリスに、僕は指示を出すことにした。
「まず、明日の授業は今日と同じ二限目からだけど、フェリスは登校を再開することを学園長に報告しないといけないと思う。二年間通ってないんだろ?なので朝一番に正門前へ集合して、学園長室に向かおう」
フェリスの母親の方を向き「後はお願いします」と、一言伝えた。
それだけで僕の言いたいことを察したのか、良い返事を聞くことが出来た。
その後、解散。話をする為に親子は帰宅し、僕はカイトと共に接客に励んだ。
翌日、生徒が登校するよりも少し早くに正門へと向かうと、何故かフェリス達親子が待っていた。
「お、ちゃんと姿を消してるんだな」
「アース様は見えるんですか?ここに来るまで通りを歩く人達は、ブロアしか見えなかったのに……」
さすがに、神だからお見通しなんて言えるハズもなく、僕は沈黙を貫いた。
「さぁアース様、学園長のところへ参りましょう」
コンコンッ
軽く二度ノックすると、室内から声が返って来たので、扉を開けて入室する。
学園長のハーディさんが向かい合って、若いエルフの青年と話していたようだ。入って来たのが僕とフェリスだとわかると、柔らかな笑みを浮かべた。
「アース様、彼女は確か中等部の二年頃から登校を止めた生徒では?」
「えぇ、彼女…フェリスには僕の青空教室に参加してもらおうかと思って、連れて来たんですよ」
若いエルフの青年が目を輝かせて、学園長と僕とを交互に見やる。
全員がイスに座ってから、フェリスが口を開き学園長に報告をする。
この部屋にいるものは全員、精霊が見えるので安心して話しているのが、よくわかる。
ただハイエルフ族ではないのに、四属性持ちというのが学園長と若いエルフ青年にとって、驚愕だったようで四人との出会いや生活を聞かれていた。
エルフ族との違いは長寿というだけではなく、体内魔素の多さや複数属性を持っていたりと多々ある。
中でも一番の違いは、ハイエルフ族が精霊という点だ。
などと考えていると、いつの間にかフェリス達の話が終わっていた。
「アース様、私はハイエルフ族のサクラムと言います。今年で三百五十歳になる若いハイエルフです。本日から、アルバ魔法学園で教頭として、雇ってもらえることになりました。よろしくお願いします」
頬はサクラのように綺麗な色で、目を合わせることはない。照れてるのかな?
ハーディさんが「照れてるだけです」と言うので、やっぱりかと思った。
「先日は座学でしたが、本日はどのような授業を?」
問いかけるハーディさん。
「今日は魔素の制御についてかな。アマネ以外は制御出来てないから、地道にやってもらおうと思ってる」
「魔素制御ですか。学生といえど難度の高い授業ですね。よろしければ見学したいのですが」
「あぁ、見学だけでなくヒントをこっそり言うのもありですよ」
フェリスだけが、魔素制御について軽く考えていた為、サクラムさんの後に爆弾発言をしてしまった。
「制御って加減を考えるだけですよね?簡単じゃないですか」
全員の目がフェリスに向いたのは、言うまでもない。
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感想ありがとうございます!
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