61 / 108
第三章 転生編
スキル決め
しおりを挟む
「死んでこの星に来た。んで、この星で生きることは理解した。俺は自分の記憶を持って…つまり記憶ありで転生出来るんですか?」
「記憶ありでの転生はまぁ、可能ではあるが…カッコ良くして欲しいとかそういう希望は、難しい。男性か女性かも含めて運だと思うて欲しい。転生じゃからな。お主の身体のまま移動する訳ではない。新たな命をこの星で尽きようとしている住民に宿すからの」
そこまで言ってお爺さんは、お茶をズズッと飲んだ。えっ俺も欲しい。
「後は、この星にはお主のいた星にはなかった物が多々ある。例えば魔法じゃなぁ、魔物もおるし国もある。善人もいれば悪人もいるし、平民や貴族もおる」
「魔法……俺のいたところでは空想の物です」
「皆、スキルを持って生きておる。お主が宿る者の持つスキルは、風魔法と身体強化じゃ。お主はどうする?このまま転生するかの」
俺は難しい顔で考えた。
空想の魔法が使えるのはありがたい。けど、出来れば人と関わるよりも動物と関わりたい。聞く限りでは魔物がいるってことだけど、魔物って本で書いてある通りなら怖いんだよな。テイマースキルとかないのかな。
「ほほう。魔物と関わるテイマーか、面白そうじゃな追加しておこう」
「い、良いんですか!」
「後は何が必要じゃ?魔物を無条件かつ無制限で従わせるなどはダメじゃが、まぁ言うてみい」
ドラゴンは欲しい。強さは必須だ。うーん、でも弱い魔物を強くしたいのもあるな。鑑定はいる!魔物がわからないとテイムするか決めれないし、風魔法があるから自衛は良いとしても、魔物と意思疎通したいから念話があれば欲しいし…あああぁぁ決まらない!!
「ドラゴンはダメじゃ。ドラゴンもじゃが、欲しいからと言って渡せるような”物扱い”は出来ぬ。ドラゴンは強者であり弱者には決して従わぬ。肝に銘じておくと良い」
「は、はい。すいません……」
俺はお爺さんに叱られた。確かに魔物と言えど”物扱い”はダメだよな。命を蔑ろにしてるみたいだ。
「鑑定、念話、後はそうじゃのぉ、テイマースキルを持っている者と魔物との純粋な親密度でテイム出来る仕様にしておこう」
「ありがとうございます」
ここまで色々してくれたからか、素直に感謝出来た。
「最後に、お主が転生者だということは知られない方が良いのと、魔物ならまだしも他者を勝手に鑑定するのはダメじゃ。名前や種族、スキルなどは個人の情報じゃから吹聴したりしてはならん」
「わかりました。前の星ではルールとしてありましたし、俺も他の人にされたら嫌です」
「よし、では送ろうかの。良い人生を送ることを願っておる」
そうして俺はまた、意識を手放した。
「記憶ありでの転生はまぁ、可能ではあるが…カッコ良くして欲しいとかそういう希望は、難しい。男性か女性かも含めて運だと思うて欲しい。転生じゃからな。お主の身体のまま移動する訳ではない。新たな命をこの星で尽きようとしている住民に宿すからの」
そこまで言ってお爺さんは、お茶をズズッと飲んだ。えっ俺も欲しい。
「後は、この星にはお主のいた星にはなかった物が多々ある。例えば魔法じゃなぁ、魔物もおるし国もある。善人もいれば悪人もいるし、平民や貴族もおる」
「魔法……俺のいたところでは空想の物です」
「皆、スキルを持って生きておる。お主が宿る者の持つスキルは、風魔法と身体強化じゃ。お主はどうする?このまま転生するかの」
俺は難しい顔で考えた。
空想の魔法が使えるのはありがたい。けど、出来れば人と関わるよりも動物と関わりたい。聞く限りでは魔物がいるってことだけど、魔物って本で書いてある通りなら怖いんだよな。テイマースキルとかないのかな。
「ほほう。魔物と関わるテイマーか、面白そうじゃな追加しておこう」
「い、良いんですか!」
「後は何が必要じゃ?魔物を無条件かつ無制限で従わせるなどはダメじゃが、まぁ言うてみい」
ドラゴンは欲しい。強さは必須だ。うーん、でも弱い魔物を強くしたいのもあるな。鑑定はいる!魔物がわからないとテイムするか決めれないし、風魔法があるから自衛は良いとしても、魔物と意思疎通したいから念話があれば欲しいし…あああぁぁ決まらない!!
「ドラゴンはダメじゃ。ドラゴンもじゃが、欲しいからと言って渡せるような”物扱い”は出来ぬ。ドラゴンは強者であり弱者には決して従わぬ。肝に銘じておくと良い」
「は、はい。すいません……」
俺はお爺さんに叱られた。確かに魔物と言えど”物扱い”はダメだよな。命を蔑ろにしてるみたいだ。
「鑑定、念話、後はそうじゃのぉ、テイマースキルを持っている者と魔物との純粋な親密度でテイム出来る仕様にしておこう」
「ありがとうございます」
ここまで色々してくれたからか、素直に感謝出来た。
「最後に、お主が転生者だということは知られない方が良いのと、魔物ならまだしも他者を勝手に鑑定するのはダメじゃ。名前や種族、スキルなどは個人の情報じゃから吹聴したりしてはならん」
「わかりました。前の星ではルールとしてありましたし、俺も他の人にされたら嫌です」
「よし、では送ろうかの。良い人生を送ることを願っておる」
そうして俺はまた、意識を手放した。
0
お気に入りに追加
213
あなたにおすすめの小説
転移少女の侵略譚!〜弱小国家の皇帝になったのでほのぼの内政しようと思っていたら隣国達が(悪い意味で)放っておいてくれないので全部滅ぼす〜
くずは
ファンタジー
暗い部屋でパソコンを立ち上げる少女が1人。
彼女の名前は山内桜(やまうち さくら)。
食べる事と旅行が好きな普通の高校一年生、16歳。
そんな彼女に今ハマっているゲームがあった。そのゲームの名は「シヴィライゼーション」。様々な種族や魔法のある異世界で石器時代から文明を作り、発展させていくゲームだ。
ある日、彼女はいつものようにゲームを始めようとして……その世界に吸い込まれてしまった。
平和主義者の彼女は楽しく内政しようとするが、魔族や侵略国家などが世界中で戦争を起こす非常に治安の悪い世界だった。桜は仲間達と楽しく旅をしながらそんな邪魔な敵を倒していったらいつのまにか世界最大国家になってしまっていた!!
ーーー毎日投稿しています!
絶対完結はさせるので安心してご覧頂けますーーー
評価、感想、ブックマークなどをして頂けると元気100倍になるので気に入ったらして頂けると幸いです。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
異世界へ全てを持っていく少年- 快適なモンスターハントのはずが、いつの間にか勇者に取り込まれそうな感じです。この先どうなるの?
初老の妄想
ファンタジー
17歳で死んだ俺は、神と名乗るものから「なんでも願いを一つかなえてやる」そして「望む世界に行かせてやる」と言われた。
俺の願いはシンプルだった『現世の全てを入れたストレージをくれ』、タダそれだけだ。
神は喜んで(?)俺の願いをかなえてくれた。
希望した世界は魔法があるモンスターだらけの異世界だ。
そう、俺の夢は銃でモンスターを狩ることだったから。
俺の旅は始まったところだが、この異世界には希望通り魔法とモンスターが溢れていた。
予定通り、バンバン撃ちまくっている・・・
だが、俺の希望とは違って勇者もいるらしい、それに魔竜というやつも・・・
いつの間にか、おれは魔竜退治と言うものに取り込まれているようだ。
神にそんな事を頼んだ覚えは無いが、勇者は要らないと言っていなかった俺のミスだろう。
それでも、一緒に居るちっこい美少女や、美人エルフとの旅は楽しくなって来ていた。
この先も何が起こるかはわからないのだが、楽しくやれそうな気もしている。
なんと言っても、おれはこの世の全てを持って来たのだからな。
きっと、楽しくなるだろう。
※異世界で物語が展開します。現世の常識は適用されません。
※残酷なシーンが普通に出てきます。
※魔法はありますが、主人公以外にスキル(?)は出てきません。
※ステータス画面とLvも出てきません。
※現代兵器なども妄想で書いていますのでスペックは想像です。
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる