雲生みモックじいさん


 地上から、はるか遠くに浮かぶ空の上。 みんなから『モックじいさん』と呼ばれるひとりのおじいさんがいました。

 彼は雲を生み出すことを仕事にしていましたが、そのことについて、ある悩みを抱えていました。
 それは「泣いたり怒ったりしているうちに消えていく雲たちがふびんでならない」というものでした。

 そんなある日、ぐうぜん生まれた雲ひとつ。モックじいさんは一日だけ仕事をやすんで、雲たちのようすをたしかめるために、出かけることにしました。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,154 位 / 192,154件 児童書・童話 3,612 位 / 3,612件

あなたにおすすめの小説

いろはどこ?

おぷてぃ
児童書・童話
鉛筆で描かれた『色なし』のクルル。 色をもらって、自分を描いてくれたあかねを元気づけるため、ノートの端っこから、外の世界へ飛び出して冒険する妖精のお話です。

タロウのひまわり

光野朝風
児童書・童話
捨て犬のタロウは人間不信で憎しみにも近い感情を抱きやさぐれていました。 ある日誰も信用していなかったタロウの前にタロウを受け入れてくれる存在が現れます。 タロウはやがて受け入れてくれた存在に恩返しをするため懸命な行動に出ます。 出会いと別れ、そして自己犠牲のものがたり。

金色のさかな

くにん
児童書・童話
これは今よりもずいぶんと昔、フランスがまだガリアと呼ばれていたころのお話です。 ローヌ川と呼ばれる清流には、タラスクという守り神の元で、魚や鳥たちが楽しく暮らしていました。 でも、その中には、自分の美しさを自慢するばかりで、周りのものに迷惑をかけてタラスクを困らせる、マルタという金色の魚がいたのでした。

首切り役人と赤い靴 ――アンデルセン異聞

楠 瑞稀
児童書・童話
踊り続ける赤い靴から解放された少女は、神に許され天に召されました。 ――では、残された赤い靴はどこへ行ってしまったのか。 そして、少女の足を切り落とした首切り役人は?  誰も知ることのなかった、その後のお話。

ふさすぐりと巨人のお話

ふしきの
児童書・童話
大人のおとぎ話

鬼と猫又のお話

ももちよろづ
絵本
鬼の伊吹と、猫又の明石と、仲間達のお話。 ※表紙・本文中イラストの無断転載は禁止

小さな王子さまのお話

佐宗
児童書・童話
『これだけは覚えていて。あなたの命にはわたしたちの祈りがこめられているの』…… **あらすじ** 昔むかし、あるところに小さな王子さまがいました。 珠のようにかわいらしい黒髪の王子さまです。 王子さまの住む国は、生きた人間には決してたどりつけません。 なぜなら、その国は……、人間たちが恐れている、三途の河の向こう側にあるからです。 「あの世の国」の小さな王子さまにはお母さまはいませんが、お父さまや家臣たちとたのしく暮らしていました。 ある日、狩りの最中に、一行からはぐれてやんちゃな友達と冒険することに…? 『そなたはこの世で唯一の、何物にも代えがたい宝』―― 亡き母の想い、父神の愛。くらがりの世界に生きる小さな王子さまの家族愛と成長。 全年齢の童話風ファンタジーになります。

前世の君にさようなら

児童書・童話
ある日突然、前世の記憶がよみがえった平々凡々に生きる青年の話。 その前世の自分はとても切なく悲しい人生をおくった少年。 そんな前世の記憶を抱えたまま毎日を過ごしていたときに出会った人物とは…。

処理中です...