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第1話 クロスブラッド誕生
Part5 正義の裏付け
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ずっと席に座りっ放しの午前中が、どうにか終わった。
俺が大して頑張ってもいないのに重くなったような肩を揉みほぐしていると、
「なぁにジジ臭い事やってんの!」
と、石川に背中を叩かれた。
この時の軌道は、ネットを越えて相手のコートにボールを叩き込むそれであったから、俺は机に突っ伏してしまいそうになった。
「何すんだてめー!」
「男の子でしょー、それくらい我慢しなさいってば!」
と、席から立ち上がって俺を見下ろす石川。
部活では、一年生にして試合の要とも呼ばれるくらいの重要なポジションに就き、それに相応しい実力を持っている彼女は、体格にも恵まれていた。多分、一七〇を余裕で超えているのではないだろうか。
図体ばかりデカくて運動が出来ない人間はままいるが、石川の場合は外見も能力も抜きん出ている。メンタルも強いらしいが、その分、知識という点では決定的に劣っていた。
「……何よー、その眼は。何か文句ある訳ぇ?」
「背中ァぶっ叩かれて文句ない奴がいる訳ないだろーが」
「あ、そ。……じゃあ、代わりに私の背中、叩く?」
「うん?」
「それでおあいこって事で、どうよ」
「……何言ってんだか。お前らしい意見だけどな、そういうのを世間じゃあ阿呆らしいって言うんだぜ」
俺は溜め息を吐きながら立ち上がった。
昼休みの間に、空きッ腹を満たさなければいけない。一階の南端が、購買部になっており、希望者は栄養を考えて作られた給食プレートも買う事が出来た。弁当の生徒もいるが、俺の場合は購買で、おにぎりかパンを買って済ませている。
「この脳みそ筋肉女め。知ってるか、脳みそは筋トレしたって育たねぇんだぞ。本の一冊でも読み切ってみやがれってんだ、そのつるつるてんの脳みそに、皺の一本も出来るだろうよ」
「何よぅ!」
俺は石川に毒を吐いて、購買部へ向かった。
一年生に五組があった頃は、授業が終わってすぐに購買に駆け込める一年五組が有利であった。しかし今は、購買の真上にある二年五組と、それに次いで直線コースの一年四組が、他よりも早く昼食を手に入れる事が出来る。
俺が行った時には、多少混雑はしていたが、待てばすぐに買えるくらいであった。
購買は、給食プレートの列と、食券製の単品の列に分かれている。食券機が二台用意されていて、ここでお金を払って、列に並ぶ。配給口が二つ設けられており、一度に二人までが食券を向こうのスタッフに渡して、袋詰めにして貰う。
俺は明太子と昆布のおにぎりを、一つずつ買う事にした。後で、自動販売機でお茶を買う。
二、三分で俺の番がやって来たのだが、前に並んだ生徒が妙にもたついていたので、体感時間が長く感じた。山のようにおにぎりやパンや総菜を買って、ゴミの日の朝のようにビニール袋を両手に提げて駆けてゆく。きっと他の誰かの分まで買ってやったのだろう。
それと比べたら、俺のおにぎり二つというのは片手間のようなものだ。
当初の予定通り、購買の横の自動販売機で二五〇ミリのパックのお茶を買い、何処で食べようかなと考えていた。教室に戻っても良いが、それだと、石川を中心とした女子グループが小学生のように机をくっつけてぺちゃくちゃ喋っているだろう。
それなら、給食プレートを買った生徒たちが主に利用する食堂にするか。……いや、それでもあそこだと、独りで喰っていればどうしても悪目立ちしてしまいそうだった。
それじゃあ、と、結局はいつものように、中庭で食べる事にする。
校舎の裏と、駐車場に挟まれる形で、中庭が作られている。そこへゆこう。
中庭には、東屋が南北に二つ、その間にベンチが五、六基設置されていて、東屋は上級生が使用している事が多い。俺は、日当たりの良くない、目立たないベンチに座って、昼食を摂った。
「頂きます」
お茶で口の中を潤してから、包装を剥がし、ぱりぱりの海苔をご飯に張り付けて、かぶり付く。ほんのりと温かいご飯には、適度な塩味が付いていて、具がなくても食べられそうだった。その内側の膜を歯で突き破ると、明太子のぷつぷつとした食感と、ぴりっとした辛さが同時にやって来た。次は昆布だ。細く切られて、ゴマと和えたピリ辛が、ご飯の甘さと混じって旨い。
お茶をストローで啜り切ってパックを潰し、ゴミを纏めて、立ち上がった。
「ご馳走さま」
駐車場の脇には、ゴミ集積所があり、袋に纏めてあればここに直接捨てても良い事になっている。俺はゴミの袋を放り投げると、昼休みが終わる前に図書室でも行って時間を潰そうとした。
と――
「あ、あのぅ、パンの、お、お金……」
という声が聞こえて来た。
見てみると、東屋に何人かの生徒がたむろしており、その横に立っているひょろりとした男子生徒が、今の言葉を発したらしかった。しかもその生徒は、さっき、購買で山のようにおにぎりやパンを買っていた人物だった。
「何だよ、金って」
「だ、だから、その、パンとか、おにぎりの、お金……」
ひょろりとした生徒は、上履きの色からすると二年生みたいだった。東屋の中にいる生徒は、三年と二年生が混ざっていて、男子が四人の、女子が一人。
学ランの前を開けていたり、ズボンを腰で穿いていたり、スカートの丈を詰めていたりする。耳にはお揃いのピアスを付けている。どうやら彼らは、一つのグループのようであった。
彼らは東屋の下のテーブルを囲んでいるが、そのテーブルにはあのひょろりとした男子が運んでいたらしいビニール袋が置かれている。その中から総菜パンを一つ取り、学年が俺より一つ上の女子生徒が、食べた。
「ねぇー、飲み物は買って来なかったの。私、いちごミルクって言ったよねぇ」
彼を睨みながら、その女子生徒が言った。
「き、聞いてないです……」
「ちぇ、使えないんだから」
「お前、買い物もまともに出来ないのに、俺たちから金をせびろうとしたのかよ?」
耳に加えて、唇の下にアクセサリーをぶら下げていた三年生が立ち上がり、彼の事を突き飛ばした。その張り手に耐える事が出来ずに、尻餅をついてしまう。
俺は……それ以上、見ている事が出来なかった。
俺は眼を反らして、彼らに気付かれないようにその場から移動し、校舎へ戻った。
どうやらあのひょろりとした人は、あのグループに使い走りにされていたらしい。会話から想像するに、彼自身のお金で食べものを買って来たのに、その立て替えをあのグループの連中はしてくれないというようだった。
それに異を唱えようとしたものの、あのグループは暴力によって彼を脅し、その件をなかった事にするつもりなのだ。
普通に考えたら、これは、誰でも良いから先生に言うべき案件だ。
だが、義務教育の場で、彼らに対して、その行為に相応しい罰則が与えられるとは考えられない。
だからその後で、あのグループの事を密告した人間は簡単に特定され、報復を受けるかもしれないのだ。
そうなれば、次にあのひょろりとした男子のようにターゲットにされるのは、俺かもしれない。
俺は――嫌だった。
それに立ち向かえる力が、俺にはなかった。
彼らの持つ暴力が、それを予感させる威圧感が、俺に、どのような行動もさせないでいた。
――良いのか、それで。
彼が理不尽に虐げられているのを、見て見ぬ振りしてしまって、良いのか?
自分の中で、別の自分がそう語り掛けて来るようであった。
良い訳がない、とは思う。
俺が幼い頃、部屋の中で独り、誰にも構われないままに見ていたテレビに映っていたヒーローたちは、決してそうはしなかった。
あんな場面に出くわしたのなら、先ず間違いなく、正義の心を持って前に踏み出していった。
でもそれは、彼らが正義のヒーローだからだ。
ヒーローとして、強大な悪と戦う力が裏付けとしてあるから、そんな事が出来るのだ。
俺にある力と言えば、人よりも肥大しただけの妄想力くらいのものだ。そして妄想の達人である俺は、この妄想力が決して現実に影響を与え得ない事を、誰よりも理解している。
だから俺は、あのひょろりとした男子生徒が、悪い奴らに搾取される事を分かっていても、手を差し伸べてやる事が出来ないのだった。
俺が大して頑張ってもいないのに重くなったような肩を揉みほぐしていると、
「なぁにジジ臭い事やってんの!」
と、石川に背中を叩かれた。
この時の軌道は、ネットを越えて相手のコートにボールを叩き込むそれであったから、俺は机に突っ伏してしまいそうになった。
「何すんだてめー!」
「男の子でしょー、それくらい我慢しなさいってば!」
と、席から立ち上がって俺を見下ろす石川。
部活では、一年生にして試合の要とも呼ばれるくらいの重要なポジションに就き、それに相応しい実力を持っている彼女は、体格にも恵まれていた。多分、一七〇を余裕で超えているのではないだろうか。
図体ばかりデカくて運動が出来ない人間はままいるが、石川の場合は外見も能力も抜きん出ている。メンタルも強いらしいが、その分、知識という点では決定的に劣っていた。
「……何よー、その眼は。何か文句ある訳ぇ?」
「背中ァぶっ叩かれて文句ない奴がいる訳ないだろーが」
「あ、そ。……じゃあ、代わりに私の背中、叩く?」
「うん?」
「それでおあいこって事で、どうよ」
「……何言ってんだか。お前らしい意見だけどな、そういうのを世間じゃあ阿呆らしいって言うんだぜ」
俺は溜め息を吐きながら立ち上がった。
昼休みの間に、空きッ腹を満たさなければいけない。一階の南端が、購買部になっており、希望者は栄養を考えて作られた給食プレートも買う事が出来た。弁当の生徒もいるが、俺の場合は購買で、おにぎりかパンを買って済ませている。
「この脳みそ筋肉女め。知ってるか、脳みそは筋トレしたって育たねぇんだぞ。本の一冊でも読み切ってみやがれってんだ、そのつるつるてんの脳みそに、皺の一本も出来るだろうよ」
「何よぅ!」
俺は石川に毒を吐いて、購買部へ向かった。
一年生に五組があった頃は、授業が終わってすぐに購買に駆け込める一年五組が有利であった。しかし今は、購買の真上にある二年五組と、それに次いで直線コースの一年四組が、他よりも早く昼食を手に入れる事が出来る。
俺が行った時には、多少混雑はしていたが、待てばすぐに買えるくらいであった。
購買は、給食プレートの列と、食券製の単品の列に分かれている。食券機が二台用意されていて、ここでお金を払って、列に並ぶ。配給口が二つ設けられており、一度に二人までが食券を向こうのスタッフに渡して、袋詰めにして貰う。
俺は明太子と昆布のおにぎりを、一つずつ買う事にした。後で、自動販売機でお茶を買う。
二、三分で俺の番がやって来たのだが、前に並んだ生徒が妙にもたついていたので、体感時間が長く感じた。山のようにおにぎりやパンや総菜を買って、ゴミの日の朝のようにビニール袋を両手に提げて駆けてゆく。きっと他の誰かの分まで買ってやったのだろう。
それと比べたら、俺のおにぎり二つというのは片手間のようなものだ。
当初の予定通り、購買の横の自動販売機で二五〇ミリのパックのお茶を買い、何処で食べようかなと考えていた。教室に戻っても良いが、それだと、石川を中心とした女子グループが小学生のように机をくっつけてぺちゃくちゃ喋っているだろう。
それなら、給食プレートを買った生徒たちが主に利用する食堂にするか。……いや、それでもあそこだと、独りで喰っていればどうしても悪目立ちしてしまいそうだった。
それじゃあ、と、結局はいつものように、中庭で食べる事にする。
校舎の裏と、駐車場に挟まれる形で、中庭が作られている。そこへゆこう。
中庭には、東屋が南北に二つ、その間にベンチが五、六基設置されていて、東屋は上級生が使用している事が多い。俺は、日当たりの良くない、目立たないベンチに座って、昼食を摂った。
「頂きます」
お茶で口の中を潤してから、包装を剥がし、ぱりぱりの海苔をご飯に張り付けて、かぶり付く。ほんのりと温かいご飯には、適度な塩味が付いていて、具がなくても食べられそうだった。その内側の膜を歯で突き破ると、明太子のぷつぷつとした食感と、ぴりっとした辛さが同時にやって来た。次は昆布だ。細く切られて、ゴマと和えたピリ辛が、ご飯の甘さと混じって旨い。
お茶をストローで啜り切ってパックを潰し、ゴミを纏めて、立ち上がった。
「ご馳走さま」
駐車場の脇には、ゴミ集積所があり、袋に纏めてあればここに直接捨てても良い事になっている。俺はゴミの袋を放り投げると、昼休みが終わる前に図書室でも行って時間を潰そうとした。
と――
「あ、あのぅ、パンの、お、お金……」
という声が聞こえて来た。
見てみると、東屋に何人かの生徒がたむろしており、その横に立っているひょろりとした男子生徒が、今の言葉を発したらしかった。しかもその生徒は、さっき、購買で山のようにおにぎりやパンを買っていた人物だった。
「何だよ、金って」
「だ、だから、その、パンとか、おにぎりの、お金……」
ひょろりとした生徒は、上履きの色からすると二年生みたいだった。東屋の中にいる生徒は、三年と二年生が混ざっていて、男子が四人の、女子が一人。
学ランの前を開けていたり、ズボンを腰で穿いていたり、スカートの丈を詰めていたりする。耳にはお揃いのピアスを付けている。どうやら彼らは、一つのグループのようであった。
彼らは東屋の下のテーブルを囲んでいるが、そのテーブルにはあのひょろりとした男子が運んでいたらしいビニール袋が置かれている。その中から総菜パンを一つ取り、学年が俺より一つ上の女子生徒が、食べた。
「ねぇー、飲み物は買って来なかったの。私、いちごミルクって言ったよねぇ」
彼を睨みながら、その女子生徒が言った。
「き、聞いてないです……」
「ちぇ、使えないんだから」
「お前、買い物もまともに出来ないのに、俺たちから金をせびろうとしたのかよ?」
耳に加えて、唇の下にアクセサリーをぶら下げていた三年生が立ち上がり、彼の事を突き飛ばした。その張り手に耐える事が出来ずに、尻餅をついてしまう。
俺は……それ以上、見ている事が出来なかった。
俺は眼を反らして、彼らに気付かれないようにその場から移動し、校舎へ戻った。
どうやらあのひょろりとした人は、あのグループに使い走りにされていたらしい。会話から想像するに、彼自身のお金で食べものを買って来たのに、その立て替えをあのグループの連中はしてくれないというようだった。
それに異を唱えようとしたものの、あのグループは暴力によって彼を脅し、その件をなかった事にするつもりなのだ。
普通に考えたら、これは、誰でも良いから先生に言うべき案件だ。
だが、義務教育の場で、彼らに対して、その行為に相応しい罰則が与えられるとは考えられない。
だからその後で、あのグループの事を密告した人間は簡単に特定され、報復を受けるかもしれないのだ。
そうなれば、次にあのひょろりとした男子のようにターゲットにされるのは、俺かもしれない。
俺は――嫌だった。
それに立ち向かえる力が、俺にはなかった。
彼らの持つ暴力が、それを予感させる威圧感が、俺に、どのような行動もさせないでいた。
――良いのか、それで。
彼が理不尽に虐げられているのを、見て見ぬ振りしてしまって、良いのか?
自分の中で、別の自分がそう語り掛けて来るようであった。
良い訳がない、とは思う。
俺が幼い頃、部屋の中で独り、誰にも構われないままに見ていたテレビに映っていたヒーローたちは、決してそうはしなかった。
あんな場面に出くわしたのなら、先ず間違いなく、正義の心を持って前に踏み出していった。
でもそれは、彼らが正義のヒーローだからだ。
ヒーローとして、強大な悪と戦う力が裏付けとしてあるから、そんな事が出来るのだ。
俺にある力と言えば、人よりも肥大しただけの妄想力くらいのものだ。そして妄想の達人である俺は、この妄想力が決して現実に影響を与え得ない事を、誰よりも理解している。
だから俺は、あのひょろりとした男子生徒が、悪い奴らに搾取される事を分かっていても、手を差し伸べてやる事が出来ないのだった。
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