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ヒメの章
閑話 今日は何の日?
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今日は九月九日。
Part1
「キリエー、今日は何の日でしょ」
「九九の日」
「う、か……」
「……」
「……」
「ヒメ?」
「キリエの分からず屋ー!」
「えっ、なんで!?」
Part2
「ペンダ、さっきこんなことがあったんだけど……」
かくかくしかじか。
「はああぁぁっ……。いいか、キリエ。そういうのは、ちょっと悩んでやるくらいがベストってなもんなんだ」
「そう、なの、か?」
「そういうもんなんだよ! おら、もう一回行ってこい!」
どんっ。
「うわっぷ! ごめ、ヒメ痛くなかった!? って……」
「シュナイダー……。貴様、あれほど廊下で騒ぐなと何度言ったら分かるんだああああああっ!!」
「ぎゃあああああ、ニクマルぅっ!?」
ゴスッ、ドカッ、バキグシャッ……
Part3
「……でね、キリエ、ひどいんです」
「そうかいそうかい。それは、ヒメは悪くないの」
「はい」
「ふっふぉふぉっふぉ。しかし、九九かあ……。懐かしや懐かしや」
「ワシリエフ隊長はどこから言えますか?」
「そうだの……。昔は九九×九九から言えたが、ううむ……」
「えっ、九九って九×九からじゃないんですか」
「ふほっ?」
「ほ?」
「へ?」
「へい」
「うむ」
「そうですか……」
Part4
「ペレ、なんか今九九が流行ってるらしいよ」
「九九……」
「ペレは言える?」
「……ミリアは?」
「もっちろん! 私、地区学校の時は九九マスターだったもん」
「……」
「ペレ? どうし、ってなんで泣いてるの!?」
「自分が恥ずかしい……」
「ええええっ、なんで!?」
ペレは算数が苦手。
Part1
「キリエー、今日は何の日でしょ」
「九九の日」
「う、か……」
「……」
「……」
「ヒメ?」
「キリエの分からず屋ー!」
「えっ、なんで!?」
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「ペンダ、さっきこんなことがあったんだけど……」
かくかくしかじか。
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どんっ。
「うわっぷ! ごめ、ヒメ痛くなかった!? って……」
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ゴスッ、ドカッ、バキグシャッ……
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「そうかいそうかい。それは、ヒメは悪くないの」
「はい」
「ふっふぉふぉっふぉ。しかし、九九かあ……。懐かしや懐かしや」
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「そうだの……。昔は九九×九九から言えたが、ううむ……」
「えっ、九九って九×九からじゃないんですか」
「ふほっ?」
「ほ?」
「へ?」
「へい」
「うむ」
「そうですか……」
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「九九……」
「ペレは言える?」
「……ミリアは?」
「もっちろん! 私、地区学校の時は九九マスターだったもん」
「……」
「ペレ? どうし、ってなんで泣いてるの!?」
「自分が恥ずかしい……」
「ええええっ、なんで!?」
ペレは算数が苦手。
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