まいこまいぬぬるぬる

くり

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3 女子会with翔太

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 時間はあっという間に流れ。
「ええーっ! なんでまいちゃんだけえっ!?」

 ゴールデンウィークのとある一日。舞子たちはららぽーとに来ていた。
 ららぽーとに来るのは初めてである。普段遊びに行くのは隣町のイオンで、基本はイオンブランドの洋服や雑貨、ゲームセンターにお世話になっている舞子にとって、初めてのおしゃれさ漂う空間は非常に浮足立つものだった。どこを向いても、見たことのないセレクトショップやお高い駅の百貨店に入っているような有名店で、なのに堅苦しさは全く感じられないという不思議。それどころか、きらきらとまばゆく発光しているようにも思えて、舞子は茫然とした。通路も広く、吹き抜けもあり、イオンや駅ビル百貨店のような箱感はない。このきらきらは入っているテナントによるものではなく、ららぽーとそのものが放つ魔法なのではないかと混乱し始める。ああ、あの目に優しいイオンに帰りたい。でも、ちょっとだけ、もうちょっとだけこの空間に浸っていたいような気もする、激しい葛藤。
「キングも来ればよかったのにねー、まいちゃん」
 そう言って舞子の服の裾を掴むのは翔太だ。小学六年生の翔太はそろそろ反抗期に入ってもよさそうなものの、いまだに舞子にくっついてきたがる。舞子も二つ下の弟をめんどくさがりながらもそれなりに可愛がっているので、できればこのまま反抗期には入ってほしくなかった。
 そんなかわいい弟がなぜ女子会に紛れ込んでいるのかといえば、今朝になって初めて女子会の存在を知り、除け者にされるのを嫌がって駄々をこねたからである。
「オレも行くぅーっ! オレもまいちゃんと行くのぉーっ!」
「んなこと言っても、あんた、もう友達と遊ぶ約束してんじゃん」
「行かない! こーやとはいつでも遊べるもん!」
「あたしともいつでも遊べるでしょーが……」
 いろいろと矛盾した叫びは智恵子おばとお友達のこーやくんが来るまで続き、あまりの癇癪にこーやくんが爆笑して帰ってくれたことで、翔太も参加することになったのだった。その時の嬉しそうな顔ときたら、今思い返してもこーやくんには申し訳なくなる。ついでに、笑って車のスペースを空けてくれた智恵子おばにも頭が上がらないのだった。
 そしてキングは、舞子パパとお留守番することになった。
「うん、キングのことは任せてねー。たまには俺も散歩に連れて行ったりご飯あげないと、飼い主だって忘れられちゃうからさー」
「誰が俺様の飼い主だ、このひ弱が。大体、散歩に付き添いはいらん!」
「あっ! キング、だめじゃんか~。せっかく買っといたドッグフードがしなしなじゃんか~」
「んな粒々、誰が食うか! 貴様が責任を持って処理しろ!」
「ねえ、芙蓉子さん。そろそろ、声の仕組みを教えてくれてもいいんじゃない?」
 痛い痛いとキングに噛みつかれながら笑う舞子パパは、天然というか、いまだにキングをただの犬だと勘違いしているおまぬけさんである。
「あっ、まいちゃん。あれとか、キング好きそうだよねっ」
 カフェの店頭に置いてあるフルーツがたっぷりのつやつやタルトのサンプルを指さす翔太。
「ほんと、キングも来ればよかったのになー」
 自分も招かれざる客だということを棚に上げて、満足そうに舞子の手を勝手にとって恋人つなぎをし、前後にゆすってくる。舞子は内心、そんな弟に白い目を向けつつ、適当に相槌を打った。
「……そだねー」
「まいちゃーん、しょうくーん」
 智恵子おばが手を振っている。慌てて周囲のきらきらから目を逸らして駆け寄ると、智恵子おばは某有名とんかつチェーン店に二人を連れて行った。
「お昼は混むから、もう食べちゃいましょうねー。とんかつで平気?」
「大好きです」
「和幸だー! 食べたことないー!」
「あらまっ! じゃあ、今日はおばさんがいいもの頼んであげちゃおうかしらっ」
「本当!?」
 ばっと髪を翻して翔太が振り向く。ばさっとポニーテールが舞子の腕を直撃した。
「いて」
「あっ、ごめん、まいちゃん!」
 翔太は慌ててポニーテールの先端を捕まえる。智恵子おばがその途中のところを掴んで、するすると撫でた。
「すごい伸びたわよねえ。今下ろしたらどのくらい?」
「お尻!」
 正確にはもう太腿まで届いている
「それじゃあ、夏には立派な蛸足様になれそうねえ」
 楽しみだわあ、と智恵子おばはうっとりした。
 今年ちびっこ歌舞伎の最年長となる翔太は、祭神の蛸足を演じることになっている。ちびっこ歌舞伎とは、夏祭りの二日目に行われる演目のことだ。神輿が神社に帰ってくるのとほぼ同じタイミングで行われ、蛸足にまつわる伝承を演じることでその威光を讃えるというものである。歌舞伎とは言いつつも、現在歌舞伎座で行われているものよりももっとずっとルーズで、子どもなら男女関係なく参加できるので、舞子も蛸足を演じたことがある。正直、毎日毎日その蛸足様の意地汚さを目撃している身としては、その役割になんらメリットを感じられなかったが。
 そう。蛸足とは、あの人語を解すミニチュアダックスフントのことである。
「うん! まいちゃんみたいに、キングよりもかっこいい蛸足になるんだ!」
 翔太も普段のぐうたら犬の姿には思うところがあるのか、今回気合が入っているのは姉への憧れのためだと語った。舞子は姉として、そんな健気な弟の姿に感無量である。
「そうねえ。蛸足のかつらは結構重たいから、これなら楽に動けそうねえ」
「智恵子おばもやったことがあるんですか」
「もっちろん。大変だったわー」
「えー? 智恵子おば、力持ちなのにー?」
 翔太がこてんと首を傾げると、智恵子おばは少々げんなりしたように頬に手を添えた。
「だって、昔はエアコンなんてなかったものー。重たいかつらと衣装をつけて、えんえんと練習して、もう大変だったわあ」
「まあ、あの頃は今みたいな猛暑じゃなかったけどね」
 こっちこっちと手を振るのは舞子ママだ。舞子と翔太がぼさっとしている間に席を取っておいてくれたらしかった。三人が席に着くと、すぐに店員がやって来てお冷とお茶を置いていく。ちなみに席は、舞子が舞子ママの向かいに座ると、さっさと翔太がその隣を陣取っていった。
「でも、あれね。これだけ長いと、上のボリューム分だけ足せばいいから、それ用のかつらをなるべく早めに新調しとかないとね」
 今日会えてよかったわあ、と智恵子おばは神妙な顔でしみじみと呟く。それに、えっ、と翔太は眉をハの字にした。
「かつら、いらないんじゃないの?」
「さすがに長さはあっても、ボリュームが足りないからねえ」
「ボリューム……」
 翔太はわりと直毛で量の少ない己の髪に手を当てて、しょんぼりとする。蛸足の役は、上部のボリュームにより毛むくじゃらさを、翻る長さで蛸の足を表現しなければならないから、仕方のないことだった。
 舞子はお冷を一口飲み、智恵子おばに質問する。
「新しくかつらを作るお金はあるんですか?」
「それは大丈夫よ~。衣装分の予算内で、ちゃあんとやりくりできるから」
「いつも請け負ってくれる方がいるから、そこで割安で頼んでんのよ」
 舞子ママも補足して、だから心配ないと舞子に微笑む。それならいいのだと舞子も胸を撫で下ろした。
「さって、そろそろ注文しないとね。はい、メニュー。ちゃっちゃと決めなさい」
「はーい」
「オレ、とんかつ! 牛食べたい!」
「どっちだよ」
「どっちも!」
「ほら、好きなのお選び。おばさんのおごりよ~」
「やったー!」
「だから、甘やかすなって言ってんでしょや、姉さん!」
 舞子はオーソドックスなとんかつの定食にした。
 お新香がおいしかった。


 店を出ると、智恵子おばが腕時計を見て満面の笑みを浮かべた。
「ちょうどいいわね」
「何が?」
 舞子ママが胡乱げな目を向けると、智恵子おばはきょとんとし、何故か舞子の肩を抱き寄せてきた。
「何って……。美容室に行くって言ったじゃないー」
「えっ」
「はあっ!?」
 舞子ママは目を剥き、あっと叫ぶ。
「だから、ご飯先にしようとか言い出したわけ!?」
「でも、すぐに食べられてよかったでしょう?」
「そりゃ、そうだけどっ……」
 全く悪びれた様子のない智恵子おばに、舞子は智恵子おばを策士と評したキングの言葉を思い出す。そう考えれば、先月舞子に頼みごとをしてきたときも、智恵子おばだって子どもがいるのだ、舞子が帰ってくる時間なんて大体分かっているのだからその時間に来ればいいだろうに、それより少し早く来て舞子ママを説得し終えていた。キングの言う通りかもしれないと、舞子は智恵子おばに対する評価を改めてもいい気がしてきた。
「じゃあ、まいちゃん。おばさんと一緒に行きましょうね~。ちゃんと予約してあるから、すぐに通してくれるわよぉ?」
「予約って、それじゃあ断れないじゃん……」
 舞子ママが頭を抱える。その様子を翔太はずっと不思議そうに見ていたが、だんだんと理解し始めたのか、ふいに勢いよく挙手しだした。
「オレも! オレも一緒に行くっ!」
「あんたはちょっと黙ってなさい」
 しかし鋭く一喝され、翔太はしゅんと小さくなる。こそこそと舞子の手を握ってきたので、にぎにぎし返してやった。すると、ぎゅうううっと握り返されて少し痛かったので、腹いせにさらに強く握ってやった。小さく悲鳴が上がった。
「姉さん、美容室ってどこの美容室?」
「ここの下よ。さっき通ったでしょう? レビュー見てもすっごく高評価だったし、カタログもかわいかったから、ついポチっとしちゃったわあ」
「ここの下って……、あの、すっごく高そうだったやつ!? ちょっ、いくらよ!? さすがにおごりにも限度ってもんがあるでしょうよ!」
「お任せで予約したから、まだ予算は分からないわねえ」
「おまかっ……」
 舞子ママはいよいよ卒倒しそうである。
「いいじゃないのぉ~。うちの子はごつくておしゃれな髪形なんて似合わないし、ツーブッロク刈上げが命! とか意味分かんないこと言って、いじらせてくれないのよー? 全く、意味わかんないわっ」
 智恵子おばはぷんぷんと怒るが、智恵子家の三兄弟が三兄弟ともそうなったのは、主に智恵子おばが原因なのではないかと舞子は思う。
 普段なら、そんな智恵子おばの言葉に舞子ママが真っ先に反応するのだが、今日ばかりは額を押さえてよろめき、ぶつぶつと呟きだした。
「カットだけでも軽く五千は超えそうだから……この先一年我慢すればいけないことも……でも……なんで予約なんか……余計なことを……」
「ママ、大丈夫?」
「だあいじょうぶよお、私が払いたいんだものお」
「それじゃ駄目だって、言ってんでしょうがっ」
 舞子に潰されかけた手をぷらぷらさせながら翔太が覗き込む。上目遣いでポニーテールを揺らす様はなんとも愛らしいのだが、それには反応を返す余力がなかったのか、舞子ママは智恵子おばにだけはしっかりと噛みついた。ふーっ、と長く息を吐き出し、腰に手を当てる。
「しょうがないわね。姉さん、後で領収書見せて。四分の一払うから」
「四分の一って、微妙ね」
「もとはといえば姉さんのせいなんだから、当然でしょ」
 どうやら、諦めて開き直ることにしたらしい。結局、終始笑顔を崩すことのなかった智恵子おばは、この結末を予測していたのか、りょうかいりょうかいと軽く答えて舞子の手を握った。
「それじゃ、行ってくるわねー。終わったら連絡するわ」
「ママは来ないの?」
 翔太が舞子の隣に立って、きょとんと舞子ママを見上げる。その頭をぽんぽんと舞子ママが叩いた。
「まいはおばさんと一緒に髪切りに行ってくるから、ママは翔太とお留守番」
「えっ……」
 翔太の瞳がこれでもかと開かれた。ここでようやく冒頭に戻る。
「ええーっ! なんでまいちゃんだけえっ!? オレもまいちゃんと髪切りに行くんじゃないのっ!?」
「あんたは、髪伸ばしてんでしょうが」
「そうだけどぉっ……」
 オレもまいちゃんと一緒したい、と体を揺する翔太は、かわいいのだけども、弟の将来的にはそろそろ本当に反抗期に入った方がいいのではないかと舞子は思い始めた。
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