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続きまして髭毟り大会前哨戦 ヤンキーゴーホームの部を開始いたします
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「撃てー!」「逃げるな!踏みとどまれ!」「寄るな化け物ども!」「駄目だろ!死んでなきゃ!お前らとうに死んでんだよ!大人しくあの世に帰れ!」
米国ドイツ軍政庁、崩壊したナチスドイツ政府に変わり、随分と小さくなったドイッチェラントを支配する、アメリカ合衆国の出先機関は、他の連合国占領区域がそうである様に、人の津波に押しつぶされ様としていた。
無敵の大正義連合国に逆らう奴など居るので有ろうか?ここは1945年八月のベルリンだぞ?国土はボロボロの上、怒りに燃えるソ連と米英連合に分割された。人々は疲れ、襲い来る飢餓と疫病の恐怖に抗いながら、己の罪を償う為に生きている。
確かに、今を生きるもの達の中には、そんな事考える奴はごく少数だろう。だが「かつて生きていた者たち」となれば、話は違うし、もっと言うと蘇った者であるならば、なおかつ死なぬ身であるなら、その戦意は旺盛だ。
ドワイト・D・アイゼンハワーは軍政府長官の恐らく最後の務めてして、軍政庁での最後の抵抗の指揮を取っている所だ。生き残りの兵は少なく、自分もM1ガーランドを手に取り、迫りくる亡者の群れに、必死の抵抗をおこなっているので、最早指揮どころでは無いが。
何だ?何が起った?誰か!俺に教えてくれ!俺が!俺たちが何をしたと言うのだ!俺たちはナチから世界を救い、ユダヤ人を解放し、そうしてなお、ドイツ人に贖罪の機会を与えようとしているんだぞ!ナチどもの様に、占領地に移動式火葬場を据えたり、ましてガス室なんぞと言う悪夢の所業などしてない!
泣き言だ!泣き言を言うな!ドワイト!俺は将官なんだ!最後の最後まで戦う義務がある!そうでなければ、死んで行った兵たちに申し訳が、、、、
キンッ!と言う音と共に、最後のクリップがガーランド吐き出される。これが最後弾倉だった、遂に弾切れだ、、、
「来やがれ!化け物ども!合衆国の男と言う物を見せてやる!総員着剣!」
国家に仕える者かくあるべしと言わんばかりに叫ぶ、ドワイト・D・アイゼンハワーは、迫りくる化け物ども、ピッケルハウベの集団と髑髏の紋章の軍団を睨みつけた。
彼らが口々に叫ぶ言葉。「テメェらのせいでヴァルハラから叩き出されたぞ!どうしてくれる!」とか「俺のワルキューレハーレムを返せ!」「蜂蜜酒!セーフリームニルの肉!食いかけだったのに!」とかもの凄い男の欲望全開な声は聞こえない事にして。
数十秒後タコ殴りに殴られた彼は、薄れゆく意識の中で遠く故郷を思い、そして手放した。
さて、普通の戦記であれば彼は此処で死んでいる。だがこの世界では違う。
「あら!あなた!帰ってらしたの!酷いじゃありませんか、帰るなら便りの一つも寄越してくださいな。あなた?あなたったら!どうしたんですか?そんな顔して?」
気づけば、遥か故郷の見覚えにある場所、どう見ても我が家に居間に彼は戻っていた。その上、女房が驚いた声を上げている。混乱しない方がおかしい。
「俺は死んだのか?ここは地獄か?誰か!誰でも良い!神様!説明しろ!どうなってんだ!」
「あなた!自分の女房の顔を見て地獄かはないでしょ!」「すっすまん!遂」
流石の歴戦の勇士も女房には勝てないらしい。彼が懐かしき故郷に帰った所で説明しよう。只今現在、ドイツ占領軍を襲っているのは、第一、第二次大戦の混成部隊、その中でもヴァルハラに招かれた勇士の軍勢だ。
暴れ狂っているのは他にも大勢いるが、適格に指示を受け、狙いすました様に敵中枢を襲えるのは彼らの様な者たちでなければいけない。なにせ元エインヘリヤル、毎日戦争ごっこに明け暮れて飽きない連中なのだ。例え素手で有ろうと猛獣と同じくらい強い。
天国や地獄、もしくはそれ以外の何処かから叩き出されたドイツの人々の態度は様々だった。大半は戦争に嫌気がさして故郷に戻る、当たり前だ、現世の地獄を味わい、更に本物の地獄に落とされた者だっている。好き好んで殺し合い 死なないけど を行いたいと思う物か。
だが恨み骨髄に達した者、荒れ果てた祖国に心を痛める者、兎に角アメ公とライミーそして熊公を殴りたい者もいる。彼らの意見は一致した、とりあえず侵略者を祖国から叩き出そう、後の事はその後考えよう。
彼らは外の敵に襲い掛かる。襲われた方はたまらない、突如現れた集団は撃とうと突こうと死にやしない。穴あきチーズになっても、一滴の血も流さないで機銃陣地に飛び込んでくる。戦車に踏まれてペラペラになったのが、少し経つと意識を取り戻し元通りになる。
こんなの見ていたら頭がおかしくなる、現に恐慌をきたして、逃げる兵士続出。しかも、この悪魔の軍勢に 殺されたと思しき者はその場で消えてしまうのだ。兵の中には本物の悪魔が化けて出たと思う物まで現れる。
そうこうする内にドンドンと、ドイツ国内からは占領軍が居なくなっていく、敵の数が数だ、ドイツ国内だけで一千万を超える人々が死んでいる、その三分の一が暴れていたとして凄い数なのに、其処に第一大戦の死者が加わり、更に、帰らなくても良いよと言われた筈の、普仏戦争参加者やらのプロイセン人まで乱入してくる。
愛国心に燃えていた世代だもの、当然かもしれないが、これはたまらない。急遽搔き集められた爆撃機が爆弾を落としても平気の平左、燃えようが吹っ飛ぼうが、爆圧で内臓器官がお釈迦になろうが構う物か!こちとらとっくに地獄に居たんだ!おまえら地獄の火と硫黄をしってんのか?痛いだけの攻撃なんぞと比べられるか!出てけヤンキー!ドイツの事はドイツが決める!
遂に、占領軍は人の津波に押し戻されドイツ国境に叩きだされる。亡者の進撃は更に続くか?と思われたが、そこで止まった。何となればそれに対抗する者たちが表れる、今までドイツ御一行に散々な目に合わされきた人々だって帰って来てる。
チェコ、オーストリア、フランス、オランダ、忘れては絶対に行けないポーランド。イタリアだって参加する、枢軸?しるか!もうお前らには付き合わん!帰れ!
現在の人間を置いてけぼりに、亡者どもは睨みあう。意外と諦めが良いのか、ドイツ側も国境を固めるだけで諦めた様だ。やる事があるのだ、侵略者を叩きだしたら、やる事が。愛する祖国をボロボロにした大馬鹿ども、そして後ろめたい過去に蹴りをつける時間だ。それを望む者がいる、いくら傲慢で冷酷で、自分の事しか考えない独善家しかいないドイツ人でも、一度死ねば、やらなくてはいけない事ぐらい分かる。
「止めてくれ!ぐぇえ!死ななくても苦しいんだぞ!おぇぇ!出して!」
「俺が悪いんじゃねぇ!総統だよ!総統が悪いんだ!」
「熱い!お前ら!俺は地獄で散々炙られたたんだよ!この上更に炙る事ないだろ!なあ許して!」
「魔女裁判か!重石を付けるな!ライン川に沈めるだと!」
「自分で望んだ事とは言え、これは流石に、、、、スツーカにくくり付けるんですか?マジで!」
「あのなぁ!銃殺ってやつは対空砲ではやらないんだよ!なんで88を使う必要が?」
米国ドイツ軍政庁、崩壊したナチスドイツ政府に変わり、随分と小さくなったドイッチェラントを支配する、アメリカ合衆国の出先機関は、他の連合国占領区域がそうである様に、人の津波に押しつぶされ様としていた。
無敵の大正義連合国に逆らう奴など居るので有ろうか?ここは1945年八月のベルリンだぞ?国土はボロボロの上、怒りに燃えるソ連と米英連合に分割された。人々は疲れ、襲い来る飢餓と疫病の恐怖に抗いながら、己の罪を償う為に生きている。
確かに、今を生きるもの達の中には、そんな事考える奴はごく少数だろう。だが「かつて生きていた者たち」となれば、話は違うし、もっと言うと蘇った者であるならば、なおかつ死なぬ身であるなら、その戦意は旺盛だ。
ドワイト・D・アイゼンハワーは軍政府長官の恐らく最後の務めてして、軍政庁での最後の抵抗の指揮を取っている所だ。生き残りの兵は少なく、自分もM1ガーランドを手に取り、迫りくる亡者の群れに、必死の抵抗をおこなっているので、最早指揮どころでは無いが。
何だ?何が起った?誰か!俺に教えてくれ!俺が!俺たちが何をしたと言うのだ!俺たちはナチから世界を救い、ユダヤ人を解放し、そうしてなお、ドイツ人に贖罪の機会を与えようとしているんだぞ!ナチどもの様に、占領地に移動式火葬場を据えたり、ましてガス室なんぞと言う悪夢の所業などしてない!
泣き言だ!泣き言を言うな!ドワイト!俺は将官なんだ!最後の最後まで戦う義務がある!そうでなければ、死んで行った兵たちに申し訳が、、、、
キンッ!と言う音と共に、最後のクリップがガーランド吐き出される。これが最後弾倉だった、遂に弾切れだ、、、
「来やがれ!化け物ども!合衆国の男と言う物を見せてやる!総員着剣!」
国家に仕える者かくあるべしと言わんばかりに叫ぶ、ドワイト・D・アイゼンハワーは、迫りくる化け物ども、ピッケルハウベの集団と髑髏の紋章の軍団を睨みつけた。
彼らが口々に叫ぶ言葉。「テメェらのせいでヴァルハラから叩き出されたぞ!どうしてくれる!」とか「俺のワルキューレハーレムを返せ!」「蜂蜜酒!セーフリームニルの肉!食いかけだったのに!」とかもの凄い男の欲望全開な声は聞こえない事にして。
数十秒後タコ殴りに殴られた彼は、薄れゆく意識の中で遠く故郷を思い、そして手放した。
さて、普通の戦記であれば彼は此処で死んでいる。だがこの世界では違う。
「あら!あなた!帰ってらしたの!酷いじゃありませんか、帰るなら便りの一つも寄越してくださいな。あなた?あなたったら!どうしたんですか?そんな顔して?」
気づけば、遥か故郷の見覚えにある場所、どう見ても我が家に居間に彼は戻っていた。その上、女房が驚いた声を上げている。混乱しない方がおかしい。
「俺は死んだのか?ここは地獄か?誰か!誰でも良い!神様!説明しろ!どうなってんだ!」
「あなた!自分の女房の顔を見て地獄かはないでしょ!」「すっすまん!遂」
流石の歴戦の勇士も女房には勝てないらしい。彼が懐かしき故郷に帰った所で説明しよう。只今現在、ドイツ占領軍を襲っているのは、第一、第二次大戦の混成部隊、その中でもヴァルハラに招かれた勇士の軍勢だ。
暴れ狂っているのは他にも大勢いるが、適格に指示を受け、狙いすました様に敵中枢を襲えるのは彼らの様な者たちでなければいけない。なにせ元エインヘリヤル、毎日戦争ごっこに明け暮れて飽きない連中なのだ。例え素手で有ろうと猛獣と同じくらい強い。
天国や地獄、もしくはそれ以外の何処かから叩き出されたドイツの人々の態度は様々だった。大半は戦争に嫌気がさして故郷に戻る、当たり前だ、現世の地獄を味わい、更に本物の地獄に落とされた者だっている。好き好んで殺し合い 死なないけど を行いたいと思う物か。
だが恨み骨髄に達した者、荒れ果てた祖国に心を痛める者、兎に角アメ公とライミーそして熊公を殴りたい者もいる。彼らの意見は一致した、とりあえず侵略者を祖国から叩き出そう、後の事はその後考えよう。
彼らは外の敵に襲い掛かる。襲われた方はたまらない、突如現れた集団は撃とうと突こうと死にやしない。穴あきチーズになっても、一滴の血も流さないで機銃陣地に飛び込んでくる。戦車に踏まれてペラペラになったのが、少し経つと意識を取り戻し元通りになる。
こんなの見ていたら頭がおかしくなる、現に恐慌をきたして、逃げる兵士続出。しかも、この悪魔の軍勢に 殺されたと思しき者はその場で消えてしまうのだ。兵の中には本物の悪魔が化けて出たと思う物まで現れる。
そうこうする内にドンドンと、ドイツ国内からは占領軍が居なくなっていく、敵の数が数だ、ドイツ国内だけで一千万を超える人々が死んでいる、その三分の一が暴れていたとして凄い数なのに、其処に第一大戦の死者が加わり、更に、帰らなくても良いよと言われた筈の、普仏戦争参加者やらのプロイセン人まで乱入してくる。
愛国心に燃えていた世代だもの、当然かもしれないが、これはたまらない。急遽搔き集められた爆撃機が爆弾を落としても平気の平左、燃えようが吹っ飛ぼうが、爆圧で内臓器官がお釈迦になろうが構う物か!こちとらとっくに地獄に居たんだ!おまえら地獄の火と硫黄をしってんのか?痛いだけの攻撃なんぞと比べられるか!出てけヤンキー!ドイツの事はドイツが決める!
遂に、占領軍は人の津波に押し戻されドイツ国境に叩きだされる。亡者の進撃は更に続くか?と思われたが、そこで止まった。何となればそれに対抗する者たちが表れる、今までドイツ御一行に散々な目に合わされきた人々だって帰って来てる。
チェコ、オーストリア、フランス、オランダ、忘れては絶対に行けないポーランド。イタリアだって参加する、枢軸?しるか!もうお前らには付き合わん!帰れ!
現在の人間を置いてけぼりに、亡者どもは睨みあう。意外と諦めが良いのか、ドイツ側も国境を固めるだけで諦めた様だ。やる事があるのだ、侵略者を叩きだしたら、やる事が。愛する祖国をボロボロにした大馬鹿ども、そして後ろめたい過去に蹴りをつける時間だ。それを望む者がいる、いくら傲慢で冷酷で、自分の事しか考えない独善家しかいないドイツ人でも、一度死ねば、やらなくてはいけない事ぐらい分かる。
「止めてくれ!ぐぇえ!死ななくても苦しいんだぞ!おぇぇ!出して!」
「俺が悪いんじゃねぇ!総統だよ!総統が悪いんだ!」
「熱い!お前ら!俺は地獄で散々炙られたたんだよ!この上更に炙る事ないだろ!なあ許して!」
「魔女裁判か!重石を付けるな!ライン川に沈めるだと!」
「自分で望んだ事とは言え、これは流石に、、、、スツーカにくくり付けるんですか?マジで!」
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