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交渉 ※

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「ここでしていい?」
 王太子閣下は私の胸を揉み、舌を絡めるキスをしながら、ささやくように聞いてきた。そのまま手を首筋に当てて、もう片方の手をドレスの下に入れてきた。

 あぁっん……ダメっ

「お待ちくださいませっ……エド」

 私はイヤイヤと首を振った。

 ――剣のお稽古で汗をかいたので、本当に恥ずかしい……

 私は必死に懇願した。

「湯に浸かりながら、奥義をして差し上げますわ。なので、浴室に行きましょう」

 私は震える声で頬を赤らめて懇願した。涙ぐんでさえいた。大好きな王太子閣下に私の汗臭い体に気づかれるのは恥ずかしくてイヤだった。

「奥義………?」

 王太子閣下の頬が真っ赤に染まり、恍惚の表情が一瞬浮かんだ。

「わかった」
 拗ねた様子でうなずいてくれた。
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