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相談の続き(2)
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私はほっとした。アンソニーはともかく、ウォルター・スコット隊長は、私に剣の抜き方やソードベルトの使い方を教えてくれた恩人だ。しかも、過去2回も私が会長と入れ替わって大活躍する場面を目撃してしまっている。女性の可能性には彼の方が開けた視点を持っているかもしれないと私は心の中で期待した。
「では、よろしく頼む」
王太子閣下とマイロは別件で話があるとかで、私とアンソニー隊長は一緒に部屋から退出した。
「後で、ウォルター・スコット隊長にも私からお話に行きますわ」
「わかりました」
私はアンソニー隊長ににこやかに告げると、マリアと共にメインの城に向かった。ソフィー王妃へのご挨拶をしなければならない日だった。挙式以来、ソフィー王妃にご挨拶するのはこれが初めてだった。私の足取りは軽かった。王太子閣下と私が仲睦まじくやっている様子は、城まで届いていると聞いている。国王陛下とソフィー王妃のお二人も大変な喜びようだと伺っていた。
城に着くと、広い廊下でジョージ・ブルーデネルの妹のマーガレット・ブルーデネルとすれ違った。
「これはこれは王太子妃様。おめでとうございます」
「ありがとう、マーガレット。お兄様にも大変お世話になることになって、あなたのご家族には本当に頭が上がらないわ」
「兄が王太子妃様に大変感銘を受けたと申しておりました」
「まあ、嬉しいわ」
「王太子妃様、ところでどこで武術を習得されたのでしょう?ご実家でですか?」
「では、よろしく頼む」
王太子閣下とマイロは別件で話があるとかで、私とアンソニー隊長は一緒に部屋から退出した。
「後で、ウォルター・スコット隊長にも私からお話に行きますわ」
「わかりました」
私はアンソニー隊長ににこやかに告げると、マリアと共にメインの城に向かった。ソフィー王妃へのご挨拶をしなければならない日だった。挙式以来、ソフィー王妃にご挨拶するのはこれが初めてだった。私の足取りは軽かった。王太子閣下と私が仲睦まじくやっている様子は、城まで届いていると聞いている。国王陛下とソフィー王妃のお二人も大変な喜びようだと伺っていた。
城に着くと、広い廊下でジョージ・ブルーデネルの妹のマーガレット・ブルーデネルとすれ違った。
「これはこれは王太子妃様。おめでとうございます」
「ありがとう、マーガレット。お兄様にも大変お世話になることになって、あなたのご家族には本当に頭が上がらないわ」
「兄が王太子妃様に大変感銘を受けたと申しておりました」
「まあ、嬉しいわ」
「王太子妃様、ところでどこで武術を習得されたのでしょう?ご実家でですか?」
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