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初夜の始まり(5) ※

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「我慢でき……」

 顔を赤く染め上げた王太子閣下はたまらないという表情で私を切なそうに見つめた。

「あぁ……もう1本入れるね……きつい……大丈夫?」

 あぁっ……んっ…あぁっ……んっ

「だぁ…いぃっ……じょぉ……っぶぅで……す……ぅっ」

 私は顔を真っ赤にしながらうなずいて、王太子閣下の膨張しきった硬いものに手を伸ばした。

「いくよ……ゆっくり入れるから……」

 王太子閣下は私の両腕を押さえつけ、私の胸の先を舐め上げて、そのままゆっくりと私の両足の間に侵入してきた。

 あぁっ……!

 硬いものが太ももの間に入り込み、体の中心に入ってきた。私は王太子閣下を迎え入れた興奮のあまりに胸を揺らし、腰をくねらせようとした。

「待ってっ……締めつけがきつくていきそう……キャロル動かないで……」

 ゆっくりと奥まで入り込み、王太子閣下は私の唇にキスをした。

「大丈夫?キャロル、痛くない?」

 私はうなずいた。今日は初夜だ。王太子閣下の全てを受け入れて、私の全てを王太子閣下に捧げるのだ。覚悟している。

 ゆっくりゆっくりと押し上げられて、私はベッドの上で胸を揺らし、声を弾ませて、両腕を王太子閣下の首に回した。

 あぁっあぁっんあぁっんあぁっんあぁっんあぁっあぁっんあぁっんあぁっんあぁっん

 王太子閣下が「キャロル愛している。可愛すぎるよ…」とささやき、一気に高みに達した。

 王太子閣下と私の夜はこうして始まった。シーツに血痕がつき、私は赤面して、狼狽した。

 王太子閣下はそれを見て微笑んで私を抱きしめて頭を撫でてくれた。私は王太子閣下の胸の中でそのまま眠ってしまいそうなぐらいに満ち足りた気分だった。
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