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挙式リハーサル(疼き)(2)
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「私が思い描いていた姿よりずっと美しい。あなたはとても妖艶で光を纏ったかのような輝きがあります。今日のあなたは私の心には永遠に刻まれる…………」
私は抱き寄せられ、また熱烈な口付けをされた。胸元にも口付けを軽くされ、私の頬は真っ赤に染まった。王太子閣下の頬も赤い。瞳はキラキラとしながらも潤んでいて、情欲に溢れているのがわかる。
「待ちきれない……」
「私もでございます……はぁっ」
あまりに長いこと部屋から出てこない王太子閣下に郷を煮やした母に、またドアの扉をノックされた。
「王太子閣下?そろそろお時間でございますよ」
私は王太子閣下と体を密着させて、舌を絡めるキスに息を荒ぶらせていた。体が疼く……疼く。
はぁん…ぁっ
王太子閣下は少し残念そうに私から体を離した。そして私の手にキスをしてうなずくと、サッとドアを開けて部屋から出ていった。
「キャロライン、式が終わるまではダメですよ」
「わ……わかっていますわっ」
私は母に念を押されて真っ赤にほてった顔を、さらに赤くした。
静かに大聖堂内を父と歩きながら、私の心は昂り、微笑みながら私を待っている王太子閣下を見つめた。
――嬉しいわっ!
――もうすぐ結婚式だわ……私の全てを王太子閣下に捧げましょう。何もかも王太子閣下に捧げるわ。
私は抱き寄せられ、また熱烈な口付けをされた。胸元にも口付けを軽くされ、私の頬は真っ赤に染まった。王太子閣下の頬も赤い。瞳はキラキラとしながらも潤んでいて、情欲に溢れているのがわかる。
「待ちきれない……」
「私もでございます……はぁっ」
あまりに長いこと部屋から出てこない王太子閣下に郷を煮やした母に、またドアの扉をノックされた。
「王太子閣下?そろそろお時間でございますよ」
私は王太子閣下と体を密着させて、舌を絡めるキスに息を荒ぶらせていた。体が疼く……疼く。
はぁん…ぁっ
王太子閣下は少し残念そうに私から体を離した。そして私の手にキスをしてうなずくと、サッとドアを開けて部屋から出ていった。
「キャロライン、式が終わるまではダメですよ」
「わ……わかっていますわっ」
私は母に念を押されて真っ赤にほてった顔を、さらに赤くした。
静かに大聖堂内を父と歩きながら、私の心は昂り、微笑みながら私を待っている王太子閣下を見つめた。
――嬉しいわっ!
――もうすぐ結婚式だわ……私の全てを王太子閣下に捧げましょう。何もかも王太子閣下に捧げるわ。
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