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第二章 恋
三度目のループ 切り抜ける フランSide(1)
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ベッドにジョージ王子がいて、私は手を惹かれて彼に抱き寄せられた。熱いキスをジョージが私にした。体がとろけそうだ。
私は美しいダイヤが散りばめられたウェディングドレス姿で、ジョージ王子は逞しい胸筋を見せて上半身は服を着ていなかった。そばに脱ぎ捨てられた正装のマントやブラウスが落ちている。若いハンサムな王子は長めのブロンドヘアを綺麗に整えて、輝くような瞳で私を見つめている。
私が知っているショージ王子より少しだけ年齢が上に見えた。
***
不意にウォルター・ローダン卿の声が聞こえた。私は目をゆっくりと開けた。艶かしい色気のあるジョージ王子はいなかったが、私の目の前には元気なウォルター・ローダン卿がいた。
「美味しいっさすがだ。フォーチェスター城のシェフは我がローダン伯爵家の料理人より一枚も二枚も上手だ」
独特な濡れがらす姿のウォルター・ローダン卿が美味しそうに白パンに豚肉を挟んだものを食べている姿に、私はゆっくり目をしばたいた。
「美味しい……戻ってきている……戻ってきている!」
ウォルター・ローダン卿は上品に口を塞ぎながら叫んだ。
「戻ってきているわ……」
私も呆然としながらつぶやいて隣を見た。馬車の中には愛しいジョージがいた。私の最愛の人。
元気なジョージ王子が私の隣に座って、私を見つめて涙ぐんでいた。ジョージ王子は私をひしと抱きしめて、熱烈な口付けをした。
私たち三人は互いに泣きながら抱擁した。ロベールベルク公爵邸に向かう馬車の中に戻ってきたのだ。時間は少しだけ巻き戻っていた。油断はできない。私たちはこの後すぐに何が起きるかを完璧に知っている。
対処するのだ。私とジョージ王子も急いでビスケットと水を口に含み、作戦会議を始めた。
「記憶があるな、ウォルター?」
「今回はバッチリでございます、王子」
「よしっ、誰が犯人か見たか?」
「私は銀仮面をリサが剥ぎ取ったから相手の男の顔を見たわ。ベーコン男爵のところの御者よ。いつも従姉妹のアネシュカを馬車に乗せてロベールベルク公爵邸にやってきていたわ」
「ベーコン男爵が赤い鷲の手下か。銀仮面の奴はミカエルをスモールソードで刺したな?」
「間違いないわ」
「わたくしも見ました。順番を入れ替えましょう」
そう言うと、ウォルター・ローダン卿は馬車から顔を出して後ろからついてきている女王陛下の騎士団に合図をした。
ジョージ王子とウォルター・ローダン卿は銀仮面の男がどこから飛び出してきたのかを騎士団に説明した。
黒い仮面をつけたプラチナブロンドの男装の人物は、犯人ではないとも騎士団に説明した。リサは黒い仮面をつけて、公爵邸から少し離れて私を待っていた。
ほんの少しだけ巻き戻っただけなのだから、犯人もリサも同じ格好をして犯行現場近くに今回もいるだろう。
三度目のやり直しだ。
馬車は同じ景色の中を進んだ。美しい田園地帯を抜けて、馬車ははちみつ色のライムストーンて造られた村の家々を通り抜けていた。カモや白鳥の泳ぐ川沿いの道を進み、緑の新芽を誇る木々の間を抜けて進んでいるが、私たちの馬車の前には女王陛下の騎士団が進んでいた。彼らは犯人の特徴と潜んでいる場所を把握している。
私とジョージは騎士団の馬に乗った。騎士団の馬が全速力で走り始めた。私とジョージを乗せた馬も走り始めた。
その時、木陰から躍り出てきた銀仮面の男をルイが止めようとした。ルイは今度はレイピアの剣を持っている。ミカエルもルイを手伝って、銀仮面の男にレイピアを振り回していた。ルイもミカエルも対策を打ったようだ。私たちは銀仮面の男を騎士団に任せて、ロベールベルク公爵邸まで一気に馬で駆けた。
ジョージは門を軽々と馬に飛び越えさせた。遥か下にロサダマスケナのピンクの花が咲き誇るロベールベルク公爵家の門が見えた。そのまま公爵邸の玄関に馬を止めると、ジョージは私が馬から降りるのを手伝ってくれた。
「特殊能力を使って良いとお許しが出たからな」
ジョージ王子は得意げにそう言うと、私を連れてロベールベルク公爵邸に入った。しかし、直前に私が玄関に止まっていた馬車に青ざめたのを見て、ジョージ王子は事態を悟ったらしい。
背後から突進するようにやってきた女王陛下の騎士団に「ついてこい」と合図をすると、ジョージ王子は走るように我が公爵邸に入った。
公爵邸の広間で争うような声がした。
「それは困ります」
「いえ、私の家で面倒を見た方が良いと思いますのよ。任せてください」
「お嬢様のお許しなくそのようなことは困ります」
執事と若い女性が押し問答をしている声がしていた。私は走るように駆けつけた。
「お嬢様っ!」
執事は私を見てほっとした顔をした。
「アネシュカ、どういうことかしら?あなたの家で面倒見るというのは何の話かしら?」
私は女性に非常に冷たい声で聞いた。
「おばさまはお加減が悪いのでしょう、当家に運んで良い医者に見せますとお伝えしていましたのよ」
アネシュカは私を見て「しまった」という表情を見せたが、悪びれずに答えた。
「私の許しなく母を連れて行くのは許しません。女王陛下の元にお連れすることになりましたので、これから騎士団の皆に手伝っていただく所です」
私は背後からなだれ込むように入ってきた大勢の騎士団を振り返ってアネシュカに冷静な声で言った。
「な……なに……急に女王陛下なんて」
アネシュカは動揺したように聞き返してきたが、私はアネシュカをとらえるように騎士団に伝えた。
「誘拐未遂、及び殺人未遂であなたを捕らえます」
騎士団長はアネシュカに宣言した。
「あなたの家の御者がフラン嬢を狙いました」
後ろからやってきたウォルター・ローダン卿が淡々と告げた。
執事や周りに集まってきていた侍女や従者や料理番が驚いて息を飲んだ。
「つい先ほど、彼はあなたの指示だと告白しましたよ。また、ロベールベルク公爵夫人を許可なく連れ去ろうとしたことで誘拐しようとしたことになります」
アネシュカは唇をワナワナ震わせて、「この淫売女が」と私に小さな声で吐き捨てるように言った。
「あら、私のことかしら?」
男装したリサが仮面を取り、プラチナブロンドのカツラを外した。
「だ……誰……なんで、フランが二人もいるのよっ!」
アネシュカは動揺して後ずさった。
「ロベールベルク公爵家の土地、及び森の窃盗、公爵令嬢の殺害未遂、公爵夫人の誘拐未遂、これらの罪であなたとあなたの父上であるリチャード・ベーコン男爵を捕らえます」
ウォルター・ローダン卿は女王陛下のサインが入った羊皮紙を目の前に差し出した。名前はジョージ王子がやり直し3回目で犯人が確定した時に代理で記入したものだったが、この際はそんなことはどうでもいい。
サッと騎士団がアネシュカをとらえた。
「そこの侍女もだ」
ルイが叫び、逃げようとした侍女一人を騎士が捕らえた。
「この侍女がフランがどれだけふしだらなら女かつまびらかに語ってくれるわよ」
アネシュカは蔑むような表情でわたしを見て騎士団に言ったが、リサに平手打ちされた。
「あなたに関係ないでしょう?」
リチャード・ベーコン男爵の邸宅にも女王陛下の騎士団は行って、リチャード・ベーコン男爵も捕らえられた。ミカエルも一連の行為に参加した者として一応捕えられた。
私は美しいダイヤが散りばめられたウェディングドレス姿で、ジョージ王子は逞しい胸筋を見せて上半身は服を着ていなかった。そばに脱ぎ捨てられた正装のマントやブラウスが落ちている。若いハンサムな王子は長めのブロンドヘアを綺麗に整えて、輝くような瞳で私を見つめている。
私が知っているショージ王子より少しだけ年齢が上に見えた。
***
不意にウォルター・ローダン卿の声が聞こえた。私は目をゆっくりと開けた。艶かしい色気のあるジョージ王子はいなかったが、私の目の前には元気なウォルター・ローダン卿がいた。
「美味しいっさすがだ。フォーチェスター城のシェフは我がローダン伯爵家の料理人より一枚も二枚も上手だ」
独特な濡れがらす姿のウォルター・ローダン卿が美味しそうに白パンに豚肉を挟んだものを食べている姿に、私はゆっくり目をしばたいた。
「美味しい……戻ってきている……戻ってきている!」
ウォルター・ローダン卿は上品に口を塞ぎながら叫んだ。
「戻ってきているわ……」
私も呆然としながらつぶやいて隣を見た。馬車の中には愛しいジョージがいた。私の最愛の人。
元気なジョージ王子が私の隣に座って、私を見つめて涙ぐんでいた。ジョージ王子は私をひしと抱きしめて、熱烈な口付けをした。
私たち三人は互いに泣きながら抱擁した。ロベールベルク公爵邸に向かう馬車の中に戻ってきたのだ。時間は少しだけ巻き戻っていた。油断はできない。私たちはこの後すぐに何が起きるかを完璧に知っている。
対処するのだ。私とジョージ王子も急いでビスケットと水を口に含み、作戦会議を始めた。
「記憶があるな、ウォルター?」
「今回はバッチリでございます、王子」
「よしっ、誰が犯人か見たか?」
「私は銀仮面をリサが剥ぎ取ったから相手の男の顔を見たわ。ベーコン男爵のところの御者よ。いつも従姉妹のアネシュカを馬車に乗せてロベールベルク公爵邸にやってきていたわ」
「ベーコン男爵が赤い鷲の手下か。銀仮面の奴はミカエルをスモールソードで刺したな?」
「間違いないわ」
「わたくしも見ました。順番を入れ替えましょう」
そう言うと、ウォルター・ローダン卿は馬車から顔を出して後ろからついてきている女王陛下の騎士団に合図をした。
ジョージ王子とウォルター・ローダン卿は銀仮面の男がどこから飛び出してきたのかを騎士団に説明した。
黒い仮面をつけたプラチナブロンドの男装の人物は、犯人ではないとも騎士団に説明した。リサは黒い仮面をつけて、公爵邸から少し離れて私を待っていた。
ほんの少しだけ巻き戻っただけなのだから、犯人もリサも同じ格好をして犯行現場近くに今回もいるだろう。
三度目のやり直しだ。
馬車は同じ景色の中を進んだ。美しい田園地帯を抜けて、馬車ははちみつ色のライムストーンて造られた村の家々を通り抜けていた。カモや白鳥の泳ぐ川沿いの道を進み、緑の新芽を誇る木々の間を抜けて進んでいるが、私たちの馬車の前には女王陛下の騎士団が進んでいた。彼らは犯人の特徴と潜んでいる場所を把握している。
私とジョージは騎士団の馬に乗った。騎士団の馬が全速力で走り始めた。私とジョージを乗せた馬も走り始めた。
その時、木陰から躍り出てきた銀仮面の男をルイが止めようとした。ルイは今度はレイピアの剣を持っている。ミカエルもルイを手伝って、銀仮面の男にレイピアを振り回していた。ルイもミカエルも対策を打ったようだ。私たちは銀仮面の男を騎士団に任せて、ロベールベルク公爵邸まで一気に馬で駆けた。
ジョージは門を軽々と馬に飛び越えさせた。遥か下にロサダマスケナのピンクの花が咲き誇るロベールベルク公爵家の門が見えた。そのまま公爵邸の玄関に馬を止めると、ジョージは私が馬から降りるのを手伝ってくれた。
「特殊能力を使って良いとお許しが出たからな」
ジョージ王子は得意げにそう言うと、私を連れてロベールベルク公爵邸に入った。しかし、直前に私が玄関に止まっていた馬車に青ざめたのを見て、ジョージ王子は事態を悟ったらしい。
背後から突進するようにやってきた女王陛下の騎士団に「ついてこい」と合図をすると、ジョージ王子は走るように我が公爵邸に入った。
公爵邸の広間で争うような声がした。
「それは困ります」
「いえ、私の家で面倒を見た方が良いと思いますのよ。任せてください」
「お嬢様のお許しなくそのようなことは困ります」
執事と若い女性が押し問答をしている声がしていた。私は走るように駆けつけた。
「お嬢様っ!」
執事は私を見てほっとした顔をした。
「アネシュカ、どういうことかしら?あなたの家で面倒見るというのは何の話かしら?」
私は女性に非常に冷たい声で聞いた。
「おばさまはお加減が悪いのでしょう、当家に運んで良い医者に見せますとお伝えしていましたのよ」
アネシュカは私を見て「しまった」という表情を見せたが、悪びれずに答えた。
「私の許しなく母を連れて行くのは許しません。女王陛下の元にお連れすることになりましたので、これから騎士団の皆に手伝っていただく所です」
私は背後からなだれ込むように入ってきた大勢の騎士団を振り返ってアネシュカに冷静な声で言った。
「な……なに……急に女王陛下なんて」
アネシュカは動揺したように聞き返してきたが、私はアネシュカをとらえるように騎士団に伝えた。
「誘拐未遂、及び殺人未遂であなたを捕らえます」
騎士団長はアネシュカに宣言した。
「あなたの家の御者がフラン嬢を狙いました」
後ろからやってきたウォルター・ローダン卿が淡々と告げた。
執事や周りに集まってきていた侍女や従者や料理番が驚いて息を飲んだ。
「つい先ほど、彼はあなたの指示だと告白しましたよ。また、ロベールベルク公爵夫人を許可なく連れ去ろうとしたことで誘拐しようとしたことになります」
アネシュカは唇をワナワナ震わせて、「この淫売女が」と私に小さな声で吐き捨てるように言った。
「あら、私のことかしら?」
男装したリサが仮面を取り、プラチナブロンドのカツラを外した。
「だ……誰……なんで、フランが二人もいるのよっ!」
アネシュカは動揺して後ずさった。
「ロベールベルク公爵家の土地、及び森の窃盗、公爵令嬢の殺害未遂、公爵夫人の誘拐未遂、これらの罪であなたとあなたの父上であるリチャード・ベーコン男爵を捕らえます」
ウォルター・ローダン卿は女王陛下のサインが入った羊皮紙を目の前に差し出した。名前はジョージ王子がやり直し3回目で犯人が確定した時に代理で記入したものだったが、この際はそんなことはどうでもいい。
サッと騎士団がアネシュカをとらえた。
「そこの侍女もだ」
ルイが叫び、逃げようとした侍女一人を騎士が捕らえた。
「この侍女がフランがどれだけふしだらなら女かつまびらかに語ってくれるわよ」
アネシュカは蔑むような表情でわたしを見て騎士団に言ったが、リサに平手打ちされた。
「あなたに関係ないでしょう?」
リチャード・ベーコン男爵の邸宅にも女王陛下の騎士団は行って、リチャード・ベーコン男爵も捕らえられた。ミカエルも一連の行為に参加した者として一応捕えられた。
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