上 下
6 / 17

06 恋ってこんな感じなの?嫉妬 ※

しおりを挟む
 初夜は始まった。
 酔って昨晩のことをよく覚えていない私にとっては、ネグリジェを脱がされて胸を揉み揉みされるところから、ドキドキの連続だ。


 ひぃやぁっんっあぁっんっだめぇぇっあぁっんっ


 両脚を開かれて、アラン王子の舌が私の秘部に触れる。
 ふわっとねじ込まれるほど刺激されて、私は身を捩って逃げようとした。ヌルヌルの初めての快感に、頭がおかしくなりそうだ。

 何より淫靡。
 イケないことをしている感満載。
 

「だーめ。昨日初めてだったんだから、今日はリジーに奉仕するんだから。リジーは感じてるだけでいいの」


 待って。
 待って待って。
 なんでぇ、こんなに気持ちいの……あぁんっ!


 首を振って髪を振り乱してのけぞって逃げようとする私の腰をがっしり押さえたアラン王子は、不適な笑みを浮かべた。


「リジー、気持ちいいんでしょ?」
 
 気持ちいいです……。
 でも、背徳感がヤバすぎるんですが……。


「あの……これって普通ですかぁ?あぁっんっあぁっ恥ぁずかしぃぃあぁっんっ」


「ん?フツー」


 胸も刺激されて揉み揉みされて、胸の先も優しいような激しいような……刺激に耐えられない……あっこれがいじめるってこと?


 ぁっあぁっあぁっあぁっあっんっあっあぁっあぁんっ


 途中からそっと指を入れられて、私は猫のような甘い喘ぎ声を出して悶え続けた。


「リジー、可愛い……」


 入れて欲しい。
 指だけじゃやだ……。


 私は耐えられなくなって自分で腰を揺らしてしまった。

「な……に?」

「入れ……てくだ……さい……」

 真っ赤になった私の言葉に、頬を上気させていたアラン王子はますます真っ赤になった。瞳が怪しく煌めき、私の全身を愛でるように眺めて横をプイッと向いて首を振った。


「耐えられ……ない。そんな可愛い……ことを言われたら耐えら……れそうもない」
  

 力無くうめき、天を仰ぎ、自分のものを取り出して手を動かし始めた。
 

 えっ?
 うそっ!?
 なんでっ?


 イケメンが聳り立つ自分のものを自分でする光景に私は胸がザワザワして、猛烈で奇妙な興奮がムラムラと、今まで感じたこともない感情が湧き上がるのを感じた。思わず四つん這いになってアラン王子に恐る恐る近寄ってしまった。


「いやぁっん、そんな挑発しないで、リジーぃぃぃっあぁっんっ」
 

 アラン王子は私の姿を見て、「胸が揺れてるからぁ」と小さくうめき、ますます手を早く動かし始めた。


 だめぇ。
 そんな姿を見たら、ますます興奮しちゃう。


 四つん這いのまま近寄り、ツーッとアラン王子のものを舐めた。


「あぁっんっだめぇっいっちゃうでしょっあっ」
 

 アラン王子が焦ってうめき、私はますます火がついて、下から上までつーっと舐めて、また繰り返した。

 上目遣いでアラン王子を見ると、王子の顔が不自然に歪み、何かを耐えているかのように私を熱視線で見た。


「リジーっ、そんなポーズされたら……たまらない……せっかく今日はリジーの体を休ませてあげようと俺はガマンしたのにさぁっあんぁっあぁんっ」


 最後はもう私がパクりとして、王子のそれをぺろぺろしてみたので、甘い絶叫のような声になってアラン王子の嬌声に変わった。


 私の中で快感スイッチが入ってしまった。

 なんだかムズムズして、もっともっと凛々しい顔を快感で切なく歪めるアラン王子をいじめたくなった。


 私!
 どうしたのっ!?


 濡れ濡れの王子のものを両手で包み込んで上下に動かした。

 うわっあぁぁぁぁっんっ


 色っぽく王子が喘ぐので、ついでに王子のピン!と立った乳首も舐めた。逞しい胸板が震える。


 あぁっんっ!
 

 私の髪の毛を愛おしそうに王子の手が包み込み、私はそのままピストンのように口を上下に動かして、どす黒く膨張した王子の立派なそれを愛撫した。


 だめぇぇいっちゃう、いっちゃう……


 凛々しい顔を色っぽく歪めて王子が言うと、私の下半身がじわりと濡れているのが分かった。


 そっか。
 アラン王子が感じると、私も感じるのか。


 私はそのまま何を思ったのかアラン王子を押し倒し、その張り詰めて膨張し切った王子のそれを私のあそこにそっと当てて、グッと腰を落としてみた。


 あぁっんっああぁぁっんっ


 2人で喘ぎ、両手を絡めて手を繋いだ。


 十分に濡れ濡れだったので、痛みは感じない。ただ、猛烈に押し広げられる感じがあり、ゆっくりと私は腰を下ろして、はあはあと荒い息を吐いた。
 

「あぁっんっ、リジー、持ってかれるあっあぁっんっあぁっんっ」


 私はゆっくりと腰を動かし、アラン王子が褐色の髪を汗で濡らして喘ぐ様に興奮して、一緒に甘い嬌声をあげた。


 あぁっあぁっあぁんっんっあぁっあぁっんっ 


 私たちは同時に高みに達して果てた。


 私のツンと上を向いた胸の先は、アラン王子に弄ばれて、めちゃくちゃに感じてしまった。

 昨日もあったが、体がピクピクとわななき、しばらく動けなかった。


「リジー、最高だよ。俺、こんなに気持ちいの初めて」


 アラン王子は輝くような凛々しい美貌を煌めかせて、泣いていた。逞しい胸板がひくついている。


 私は深い満足を覚えて、ぐったりとベッドに横になった。



 今まで、アラン王子は誰とエッチしたの?

 私はあなたが初めてだけど……。

 私の心の中でその言葉が出て、私は言葉を飲み込んだ。


 これが嫉妬だろうか。
 恋の入り口は、嫉妬の入り口だろうか。


 最高の初夜だった。

 私は自分がこんなに感じて、愛されるなんて信じられない。


 恋ってこんな感じなの?

 

 私のワンナイトは、予期せぬ展開へ。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

一途なエリート騎士の指先はご多忙。もはや暴走は時間の問題か?

はなまる
恋愛
 シエルは20歳。父ルドルフはセルベーラ国の国王の弟だ。17歳の時に婚約するが誤解を受けて婚約破棄された。以来結婚になど目もくれず父の仕事を手伝って来た。 ところが2か月前国王が急死してしまう。国王の息子はまだ12歳でシエルの父が急きょ国王の代理をすることになる。ここ数年天候不順が続いてセルベーラ国の食糧事情は危うかった。 そこで隣国のオーランド国から作物を輸入する取り決めをする。だが、オーランド国の皇帝は無類の女好きで王族の女性を一人側妃に迎えたいと申し出た。 国王にも王女は3人ほどいたのだが、こちらもまだ一番上が14歳。とても側妃になど行かせられないとシエルに白羽の矢が立った。シエルは国のためならと思い腰を上げる。 そこに護衛兵として同行を申し出た騎士団に所属するボルク。彼は小さいころからの知り合いで仲のいい友達でもあった。互いに気心が知れた中でシエルは彼の事を好いていた。 彼には面白い癖があってイライラしたり怒ると親指と人差し指を擦り合わせる。うれしいと親指と中指を擦り合わせ、照れたり、言いにくい事があるときは親指と薬指を擦り合わせるのだ。だからボルクが怒っているとすぐにわかる。 そんな彼がシエルに同行したいと申し出た時彼は怒っていた。それはこんな話に怒っていたのだった。そして同行できる事になると喜んだ。シエルの心は一瞬にしてざわめく。 隣国の例え側妃といえども皇帝の妻となる身の自分がこんな気持ちになってはいけないと自分を叱咤するが道中色々なことが起こるうちにふたりは仲は急接近していく…  この話は全てフィクションです。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!

楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。 (リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……) 遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──! (かわいい、好きです、愛してます) (誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?) 二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない! ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。 (まさか。もしかして、心の声が聞こえている?) リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる? 二人の恋の結末はどうなっちゃうの?! 心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。 ✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。 ✳︎小説家になろうにも投稿しています♪

婚約者の本性を暴こうとメイドになったら溺愛されました!

柿崎まつる
恋愛
世継ぎの王女アリスには完璧な婚約者がいる。侯爵家次男のグラシアンだ。容姿端麗・文武両道。名声を求めず、穏やかで他人に優しい。アリスにも紳士的に対応する。だが、完璧すぎる婚約者にかえって不信を覚えたアリスは、彼の本性を探るため侯爵家にメイドとして潜入する。2022eロマンスロイヤル大賞、コミック原作賞を受賞しました。

婚約者が巨乳好きだと知ったので、お義兄様に胸を大きくしてもらいます。

恋愛
可憐な見た目とは裏腹に、突っ走りがちな令嬢のパトリシア。婚約者のフィリップが、巨乳じゃないと女として見れない、と話しているのを聞いてしまう。 パトリシアは、小さい頃に両親を亡くし、母の弟である伯爵家で、本当の娘の様に育てられた。お世話になった家族の為にも、幸せな結婚生活を送らねばならないと、兄の様に慕っているアレックスに、あるお願いをしに行く。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

不器用騎士様は記憶喪失の婚約者を逃がさない

かべうち右近
恋愛
「あなたみたいな人と、婚約したくなかった……!」 婚約者ヴィルヘルミーナにそう言われたルドガー。しかし、ツンツンなヴィルヘルミーナはそれからすぐに事故で記憶を失い、それまでとは打って変わって素直な可愛らしい令嬢に生まれ変わっていたーー。 もともとルドガーとヴィルヘルミーナは、顔を合わせればたびたび口喧嘩をする幼馴染同士だった。 ずっと好きな女などいないと思い込んでいたルドガーは、女性に人気で付き合いも広い。そんな彼は、悪友に指摘されて、ヴィルヘルミーナが好きなのだとやっと気付いた。 想いに気づいたとたんに、何の幸運か、親の意向によりとんとん拍子にヴィルヘルミーナとルドガーの婚約がまとまったものの、女たらしのルドガーに対してヴィルヘルミーナはツンツンだったのだ。 記憶を失ったヴィルヘルミーナには悪いが、今度こそ彼女を口説き落して円満結婚を目指し、ルドガーは彼女にアプローチを始める。しかし、元女誑しの不器用騎士は息を吸うようにステップをすっ飛ばしたアプローチばかりしてしまい…? 不器用騎士×元ツンデレ・今素直令嬢のラブコメです。 12/11追記 書籍版の配信に伴い、WEB連載版は取り下げております。 たくさんお読みいただきありがとうございました!

処理中です...