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愛を確かめ合う ※

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 ジョシュアの手が私の胸に触れる。コンサート用の衣装で私の足はむき出した。足をそろりと撫で上げられて、私は身をよじった。

「衣装を脱がしてくださるかしら?」

 私はジョシュアに頼んだ。ジョシュアは衣装の背中のボタンを外し始めた。ショルダーなしの下着に包まれた胸があらわになる。そのまま下着も取り払われて、私の胸はジョシュアの温かい手で揉まれた。衣装を全て脱がされ、胸の先を口で舐めあげられ甘噛みされて、私は快感にのけぞった。

 ぁんっ……

 下の下着も見たこともない挑発的な下着をつけていたのだけれども、それを見たジョシュアはハッと息を呑み、下着の上からそっと唇をつけてきた。

 いやぁっ……んっ……はぁずぅっんっ……

 恥ずかしがる私を最後までジョシュアは言わせてくれず、サッと下着の中に手を入れて愛撫を始めた。
 
 あぁっ!んっ……あぁっ!

「シャワーをっ……」

 必死で喘ぎながら懇願する私をジョシュアは遮り、そのまま抱き抱えて下着を脱がし、裸になった私をシャワールームに連れて行った。シャワーのお湯が私の感じて突き立つ胸の先を刺激して、私は喘いだ。ジョシュアも服を脱ぎ去り、裸になって私たちはシャワーの下で抱き合った。唇を貪られ、胸の先を刺激され、悶える私にジョシュアは「最高だよ」とささやいた。

「グレース、君はずっと可愛くて最高だよ」

 大きなタオルで包まれ、私はベッドにそのまま運ばれてベッドの上で組み敷かれた。

「あなたのことがずっと好きだったの。結婚できないと思ったから諦めようとしたけど、無理だったの。ずっとずっと好きだった。ジョシュア、愛しているの」
「僕も君のことがずっと好きで好きでたまらなかった。僕も君を愛しているよ」

 私たちはあの初めて私がジョシュア自身を自分の中に迎え入れる時に誓約の魔法をかけた時のように、正直に愛を告白しあった。

「君をもう一度こうして抱けて本当に僕は幸せだ」

 ジョシュアは頬を上気させて瞳の中にペガサスの煌めきを揺らめかせ、私にささやき、私の頬を撫でた。そして、私の太ももの間の秘部を愛撫し、私を組み敷いて押さえつけて、両足を広げさせてそっと逞しい彼自身を入れて突き上げてきた。

 あぁっんっ!

 頬を赤らめて激しく揺れる私の胸を貪り、刺激を与え、ジョシュアは突き上げて、私に絶頂の快感を与えた。私の体は熱くなり、ジョシュアの手がさらに私の太ももの間を刺激して、聞いたこともないような声が私の口から出てきて、甘い喘ぎ声がだんだん激しさを増した。今までにない快感にどこかに飛んでいきそうな高みが押し寄せてくるのを感じて私はジョシュアにしがみついた。

 頭の中が真っ白になる。

 あぁぁっ!んっあぁっんっ!あぁ!あぁ!んやんっ……あぁんっ……あんっ……あっあンっあぁ!あぁ!んやんっあぁぁっ!

「最高に可愛い……」

 乱れる私にジョシュアは唇をほころばせてささやいた。

 うぅ……っ!

 私は体をびくびくとさせて高みに達し、ジョシュアも同時に高みに達して私たちは抱き合った。

「本当に大好きだよ。グレース」
「いく時のグレースは相変わらず最高に可愛いよ……」

 私はジョシュアに抱きついたまま、目をつぶって心の底から幸せを感じた。

 初恋の人とようやく結婚するのだ。私は指に煌めく指輪を感じて、涙を流した。
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