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第二章
初夜 レティシアの場合 ※
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水の滴る音がしている。さっき浴びた湯の残りが、どこかで音を立てている。
ケネスがそっと私を抱き寄せて、唇と唇が重なった。体の奥でじわっと何かが溶けるような、疼くような、大好きなケネスに抱いてもらいたくて仕方がないような、私の体がじんじんと切ないまでにケネスを求めているのがわかる。
「いいね?」
ケネスにささやかれて私はうなずく。私たちは結婚したのだ。
「今まで我慢できないぐらいに君を抱きたかった」
ケネスが熱のこもった甘いささやきを耳元でする。私は身体中が熱を帯びて、震えるほどだった。ケネスがネグリジェの上から私の大きな胸を揉んで、私は初めての感覚に思わず甲高い声を上げた。
あぁっんんっ
「もう我慢できないから……」
ケネスはネグリジェのボタンを外し、私の胸をあらわにして息を飲んだ。
「なんて可愛いんだ、レティシア……」
ケネスの唇が私の胸の頂をふくみ、私は思わず甲高い喘ぎ声をあげて身悶えした。両胸を揉まれながら、右胸の頂がケネスの舌で愛撫され、体の奥から熱い何かが溢れてくるのが分かった。蜜が漏れ出るように私は快感に喘いだ。そのままベッドに押し倒された。
っあぁっあぁっあぁっんんっ
私の声ではないような卑猥な喘ぎ声が出て、私は思わず動揺するが、もう気持ち良さと期待でどうにかなりそうだった。
貪るようにケネスの唇が胸を愛撫する中で、私の両足は剥き出しになり、ネグリジェがたくし上げられ、そのまま脱がされた。足を下から上に付け根まで愛撫され、その手が私の蜜が溢れ出ている中心を撫でた。
あぁっんっ
「レティシア、乱れていいから……君が乱れているのを見るとたまらなく興奮するんだよ……」
私が首を振って足を閉じようとするのを、ケネスは耐え難いほどの色っぽい表情でささやいてきた。愛撫をやめてくれない。私は自分が真っ赤になっているのが分かっているけれども、どうにもならず、腰をくねらせて喘ぎに喘いだ。
いやっんんっあっんっ……んんっあぁっん
「最高だよ。君の中に入れたくてたまらなかった。早くこうしたくてたまらなかったんだ」
ケネスは今まで一緒のベッドに入っても、結婚するまではと我慢していたものを今夜は全て解き放つつもりらしかった。
ケネスの唇が私の秘部に押し当てられた。私は思わず逃げようとしたが、ケネスに抑え込まれた。ケネスの舌で秘部を舐められて、恥ずかしさと気持ち良さで頭がおかしくなりそうだった。
だぁめぇ……ぇぇっんんっぁっあっんんっ
「今日は君をどこまでも気持ちよくするから……」
そっと指が入れられて、私は体を震わせ、あぁんっとより大きな喘ぎ声を漏らした。とてつもない気持ち良さだ。悶え喘いだ。恥ずかしさと気持ちよさと大好きなケネスが理性を失うほどの快感を滲ませて私を見つめていることに、私はだんだん快感の波に飲まれて行った。
んんっあぁっあぁっんんっ
胸も揉まれ、指も入れられて、私は両足を開かされ、小さく叫んで体を震わせた。びくびくと体が震えるのが止まらなかった。
ケネスは服を脱ぎ捨てた。
「僕の妻はなんて色っぽくて可愛んだ……」
ケネスは抱きしめてくれた。そして、二本目の指を入れて、私がのけぞって喘ぐ様子を見て、「大丈夫?」とささやいてきた。私は小さくうなずいた。恥ずかしさで真っ赤だ。
「きついよ……レティシア」
っんん……あぁっんっ
私は優しく愛撫されて指を動かされ、いよいよわけが分からないほどの快感で気を失いそうだった。私の胸が揺れているのがわかる。
「ダメだ。理性を失いそう……レティシア……ごめん。君と一つになりたい」
私はうなずいた。三本目の指を入れられた。私が喘ぎに喘いで甲高い声を漏らしていると、ケネスの下半身がそっと秘部に当てられて、ゆっくりと押し入ってきた。
あぁっンンンンンっ
とてつもない圧迫感だった。私は喘ぎ、ゆっくりとその逞しくそそりたったものを受け入れた。完全に私の中に入り、ケネスと私が一つになり、私たちはキスをかわした。温かな唇が私の唇に触れて、私はキュンとしてため息をついた。
「気持ちいいよ……きつい……」
信じられないほど満たされる思いで、しばらくじっと私たちはそのままでいた。
「動いていい?」
ケネスが聞いてきて、私はうなずいた。
たっぷりと濡れた私のあそこは、ケネスの大切なものを受け止めた。ケネスが動き出すと、私も全身を揺らして呼応するように貫かれた。
あぁっんんっあんっあぁんっあぁっんんっ
「愛している……レティシア」
「私も……ケネス……大好きよ」
私は迫り来る快感の波の中で、ケネスと目を見つめ合い、あまりの気持ち良さを耐えているのか、ケネスが切なそうに表情を歪めて私を熱く見つめる様を見て、涙が溢れた。
ケネスは高みに達し、私たちはしばらく抱き合って動かなかった。
私の二番目の愛は成就した。私は結婚初夜に大切にされてケネスに愛された。
心の奥からとても満たされて、私はケネスと抱き合っていた。シャン・リュセ城の窓の外には、満点の夜空に三日月とオリオン座が見えた。
私の涙は、少し離れたランヒフルージュ城のかすみ草まで届いたのだろうか。マクシムスの願いを私は叶えたと思う。
ケネスがそっと私を抱き寄せて、唇と唇が重なった。体の奥でじわっと何かが溶けるような、疼くような、大好きなケネスに抱いてもらいたくて仕方がないような、私の体がじんじんと切ないまでにケネスを求めているのがわかる。
「いいね?」
ケネスにささやかれて私はうなずく。私たちは結婚したのだ。
「今まで我慢できないぐらいに君を抱きたかった」
ケネスが熱のこもった甘いささやきを耳元でする。私は身体中が熱を帯びて、震えるほどだった。ケネスがネグリジェの上から私の大きな胸を揉んで、私は初めての感覚に思わず甲高い声を上げた。
あぁっんんっ
「もう我慢できないから……」
ケネスはネグリジェのボタンを外し、私の胸をあらわにして息を飲んだ。
「なんて可愛いんだ、レティシア……」
ケネスの唇が私の胸の頂をふくみ、私は思わず甲高い喘ぎ声をあげて身悶えした。両胸を揉まれながら、右胸の頂がケネスの舌で愛撫され、体の奥から熱い何かが溢れてくるのが分かった。蜜が漏れ出るように私は快感に喘いだ。そのままベッドに押し倒された。
っあぁっあぁっあぁっんんっ
私の声ではないような卑猥な喘ぎ声が出て、私は思わず動揺するが、もう気持ち良さと期待でどうにかなりそうだった。
貪るようにケネスの唇が胸を愛撫する中で、私の両足は剥き出しになり、ネグリジェがたくし上げられ、そのまま脱がされた。足を下から上に付け根まで愛撫され、その手が私の蜜が溢れ出ている中心を撫でた。
あぁっんっ
「レティシア、乱れていいから……君が乱れているのを見るとたまらなく興奮するんだよ……」
私が首を振って足を閉じようとするのを、ケネスは耐え難いほどの色っぽい表情でささやいてきた。愛撫をやめてくれない。私は自分が真っ赤になっているのが分かっているけれども、どうにもならず、腰をくねらせて喘ぎに喘いだ。
いやっんんっあっんっ……んんっあぁっん
「最高だよ。君の中に入れたくてたまらなかった。早くこうしたくてたまらなかったんだ」
ケネスは今まで一緒のベッドに入っても、結婚するまではと我慢していたものを今夜は全て解き放つつもりらしかった。
ケネスの唇が私の秘部に押し当てられた。私は思わず逃げようとしたが、ケネスに抑え込まれた。ケネスの舌で秘部を舐められて、恥ずかしさと気持ち良さで頭がおかしくなりそうだった。
だぁめぇ……ぇぇっんんっぁっあっんんっ
「今日は君をどこまでも気持ちよくするから……」
そっと指が入れられて、私は体を震わせ、あぁんっとより大きな喘ぎ声を漏らした。とてつもない気持ち良さだ。悶え喘いだ。恥ずかしさと気持ちよさと大好きなケネスが理性を失うほどの快感を滲ませて私を見つめていることに、私はだんだん快感の波に飲まれて行った。
んんっあぁっあぁっんんっ
胸も揉まれ、指も入れられて、私は両足を開かされ、小さく叫んで体を震わせた。びくびくと体が震えるのが止まらなかった。
ケネスは服を脱ぎ捨てた。
「僕の妻はなんて色っぽくて可愛んだ……」
ケネスは抱きしめてくれた。そして、二本目の指を入れて、私がのけぞって喘ぐ様子を見て、「大丈夫?」とささやいてきた。私は小さくうなずいた。恥ずかしさで真っ赤だ。
「きついよ……レティシア」
っんん……あぁっんっ
私は優しく愛撫されて指を動かされ、いよいよわけが分からないほどの快感で気を失いそうだった。私の胸が揺れているのがわかる。
「ダメだ。理性を失いそう……レティシア……ごめん。君と一つになりたい」
私はうなずいた。三本目の指を入れられた。私が喘ぎに喘いで甲高い声を漏らしていると、ケネスの下半身がそっと秘部に当てられて、ゆっくりと押し入ってきた。
あぁっンンンンンっ
とてつもない圧迫感だった。私は喘ぎ、ゆっくりとその逞しくそそりたったものを受け入れた。完全に私の中に入り、ケネスと私が一つになり、私たちはキスをかわした。温かな唇が私の唇に触れて、私はキュンとしてため息をついた。
「気持ちいいよ……きつい……」
信じられないほど満たされる思いで、しばらくじっと私たちはそのままでいた。
「動いていい?」
ケネスが聞いてきて、私はうなずいた。
たっぷりと濡れた私のあそこは、ケネスの大切なものを受け止めた。ケネスが動き出すと、私も全身を揺らして呼応するように貫かれた。
あぁっんんっあんっあぁんっあぁっんんっ
「愛している……レティシア」
「私も……ケネス……大好きよ」
私は迫り来る快感の波の中で、ケネスと目を見つめ合い、あまりの気持ち良さを耐えているのか、ケネスが切なそうに表情を歪めて私を熱く見つめる様を見て、涙が溢れた。
ケネスは高みに達し、私たちはしばらく抱き合って動かなかった。
私の二番目の愛は成就した。私は結婚初夜に大切にされてケネスに愛された。
心の奥からとても満たされて、私はケネスと抱き合っていた。シャン・リュセ城の窓の外には、満点の夜空に三日月とオリオン座が見えた。
私の涙は、少し離れたランヒフルージュ城のかすみ草まで届いたのだろうか。マクシムスの願いを私は叶えたと思う。
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