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2. レエリナサウラと秘密結社 →数億年前地球 中世ヨーロッパ

この気持ちは何なのか(みかど)

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 どういうわけか、沙織のことが頭からずっとはなれない。
 彼女の笑った顔、彼女の言葉、彼女の仕草しぐさが頭からはなれない。

 沙織はコスプレマニアだ。今まで恋を知らないように見える。

 素朴な若い忍びだと最初は思っただけだった。危ないことをしでかしてしまったコスプレマニアの若い忍び。ただそれだけの存在だったはずなのに、私のお妃候補として出会ってしまったら、私の目にはとてつもなく可愛らしく見えた。

 早速、敵に命をねらわれてしまいって助けたので情がうつったのだろうか。
いや、それだけではないような気がする。沙織のことを思うだけで、心が暖かく、ふわふわと浮遊ふゆうするような気持ちになる。

 
 私は十歳で帝になってから何度も命をねらわれた。だから同じように命をねらわれた沙織が気になるのか。

 もし、ただそれだけなら、何が沙織は好きで、どんな食べ物が好きなのかとかそんなことをいちいち気にしたりはしないような気がする。どうなのだろう。

 とにかく沙織のことをもっと知りたいし、もっと一緒にいたいと思う。

 何よりゲームに参加している時の沙織は最高だった。
 この世でたった二人だけの忍びになるということが、私の心をきつけているのか、沙織と二人だけになれる世界に心惹こころひかれれているのか、私にもわからない。

 二度目のデートをしようと思った。そこはやはり他の忍びのいない、ゲームの中が良いだろうと思った。ゲームの中には、我々と同じ世代の忍びはいない。一度狙われた命だ。どうせ、何をしても狙われるのだ。気になる人と一緒に気楽に過ごしたい。ただ私はその気持ちの方が勝ってしまっていた。

 こんな気持ちになるのは初めてで、自分でもどうしたら良いのかわからない。

 沙織の同僚の五右衛門ごえもんに相談してみるか?
 五右衛門は沙織のことを大切には思ってくれてはいるようだが、五右衛門が沙織に恋をしているようには見えなかった。私の気持ちを打ち明けても良さそうに思う。あの不思議な印象の五右衛門に相談をする?どうだろう。

 とにかく沙織のことが頭からはなれないのはなぜなのか、誰か教えて欲しい。
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