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全世界の諸君に告ぐ
42_敵地にて
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「死んだあああああ!」
「え、ウッソ生きてる。」
皆が叫んでいると、急にダルマの声がした。
生きているだと?
モニターを凝視しているメンバーはギョッとして叫ぶのをやめた。
「応答せよ、応答せよ。モーリーとダルマは生きているなら応答せよ。」
ミカエルが呼びかけた。
「はい、生きています!」
「はい、無事です!」
元気な声が、モニターから聞こえた。
レーダーには引っかからないはずなんだが、空を飛ぶねこ(らしきもの)ということで、一応違和感でレーダーに引っかかったようだ。
「ね、こんなんだったら、猫は地面を歩いて侵入した方が良かったんじゃない?」
トオルがボソッと言った。
「おお、図星。」
ダルマはボソッと言ったが、モーリー(ソフィ)がすぐにフォローした。
「いや、猫の地面を歩くスピードは遅いから。空から運んでもらった方が早く目的地には着きます。」
「そうか、そうだね。」
みんな一同一旦は納得した。
「で、戦車をしまっている倉庫に着いたが、ゴムドリ、準備はいいか?」
ダルマの声がした。
途端に、ソフィの声がストップをかけた。
「待って!ご主人様から電話だわ。」
ソフィの声がそう言ったのを認めると、全員が無言になった。
「え?」
ソフィの声が、「ミュートをOFFにして、音声を全て皆さんに聞いてもらいますよ。」と言っている。
「なんで、武器が全部買い占められているんだっ!」
ご主人さまは激怒している。
「そのー、ミカナさまが購入なさいました。」
ソフィの声がゆっくりと言った。
「なんだと?そんな金が一体どこにあったのだ?」
「ミカナさまは、相続したロシア皇帝の隠し財産の三文の二使っています。」
「あの野郎。どうやったらそんなに使い込めるんだ?」
「まだ開発中のミサイルやロケットや衛星も買ったのです。」
ソフィが言っている。
「未来への投資だそうです。」
ソフィは言った。
「ミカナさんはまだ若いから。買った衛星が大活躍するのを身届けるつもりのようで、まだ利用実績もない開発中のものであっても買っていらっしゃいましたよ。」
「無駄遣いだ!」
モーリーのご主人さまは叫んだが、誰も聞かなかった。
ゴムドリは、買ったばかりの衛星に侵入して、ちょっと小細工を始めた。風と雨を自由に発生させることができるやつだ。
「ターゲットは、敵の武器倉庫っと。よし!準備できた。」
ゴムどりが言った。
「え、ウッソ生きてる。」
皆が叫んでいると、急にダルマの声がした。
生きているだと?
モニターを凝視しているメンバーはギョッとして叫ぶのをやめた。
「応答せよ、応答せよ。モーリーとダルマは生きているなら応答せよ。」
ミカエルが呼びかけた。
「はい、生きています!」
「はい、無事です!」
元気な声が、モニターから聞こえた。
レーダーには引っかからないはずなんだが、空を飛ぶねこ(らしきもの)ということで、一応違和感でレーダーに引っかかったようだ。
「ね、こんなんだったら、猫は地面を歩いて侵入した方が良かったんじゃない?」
トオルがボソッと言った。
「おお、図星。」
ダルマはボソッと言ったが、モーリー(ソフィ)がすぐにフォローした。
「いや、猫の地面を歩くスピードは遅いから。空から運んでもらった方が早く目的地には着きます。」
「そうか、そうだね。」
みんな一同一旦は納得した。
「で、戦車をしまっている倉庫に着いたが、ゴムドリ、準備はいいか?」
ダルマの声がした。
途端に、ソフィの声がストップをかけた。
「待って!ご主人様から電話だわ。」
ソフィの声がそう言ったのを認めると、全員が無言になった。
「え?」
ソフィの声が、「ミュートをOFFにして、音声を全て皆さんに聞いてもらいますよ。」と言っている。
「なんで、武器が全部買い占められているんだっ!」
ご主人さまは激怒している。
「そのー、ミカナさまが購入なさいました。」
ソフィの声がゆっくりと言った。
「なんだと?そんな金が一体どこにあったのだ?」
「ミカナさまは、相続したロシア皇帝の隠し財産の三文の二使っています。」
「あの野郎。どうやったらそんなに使い込めるんだ?」
「まだ開発中のミサイルやロケットや衛星も買ったのです。」
ソフィが言っている。
「未来への投資だそうです。」
ソフィは言った。
「ミカナさんはまだ若いから。買った衛星が大活躍するのを身届けるつもりのようで、まだ利用実績もない開発中のものであっても買っていらっしゃいましたよ。」
「無駄遣いだ!」
モーリーのご主人さまは叫んだが、誰も聞かなかった。
ゴムドリは、買ったばかりの衛星に侵入して、ちょっと小細工を始めた。風と雨を自由に発生させることができるやつだ。
「ターゲットは、敵の武器倉庫っと。よし!準備できた。」
ゴムどりが言った。
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