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第三章 囚われの身から幸せへ
フォースター朝の創設 ヴァイオレットSide(1)
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翌朝のことだ。ハープスブートの大きな宮殿は大変な騒ぎになっていた。
『聖ヴィクトワールの剣』と『聖フランセーズの防御の盾』を持った私は、事態を把握してすっかり青ざめたカール大帝の前に立っていた。私の横にはカール大帝の弟のルノーが縄で縛られて床に転がされている。
私の前にレキュール辺境伯エリオットがいた。私の横にはヒュー王子とアルフレッド王子も立っていた。
「私がハープスブートの王座につく。あなたは既に病魔に侵されていてもう長くはない」
レキュール辺境伯エリオットはキッパリとカール大帝に告げた。
「朝、起きたらいきなりボアルネハルトの海軍が港を占領し、都にはボアルネハルトの陸軍が進軍していた。これは一体……」
真っ青になったカール大帝はエリオットに言いかけたが、最後まで言えなかった。
私の体から紫色の気体がゆらめいているのを感じた。『聖ヴィクトワールの剣』が数千と増幅されて一気にカール大帝とルノーと私とエリオットとヒュー王子とアルフレッド王子の周囲を取り囲んだ。
全ての剣の向きはカール大帝に向いている。
「な……何……」
「聖女である私とカトリーヌを拉致監禁しようとした罪とヒュー王子を殺害しようとした罪について、私はあなたを許しません」
ハンリヒ兄弟は同じ人を呼んだ。
「シャーリーン!」
「助けてくれっシャーリーン!」
カール大帝もその弟のルノーも乳母の名を揃って叫んだ。
「乳母ならいません。私を拉致監禁しようとしましたので、あなたの乳母の術師のスキルは全てこの古の剣と盾に吸い込んでしまいました。私はあなたの妻などまっぴらごめんですから。乳母も術師も今頃はどこかの国で呑気なセミになっていますわ。あなた方は敵に回す相手を間違えたと私なら申し上げますわ」
カール大帝はワナワナと唇を震わせた。ルノーは「このアマがッ!おとなしく俺の愛人になっていれば良いものをっ!」と暴言を吐いた。
「やめなさいっ!」
カール大帝は弟の暴言を慌てて止めたが、もう後の祭りだろう。私は許せなかった。
私が剣を振り上げようとしたそのとき、エリオットが私の腕をそっと抑えた。
「ヴァイオレット、待って」
私はレキュール辺境伯エリオットに任せよう。私はエリオットにうなずいた。彼はカール大帝をまっすぐに見つめて言った。
「カール大帝、あなたがここで私に王座を譲るなら、あなたの命をここで奪うようなことはしない。弟の命もだ」
カール大帝は険しい表情で私とエリオットを交互に見つめた。
「もしかして聖女ヴァイオレットは、次のハープスブートの王座につくエリオットの妻となるということか?つまり、私の妻になるのは嫌だが、次のハープスブートの主となるエリオットの妻になるというのは良いというわけか?」
カール大帝は鋭く聞いた。私とエリオットは否定しなかった。
「それで良いのか?ボアルネハルトのヒュー王子。聖女ヴァイオレットは君の婚約者でなかったのか?」
私はそばで魔導師ジーニンの小さなため息を聞いた気がした。彼はボアルネハルトに残ったはずだが。
ヒュー王子はキッパリとカール大帝に断言した。
「私は聖女ヴァイオレットとレキュール辺境伯の婚姻を心から祝福します!」
ヒュー王子は一瞬だけ切ない視線を私に向けた。しかし、それは一瞬のことですぐに彼の表情は毅然とした凛々しい表情に戻った。
「ヴァイオレットとエリオットの愛を心から祝福するよ」
ヒュー王子は私とエリオットにだけ聞こえるような小さな声でささやいた。
またもや私の耳元で魔導師ジーニンのため息が聞こえた。
「我がボアルネハルトのヨークトシャーナ家には、自己の利益のために望まぬ婚姻を迫る所業をする者は断じていない。聖女ヴァイオレットの心からの幸せを願って、レキュール辺境伯が王位につくならば聖女ヴァイオレットがハープスブートの王妃となり、末長く幸せに暮らすことを望むだけだ!」
ヒュー王子はキッパリと言った。アルフレッド王子は優しくヒュー王子の肩を叩いて笑みを浮かべた。
「ありがとう」
私は涙を堪えてヒュー王子にお礼を言った。
――ヒュー。色々、本当にありがとう。
「では……仕方ない。交渉に応じよう。命は助けるということだな?」
「兄上っ!」
「仕方あるまい。我々に世継ぎはない。いずれレキュール辺境伯に王位を引き継ぐことになる。お前も私も自己の王位を保つために色々な人を殺すことを計画した。このあたりが潮時だろう」
カール大帝はそう言った。
私は油断なく剣を構えながら、カール大帝に提案した。
「バリドン公爵家のナツメグの木の生い茂る島を譲ります。その代わりにカール大帝名義の土地と交換していただけますか」
「どこだ?」
「新大陸のニューハープスブート島です」
カール大帝はそんなところでいいのか?と言った表情をした。ナツメグの島は金のなる島だ。金や銀よりダイヤより、遥かに価値がある。カール大帝は逡巡した後に素早く答えた。
「良い」
交渉成立だ。カール大帝もルノーもこれで十分に贅沢な暮らしが死ぬまでできるだろう。
「では契約書にサインをお願いします」
私は用意してきた契約書にサインを迫った。カール大帝はサラサラとペンを走らせてサインをした。レキュール辺境伯エリオットはてっきり自分の領地を差し出すことになるのかと思っていたらしく、拍子抜けした様子だった。
灰色の空と大地は手放してはだめだ。代わりにバリドン公爵家の土地を譲ろう。父には嫁ぎ先に引き渡すとだけ伝えて了承をもらってきた。
レキュール辺境伯エリオットとヒュー王子はハッとした様子で私の顔を見つめた。
「それって……ニューハープスブート島とは未来のマンハッタン……?」
「そうよ」
「なんと……!」
私は2人にうなずいた。
この世界は現実世界と平行に走る世界線の延長上にある。この取引が何を意味するかは、エリオットとヒュー王子と私にしか分からない。異世界転生して戻った者にしか分からない。
こうしてハープスブートの王位はレキュール辺境伯エリオットに引き渡しされた。エリオットは即座にフォースター朝の創設を宣言した。
ハープスブートの臣下の者は、カール大帝と弟のルノーが「聖女ヴァイオレットと聖女カトリーヌの拉致計画」や「隣国のヒュー王子の殺害計画」に関わっていることを薄々知っていたのであろう。私たちがハープスブートに王座奪還を目的に押し寄せてきた経緯について、皆が理解できているようだった。
何より、ハープスブートの国民の多くはレキュール辺境伯が王位につくことを期待していたのだ。
しかし、私の力はまだまだ試されるようだ。
『聖ヴィクトワールの剣』と『聖フランセーズの防御の盾』を持った私は、事態を把握してすっかり青ざめたカール大帝の前に立っていた。私の横にはカール大帝の弟のルノーが縄で縛られて床に転がされている。
私の前にレキュール辺境伯エリオットがいた。私の横にはヒュー王子とアルフレッド王子も立っていた。
「私がハープスブートの王座につく。あなたは既に病魔に侵されていてもう長くはない」
レキュール辺境伯エリオットはキッパリとカール大帝に告げた。
「朝、起きたらいきなりボアルネハルトの海軍が港を占領し、都にはボアルネハルトの陸軍が進軍していた。これは一体……」
真っ青になったカール大帝はエリオットに言いかけたが、最後まで言えなかった。
私の体から紫色の気体がゆらめいているのを感じた。『聖ヴィクトワールの剣』が数千と増幅されて一気にカール大帝とルノーと私とエリオットとヒュー王子とアルフレッド王子の周囲を取り囲んだ。
全ての剣の向きはカール大帝に向いている。
「な……何……」
「聖女である私とカトリーヌを拉致監禁しようとした罪とヒュー王子を殺害しようとした罪について、私はあなたを許しません」
ハンリヒ兄弟は同じ人を呼んだ。
「シャーリーン!」
「助けてくれっシャーリーン!」
カール大帝もその弟のルノーも乳母の名を揃って叫んだ。
「乳母ならいません。私を拉致監禁しようとしましたので、あなたの乳母の術師のスキルは全てこの古の剣と盾に吸い込んでしまいました。私はあなたの妻などまっぴらごめんですから。乳母も術師も今頃はどこかの国で呑気なセミになっていますわ。あなた方は敵に回す相手を間違えたと私なら申し上げますわ」
カール大帝はワナワナと唇を震わせた。ルノーは「このアマがッ!おとなしく俺の愛人になっていれば良いものをっ!」と暴言を吐いた。
「やめなさいっ!」
カール大帝は弟の暴言を慌てて止めたが、もう後の祭りだろう。私は許せなかった。
私が剣を振り上げようとしたそのとき、エリオットが私の腕をそっと抑えた。
「ヴァイオレット、待って」
私はレキュール辺境伯エリオットに任せよう。私はエリオットにうなずいた。彼はカール大帝をまっすぐに見つめて言った。
「カール大帝、あなたがここで私に王座を譲るなら、あなたの命をここで奪うようなことはしない。弟の命もだ」
カール大帝は険しい表情で私とエリオットを交互に見つめた。
「もしかして聖女ヴァイオレットは、次のハープスブートの王座につくエリオットの妻となるということか?つまり、私の妻になるのは嫌だが、次のハープスブートの主となるエリオットの妻になるというのは良いというわけか?」
カール大帝は鋭く聞いた。私とエリオットは否定しなかった。
「それで良いのか?ボアルネハルトのヒュー王子。聖女ヴァイオレットは君の婚約者でなかったのか?」
私はそばで魔導師ジーニンの小さなため息を聞いた気がした。彼はボアルネハルトに残ったはずだが。
ヒュー王子はキッパリとカール大帝に断言した。
「私は聖女ヴァイオレットとレキュール辺境伯の婚姻を心から祝福します!」
ヒュー王子は一瞬だけ切ない視線を私に向けた。しかし、それは一瞬のことですぐに彼の表情は毅然とした凛々しい表情に戻った。
「ヴァイオレットとエリオットの愛を心から祝福するよ」
ヒュー王子は私とエリオットにだけ聞こえるような小さな声でささやいた。
またもや私の耳元で魔導師ジーニンのため息が聞こえた。
「我がボアルネハルトのヨークトシャーナ家には、自己の利益のために望まぬ婚姻を迫る所業をする者は断じていない。聖女ヴァイオレットの心からの幸せを願って、レキュール辺境伯が王位につくならば聖女ヴァイオレットがハープスブートの王妃となり、末長く幸せに暮らすことを望むだけだ!」
ヒュー王子はキッパリと言った。アルフレッド王子は優しくヒュー王子の肩を叩いて笑みを浮かべた。
「ありがとう」
私は涙を堪えてヒュー王子にお礼を言った。
――ヒュー。色々、本当にありがとう。
「では……仕方ない。交渉に応じよう。命は助けるということだな?」
「兄上っ!」
「仕方あるまい。我々に世継ぎはない。いずれレキュール辺境伯に王位を引き継ぐことになる。お前も私も自己の王位を保つために色々な人を殺すことを計画した。このあたりが潮時だろう」
カール大帝はそう言った。
私は油断なく剣を構えながら、カール大帝に提案した。
「バリドン公爵家のナツメグの木の生い茂る島を譲ります。その代わりにカール大帝名義の土地と交換していただけますか」
「どこだ?」
「新大陸のニューハープスブート島です」
カール大帝はそんなところでいいのか?と言った表情をした。ナツメグの島は金のなる島だ。金や銀よりダイヤより、遥かに価値がある。カール大帝は逡巡した後に素早く答えた。
「良い」
交渉成立だ。カール大帝もルノーもこれで十分に贅沢な暮らしが死ぬまでできるだろう。
「では契約書にサインをお願いします」
私は用意してきた契約書にサインを迫った。カール大帝はサラサラとペンを走らせてサインをした。レキュール辺境伯エリオットはてっきり自分の領地を差し出すことになるのかと思っていたらしく、拍子抜けした様子だった。
灰色の空と大地は手放してはだめだ。代わりにバリドン公爵家の土地を譲ろう。父には嫁ぎ先に引き渡すとだけ伝えて了承をもらってきた。
レキュール辺境伯エリオットとヒュー王子はハッとした様子で私の顔を見つめた。
「それって……ニューハープスブート島とは未来のマンハッタン……?」
「そうよ」
「なんと……!」
私は2人にうなずいた。
この世界は現実世界と平行に走る世界線の延長上にある。この取引が何を意味するかは、エリオットとヒュー王子と私にしか分からない。異世界転生して戻った者にしか分からない。
こうしてハープスブートの王位はレキュール辺境伯エリオットに引き渡しされた。エリオットは即座にフォースター朝の創設を宣言した。
ハープスブートの臣下の者は、カール大帝と弟のルノーが「聖女ヴァイオレットと聖女カトリーヌの拉致計画」や「隣国のヒュー王子の殺害計画」に関わっていることを薄々知っていたのであろう。私たちがハープスブートに王座奪還を目的に押し寄せてきた経緯について、皆が理解できているようだった。
何より、ハープスブートの国民の多くはレキュール辺境伯が王位につくことを期待していたのだ。
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