25 / 75
第二章 二度目の人生 リベンジスタート
ヒューSide
しおりを挟む
「迂闊過ぎます!」
俺は魔導師ジーニンにポルシェの中で責められていた。
俺たちはショッピングモールのフードコートの地下駐車場にいた。エンジンを切って、運転席から出た。助手席からジーニンも出てきた。他の人にはボロボロのシャツにジーンズ姿に見えるだろうが、俺の目には紫の長いマントを羽織ったジーニンだ。ジーニンは俺より少し年上だ。若くして父上に才能を買われたのはヴァイオレットと同じだ。
いや、ジーニンの本当の年齢は分からない。父も知らなかったから。とにかく俺よりは年上だということだ。
ジーニンと俺は二人ともヴァイオレットが処刑されるのを見た。ジーニンが守ろうとしたが、できなかった。なぜできなかったのかは色々ある。それは過去の話だから置いておいて(なぜなら一番悪いのは俺だからという自負心がある。俺があんな変な噂を鵜呑みにして頭に血が登って婚約破棄をしなければ、結果は違っていたのかもしれないという後悔だ)、過去ではなく今の俺の行動を責められていた。
「彼のスペックを見ましたか?」
魔導師ジーニンは長い紫のマントを翻して俺の後を追ってきた。俺はスマートキーを車に向けて鍵をかけながら、足早にエレベーターホールに向かった。
「スペック?彼はスキルを持っているのか?」
俺はハッとして魔導師ジーニンを振り返った。俺たちが話しているのは、アパートの住人のことだ。ヴァイオレットがこの世界で住んでいる古いアパートの下の階に住んでいる、ヴァイレオットと同じ大学に通う21歳の男子学生のことだ。彼はメガネをかけていて真面目そうで、賢そうだった。それしか印象がない。
「ルックスですよっ!」
魔導師ジーニンは地団駄踏むように俺に言った。俺の鈍さに苛立っているようだ。
「ルックス?」
そんなもの……と俺は思った。俺は人の容貌を気にしたことがない。ヴァイレットしか目に入らない。彼女の美しさは心を打つものがあったが、それより何より彼女の中身を含めた全てを愛していた。だから、裏切られたと思った時は悲しくて胸が痛くてやるせなかった。傷つけられて、世間知らずだった俺は簡単にその噂を信じてしまった。自分の価値を周りがどう狙っているかなんて、気にもしたことがなかったのだ。俺はダメな人間だった。
愛する者を信じられなくてどうするのか。周りがどう自分を利用しようとするのか、よく考えて振る舞えと父には数えきれないほど言われていた。
だが、俺はそれをしなかった。そんな信じがたい、あり得ないほどの悲劇を引き起こすとは、想像もしていなかった。だから、ヴァイオレットの悲劇には俺に責任がある。
「あなたは確かに美しいかもしれない。王子、よく聞いてください。しかし、あなたは根も葉もない噂を鵜呑みにしてヴァイオレットお嬢様に婚約破棄を告げて、結果的にヴァイオレットお嬢様は処刑された。そんな事実を前にすると、あなたの美貌はかすみます。しかし、彼はフレッシュだ!」
「彼?」
私はジーニンの剣幕にたじろいで、エレベーターホールで紫のマントを翻して地団駄踏むジーニンを見つめた。
「だから、あのアパートの階下に住む青年ですよ。彼はあなたにない魅力を持っていて、ものすごいハンサムだ!メガネだけしかあなたの目に止まらなかったかもしれませんが、彼の本当の姿をよく見てください。実にヴァイレオットお嬢様とお似合いだ!彼はヴァイレオットお嬢様を裏切ってもいない。彼は自ら犯人探しを手伝うと買って出た。彼はお嬢さまと年齢も近い。彼は同じ大学で学ぶハンサムで若い青年ですよ。何よりあなたと違って彼には瑕疵がない!」
俺はズキンと胸を打たれて、よろめいた。
そんな……せっかくここまできて……やっとヴァイオレットが記憶を取り戻すところまで漕ぎつけて(ここまでが長かった!)、ヴァイオレットがやり直しのために過去に戻ることができたのに……俺は他の人物にヴァイオレットを取られるのか。
いや。
我儘を言って良い立場にない。ヴァイレオットの命が助かればそれが一番だ。
だが、だが。だが……俺は頭を抱えた。
「いやだ。正直に言ってヴァイオレットが他の男性に惹かれたら、落ち込む。目の前でそんな光景は見たくない」
俺は涙ぐんでさえいた。
「しっかりなさい!ヒュー王子!」
魔導師ジーニンは俺に詰め寄った。
「私もこの世界に残るとヴァイオレットお嬢様に言われたら困るのです!」
ジーニンはギラギラした目で俺を見据えた。彼は本気だ。
「あなた様の花嫁になるべくお方です!あなたが婚約破棄さえしなければ!いいですか。ここで、この世界の若者の魅力にあなたは負けてはなりません。あなたにはハンディがある。最初から大幅なマイナスからの勝負となります。なぜなら、あなたは前回ヴァイレオットお嬢様が処刑される流れを作ってしまったからです」
魔導師ジーニンはエレベーターの上に上がるボタンをバシッと押した。
「気を引き締めてください。彼の力も得て、本当の犯人を突き止めるのはいいでしょう。しかし、あなたは彼より魅力ある人物でなければ、ここまで努力した意味がありませんっ!私もヴァイオレットお嬢様がここに残ると言われたら困るのですからっ!」
エレベーターの中には誰も乗っていなかった。俺と魔導時ジーニンはエレベーターに乗り込んだ。
「分かった。気を引き締めるよ」
俺は固く唇を結んでうなずいた。あと一時間でヴァイオレットが戻ってくる。ここの時間と俺たちのいた世界の時間は、進み方が違うのだ。
いつものフードコートでヴァイオレットの帰りを待つことになっていた。彼女は大学の講義があるから、フードコートに戻ってくる手筈になっている。
俺と魔導師ジーニンはいつものソファ席にハンカチーフを置いた。俺のレースの刺繍のついたハンカチーフだ。
――今日は何を食べよう?
俺はすっかりこの世界の魅力に取り憑かれていた。こちらの世界には美味しいものがたくさんあった。
――まずまずチョコレートがたっぷり乗ったふわふわのドーナツから食べよう。今頃、ヴァイレオットは書物が友だった22歳の俺と出会った頃だろうか。俺は体を鍛えるか、書物を読むかの2択のつまらない男だったなぁ。
冴えない自分が嫌になってきた俺は、ドーナツ売り場に並びながらため息をついた。気を引き締めよう、そう言い聞かせた。
俺は魔導師ジーニンにポルシェの中で責められていた。
俺たちはショッピングモールのフードコートの地下駐車場にいた。エンジンを切って、運転席から出た。助手席からジーニンも出てきた。他の人にはボロボロのシャツにジーンズ姿に見えるだろうが、俺の目には紫の長いマントを羽織ったジーニンだ。ジーニンは俺より少し年上だ。若くして父上に才能を買われたのはヴァイオレットと同じだ。
いや、ジーニンの本当の年齢は分からない。父も知らなかったから。とにかく俺よりは年上だということだ。
ジーニンと俺は二人ともヴァイオレットが処刑されるのを見た。ジーニンが守ろうとしたが、できなかった。なぜできなかったのかは色々ある。それは過去の話だから置いておいて(なぜなら一番悪いのは俺だからという自負心がある。俺があんな変な噂を鵜呑みにして頭に血が登って婚約破棄をしなければ、結果は違っていたのかもしれないという後悔だ)、過去ではなく今の俺の行動を責められていた。
「彼のスペックを見ましたか?」
魔導師ジーニンは長い紫のマントを翻して俺の後を追ってきた。俺はスマートキーを車に向けて鍵をかけながら、足早にエレベーターホールに向かった。
「スペック?彼はスキルを持っているのか?」
俺はハッとして魔導師ジーニンを振り返った。俺たちが話しているのは、アパートの住人のことだ。ヴァイオレットがこの世界で住んでいる古いアパートの下の階に住んでいる、ヴァイレオットと同じ大学に通う21歳の男子学生のことだ。彼はメガネをかけていて真面目そうで、賢そうだった。それしか印象がない。
「ルックスですよっ!」
魔導師ジーニンは地団駄踏むように俺に言った。俺の鈍さに苛立っているようだ。
「ルックス?」
そんなもの……と俺は思った。俺は人の容貌を気にしたことがない。ヴァイレットしか目に入らない。彼女の美しさは心を打つものがあったが、それより何より彼女の中身を含めた全てを愛していた。だから、裏切られたと思った時は悲しくて胸が痛くてやるせなかった。傷つけられて、世間知らずだった俺は簡単にその噂を信じてしまった。自分の価値を周りがどう狙っているかなんて、気にもしたことがなかったのだ。俺はダメな人間だった。
愛する者を信じられなくてどうするのか。周りがどう自分を利用しようとするのか、よく考えて振る舞えと父には数えきれないほど言われていた。
だが、俺はそれをしなかった。そんな信じがたい、あり得ないほどの悲劇を引き起こすとは、想像もしていなかった。だから、ヴァイオレットの悲劇には俺に責任がある。
「あなたは確かに美しいかもしれない。王子、よく聞いてください。しかし、あなたは根も葉もない噂を鵜呑みにしてヴァイオレットお嬢様に婚約破棄を告げて、結果的にヴァイオレットお嬢様は処刑された。そんな事実を前にすると、あなたの美貌はかすみます。しかし、彼はフレッシュだ!」
「彼?」
私はジーニンの剣幕にたじろいで、エレベーターホールで紫のマントを翻して地団駄踏むジーニンを見つめた。
「だから、あのアパートの階下に住む青年ですよ。彼はあなたにない魅力を持っていて、ものすごいハンサムだ!メガネだけしかあなたの目に止まらなかったかもしれませんが、彼の本当の姿をよく見てください。実にヴァイレオットお嬢様とお似合いだ!彼はヴァイレオットお嬢様を裏切ってもいない。彼は自ら犯人探しを手伝うと買って出た。彼はお嬢さまと年齢も近い。彼は同じ大学で学ぶハンサムで若い青年ですよ。何よりあなたと違って彼には瑕疵がない!」
俺はズキンと胸を打たれて、よろめいた。
そんな……せっかくここまできて……やっとヴァイオレットが記憶を取り戻すところまで漕ぎつけて(ここまでが長かった!)、ヴァイオレットがやり直しのために過去に戻ることができたのに……俺は他の人物にヴァイオレットを取られるのか。
いや。
我儘を言って良い立場にない。ヴァイレオットの命が助かればそれが一番だ。
だが、だが。だが……俺は頭を抱えた。
「いやだ。正直に言ってヴァイオレットが他の男性に惹かれたら、落ち込む。目の前でそんな光景は見たくない」
俺は涙ぐんでさえいた。
「しっかりなさい!ヒュー王子!」
魔導師ジーニンは俺に詰め寄った。
「私もこの世界に残るとヴァイオレットお嬢様に言われたら困るのです!」
ジーニンはギラギラした目で俺を見据えた。彼は本気だ。
「あなた様の花嫁になるべくお方です!あなたが婚約破棄さえしなければ!いいですか。ここで、この世界の若者の魅力にあなたは負けてはなりません。あなたにはハンディがある。最初から大幅なマイナスからの勝負となります。なぜなら、あなたは前回ヴァイレオットお嬢様が処刑される流れを作ってしまったからです」
魔導師ジーニンはエレベーターの上に上がるボタンをバシッと押した。
「気を引き締めてください。彼の力も得て、本当の犯人を突き止めるのはいいでしょう。しかし、あなたは彼より魅力ある人物でなければ、ここまで努力した意味がありませんっ!私もヴァイオレットお嬢様がここに残ると言われたら困るのですからっ!」
エレベーターの中には誰も乗っていなかった。俺と魔導時ジーニンはエレベーターに乗り込んだ。
「分かった。気を引き締めるよ」
俺は固く唇を結んでうなずいた。あと一時間でヴァイオレットが戻ってくる。ここの時間と俺たちのいた世界の時間は、進み方が違うのだ。
いつものフードコートでヴァイオレットの帰りを待つことになっていた。彼女は大学の講義があるから、フードコートに戻ってくる手筈になっている。
俺と魔導師ジーニンはいつものソファ席にハンカチーフを置いた。俺のレースの刺繍のついたハンカチーフだ。
――今日は何を食べよう?
俺はすっかりこの世界の魅力に取り憑かれていた。こちらの世界には美味しいものがたくさんあった。
――まずまずチョコレートがたっぷり乗ったふわふわのドーナツから食べよう。今頃、ヴァイレオットは書物が友だった22歳の俺と出会った頃だろうか。俺は体を鍛えるか、書物を読むかの2択のつまらない男だったなぁ。
冴えない自分が嫌になってきた俺は、ドーナツ売り場に並びながらため息をついた。気を引き締めよう、そう言い聞かせた。
11
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
いい子ちゃんなんて嫌いだわ
F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが
聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。
おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。
どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。
それが優しさだと思ったの?
子育てが落ち着いた20年目の結婚記念日……「離縁よ!離縁!」私は屋敷を飛び出しました。
さくしゃ
恋愛
アーリントン王国の片隅にあるバーンズ男爵領では、6人の子育てが落ち着いた領主夫人のエミリアと領主のヴァーンズは20回目の結婚記念日を迎えていた。
忙しい子育てと政務にすれ違いの生活を送っていた二人は、久しぶりに二人だけで食事をすることに。
「はぁ……盛り上がりすぎて7人目なんて言われたらどうしよう……いいえ!いっそのことあと5人くらい!」
気合いを入れるエミリアは侍女の案内でヴァーンズが待つ食堂へ。しかし、
「信じられない!離縁よ!離縁!」
深夜2時、エミリアは怒りを露わに屋敷を飛び出していった。自室に「実家へ帰らせていただきます!」という書き置きを残して。
結婚20年目にして離婚の危機……果たしてその結末は!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】夫が私に魅了魔法をかけていたらしい
綺咲 潔
恋愛
公爵令嬢のエリーゼと公爵のラディリアスは2年前に結婚して以降、まるで絵に描いたように幸せな結婚生活を送っている。
そのはずなのだが……最近、何だかラディリアスの様子がおかしい。
気になったエリーゼがその原因を探ってみると、そこには女の影が――?
そんな折、エリーゼはラディリアスに呼び出され、思いもよらぬ告白をされる。
「君が僕を好いてくれているのは、魅了魔法の効果だ。つまり……本当の君は僕のことを好きじゃない」
私が夫を愛するこの気持ちは偽り?
それとも……。
*全17話で完結予定。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
公爵令嬢は嫁き遅れていらっしゃる
夏菜しの
恋愛
十七歳の時、生涯初めての恋をした。
燃え上がるような想いに胸を焦がされ、彼だけを見つめて、彼だけを追った。
しかし意中の相手は、別の女を選びわたしに振り向く事は無かった。
あれから六回目の夜会シーズンが始まろうとしている。
気になる男性も居ないまま、気づけば、崖っぷち。
コンコン。
今日もお父様がお見合い写真を手にやってくる。
さてと、どうしようかしら?
※姉妹作品の『攻略対象ですがルートに入ってきませんでした』の別の話になります。
悪役令嬢を陥れようとして失敗したヒロインのその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
女伯グリゼルダはもう不惑の歳だが、過去に起こしたスキャンダルが原因で異性から敬遠され未だに独身だった。
二十二年前、グリゼルダは恋仲になった王太子と結託して彼の婚約者である公爵令嬢を陥れようとした。
けれど、返り討ちに遭ってしまい、結局恋人である王太子とも破局してしまったのだ。
ある時、グリゼルダは王都で開かれた仮面舞踏会に参加する。そこで、トラヴィスという年下の青年と知り合ったグリゼルダは彼と恋仲になった。そして、どんどん彼に夢中になっていく。
だが、ある日。トラヴィスは、突然グリゼルダの前から姿を消してしまう。グリゼルダはショックのあまり倒れてしまい、気づいた時には病院のベッドの上にいた。
グリゼルダは、心配そうに自分の顔を覗き込む執事にトラヴィスと連絡が取れなくなってしまったことを伝える。すると、執事は首を傾げた。
そして、困惑した様子でグリゼルダに尋ねたのだ。「トラヴィスって、一体誰ですか? そんな方、この世に存在しませんよね?」と──。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結・7話】召喚命令があったので、ちょっと出て失踪しました。妹に命令される人生は終わり。
BBやっこ
恋愛
タブロッセ伯爵家でユイスティーナは、奥様とお嬢様の言いなり。その通り。姉でありながら母は使用人の仕事をしていたために、「言うことを聞くように」と幼い私に約束させました。
しかしそれは、伯爵家が傾く前のこと。格式も高く矜持もあった家が、機能しなくなっていく様をみていた古参組の使用人は嘆いています。そんな使用人達に教育された私は、別の屋敷で過ごし働いていましたが15歳になりました。そろそろ伯爵家を出ますね。
その矢先に、残念な妹が伯爵様の指示で訪れました。どうしたのでしょうねえ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる