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ここら辺で魔王を見ませんでしたか?
魔王を探せ! その2
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「いや、そんな、いいのか? お、おお! こんなのは初めてだ」
昼間だというのにそこは薄暗く、ランタンの光がぼんやりと魔王を照らしている。
広さは六畳ほどだろうか。
その傍らには女性的なフォルムが影を落とす。
ぴちゃぴちゃと、艶かしい音が魔王の身体から発せられ壁に当たって反響する。
女の影はせわしなく魔王の身体を撫で回す。その動きは激しさを増し、腰回りへと手が伸びる。
そのまま中央の隆起した何かを握り、さするように上下に手を動かすと魔王は恍惚とした表情で声を漏らした。
「あー……」
魔王の反応をうけ、女の影は上下運動の速度を早め……
ドンドンドン!
「魔王様! なにをなさってるんですかあ!!!」
大きな足音で現れたのはパインだった。
どうやら強行突破で来たらしく、入り口に立つパインの後ろには、制止を呼びかけながら、かけつけてきた従業員がいる。
「パイン! どうしてここが!?」
「骨董屋の店主から聞いたのです。ここがいかがわしい商売をしていると。そんなことはないと思いながらも来てみれば・・・・・・」
何やらぬめりのある液体にまみれた半裸の魔王。大事なところは幅広の麻布で覆われている。心なしか膨らみが感じられる。
その傍らには一人の女性。
パインは魔王の傍らに立つ女性を睨みつける。
頼りないランタンの光でもわかるほどに男受けしそうな豊満な体。女性的なたれ目と長い髪。
歳はパインと同じか少し上のように見える。
それは魔王の持っていた紙の束の表紙の女性と重なる。
「いや、誤解だパイン! お前は何か勘違いをしている!」
「問答無用です。やはり魔王様をここに連れてくるべきではありませんでした」
さぁ行きますよ、とパインは魔王の手を掴んだ。
「だから違うんだって! ここはただのマッサージ屋だ!」
パインの手を振りほどき魔王は訴える。
「マッサージというのならどうしてそんな液体が身体についているんです?」
「これは薬草のエキスが入ってて、肩凝りとか腰痛とかに効くんだよ! パインだって知ってるだろ? 俺が腰痛持ちだって」
「それは……」
パインがわずかにたじろいだ。
魔王は長い時間デスクワークをするため腰を酷使しており、15歳の頃から腰痛をこじらせていたのだ。
医者も生涯病だと言い、痛み止めの薬を飲みながら仕事をこなしていた。
その姿は常に魔王のそばに仕えるパインも気にかけていたのだ。
「だとしても、こんないかがわしい店にいる理由にはなりません」
「どこがいかがわしいっつーんだよ!?」
「あのう・・・・・・ちょっとよろしいですか?」
二人の会話に口を挟んだのは、先程まで魔王の体に触れていた女性だ。
昼間だというのにそこは薄暗く、ランタンの光がぼんやりと魔王を照らしている。
広さは六畳ほどだろうか。
その傍らには女性的なフォルムが影を落とす。
ぴちゃぴちゃと、艶かしい音が魔王の身体から発せられ壁に当たって反響する。
女の影はせわしなく魔王の身体を撫で回す。その動きは激しさを増し、腰回りへと手が伸びる。
そのまま中央の隆起した何かを握り、さするように上下に手を動かすと魔王は恍惚とした表情で声を漏らした。
「あー……」
魔王の反応をうけ、女の影は上下運動の速度を早め……
ドンドンドン!
「魔王様! なにをなさってるんですかあ!!!」
大きな足音で現れたのはパインだった。
どうやら強行突破で来たらしく、入り口に立つパインの後ろには、制止を呼びかけながら、かけつけてきた従業員がいる。
「パイン! どうしてここが!?」
「骨董屋の店主から聞いたのです。ここがいかがわしい商売をしていると。そんなことはないと思いながらも来てみれば・・・・・・」
何やらぬめりのある液体にまみれた半裸の魔王。大事なところは幅広の麻布で覆われている。心なしか膨らみが感じられる。
その傍らには一人の女性。
パインは魔王の傍らに立つ女性を睨みつける。
頼りないランタンの光でもわかるほどに男受けしそうな豊満な体。女性的なたれ目と長い髪。
歳はパインと同じか少し上のように見える。
それは魔王の持っていた紙の束の表紙の女性と重なる。
「いや、誤解だパイン! お前は何か勘違いをしている!」
「問答無用です。やはり魔王様をここに連れてくるべきではありませんでした」
さぁ行きますよ、とパインは魔王の手を掴んだ。
「だから違うんだって! ここはただのマッサージ屋だ!」
パインの手を振りほどき魔王は訴える。
「マッサージというのならどうしてそんな液体が身体についているんです?」
「これは薬草のエキスが入ってて、肩凝りとか腰痛とかに効くんだよ! パインだって知ってるだろ? 俺が腰痛持ちだって」
「それは……」
パインがわずかにたじろいだ。
魔王は長い時間デスクワークをするため腰を酷使しており、15歳の頃から腰痛をこじらせていたのだ。
医者も生涯病だと言い、痛み止めの薬を飲みながら仕事をこなしていた。
その姿は常に魔王のそばに仕えるパインも気にかけていたのだ。
「だとしても、こんないかがわしい店にいる理由にはなりません」
「どこがいかがわしいっつーんだよ!?」
「あのう・・・・・・ちょっとよろしいですか?」
二人の会話に口を挟んだのは、先程まで魔王の体に触れていた女性だ。
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