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~ 最終章 されど御曹司は ~
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「し、潮?」
達したばかりの性器を弄られ、玲旺は苦しそうに顔を歪める。
「うん。キツイかもしれないけど、ちょっと我慢して。その代わり、射精より何倍も気持ちイイらしいから」
久我はなだめるように玲旺を見つめがらも、竿の先端を執拗に責める。苦痛とも呼べるほどの鋭い刺激に、玲旺の腰はビクビク跳ねた。
「あッ。そんなにしたら、本当におかしくなる……!」
苦しくて仕方ないのに、確かに身体の奥から疼きに似た感覚が沸き上がって来る。
もはや自力で立っていることが難しく、玲旺は久我の首に両腕を回した。
久我の瞳には、だらしなく口を半開きにしている自分の顔が映っていたが、もうそれを恥ずかしいと思う余裕もなかった。喉の途中で引っかかったような、詰まった声だけがバスルームに響く。
理性のメーターはとっくに振り切れていて、ただただ久我の掌から与えられる刺激に翻弄される。
これ以上は気が狂うと思った限界の先へ、あっけなく連れ去られた。
「ま、待って。ホントに出ちゃう! 一回止めてっ」
苦痛の峠を越えた途端、今度は強烈な尿意に似たものに襲われた。それと同時に、風船が膨らむように、鈍く疼いていた快感がどんどん膨れ上がっていく。
初めて受ける体感に、玲旺は涙目で久我に「止めてくれ」と懇願した。久我は心配そうに眉を寄せ、玲旺の顔を覗き込む。
「痛いなら止めるけど、気持ちイイなら続けるよ」
「痛くは、ない。けど、漏れそう……」
「じゃあ、ごめん。止められないや」
震える玲旺の耳を食み、久我は手の動きを更に速めていく。
「いいよ、出してごらん。大丈夫、それが潮だから」
「ああッ。お願い、止めて。なにこれ、怖いよ。アッ、あぁぁアッ!」
我慢しようとしても、その波は止められなかった。
意識が飛びそうになってのけ反ると、玲旺の陰茎からは飛沫を上げ、勢いよく透明の液体が噴射する。
ホースで水を撒くように次から次へと排出され、失禁してしまったのかと錯覚した。
射精ともドライオーガズムとも違う、何ともいえない快感。そして背徳感。
久我の腕に支えられながら、玲旺はバスルームの天井を焦点の合わない目で見上げる。
酷い目にあったような、それでいて最高の奉仕をされたような、快楽のジェットコースターに乗った気分だった。
「し、死ぬかと思った……」
「気持ちよくなかった?」
「気持ち良かったけど、何て言うか、とにかく、凄かった」
まだ絶頂感で脳が痺れているし、身体は時折り勝手にぴくんと跳ねる。
久我は後ろから抱きしめるようにして玲旺の身体を支え、首筋に唇を寄せた。
「辛いなら、このまま湯船に浸かるだけにしようか。あの書類も気になってるでしょ?」
ピタリと寄り添う久我の身体は、明らかに玲旺を欲している。それでも少し無理をさせてしまったと、反省しているようだった。
玲旺は首をひねって振り返り、久我の唇に軽くキスをする。
「何言ってんの。今の俺、すっごく美味しいと思うよ? こんなご馳走前にして、我慢できる?」
誘うように玲旺が腰を久我に擦り付けると、久我はたまらなそうに眉を下げた。
「ごめん、我慢できない。じゃあ、優しくするから、食べちゃっていい?」
紅潮した頬。
潤んだ瞳。
まだ完全には整わない、乱れた吐息。
達した後の気怠さを含んだ玲旺の色気が、久我の五感全てを揺さぶる。
余裕をなくしそうな久我を見て、玲旺が煽るように自分の唇を舐めた。
「どうぞ、召し上がれ」
達したばかりの性器を弄られ、玲旺は苦しそうに顔を歪める。
「うん。キツイかもしれないけど、ちょっと我慢して。その代わり、射精より何倍も気持ちイイらしいから」
久我はなだめるように玲旺を見つめがらも、竿の先端を執拗に責める。苦痛とも呼べるほどの鋭い刺激に、玲旺の腰はビクビク跳ねた。
「あッ。そんなにしたら、本当におかしくなる……!」
苦しくて仕方ないのに、確かに身体の奥から疼きに似た感覚が沸き上がって来る。
もはや自力で立っていることが難しく、玲旺は久我の首に両腕を回した。
久我の瞳には、だらしなく口を半開きにしている自分の顔が映っていたが、もうそれを恥ずかしいと思う余裕もなかった。喉の途中で引っかかったような、詰まった声だけがバスルームに響く。
理性のメーターはとっくに振り切れていて、ただただ久我の掌から与えられる刺激に翻弄される。
これ以上は気が狂うと思った限界の先へ、あっけなく連れ去られた。
「ま、待って。ホントに出ちゃう! 一回止めてっ」
苦痛の峠を越えた途端、今度は強烈な尿意に似たものに襲われた。それと同時に、風船が膨らむように、鈍く疼いていた快感がどんどん膨れ上がっていく。
初めて受ける体感に、玲旺は涙目で久我に「止めてくれ」と懇願した。久我は心配そうに眉を寄せ、玲旺の顔を覗き込む。
「痛いなら止めるけど、気持ちイイなら続けるよ」
「痛くは、ない。けど、漏れそう……」
「じゃあ、ごめん。止められないや」
震える玲旺の耳を食み、久我は手の動きを更に速めていく。
「いいよ、出してごらん。大丈夫、それが潮だから」
「ああッ。お願い、止めて。なにこれ、怖いよ。アッ、あぁぁアッ!」
我慢しようとしても、その波は止められなかった。
意識が飛びそうになってのけ反ると、玲旺の陰茎からは飛沫を上げ、勢いよく透明の液体が噴射する。
ホースで水を撒くように次から次へと排出され、失禁してしまったのかと錯覚した。
射精ともドライオーガズムとも違う、何ともいえない快感。そして背徳感。
久我の腕に支えられながら、玲旺はバスルームの天井を焦点の合わない目で見上げる。
酷い目にあったような、それでいて最高の奉仕をされたような、快楽のジェットコースターに乗った気分だった。
「し、死ぬかと思った……」
「気持ちよくなかった?」
「気持ち良かったけど、何て言うか、とにかく、凄かった」
まだ絶頂感で脳が痺れているし、身体は時折り勝手にぴくんと跳ねる。
久我は後ろから抱きしめるようにして玲旺の身体を支え、首筋に唇を寄せた。
「辛いなら、このまま湯船に浸かるだけにしようか。あの書類も気になってるでしょ?」
ピタリと寄り添う久我の身体は、明らかに玲旺を欲している。それでも少し無理をさせてしまったと、反省しているようだった。
玲旺は首をひねって振り返り、久我の唇に軽くキスをする。
「何言ってんの。今の俺、すっごく美味しいと思うよ? こんなご馳走前にして、我慢できる?」
誘うように玲旺が腰を久我に擦り付けると、久我はたまらなそうに眉を下げた。
「ごめん、我慢できない。じゃあ、優しくするから、食べちゃっていい?」
紅潮した頬。
潤んだ瞳。
まだ完全には整わない、乱れた吐息。
達した後の気怠さを含んだ玲旺の色気が、久我の五感全てを揺さぶる。
余裕をなくしそうな久我を見て、玲旺が煽るように自分の唇を舐めた。
「どうぞ、召し上がれ」
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