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カツアゲでももう少しオブラートに包みますけども?
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「ほら、何してんのよ。さっさとお財布の中身出しなさいよ。」
「いや~、さすがに…。」
「自分ちの店の中で客相手にカツアゲすんのかよ。」
「人聞き悪いこと言わないでくれる?別にジャンプしてみろなんて言ってないじゃない。」
「いや何で正しいカツアゲの方法知ってんだよ。…いや正しいカツアゲって何だよ。」
そっちが教えてほしいって言うから教えてやってるのにやいのやいのと…。
まず手持ちを把握してなきゃ始まらないのよ!
「…ユイ―?いくら何でも初対面の人にお財布の中身出せはないんじゃないかしら?
たとえお客様でなくても。」
「…お母さん。確かにそうかも。
たとえお客さんじゃなくても少し失礼すぎたかもしれないわね。」
「なんかむかつく言い回しだな。」
「ごめんなさいねぇ、お兄さんたち。
長い話になりそうだから、もしよかったら2階にどうぞ~。」
お母さんの言うことはもっともだわ。力が入るとちょっと周りが見えなくなっちゃうのよね、気をつけないと。
それもこれもこの3人組がお金を落としてくれるお客さんじゃないから…!
冷静に…。と自分に言い聞かせながら3人組を「関係者以外お断り」の札が立っている階段へと案内する。
この先は私たちの自宅になっているのだ。
「ここは2階が自宅になっているんだね。」
「い、いいのかな、急にお邪魔しちゃって…。」
「いいのよ、お母さんも薦めてたし。使っているのは私たち3人家族だけだし。
だからってあちこち触らないようにしてよね!」
「しねぇよ!」
「まぁ、これで確かに本格的な話ができるようになったわね。
イスに座って。コーヒーでも淹れるわ。飲みながら説明しましょう。」
「あ、お構いなく。」
4つのカップにコーヒーを注ぎ、3人の前に置いて自分はまず1口飲んで口の中を湿らせる。
そして3人の顔を見回して口を開く。
「…さて、さっきはさすがに不躾だったわ。
つまりは手持ちがいくらか早急に把握することが必要だって言いたかったの。」
「まぁ、それができていないから買い物も満足にできていなかったわけだからね。」
「そう。でもそれ以上に気持ちの面でも改めて考えてほしいのよ。」
「気持ちぃ?俺たちは精神面の助言がほしいわけじゃねぇぞ。」
「まず聞きなさい。お金に立ちする意識が低いってことは、出費がどれくらいか分からないってことでしょう?」
「た、確かに、そうかも…。」
「そうなると、買い物の計画を立てること自体、難しくなるわ。
当然だけど、お金は無限に湧き出てくるわけじゃない。稼ぎがなければ入ってこない、有限のものよ。
じゃあ試しに、1日に必要なお金を書き出してみて。まずは金額を考えなくていいから。」
そう言いながら紙とペンを3人組の前に用意する。
困惑したような表情をしながらも、ペンを取って「食費」と書き始める。
「…そう言えば、あなたたちの名前を聞いてなかったわね。」
「今紙に書き込んでんのがウィル、体がでかいやつがアレックス、そんでもって俺がレイ様だ。」
「ウィルさんに、アレックスさんに、レイね。」
「なんで俺だけ呼び捨てなんだよ。」
「み、皆呼び捨てでいいよ、えと、ユイさん…だよね?」
「そちらがいいなら、そうさせてもらうわ。
…それで?書けたかしら。大体でいいんだけど。」
ウィルの手が大体止まったことを確認しながら声をかけるが、本人にとっては少し不満なのか「う~ん…。」と言いながら紙をこちらに渡してきた。
「どれどれ…って食費しか書いてないじゃない!」
「あまり思いつかないものだね、1日のお金の使い道って。」
「おいおい、いくらなんでもひどいぜ…。ちょっと貸してみろよ。」
あまりの意識の低さに次の言葉が出ないでいると、レイが横から紙をかっさらっていった。
ペンの進みは良いみたいだけど、大丈夫なんでしょうね…。
「食費、宿代、薬代、移動費。こんなもんだろ。」
「…意外とまともなこと書くのね。賭け代とか書くのかと思った。」
「お前初対面の人間に対してよくそんなこと言えるよな…。
ま、本来だったらここに武器代なんかも入ってくるはずだったんだろうけど。」
思ったよりレイがこのパーティに関してまとめ役として動いているようだ。
今後書記なんかは任せた方が話が早いかもしれない。
「じゃあ、この出費、大体どれくらいかかっているか書き起こして。全体で、でいいわ。」
「大体…、そうだな。1日6000ゴールドくらいか?」
「それじゃあ収入は?」
「俺たち冒険者は不安定だからね…。
お宝が見つけられたときは良いけど、そうじゃない時は倒した魔獣の毛皮や爪なんかを売って、だからなぁ。」
「そ、それに、僕たちが倒せる魔獣なんて、あまり高く売れないやつばかりだしね…。」
なるほど、収入面ではかなり不安定で低収入の時も珍しくないと。
典型的な冒険者の働き方、というか生活の仕方ね。
「あなたたちが冒険者になったのって、王様が魔獣討伐の御触れを出したからなのよね?」
「…まぁそんなものかな。」
「参加してる冒険者ってかなり多いと思うんだけど、準備金とか出ているのかしら?」
「準備金?」
「だって命を懸けて戦うのよ?
訓練された軍人でもない、ただの市民が参加するんだから、放っておいたらまず成功なんてできないでしょ。
王様の名のもとに国中に呼びかけるんだったら、何か支援するべきなんじゃ、ないかしら…。」
段々と曇ってくる3人の表情を見ていると嫌な予感がする。
御触書の内容をしっかり思い出してみる。
国中に悩みの種である魔獣を討伐するように御触れを出した。
魔王を倒したものには報酬金が出る、だったはすだ、確か。いや自信はない。
少なくとも、魔獣を討伐した場合の報酬には触れられていた記憶はない。
魔王討伐に関しての記載があったとしても、もらえる報酬の詳細は分からない。
…国に期待するのは少々不安が残るかもしれない。
「もし、国から支援を受けていないなら、身の振り方を考えるべきかもしれないわ。
現状、あなたたちの生活は森で狩りをして仕留めた獲物を肉屋に卸す狩人と一緒よ。
狩人が偶然にも宝物を見つけることがある、くらいのものね。」
「またバカにするのかよ!」
「そうじゃないわ。冒険者という職業があまりにも宙ぶらりんなのよ。
もし王様に仕えたい、国のために働きたいとうのなら兵士に志願した方がいいわ。
あなたたち体丈夫そうだし。」
「…どうして冒険者だとだめなのかな?」
「冒険者がダメと言うか…。
兵士になったらまずは身の回りが安定するわよ?いろいろ支給されるだろうし、収入も安定する。
何より問題なのは、国は冒険者を都合よく使うつもりである可能性があるということね。
…こんなこと、思いたくないけど。」
この国はお世辞にも経済的に潤っているとは言えない。
どこの国もそうだが、魔獣被害が頻発していることでそこに充てる費用と人手が非常に多い。
魔獣討伐が始まって久しいが、情況が好転する兆しもなく、長期にわたる緊張感で国民も疲弊している。
例え魔王を倒すことができたとしても、この国に即金で報酬を払うような力があるようには…。
「…とにかく、オレたちの出費は7割ぐらいが食費だな。」
「3食とも外食ね。薬代は傷薬とかだと思うけど、意外とかかってないのね…。
よし、じゃあここから削れないところを考えて。」
「「「削れないところ?」」」
「いや~、さすがに…。」
「自分ちの店の中で客相手にカツアゲすんのかよ。」
「人聞き悪いこと言わないでくれる?別にジャンプしてみろなんて言ってないじゃない。」
「いや何で正しいカツアゲの方法知ってんだよ。…いや正しいカツアゲって何だよ。」
そっちが教えてほしいって言うから教えてやってるのにやいのやいのと…。
まず手持ちを把握してなきゃ始まらないのよ!
「…ユイ―?いくら何でも初対面の人にお財布の中身出せはないんじゃないかしら?
たとえお客様でなくても。」
「…お母さん。確かにそうかも。
たとえお客さんじゃなくても少し失礼すぎたかもしれないわね。」
「なんかむかつく言い回しだな。」
「ごめんなさいねぇ、お兄さんたち。
長い話になりそうだから、もしよかったら2階にどうぞ~。」
お母さんの言うことはもっともだわ。力が入るとちょっと周りが見えなくなっちゃうのよね、気をつけないと。
それもこれもこの3人組がお金を落としてくれるお客さんじゃないから…!
冷静に…。と自分に言い聞かせながら3人組を「関係者以外お断り」の札が立っている階段へと案内する。
この先は私たちの自宅になっているのだ。
「ここは2階が自宅になっているんだね。」
「い、いいのかな、急にお邪魔しちゃって…。」
「いいのよ、お母さんも薦めてたし。使っているのは私たち3人家族だけだし。
だからってあちこち触らないようにしてよね!」
「しねぇよ!」
「まぁ、これで確かに本格的な話ができるようになったわね。
イスに座って。コーヒーでも淹れるわ。飲みながら説明しましょう。」
「あ、お構いなく。」
4つのカップにコーヒーを注ぎ、3人の前に置いて自分はまず1口飲んで口の中を湿らせる。
そして3人の顔を見回して口を開く。
「…さて、さっきはさすがに不躾だったわ。
つまりは手持ちがいくらか早急に把握することが必要だって言いたかったの。」
「まぁ、それができていないから買い物も満足にできていなかったわけだからね。」
「そう。でもそれ以上に気持ちの面でも改めて考えてほしいのよ。」
「気持ちぃ?俺たちは精神面の助言がほしいわけじゃねぇぞ。」
「まず聞きなさい。お金に立ちする意識が低いってことは、出費がどれくらいか分からないってことでしょう?」
「た、確かに、そうかも…。」
「そうなると、買い物の計画を立てること自体、難しくなるわ。
当然だけど、お金は無限に湧き出てくるわけじゃない。稼ぎがなければ入ってこない、有限のものよ。
じゃあ試しに、1日に必要なお金を書き出してみて。まずは金額を考えなくていいから。」
そう言いながら紙とペンを3人組の前に用意する。
困惑したような表情をしながらも、ペンを取って「食費」と書き始める。
「…そう言えば、あなたたちの名前を聞いてなかったわね。」
「今紙に書き込んでんのがウィル、体がでかいやつがアレックス、そんでもって俺がレイ様だ。」
「ウィルさんに、アレックスさんに、レイね。」
「なんで俺だけ呼び捨てなんだよ。」
「み、皆呼び捨てでいいよ、えと、ユイさん…だよね?」
「そちらがいいなら、そうさせてもらうわ。
…それで?書けたかしら。大体でいいんだけど。」
ウィルの手が大体止まったことを確認しながら声をかけるが、本人にとっては少し不満なのか「う~ん…。」と言いながら紙をこちらに渡してきた。
「どれどれ…って食費しか書いてないじゃない!」
「あまり思いつかないものだね、1日のお金の使い道って。」
「おいおい、いくらなんでもひどいぜ…。ちょっと貸してみろよ。」
あまりの意識の低さに次の言葉が出ないでいると、レイが横から紙をかっさらっていった。
ペンの進みは良いみたいだけど、大丈夫なんでしょうね…。
「食費、宿代、薬代、移動費。こんなもんだろ。」
「…意外とまともなこと書くのね。賭け代とか書くのかと思った。」
「お前初対面の人間に対してよくそんなこと言えるよな…。
ま、本来だったらここに武器代なんかも入ってくるはずだったんだろうけど。」
思ったよりレイがこのパーティに関してまとめ役として動いているようだ。
今後書記なんかは任せた方が話が早いかもしれない。
「じゃあ、この出費、大体どれくらいかかっているか書き起こして。全体で、でいいわ。」
「大体…、そうだな。1日6000ゴールドくらいか?」
「それじゃあ収入は?」
「俺たち冒険者は不安定だからね…。
お宝が見つけられたときは良いけど、そうじゃない時は倒した魔獣の毛皮や爪なんかを売って、だからなぁ。」
「そ、それに、僕たちが倒せる魔獣なんて、あまり高く売れないやつばかりだしね…。」
なるほど、収入面ではかなり不安定で低収入の時も珍しくないと。
典型的な冒険者の働き方、というか生活の仕方ね。
「あなたたちが冒険者になったのって、王様が魔獣討伐の御触れを出したからなのよね?」
「…まぁそんなものかな。」
「参加してる冒険者ってかなり多いと思うんだけど、準備金とか出ているのかしら?」
「準備金?」
「だって命を懸けて戦うのよ?
訓練された軍人でもない、ただの市民が参加するんだから、放っておいたらまず成功なんてできないでしょ。
王様の名のもとに国中に呼びかけるんだったら、何か支援するべきなんじゃ、ないかしら…。」
段々と曇ってくる3人の表情を見ていると嫌な予感がする。
御触書の内容をしっかり思い出してみる。
国中に悩みの種である魔獣を討伐するように御触れを出した。
魔王を倒したものには報酬金が出る、だったはすだ、確か。いや自信はない。
少なくとも、魔獣を討伐した場合の報酬には触れられていた記憶はない。
魔王討伐に関しての記載があったとしても、もらえる報酬の詳細は分からない。
…国に期待するのは少々不安が残るかもしれない。
「もし、国から支援を受けていないなら、身の振り方を考えるべきかもしれないわ。
現状、あなたたちの生活は森で狩りをして仕留めた獲物を肉屋に卸す狩人と一緒よ。
狩人が偶然にも宝物を見つけることがある、くらいのものね。」
「またバカにするのかよ!」
「そうじゃないわ。冒険者という職業があまりにも宙ぶらりんなのよ。
もし王様に仕えたい、国のために働きたいとうのなら兵士に志願した方がいいわ。
あなたたち体丈夫そうだし。」
「…どうして冒険者だとだめなのかな?」
「冒険者がダメと言うか…。
兵士になったらまずは身の回りが安定するわよ?いろいろ支給されるだろうし、収入も安定する。
何より問題なのは、国は冒険者を都合よく使うつもりである可能性があるということね。
…こんなこと、思いたくないけど。」
この国はお世辞にも経済的に潤っているとは言えない。
どこの国もそうだが、魔獣被害が頻発していることでそこに充てる費用と人手が非常に多い。
魔獣討伐が始まって久しいが、情況が好転する兆しもなく、長期にわたる緊張感で国民も疲弊している。
例え魔王を倒すことができたとしても、この国に即金で報酬を払うような力があるようには…。
「…とにかく、オレたちの出費は7割ぐらいが食費だな。」
「3食とも外食ね。薬代は傷薬とかだと思うけど、意外とかかってないのね…。
よし、じゃあここから削れないところを考えて。」
「「「削れないところ?」」」
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