50 / 58
異世界編
第六話
しおりを挟む
リリィが記憶を取り戻した同時刻に研究所では、ボロが残った記憶を吸収しこの世に蘇っていた。
「まさか…こんな事が…!」
この事はボロも想定外で驚ていた。
あんな有象無象でこの力…これは、ますます三つの記憶が欲しくなったぞ。
湧き上がる力に感動を覚えるボロ。
この力があれば、ナナシにも勝てるかもという考えが浮かぶ。
「待ってろよ。壮絶な記憶…!必ず取り返してやる!」
しかし、あいつの場所がわからんな…まずは、純粋な記憶を取り戻すか…わざわざそれだけを取り返しに来たという事は、ことからそいつらは知り合いである可能性もある。純粋な記憶の持ち主を襲えば、あいつも、阻止しに来るはず…
「よし!ひとまず寝よう!決行は朝だ!」
そして、日が昇った。
ボロはリリィの住む村に出向いた。
堂々と村に入って来たボロを村人は少し怪奇の目を向けていた。
さてと、どこにいるかな?
辺りを見渡すが、それらしい人は見当たらない。
よーし、一発脅して…
「そこの者」
「あ?」
村仕事に勤しんでいる村人を一人捉えようとしたところに、背後から老人に声をかけられた。
「誰だ?」
振り向くと、老人の他に、二人の槍を持った兵士が着いていた。
「この方はこの村の長老様だ」
「長老が俺に何の用だ?」
「お主からは魂の穢れが感じられる。直ちにこの村から立ち去れ」
「は?いきなり失礼なやつだな。それが客人に言う言葉か?」
「お主を招き入れた記憶は無い、さあ、立ち去るのじゃ」
「頭の硬い爺さんだ。まあ、いいや。俺人を探してんだけど。最近記憶を取り戻した人知らない?そいつに用があるんだけど」
「答える義理はない」
「そうか、じゃあ死ね」
「長老!」
二人の兵士が庇う形で前に出る。
「邪魔だ!」
右腕を薙ぎ払うと、暴風が巻き起こり、三人は吹っ飛ばされた。
騒ぎを聞き付け村人たちが集まって来ていた。
「どうしたんだろう?」
「さあ?なんか揉めてるみたいよ?」
リリィ達も自宅の窓から外の様子を見ていた。
「おお、この力…やはり素晴らしい。軽く振るっただけでこの威力…これならあいつも怖くない…!」
「き、貴様何者だ!」
「教えろ。確か少女だったはずだ。見た感じこの集団の中にもいない。どこにいる?」
もう一度質問をするが、長老は口を割らなかった。
「まあいいや、自分で探すから」
「待て!」
長老がボロの前に立ちはだかる。
「鬱陶しいんだよ!」
「長老!」
ボロが長老に殴りかかった、その時、ボロに何かがぶつかり、吹っ飛ばされた。
起き上がり確認すると、そこにはナナシが立っていた。
「お前…どうして生きている…」
「会いたかったよ。壮絶な記憶…!」
ボロはナナシに飛びかかった。
ナナシは剣を構えて迎え撃つ準備をした。
パワーアップを果たしたボロとナナシの戦いが今始まろうとしていた。
「まさか…こんな事が…!」
この事はボロも想定外で驚ていた。
あんな有象無象でこの力…これは、ますます三つの記憶が欲しくなったぞ。
湧き上がる力に感動を覚えるボロ。
この力があれば、ナナシにも勝てるかもという考えが浮かぶ。
「待ってろよ。壮絶な記憶…!必ず取り返してやる!」
しかし、あいつの場所がわからんな…まずは、純粋な記憶を取り戻すか…わざわざそれだけを取り返しに来たという事は、ことからそいつらは知り合いである可能性もある。純粋な記憶の持ち主を襲えば、あいつも、阻止しに来るはず…
「よし!ひとまず寝よう!決行は朝だ!」
そして、日が昇った。
ボロはリリィの住む村に出向いた。
堂々と村に入って来たボロを村人は少し怪奇の目を向けていた。
さてと、どこにいるかな?
辺りを見渡すが、それらしい人は見当たらない。
よーし、一発脅して…
「そこの者」
「あ?」
村仕事に勤しんでいる村人を一人捉えようとしたところに、背後から老人に声をかけられた。
「誰だ?」
振り向くと、老人の他に、二人の槍を持った兵士が着いていた。
「この方はこの村の長老様だ」
「長老が俺に何の用だ?」
「お主からは魂の穢れが感じられる。直ちにこの村から立ち去れ」
「は?いきなり失礼なやつだな。それが客人に言う言葉か?」
「お主を招き入れた記憶は無い、さあ、立ち去るのじゃ」
「頭の硬い爺さんだ。まあ、いいや。俺人を探してんだけど。最近記憶を取り戻した人知らない?そいつに用があるんだけど」
「答える義理はない」
「そうか、じゃあ死ね」
「長老!」
二人の兵士が庇う形で前に出る。
「邪魔だ!」
右腕を薙ぎ払うと、暴風が巻き起こり、三人は吹っ飛ばされた。
騒ぎを聞き付け村人たちが集まって来ていた。
「どうしたんだろう?」
「さあ?なんか揉めてるみたいよ?」
リリィ達も自宅の窓から外の様子を見ていた。
「おお、この力…やはり素晴らしい。軽く振るっただけでこの威力…これならあいつも怖くない…!」
「き、貴様何者だ!」
「教えろ。確か少女だったはずだ。見た感じこの集団の中にもいない。どこにいる?」
もう一度質問をするが、長老は口を割らなかった。
「まあいいや、自分で探すから」
「待て!」
長老がボロの前に立ちはだかる。
「鬱陶しいんだよ!」
「長老!」
ボロが長老に殴りかかった、その時、ボロに何かがぶつかり、吹っ飛ばされた。
起き上がり確認すると、そこにはナナシが立っていた。
「お前…どうして生きている…」
「会いたかったよ。壮絶な記憶…!」
ボロはナナシに飛びかかった。
ナナシは剣を構えて迎え撃つ準備をした。
パワーアップを果たしたボロとナナシの戦いが今始まろうとしていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる