306 / 317
第十三章 ヘタレ教育制度改革
第二十七話 いなり寿司
しおりを挟む
「じゃジークはここに座ってくれ」
応接室に入り、八人が座れる応接セットのうち、上座である一人用ソファーをジークに勧める。
ちなみにまだジークに手を握られたままだ。
後ろの女官たちの視線が痛い。
「いえ、義兄上のお城なのですし、今回の訪問は非公式ですから」
「とは言ってもなー。ジークは王太子だし来年には国王になるんだろ?」
「でしたらこうしましょう」
ジークはそう言うと、上座ではなく、その脇の三人掛けソファーの中央に俺を座らせ、自身はその左側に着席する。
必然的に俺の右側にはちわっこが座ることになった。
「……まあ良いか」
ニコニコと手をつないだままご機嫌のジークの横顔を見て嘆息すると、正面の三人掛けのソファーにクリスとアイリーンを座らせる。
「では殿下、お食事の用意をさせますわね」
「ありがとうございますクリス義姉上。それと先ほども言いましたけれども非公式の場ですので是非いつも通りジークとお呼びください」
いつも通りとジークは言うが、ジークと面識のあるのは俺とエリナ、クレア、クリス、シル、アイリーンの五人だけだし、エリナとクレアに至っては王都での事件解決後の一度だけだ。
あとは何度か俺が王都に行くときに随伴させたクリスとシル、アイリーンが何度か会った程度で、あまりプライベートな時間は少なかったはずだが、それでもジークは王族以外の家族というものに憧れがあったのか、そのわずかな時間でのそのプライベートなやりとりをいつもの時間と言っているのだ。
「わかりましたわジーク」
それを察したクリスが柔らかく微笑んで返事をする。
「そう言えばジークはどれくらい滞在する予定なんだ?」
「収穫祭が終わるまでの予定ですよ義兄上」
「は? 明日から始まる収穫祭は三日間続くんだが、そんなに国から離れて大丈夫なのか? 王都でだって同じ日程で収穫祭をやるんだろ?」
「今回王都で行う収穫祭は五日間なんです。なのでファルケンブルクの収穫祭が終わり次第帰国して、最終日の挨拶だけはする予定ですよ」
「それはわかったが、王都では五日もやるのか」
「亜人国家連合との交易が本格化したおかげで国庫も潤いましたので、ここで一気に消費喚起をという姉上の提案なんです」
「なるほど。ファルケンブルクでも亜人国家連合とエルフ王国の物産展を開催してからは亜人国家連合やエルフ王国の交易品が売れるようになったしな」
「はい。義兄上から頂いた報告書でもその効果が記載されていましたので、今回の収穫祭は亜人国家連合の物産展も兼ねた大規模なものにしたんです」
「亜人への偏見はどうなんだ? ファルケンブルクはやたら緩い領民が多いから問題は起こらなかったけど」
「それもファルケンブルク経由で亜人国家連合の産物が輸入されていましたおかげか、ほとんど問題は発生していません。一部貴族が反発するかなと思いましたが、義兄上のおかげで一掃できていましたから」
「俺が排除したわけじゃないんだが」
「いえ、義兄上のおかげですよ。ねえ姉上」
「うんうん! お兄さんのおかげだよ!」
「いや、きっかけはそうかもしれないが、ちわっこがそのあとに頑張ったからだろ」
実際ちわっこを助けただけだったしな。そのあとに国を立て直したのはちわっこの手腕だろう。
すこし過大評価が過ぎると思っていると、入り口からクレア謹製三段重ね弁当を持った女官が入室してくる。
「失礼いたします」
そう言ってチラチラ俺とジークの握られた手を見ながら顔を赤く染め、ジークとちわっこの前に重箱を置く。
だからそういうんじゃないって。家族だから! ジークは弟だから! カルルと変わらないから!
「さあまずは食ってくれ」
ジークとちわっこが俺の手を離し、早速重箱の蓋を開ける。
「わあ! すごいですね義兄上」
「お兄さんお兄さん! これおすしってやつでしょ⁉ 初めて見た!」
「ジークとちわっこは米食に慣れているか?」
「ええ、王都でもファルケンブルクコシヒカリの栽培は始まっていますし、ファルケンブルクから大量の米が輸入されてますからね」
「そうか。一段目のいなり寿司の方は炊き込みご飯を使っているが、二段目の巻き寿司は酢飯を使っているから、苦手なら残してくれ」
「はい。では早速頂きますね」
「ああ、遠慮なく食ってくれ」
「「いただきます!」」
ジークも食事前の挨拶で手を合わせるんだなーと思いながらふたりの食べっぷりを見ていると、どうやら口に合ったようだ。
「義兄上、このいなり寿司というのはとても美味しいですね」
「私も好き!」
「甘辛く煮たお揚げが好きなら合うだろうな」
ガキんちょにも人気だったしな。とは口に出さずに返答する。
運動会の弁当と言えばお稲荷さんだったし。
「義兄上もどうぞ」
はいあーんと言いながら、ジークが器用に箸を使って俺にいなり寿司のひとつを差し出してくる。
「ん」
つい何も考えずに、ジークにいなり寿司を食べさせてもらった途端
「きゃー!」
「やはりこれは禁断の恋……!」
「ジーク様のいなり寿司……」
入り口付近に控えていた女官たちが騒ぎ出す。
あと明らかにおかしいやつが混じってる気がしたけど気のせいだろう。
「お前らうるさい。それに不敬だぞ」
「いえ、良いのですよ義兄上。なんだか楽しいですしね」
「うんうん! 国じゃこういう雰囲気で食事って食べられないしね」
「ですよね姉上」
「今日の晩御飯のとき、ジークはもっと驚くよー。凄く楽しいから!」
「へー! 楽しみです!」
「あれ? ジークはうちに泊まるのか?」
「姉上の部屋があると聞きましたので、そこに宿泊させて頂こうかと思いましたが、駄目でしょうか?」
「いや、良いんだけどベルナールとかが騒ぎそうだな」
「もうその予定で動いてるから大丈夫だよお兄さん!」
勝手に宿泊場所まで決められていたが、いつものことなので気にしたら負けだ。
育ちが良すぎるジークに、うちのガキんちょどもと一緒の食事とか大丈夫なんだろうかとも思ったが、ちわっこが普通に溶け込めたし大丈夫か。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
本作は小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
よろしければそちらでも応援いただけますと励みになります。
また、小説家になろう版は、序盤から新規に挿絵を大量に追加したうえで、一話当たりの文字数調整、加筆修正、縦読み対応の改稿版となります。
ファンアート、一部重複もありますが、総数で200枚近い挿絵を掲載し、九章以降ではほぼ毎話挿絵を掲載しております。
是非挿絵だけでもご覧くださいませ。
特に十一章の水着回と十三章の制服回は必見です!絵師様の渾身のヒロインたちの水着絵と制服絵を是非ご覧ください!
その際に、小説家になろう版やカクヨム版ヘタレ転移者の方でもブクマ、評価の方を頂けましたら幸いです。
応接室に入り、八人が座れる応接セットのうち、上座である一人用ソファーをジークに勧める。
ちなみにまだジークに手を握られたままだ。
後ろの女官たちの視線が痛い。
「いえ、義兄上のお城なのですし、今回の訪問は非公式ですから」
「とは言ってもなー。ジークは王太子だし来年には国王になるんだろ?」
「でしたらこうしましょう」
ジークはそう言うと、上座ではなく、その脇の三人掛けソファーの中央に俺を座らせ、自身はその左側に着席する。
必然的に俺の右側にはちわっこが座ることになった。
「……まあ良いか」
ニコニコと手をつないだままご機嫌のジークの横顔を見て嘆息すると、正面の三人掛けのソファーにクリスとアイリーンを座らせる。
「では殿下、お食事の用意をさせますわね」
「ありがとうございますクリス義姉上。それと先ほども言いましたけれども非公式の場ですので是非いつも通りジークとお呼びください」
いつも通りとジークは言うが、ジークと面識のあるのは俺とエリナ、クレア、クリス、シル、アイリーンの五人だけだし、エリナとクレアに至っては王都での事件解決後の一度だけだ。
あとは何度か俺が王都に行くときに随伴させたクリスとシル、アイリーンが何度か会った程度で、あまりプライベートな時間は少なかったはずだが、それでもジークは王族以外の家族というものに憧れがあったのか、そのわずかな時間でのそのプライベートなやりとりをいつもの時間と言っているのだ。
「わかりましたわジーク」
それを察したクリスが柔らかく微笑んで返事をする。
「そう言えばジークはどれくらい滞在する予定なんだ?」
「収穫祭が終わるまでの予定ですよ義兄上」
「は? 明日から始まる収穫祭は三日間続くんだが、そんなに国から離れて大丈夫なのか? 王都でだって同じ日程で収穫祭をやるんだろ?」
「今回王都で行う収穫祭は五日間なんです。なのでファルケンブルクの収穫祭が終わり次第帰国して、最終日の挨拶だけはする予定ですよ」
「それはわかったが、王都では五日もやるのか」
「亜人国家連合との交易が本格化したおかげで国庫も潤いましたので、ここで一気に消費喚起をという姉上の提案なんです」
「なるほど。ファルケンブルクでも亜人国家連合とエルフ王国の物産展を開催してからは亜人国家連合やエルフ王国の交易品が売れるようになったしな」
「はい。義兄上から頂いた報告書でもその効果が記載されていましたので、今回の収穫祭は亜人国家連合の物産展も兼ねた大規模なものにしたんです」
「亜人への偏見はどうなんだ? ファルケンブルクはやたら緩い領民が多いから問題は起こらなかったけど」
「それもファルケンブルク経由で亜人国家連合の産物が輸入されていましたおかげか、ほとんど問題は発生していません。一部貴族が反発するかなと思いましたが、義兄上のおかげで一掃できていましたから」
「俺が排除したわけじゃないんだが」
「いえ、義兄上のおかげですよ。ねえ姉上」
「うんうん! お兄さんのおかげだよ!」
「いや、きっかけはそうかもしれないが、ちわっこがそのあとに頑張ったからだろ」
実際ちわっこを助けただけだったしな。そのあとに国を立て直したのはちわっこの手腕だろう。
すこし過大評価が過ぎると思っていると、入り口からクレア謹製三段重ね弁当を持った女官が入室してくる。
「失礼いたします」
そう言ってチラチラ俺とジークの握られた手を見ながら顔を赤く染め、ジークとちわっこの前に重箱を置く。
だからそういうんじゃないって。家族だから! ジークは弟だから! カルルと変わらないから!
「さあまずは食ってくれ」
ジークとちわっこが俺の手を離し、早速重箱の蓋を開ける。
「わあ! すごいですね義兄上」
「お兄さんお兄さん! これおすしってやつでしょ⁉ 初めて見た!」
「ジークとちわっこは米食に慣れているか?」
「ええ、王都でもファルケンブルクコシヒカリの栽培は始まっていますし、ファルケンブルクから大量の米が輸入されてますからね」
「そうか。一段目のいなり寿司の方は炊き込みご飯を使っているが、二段目の巻き寿司は酢飯を使っているから、苦手なら残してくれ」
「はい。では早速頂きますね」
「ああ、遠慮なく食ってくれ」
「「いただきます!」」
ジークも食事前の挨拶で手を合わせるんだなーと思いながらふたりの食べっぷりを見ていると、どうやら口に合ったようだ。
「義兄上、このいなり寿司というのはとても美味しいですね」
「私も好き!」
「甘辛く煮たお揚げが好きなら合うだろうな」
ガキんちょにも人気だったしな。とは口に出さずに返答する。
運動会の弁当と言えばお稲荷さんだったし。
「義兄上もどうぞ」
はいあーんと言いながら、ジークが器用に箸を使って俺にいなり寿司のひとつを差し出してくる。
「ん」
つい何も考えずに、ジークにいなり寿司を食べさせてもらった途端
「きゃー!」
「やはりこれは禁断の恋……!」
「ジーク様のいなり寿司……」
入り口付近に控えていた女官たちが騒ぎ出す。
あと明らかにおかしいやつが混じってる気がしたけど気のせいだろう。
「お前らうるさい。それに不敬だぞ」
「いえ、良いのですよ義兄上。なんだか楽しいですしね」
「うんうん! 国じゃこういう雰囲気で食事って食べられないしね」
「ですよね姉上」
「今日の晩御飯のとき、ジークはもっと驚くよー。凄く楽しいから!」
「へー! 楽しみです!」
「あれ? ジークはうちに泊まるのか?」
「姉上の部屋があると聞きましたので、そこに宿泊させて頂こうかと思いましたが、駄目でしょうか?」
「いや、良いんだけどベルナールとかが騒ぎそうだな」
「もうその予定で動いてるから大丈夫だよお兄さん!」
勝手に宿泊場所まで決められていたが、いつものことなので気にしたら負けだ。
育ちが良すぎるジークに、うちのガキんちょどもと一緒の食事とか大丈夫なんだろうかとも思ったが、ちわっこが普通に溶け込めたし大丈夫か。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
本作は小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
よろしければそちらでも応援いただけますと励みになります。
また、小説家になろう版は、序盤から新規に挿絵を大量に追加したうえで、一話当たりの文字数調整、加筆修正、縦読み対応の改稿版となります。
ファンアート、一部重複もありますが、総数で200枚近い挿絵を掲載し、九章以降ではほぼ毎話挿絵を掲載しております。
是非挿絵だけでもご覧くださいませ。
特に十一章の水着回と十三章の制服回は必見です!絵師様の渾身のヒロインたちの水着絵と制服絵を是非ご覧ください!
その際に、小説家になろう版やカクヨム版ヘタレ転移者の方でもブクマ、評価の方を頂けましたら幸いです。
0
お気に入りに追加
418
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
ガチャで破滅した男は異世界でもガチャをやめられないようです
一色孝太郎
ファンタジー
前世でとあるソシャゲのガチャに全ツッパして人生が終わった記憶を持つ 13 歳の少年ディーノは、今世でもハズレギフト『ガチャ』を授かる。ガチャなんかもう引くもんか! そう決意するも結局はガチャの誘惑には勝てず……。
これはガチャの妖精と共に運を天に任せて成り上がりを目指す男の物語である。
※作中のガチャは実際のガチャ同様の確率テーブルを作り、一発勝負でランダムに抽選をさせています。そのため、ガチャの結果によって物語の未来は変化します
※本作品は他サイト様でも同時掲載しております
※2020/12/26 タイトルを変更しました(旧題:ガチャに人生全ツッパ)
※2020/12/26 あらすじをシンプルにしました
異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ
トール
恋愛
会社帰り、駅までの道程を歩いていたはずの北野 雅(36)は、いつの間にか森の中に佇んでいた。困惑して家に帰りたいと願った雅の前に現れたのはなんと実家を模した家で!?
自身が願った事が現実になる能力を手に入れた雅が望んだのは冒険ではなく、“森に引きこもって生きる! ”だった。
果たして雅は独りで生きていけるのか!?
実は神様になっていたズボラ女と、それに巻き込まれる人々(神々)とのドタバタラブ? コメディ。
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜
むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。
幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。
そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。
故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。
自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。
だが、エアルは知らない。
ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。
遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。
これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる