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第十章 ヘタレ異文化交流
第二十三話 即席麺の販売開始
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物産展も残り約一週間となった。
評判を聞いた周辺領地の民衆も、巡回送迎馬車を使ったり徒歩でファルケンブルクへとやってくる。
亜人国家連合やエルフ王国の出店している商店はとても好評で、連日の売り上げも右肩上がりとのことだ。
塩対応なエルフ王国の個人商店も、なぜかその塩対応がファルケンブルク領民に好意的に受け入れられ、飛ぶように品物が売れていくという状況らしい。
品物自体は高品質な上に安いからな。塩対応もファルケンブルクでは珍しいし、こういう店も有りみたいな感じなのかね。アホだな。
ただしその代わり、隣接しているファルケンブルクの商業区画の客足が少し寂しいという相談も受けた。
売上自体は観光客が増えたため増えてはいるのだが、亜人国家連合やエルフ王国の商店の方に多く客が流れ、増えた観光客数に比例した売り上げが出ていないらしい。
亜人国家連合やエルフ王国の店で使える割引クーポンを発行したけど、ファルケンブルクの商店には適用できないからな。
ちょっと優遇し過ぎた。
というかまずは異国の商品を受け入れられるためにとテコ入れをしたけど必要なかったな。
というわけで残りの期間はファルケンブルクの商業区域でも割引クーポンを使えるようにした。
更にテコ入れとして、量産を開始したばかりの即席麵を特設した官営商店で販売することにした。
「兄さま、売れますかねー」
「売れると思うけどな。一応店の前にイスとテーブルを用意してその場で食べられるようにしたし」
即席麺は、プレーンで味付けの無いものが一つ銅貨七枚。チキン〇ーメンのようにすでに味が付いているものは一つ銅貨十枚。
味の付いていない麺は、別売りの粉末スープと簡単な具の入った、スープの素の詰まった瓶を販売している。
約十から十五食分のスープの素が入って銅貨百枚、約千円と少し高めだが、空になった瓶を持ってくれば銅貨三十枚で中身を補充するシステムだ。
店頭では一食分を銅貨三枚で量り売りしており、袋に入れて持ち帰りしたり、無料で提供しているお湯でその場で戻して食べることも可能な上、店頭販売限定で焼きそば風ソース味も売っていたりする。お湯を捨てたあとにソースをかけないと、とんでもないことになるので、店員にもしっかり注意して提供するように言い含めてある。
カップがどうしてもコスト的に解決できなかったので、麺単体の販売となったのでこのようなスタイルになった。
まあゴミも出ないしひとまずは良いとしよう。いずれはプラスチックや耐熱、耐水の紙かなにかでカップ入り即席麺を作りたい。
現状では一食百円程度で食べられるし、麺だけ購入して、スープを自作すれば一食七十円程度と格安だし、あとは保管に適した形で作れればヒットしそうだ。
店の前で食べる場合はどんぶりに入れて提供しているので容器代は無料だ。
「具がちょっと寂しいですよね」
「流石にな。でも普通のラーメン店みたいにちゃんとした具を乗せたら値段が普通のラーメンと変わらなくなるから難しいな」
「競合しちゃいますしね」
「というか即席麺のプロモーション販売みたいなものだからな。家庭で即席麺を食べてもらうための宣伝だし」
「そうですね、そもそも商品のコンセプトが違いますしね」
「そういうことだ。と言ってもいきなりお湯で戻す麺と言ってもピンとこないだろうから、ミコトとエマが実際に食べる所を客に見せないとな」
とりあえず四分の一に割った味付き即席麺をマグカップに入れて食べさせてみる。
「おいしいねエマちゃん!」
「うん! すごくおいしー!」
アイドルのような天使の娘ふたりが美味しそうに食べるその即席麺を見て、客がぞろぞろと集まってくる。
集客効果はばっちりだ。
開店時に娘ふたりに食べさせただけで、あとは客がひっきりなしに買って行くようになる。
「おお! この銅貨十枚でこんなに美味いものが食べられるとは!」
「スープの素を入れるタイプは味の種類も多くて飽きないなこれ!」
「銅貨十枚の食事が婆さんの料理より美味いとは……」
客の中に領主会議でよく見る連中まで来ていた。そろそろ昼だから外食に来たのか。
あと三人目ェ……。
スープの素はとりあえず、醤油、味噌、しお、豚骨、カレーの五種類の展開だ。
まずはここで味をみて貰って、リターナブルの瓶入りのスープの素を買ってもらう方式だ。
店の様子をうかがっている俺とクレアの元に、ミコトとエマを連れたエリナが来る。
「お兄ちゃん、ミコトちゃんとエマちゃんがお腹空いたみたいだけど、朝みたいにまた即席麺を食べてもらう?」
「ふたりのデモンストレーションはもう必要ないくらい売れ出してきたからもう必要ないかな」
「クーポンのおかげか、平日でもファルケンブルクの商業区域に人が多く来てるよね!」
「だな。あとは職員に任せて俺たちもどこかで昼飯にするか」
「そうだね!」
「クーポンも使えますしね兄さま!」
財布のひもが固いクレアもクーポンのおかげでノリノリである。クーポン様々だな、一割引き程度だけど。
「ミコトとエマは何を食べたい?」
「エマちゃんは何を食べたい?」
「うーんとね、うーんとね」
ミコトとエマに食べたいものを聞くと、いつものようにミコトはエマに食べたいものを聞く。
完璧なお姉さんだなミコトは。
「何でもいいんだぞエマ」
「うーんと、やきそば!」
「えっと、ちゃんと焼いてる方か? それともそこで売ってる即席麺を使った焼きそば風の方か?」
「やきそばふー!」
「もっと高いのでも良いんだぞ?」
「やきそばふー!」
「パパ! ミコトもやきそばふうを食べたい!」
「わかったわかった。じゃあ並んで買うか」
「「うん!」」
早速全員で即席麺販売所の列に並ぶ。
焼きそば風はまだそれほど売れてないから、アピールに丁度いいかもしれないな。
お湯で戻した後にお湯をわざわざ捨ててタレをかけるだけなので、どんぶりにスープとともに提供される即席ラーメンと比較して、ボリューム感が無い。
その上、値段は銅貨十枚と即席麺と比べても特に安く無いし、キャベツなんかの具も開発が間に合わずに具無し状態だし。
順番が来たので、人数分の焼きそば風即席麺を注文する。
器に即席めんとお湯を入れてもらったあとに、ジェット湯切りが出来るふたを被せて貰う。借りた砂時計と一緒にトレーに載せてテーブルに運ぶ。
「おいしー! おいしーねエマちゃん!」
「うん! みこねー!」
三分ほど待ち、湯切りをしてからソースを混ぜ、ミコトとエマに渡すと、待ちきれなかったと言わんばかりにすぐに食べだす。
「うん、この香ばしいソースを再現するのに手間取ったけど美味いな」
「ですね兄さま」
「あとは具だねお兄ちゃん!」
「できれば容器も何とかしたいけどな」
具材はもう開発完了段階まで来てるが、問題は容器なんだよな。
なんとか低コストな容器を開発しないと。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
本作は小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
よろしければそちらでも応援いただけますと励みになります。
また、小説家になろう版は、序盤から新規に挿絵を大量に追加したうえで、一話当たりの文字数調整、加筆修正、縦読み対応の改稿版となります。
ファンアート、一部重複もありますが、総数で100枚を超える挿絵を掲載し、九章以降ではほぼ毎話挿絵を掲載しております。
是非挿絵だけでもご覧くださいませ。
評判を聞いた周辺領地の民衆も、巡回送迎馬車を使ったり徒歩でファルケンブルクへとやってくる。
亜人国家連合やエルフ王国の出店している商店はとても好評で、連日の売り上げも右肩上がりとのことだ。
塩対応なエルフ王国の個人商店も、なぜかその塩対応がファルケンブルク領民に好意的に受け入れられ、飛ぶように品物が売れていくという状況らしい。
品物自体は高品質な上に安いからな。塩対応もファルケンブルクでは珍しいし、こういう店も有りみたいな感じなのかね。アホだな。
ただしその代わり、隣接しているファルケンブルクの商業区画の客足が少し寂しいという相談も受けた。
売上自体は観光客が増えたため増えてはいるのだが、亜人国家連合やエルフ王国の商店の方に多く客が流れ、増えた観光客数に比例した売り上げが出ていないらしい。
亜人国家連合やエルフ王国の店で使える割引クーポンを発行したけど、ファルケンブルクの商店には適用できないからな。
ちょっと優遇し過ぎた。
というかまずは異国の商品を受け入れられるためにとテコ入れをしたけど必要なかったな。
というわけで残りの期間はファルケンブルクの商業区域でも割引クーポンを使えるようにした。
更にテコ入れとして、量産を開始したばかりの即席麵を特設した官営商店で販売することにした。
「兄さま、売れますかねー」
「売れると思うけどな。一応店の前にイスとテーブルを用意してその場で食べられるようにしたし」
即席麺は、プレーンで味付けの無いものが一つ銅貨七枚。チキン〇ーメンのようにすでに味が付いているものは一つ銅貨十枚。
味の付いていない麺は、別売りの粉末スープと簡単な具の入った、スープの素の詰まった瓶を販売している。
約十から十五食分のスープの素が入って銅貨百枚、約千円と少し高めだが、空になった瓶を持ってくれば銅貨三十枚で中身を補充するシステムだ。
店頭では一食分を銅貨三枚で量り売りしており、袋に入れて持ち帰りしたり、無料で提供しているお湯でその場で戻して食べることも可能な上、店頭販売限定で焼きそば風ソース味も売っていたりする。お湯を捨てたあとにソースをかけないと、とんでもないことになるので、店員にもしっかり注意して提供するように言い含めてある。
カップがどうしてもコスト的に解決できなかったので、麺単体の販売となったのでこのようなスタイルになった。
まあゴミも出ないしひとまずは良いとしよう。いずれはプラスチックや耐熱、耐水の紙かなにかでカップ入り即席麺を作りたい。
現状では一食百円程度で食べられるし、麺だけ購入して、スープを自作すれば一食七十円程度と格安だし、あとは保管に適した形で作れればヒットしそうだ。
店の前で食べる場合はどんぶりに入れて提供しているので容器代は無料だ。
「具がちょっと寂しいですよね」
「流石にな。でも普通のラーメン店みたいにちゃんとした具を乗せたら値段が普通のラーメンと変わらなくなるから難しいな」
「競合しちゃいますしね」
「というか即席麺のプロモーション販売みたいなものだからな。家庭で即席麺を食べてもらうための宣伝だし」
「そうですね、そもそも商品のコンセプトが違いますしね」
「そういうことだ。と言ってもいきなりお湯で戻す麺と言ってもピンとこないだろうから、ミコトとエマが実際に食べる所を客に見せないとな」
とりあえず四分の一に割った味付き即席麺をマグカップに入れて食べさせてみる。
「おいしいねエマちゃん!」
「うん! すごくおいしー!」
アイドルのような天使の娘ふたりが美味しそうに食べるその即席麺を見て、客がぞろぞろと集まってくる。
集客効果はばっちりだ。
開店時に娘ふたりに食べさせただけで、あとは客がひっきりなしに買って行くようになる。
「おお! この銅貨十枚でこんなに美味いものが食べられるとは!」
「スープの素を入れるタイプは味の種類も多くて飽きないなこれ!」
「銅貨十枚の食事が婆さんの料理より美味いとは……」
客の中に領主会議でよく見る連中まで来ていた。そろそろ昼だから外食に来たのか。
あと三人目ェ……。
スープの素はとりあえず、醤油、味噌、しお、豚骨、カレーの五種類の展開だ。
まずはここで味をみて貰って、リターナブルの瓶入りのスープの素を買ってもらう方式だ。
店の様子をうかがっている俺とクレアの元に、ミコトとエマを連れたエリナが来る。
「お兄ちゃん、ミコトちゃんとエマちゃんがお腹空いたみたいだけど、朝みたいにまた即席麺を食べてもらう?」
「ふたりのデモンストレーションはもう必要ないくらい売れ出してきたからもう必要ないかな」
「クーポンのおかげか、平日でもファルケンブルクの商業区域に人が多く来てるよね!」
「だな。あとは職員に任せて俺たちもどこかで昼飯にするか」
「そうだね!」
「クーポンも使えますしね兄さま!」
財布のひもが固いクレアもクーポンのおかげでノリノリである。クーポン様々だな、一割引き程度だけど。
「ミコトとエマは何を食べたい?」
「エマちゃんは何を食べたい?」
「うーんとね、うーんとね」
ミコトとエマに食べたいものを聞くと、いつものようにミコトはエマに食べたいものを聞く。
完璧なお姉さんだなミコトは。
「何でもいいんだぞエマ」
「うーんと、やきそば!」
「えっと、ちゃんと焼いてる方か? それともそこで売ってる即席麺を使った焼きそば風の方か?」
「やきそばふー!」
「もっと高いのでも良いんだぞ?」
「やきそばふー!」
「パパ! ミコトもやきそばふうを食べたい!」
「わかったわかった。じゃあ並んで買うか」
「「うん!」」
早速全員で即席麺販売所の列に並ぶ。
焼きそば風はまだそれほど売れてないから、アピールに丁度いいかもしれないな。
お湯で戻した後にお湯をわざわざ捨ててタレをかけるだけなので、どんぶりにスープとともに提供される即席ラーメンと比較して、ボリューム感が無い。
その上、値段は銅貨十枚と即席麺と比べても特に安く無いし、キャベツなんかの具も開発が間に合わずに具無し状態だし。
順番が来たので、人数分の焼きそば風即席麺を注文する。
器に即席めんとお湯を入れてもらったあとに、ジェット湯切りが出来るふたを被せて貰う。借りた砂時計と一緒にトレーに載せてテーブルに運ぶ。
「おいしー! おいしーねエマちゃん!」
「うん! みこねー!」
三分ほど待ち、湯切りをしてからソースを混ぜ、ミコトとエマに渡すと、待ちきれなかったと言わんばかりにすぐに食べだす。
「うん、この香ばしいソースを再現するのに手間取ったけど美味いな」
「ですね兄さま」
「あとは具だねお兄ちゃん!」
「できれば容器も何とかしたいけどな」
具材はもう開発完了段階まで来てるが、問題は容器なんだよな。
なんとか低コストな容器を開発しないと。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
本作は小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
よろしければそちらでも応援いただけますと励みになります。
また、小説家になろう版は、序盤から新規に挿絵を大量に追加したうえで、一話当たりの文字数調整、加筆修正、縦読み対応の改稿版となります。
ファンアート、一部重複もありますが、総数で100枚を超える挿絵を掲載し、九章以降ではほぼ毎話挿絵を掲載しております。
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