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第十章 ヘタレ異文化交流
第十七話 ゴーヤチャンプルー
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ちねりまくったせいでとても疲れているが、クレアに治癒してもらったおかげで指の感覚は戻ったし、そろそろ晩飯を作らないと間に合わないな。
「兄さま、今日のメニューは何ですか?」
「ゴーヤチャンプルーとソーキソバを作ろうと思う。あと常備菜を出しておけばいいだろうし」
「あのでこぼこしたお野菜と、スペアリブを使うんですね」
「スペアリブなんだけど、今日エルフ王国の店で買った肉は軟骨のまま煮込んだソーキって言われている肉で、軟骨も全部食べられるんだぞ」
「美味しそうですね!」
「軟骨ソーキが好きだったんだよな俺。三回くらいしか食べたこと無かったけど」
中々食べる機会自体が無かったんだよなと思いつつ調理を開始する。
「兄さま、このお野菜なんですけれど」
「ゴーヤな。縦に切ってワタを取り出して、外側をスライスして使うんだ。少し苦いんだけど美味いぞ」
そういやゴーヤも肥料や農薬がいらないんだっけ。エルフ族のそういう所は徹底してるのな。
「苦いんですか……」
「苦手なガキんちょもいると思うから常備菜を多めに出そうかと思う。ただ体にいい食べ物だからあいつらが気に入って食べてくれればいいんだけど」
「あの子たちお肉が大好きだからお野菜は大事ですよね」
「好き嫌いなく何でも食べるんだけどな、メニューに肉が無いとあからさまにガッカリするからなあいつら。あとは豆腐入れるのと最後に溶き玉子をかけまわす以外は肉野菜炒めと同じだぞ」
豆腐は木綿豆腐が良かったんだが、充填豆腐しかまだ無いからな。かなり柔らかいが絹ごし豆腐のチャンプルーでも美味しいしまあいいだろう。
あとはランチョンミートがあればよかったんだが、缶詰が無いんだよな。
ワインなんかは流通してるから瓶詰はあるんだけど、コストが高いせいか食品にはあまり使われていない。
作るかな缶詰。そうすれば肉、魚肉なんかの保存が可能になるし。
本来は電気分解しないと大量に生成できないアルミニウムが魔法のおかげで存在するが、まだ高額らしいのでブリキあたりで試してみるか。
「兄さま?」
「ああ、すまん。材料はゴーヤ、豆腐、豚肉で作ってくれ。最後に溶き玉子を忘れないように」
「わかりました」
ゴーヤチャンプルーはクレアに任せてソーキソバを作る。
と言っても麺は給食室で試作して余った麺がマジックボックスに大量に入れてあるので、その中から太麺のものを使い、ソーキも味付け済みのものを量り売りで買ってきたので実質スープだけ作るようなものだ。
そのスープも、鰹節で出汁をとったスープにストックしてある豚骨スープを同量混ぜ、醤油で調味して終わり。
ソーキソバに欠かせない紅ショウガも、元々は弁当販売の焼きそば風パスタで自家製の物を添えていたが、結構な人気が出てからは給食室で定期的に作ってるからな。
中華麺を作るようになったし、もっと量産してもいいかもしれん。
「スープはこれで出来たし、あとは麺を茹でながらジューシーを作っちゃうか」
「じゅーしーですか?」
「醤油で甘く煮た豚肉の入った炊き込みご飯だけど、今日は混ぜ込みご飯版のジューシーにする。時間ないしな」
「今日は豚肉だらけですね」
「沖縄料理といえば豚肉だからな」
「エルフ王国ですよね?」
「あそこは南国気質だからどっちでもいいと思うぞ。<転移者>が持ち込んだ本とかで沖縄文化の影響も受けてると思うし」
ガキんちょがジューシーを気に入るようなら次はヨモギを使ったフーチバジューシーを炊き込みで作るかな。
麺を茹でている間に豚肉を甘辛く煮て、煮豚と油揚げを刻んで煮汁と和える。
それを白米にぶっかけて混ぜ込んだら完成だ。
「兄さま、ゴーヤチャンプルーできましたよ。そちらを手伝いますね」
「じゃあ麺は茹で終わったからソーキソバを仕上げてくれるか? スープを入れてソーキとネギ、紅ショウガを載せるだけだから」
「わかりました」
クレアにソーキソバの仕上げを任せ、さっさと混ぜ込み簡易版ジューシーを完成させる。
「よし、終わったら持っていくか」
「はい兄さま」
料理が終わったのでリビングに行くと、すでにガキんちょどもが待機状態だったが、サクラとマリア、エカテリーナの三人は物産展の手伝いがあるから期間中はほとんど帰れないとのことなので、いつもより少しだけ静かだ。ほんの少しな。
ささっとテーブルの上に料理を並べ、まだかまだかと待ち構えるガキんちょどもに料理の説明を始める。
「よしいいかお前ら! ゴーヤチャンプルーっていう肉野菜炒めは少し苦い野菜が入ってるからな、苦手な奴は食べなくていいぞ! あとソーキソバのお代わりは無いからな!」
「「「はーい!」」」
「よしじゃあ食っていいぞ!」
「「「いただきまーす!」」」
いつもの挨拶が終わり、早速ソーキソバを食べてみる。
かまぼこが無いのは残念だが、滅茶苦茶美味い。
まあ味付け済みのソーキがあったからだろうけどな。
「兄ちゃん兄ちゃん!」
「なんだよ一号、もうソーキは食っちまったぞ」
「違うんだって兄ちゃん! ごーやちゃんぷるーってやつ苦いけどすげーうめー!」
「わかったから騒ぐな。今度はランチョンミートを使ったバージョンで作ってやるから」
「らんちょんみーと? なんだかわからないけどすげーうまそうだ!」
「美味いぞ。マヨネーズとも相性ばっちりだしな」
「マジかよ兄ちゃん! 明日作るのか?」
「缶詰が出来てからだからな。そうだな、早くても一ヶ月後じゃないか? それも試作品で、流通するのに一年ぐらいかかるかも」
「そんなに待てるか!」
「知るか。金属加工次第だからな」
……ってそうか、一号は武器屋の親父の弟子だっけ。武器以外にも金属加工をしてる部門はあるけど、どこの部門が缶詰製造に役立つかわからないからな。
金属を扱ってる部門の連中を集めて企画会議みたいなことをしてみるか。
量産自体は魔導具を使った機械でやることになると思うけど。というか手作りで作ってたらコストがかさんで仕方がないし。
「金属かー。俺たちも金属を扱ってるけど役に立てるのか兄ちゃん?」
「どうかな、金属加工とかよくわからんから、こんど金属を扱う部門の連中を集めて聞いてみるわ」
「わかった! 俺に手伝えることがあれば言ってくれよな!」
「お前はランチョンミートが食べたいだけだろ。まあその時には頼んだぞ一号」
「おう!」
俺の返答に満足した一号は、ジューシーをさっとお代わりして自分の席に戻る。社会人になって所作が洗練されたせいかやたらとかっこいいなあいつ。
それにしても缶詰が無いのは意外だったな。というかランチョンミートで思い出した俺も大概だけどな。
探してみたら見つかったりするかもしれないけど、調査と研究も一緒にやらないと。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本作は小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
よろしければそちらでも応援いただけますと励みになります。
また、小説家になろう版は、序盤から新規に挿絵を大量に追加したうえで、一話当たりの文字数調整、加筆修正、縦読み対応の改稿版となります。
ファンアート、一部重複もありますが、総数で100枚を超える挿絵を掲載し、九章以降ではほぼ毎話挿絵を掲載しております。
是非挿絵だけでもご覧くださいませ。
「兄さま、今日のメニューは何ですか?」
「ゴーヤチャンプルーとソーキソバを作ろうと思う。あと常備菜を出しておけばいいだろうし」
「あのでこぼこしたお野菜と、スペアリブを使うんですね」
「スペアリブなんだけど、今日エルフ王国の店で買った肉は軟骨のまま煮込んだソーキって言われている肉で、軟骨も全部食べられるんだぞ」
「美味しそうですね!」
「軟骨ソーキが好きだったんだよな俺。三回くらいしか食べたこと無かったけど」
中々食べる機会自体が無かったんだよなと思いつつ調理を開始する。
「兄さま、このお野菜なんですけれど」
「ゴーヤな。縦に切ってワタを取り出して、外側をスライスして使うんだ。少し苦いんだけど美味いぞ」
そういやゴーヤも肥料や農薬がいらないんだっけ。エルフ族のそういう所は徹底してるのな。
「苦いんですか……」
「苦手なガキんちょもいると思うから常備菜を多めに出そうかと思う。ただ体にいい食べ物だからあいつらが気に入って食べてくれればいいんだけど」
「あの子たちお肉が大好きだからお野菜は大事ですよね」
「好き嫌いなく何でも食べるんだけどな、メニューに肉が無いとあからさまにガッカリするからなあいつら。あとは豆腐入れるのと最後に溶き玉子をかけまわす以外は肉野菜炒めと同じだぞ」
豆腐は木綿豆腐が良かったんだが、充填豆腐しかまだ無いからな。かなり柔らかいが絹ごし豆腐のチャンプルーでも美味しいしまあいいだろう。
あとはランチョンミートがあればよかったんだが、缶詰が無いんだよな。
ワインなんかは流通してるから瓶詰はあるんだけど、コストが高いせいか食品にはあまり使われていない。
作るかな缶詰。そうすれば肉、魚肉なんかの保存が可能になるし。
本来は電気分解しないと大量に生成できないアルミニウムが魔法のおかげで存在するが、まだ高額らしいのでブリキあたりで試してみるか。
「兄さま?」
「ああ、すまん。材料はゴーヤ、豆腐、豚肉で作ってくれ。最後に溶き玉子を忘れないように」
「わかりました」
ゴーヤチャンプルーはクレアに任せてソーキソバを作る。
と言っても麺は給食室で試作して余った麺がマジックボックスに大量に入れてあるので、その中から太麺のものを使い、ソーキも味付け済みのものを量り売りで買ってきたので実質スープだけ作るようなものだ。
そのスープも、鰹節で出汁をとったスープにストックしてある豚骨スープを同量混ぜ、醤油で調味して終わり。
ソーキソバに欠かせない紅ショウガも、元々は弁当販売の焼きそば風パスタで自家製の物を添えていたが、結構な人気が出てからは給食室で定期的に作ってるからな。
中華麺を作るようになったし、もっと量産してもいいかもしれん。
「スープはこれで出来たし、あとは麺を茹でながらジューシーを作っちゃうか」
「じゅーしーですか?」
「醤油で甘く煮た豚肉の入った炊き込みご飯だけど、今日は混ぜ込みご飯版のジューシーにする。時間ないしな」
「今日は豚肉だらけですね」
「沖縄料理といえば豚肉だからな」
「エルフ王国ですよね?」
「あそこは南国気質だからどっちでもいいと思うぞ。<転移者>が持ち込んだ本とかで沖縄文化の影響も受けてると思うし」
ガキんちょがジューシーを気に入るようなら次はヨモギを使ったフーチバジューシーを炊き込みで作るかな。
麺を茹でている間に豚肉を甘辛く煮て、煮豚と油揚げを刻んで煮汁と和える。
それを白米にぶっかけて混ぜ込んだら完成だ。
「兄さま、ゴーヤチャンプルーできましたよ。そちらを手伝いますね」
「じゃあ麺は茹で終わったからソーキソバを仕上げてくれるか? スープを入れてソーキとネギ、紅ショウガを載せるだけだから」
「わかりました」
クレアにソーキソバの仕上げを任せ、さっさと混ぜ込み簡易版ジューシーを完成させる。
「よし、終わったら持っていくか」
「はい兄さま」
料理が終わったのでリビングに行くと、すでにガキんちょどもが待機状態だったが、サクラとマリア、エカテリーナの三人は物産展の手伝いがあるから期間中はほとんど帰れないとのことなので、いつもより少しだけ静かだ。ほんの少しな。
ささっとテーブルの上に料理を並べ、まだかまだかと待ち構えるガキんちょどもに料理の説明を始める。
「よしいいかお前ら! ゴーヤチャンプルーっていう肉野菜炒めは少し苦い野菜が入ってるからな、苦手な奴は食べなくていいぞ! あとソーキソバのお代わりは無いからな!」
「「「はーい!」」」
「よしじゃあ食っていいぞ!」
「「「いただきまーす!」」」
いつもの挨拶が終わり、早速ソーキソバを食べてみる。
かまぼこが無いのは残念だが、滅茶苦茶美味い。
まあ味付け済みのソーキがあったからだろうけどな。
「兄ちゃん兄ちゃん!」
「なんだよ一号、もうソーキは食っちまったぞ」
「違うんだって兄ちゃん! ごーやちゃんぷるーってやつ苦いけどすげーうめー!」
「わかったから騒ぐな。今度はランチョンミートを使ったバージョンで作ってやるから」
「らんちょんみーと? なんだかわからないけどすげーうまそうだ!」
「美味いぞ。マヨネーズとも相性ばっちりだしな」
「マジかよ兄ちゃん! 明日作るのか?」
「缶詰が出来てからだからな。そうだな、早くても一ヶ月後じゃないか? それも試作品で、流通するのに一年ぐらいかかるかも」
「そんなに待てるか!」
「知るか。金属加工次第だからな」
……ってそうか、一号は武器屋の親父の弟子だっけ。武器以外にも金属加工をしてる部門はあるけど、どこの部門が缶詰製造に役立つかわからないからな。
金属を扱ってる部門の連中を集めて企画会議みたいなことをしてみるか。
量産自体は魔導具を使った機械でやることになると思うけど。というか手作りで作ってたらコストがかさんで仕方がないし。
「金属かー。俺たちも金属を扱ってるけど役に立てるのか兄ちゃん?」
「どうかな、金属加工とかよくわからんから、こんど金属を扱う部門の連中を集めて聞いてみるわ」
「わかった! 俺に手伝えることがあれば言ってくれよな!」
「お前はランチョンミートが食べたいだけだろ。まあその時には頼んだぞ一号」
「おう!」
俺の返答に満足した一号は、ジューシーをさっとお代わりして自分の席に戻る。社会人になって所作が洗練されたせいかやたらとかっこいいなあいつ。
それにしても缶詰が無いのは意外だったな。というかランチョンミートで思い出した俺も大概だけどな。
探してみたら見つかったりするかもしれないけど、調査と研究も一緒にやらないと。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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また、小説家になろう版は、序盤から新規に挿絵を大量に追加したうえで、一話当たりの文字数調整、加筆修正、縦読み対応の改稿版となります。
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