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第九章 変わりゆくヘタレの世界
第十八話 洗礼
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すき焼きの準備が終わり、リビングに戻るとすでにガキんちょどもも下校してきたようだ。
一号もすでに帰宅しているが、武器屋、いや専属鍛冶師の親父のところはいつも定時で帰宅させてるんだよな。
完全にホワイト企業じゃないか。まあ官営だからその辺うるさいのかもしれないけど。
「ねーねーマリアお姉さんって胸おっきいよね。触っても良い?」
「ええよー」
「うわ、お姉さんすごく細いのにおっぱい大きいね!」
「おおきになーミリィちゃん」
ミリィがまた新入りの胸を触ってる。そろそろ注意しないと駄目かな?
というかマリアは素になると関西弁というか京都弁みたいになるのな。なんとなくはんなりした感じで言語翻訳機能が翻訳してる。
そもそもはんなりってなんだ?
「おーい、お前ら飯だぞー」
「「「はーい!」」」
「マリア、お前自己紹介は済んだのか?」
「はい! いやーセンセ、ここの子たちはみんなええ子ですねえ」
「お前ギャンブルとか教えるなよ。悪影響を与えるようなら追い出すからな」
「はいな!」
「いまいち信用が置けない……。まあそれより飯にするぞ飯」
マジックボックスからすき焼きの入った鍋を取り出してテーブルに並べていく。副菜としていつもの鶏からなんかも並べる。マリアやガキんちょがすき焼きの味があわなくても大丈夫だろう。
「センセ! 美味しそうです!」
「大量にあるから遠慮せずに食えよ。じゃあお前ら肉ばかり食べるなよ!」
「「「はーい!」」」
「卵は解毒済みだから、生卵が気にならないやつは溶き玉子に付けて食ってみろ最高に美味いぞ!」
「「「はーい!」」」
「じゃあ食っていいぞ!」
「「「いただきまーす!」」」
早速卵を取り皿に割入れて溶いていくガキんちょども。すでにほとんどの連中が卵かけご飯も普通に食うようになったからな。
適応が早すぎる。
最近目玉焼きやゆで卵も半熟が一番美味いとか言い出してるからな。
「センセ! これめっちゃ美味しいですわ!」
「口に合ってよかったよ、この辺じゃまだあまり広まってない味付けだからな」
「そうですね、エルフ国では珍しい味付けだと思います」
「そういやエルフ国ってどの辺にあるんだ? ここから遠いのか?」
「いえ? 南の大森林の中にありますよ。 普段エルフ族は結界に囲まれて引きこもってますからほとんど外には出ませんけど」
「クリ―――――――――――ス!」
「お呼びですか旦那様」
俺がクリスを呼ぶと、少しだけすき焼きを名残惜しそうに一瞥した後に、こちらに向かって歩いてくる。
すまんなクリス。でも一大事なんだ。すき焼きはまた今度作ってやるから。
「エルフ国って南の大森林の中にあるらしいぞ」
「えっ!」
「この町から馬で一日くらいですかね? 街道も整備されたので助かってます」
「マリアさん、差し支えなければエルフ国の場所を詳しく教えて頂けますか?」
クリスは自身のマジックボックスからファルケンブルク領の地図を何枚か取り出し、南部開拓計画とかかれた地図を床に広げる。
「ええと、このあたりですね」
置かれた地図のうち、開拓予定区域とは少し離れた場所を、マリアは指で大きな円を描く。
ファルケンブルクの町とあまり変わらない大きさだな、南部大森林がずっと手付かずだった理由ってエルフ国が存在するからて理由もあったりして。
「旦那様……」
「開拓計画に入ってない区画とはいえ、周囲の森林を伐採してるんだ。南部大森林はファルケンブルク領ではあるけど、ラインブルク王国が勝手に区割りしてるだけだし、一応こちらから挨拶に行ったほうが良いだろうな」
「そうですわね、明日にでも派遣する人員と贈り物を選別します」
「なあマリア、エルフ国が喜ぶ贈り物って何か思いつくか?」
「肉ですかね?」
「いや、できれば今後交易ができるようになればと思ってるから、できればファルケンブルクの特産品が良いんだが」
「私は最近まで王都にいましたのでファルケンブルクの町は数年ぶりなんです。それまではこの町の特産品って小麦くらいしかなかったように思いますが」
「そうか、特産品に力をいれたのはここ一、二年だしな。今は特産品としてしいてあげるなら米、魔石、魔導具、日本刀ってところか? 魔導具は調理器具や魔導駆動車など色々あるが」
「魔導駆動車……見てみたいです!」
「魔力を魔石に充填して魔導エンジンを動かす機構はマリアの研究の役に立つかもな。飯食ったら見てみるか?」
「はい! 是非!」
しかしエルフ王国がすぐ近くにあったとはな……。
勝手に森林伐採しまくったけど大丈夫かな? 南部の大森林は広大過ぎてまだ一割も開拓が終わってないんだけど、そのあたりの打ち合わせもしないといけないな。
一号もすでに帰宅しているが、武器屋、いや専属鍛冶師の親父のところはいつも定時で帰宅させてるんだよな。
完全にホワイト企業じゃないか。まあ官営だからその辺うるさいのかもしれないけど。
「ねーねーマリアお姉さんって胸おっきいよね。触っても良い?」
「ええよー」
「うわ、お姉さんすごく細いのにおっぱい大きいね!」
「おおきになーミリィちゃん」
ミリィがまた新入りの胸を触ってる。そろそろ注意しないと駄目かな?
というかマリアは素になると関西弁というか京都弁みたいになるのな。なんとなくはんなりした感じで言語翻訳機能が翻訳してる。
そもそもはんなりってなんだ?
「おーい、お前ら飯だぞー」
「「「はーい!」」」
「マリア、お前自己紹介は済んだのか?」
「はい! いやーセンセ、ここの子たちはみんなええ子ですねえ」
「お前ギャンブルとか教えるなよ。悪影響を与えるようなら追い出すからな」
「はいな!」
「いまいち信用が置けない……。まあそれより飯にするぞ飯」
マジックボックスからすき焼きの入った鍋を取り出してテーブルに並べていく。副菜としていつもの鶏からなんかも並べる。マリアやガキんちょがすき焼きの味があわなくても大丈夫だろう。
「センセ! 美味しそうです!」
「大量にあるから遠慮せずに食えよ。じゃあお前ら肉ばかり食べるなよ!」
「「「はーい!」」」
「卵は解毒済みだから、生卵が気にならないやつは溶き玉子に付けて食ってみろ最高に美味いぞ!」
「「「はーい!」」」
「じゃあ食っていいぞ!」
「「「いただきまーす!」」」
早速卵を取り皿に割入れて溶いていくガキんちょども。すでにほとんどの連中が卵かけご飯も普通に食うようになったからな。
適応が早すぎる。
最近目玉焼きやゆで卵も半熟が一番美味いとか言い出してるからな。
「センセ! これめっちゃ美味しいですわ!」
「口に合ってよかったよ、この辺じゃまだあまり広まってない味付けだからな」
「そうですね、エルフ国では珍しい味付けだと思います」
「そういやエルフ国ってどの辺にあるんだ? ここから遠いのか?」
「いえ? 南の大森林の中にありますよ。 普段エルフ族は結界に囲まれて引きこもってますからほとんど外には出ませんけど」
「クリ―――――――――――ス!」
「お呼びですか旦那様」
俺がクリスを呼ぶと、少しだけすき焼きを名残惜しそうに一瞥した後に、こちらに向かって歩いてくる。
すまんなクリス。でも一大事なんだ。すき焼きはまた今度作ってやるから。
「エルフ国って南の大森林の中にあるらしいぞ」
「えっ!」
「この町から馬で一日くらいですかね? 街道も整備されたので助かってます」
「マリアさん、差し支えなければエルフ国の場所を詳しく教えて頂けますか?」
クリスは自身のマジックボックスからファルケンブルク領の地図を何枚か取り出し、南部開拓計画とかかれた地図を床に広げる。
「ええと、このあたりですね」
置かれた地図のうち、開拓予定区域とは少し離れた場所を、マリアは指で大きな円を描く。
ファルケンブルクの町とあまり変わらない大きさだな、南部大森林がずっと手付かずだった理由ってエルフ国が存在するからて理由もあったりして。
「旦那様……」
「開拓計画に入ってない区画とはいえ、周囲の森林を伐採してるんだ。南部大森林はファルケンブルク領ではあるけど、ラインブルク王国が勝手に区割りしてるだけだし、一応こちらから挨拶に行ったほうが良いだろうな」
「そうですわね、明日にでも派遣する人員と贈り物を選別します」
「なあマリア、エルフ国が喜ぶ贈り物って何か思いつくか?」
「肉ですかね?」
「いや、できれば今後交易ができるようになればと思ってるから、できればファルケンブルクの特産品が良いんだが」
「私は最近まで王都にいましたのでファルケンブルクの町は数年ぶりなんです。それまではこの町の特産品って小麦くらいしかなかったように思いますが」
「そうか、特産品に力をいれたのはここ一、二年だしな。今は特産品としてしいてあげるなら米、魔石、魔導具、日本刀ってところか? 魔導具は調理器具や魔導駆動車など色々あるが」
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「魔力を魔石に充填して魔導エンジンを動かす機構はマリアの研究の役に立つかもな。飯食ったら見てみるか?」
「はい! 是非!」
しかしエルフ王国がすぐ近くにあったとはな……。
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