188 / 317
第九章 変わりゆくヘタレの世界
第六話 お気に入りのお皿
しおりを挟む
料理が完成したのでリビングに戻ると、すでにガキんちょどもは着席していた。
そんなときに、ちょうど一号が帰宅した。
「お疲れ一号」
「兄ちゃんただいま。晩飯の時間に間に合ってよかったよ。今日は師匠に怒鳴られまくったせいで鍛冶場から出るの遅くなったし」
「あの親父は気難しいからな。あまりにも理不尽なこと言い出したら俺に言えよ?」
「ははっ! 理不尽なことで師匠から怒られるなんてことはないから安心していいよ兄ちゃん」
「あの親父の事だからな、信用できん」
「兄ちゃんは心配性だな。定期的に城からアイリーンさんが来て、進捗状況や俺たち弟子の待遇なんかもチェックしてるし、気になるならアイリーンさんから聞けばいいと思うぞ」
「アイリーンはそんなことまでやってるのか」
財務やアイリーンが担当していた任務を、選抜した各担当官に引き継ぎ、現在は領主代行として各業務の総括のみをさせているはずだったんだが……。
「アイリーンさんは城ではやることが無くて暇って言ってたぞ」
「そんなわけあるか」
各部門の総括ってだけで激務なんだがな。俺が楽してるせいでもあるが。
「兄ちゃん、俺に言われても」
「まあそうだな。アイリーンにはあとで言っておかないと」
「そんなことより腹が減ったよ兄ちゃん」
「もう並べるだけだから手を洗って来い」
「わかった!」
そう言うと一号はどたばたと洗面所に向かう。もう見習い扱いとはいえ社会人なのに相変わらず落ち着きがないのなあいつは。
一号が手を洗っている間にワンプレートに盛られた大人様ランチとビーフシチューを並べていく。
普段はメインのおかず以外は大皿に盛られた副菜を並べているせいで、人気の副菜の争奪戦が繰り広げられているのだが、目の前に盛られた料理が全て自分のものだという状況にガキんちょどもは大興奮だ。
「ほれ、ミコトとエマはこれな」
「「わー!」」
ミコトとエマの前に、今日魔導遊園地内のレストランで貰った皿を置く。ゼリーとか入っていた場所にはカットされたリンゴを載せたりと、ハンバーグ以外のメニューは変わっているが、料理自体にはあまり注目していないようで悲しい。
「兄ちゃんお待たせ!」
どたばたと戻ってきた一号が席に着いたので始めるか。ガキんちょどもが俺の合図をそわそわしながら待ってるし。
「今日のお代わりはドライカレーとビーフシチューだけだからな!」
「「「はーい!」」」
「じゃあ食っていいぞ!」
「「「いただきまーす!」」」
大皿料理が無いせいか、好きなおかずを真っ先に食べてお代わりを取りに行くようなガキんちょが皆無だ。
みんな席を立たずに目の前の大人様ランチに集中している。
「落ち着いて食えるからこの方式もたまにはいいのかもな」
「そうだねお兄ちゃん!」
「おいしーねエマちゃん!」
「うん!」
仲良く並んで食事をしているミコトとエマも大満足のようだ。
というか明日もこの皿で食べたいとか言い出しそうだな。
もしこの皿を割ったりなんかしたら……。「パパ! ミコトのおさらわっちゃったの⁉ だいきらい!」「えまも!」とか言われちゃうんじゃないのか?
恐ろしい! 壊れたものを修復する魔法なんか存在しないよな?
ヤバい! 万が一に備えて予備を買っておかないと。
しかし同じ柄とかあるのか? ミコトとエマの皿も違う柄だし、それぞれ予備を数枚ずつ用意しておいたほうが良いかもしれん。
明日にでも早速レストランに行って買ってくるか? 「お子様デラックスプレートを注文された方のみにしかお渡しできません」とか言われたらどうする? 子ども向けのメニューだから二食分ていど食べるなら問題ないが、柄が違ってたらどうしよう。
こうなったら城の連中全員連れて人海戦術でいくか? いやそもそもお子様にしか販売出来ませんとか言われたらどうする?
ヤバい、怖くなってきた。
「エリナーー!!」
「なぁにお兄ちゃん。またいつもの発作? というか横に座ってるんだから大きな声で呼ばないでよ」
隣に座るエリナが抗議の声をあげるがそれどころじゃない。
「エリナ、皿の予備が必要だから早速、明日にでも魔導遊園地のレストランに行きたいんだが、お前ガキんちょの知り合いはいるか? 二、三十人くらいは動員したほうが良いかもしれん。柄の種類がどれだけあるかわからんからその調査も必要か。メイドさんに調査させるか?」
「? 何言ってるのかわからないよお兄ちゃん。何かの病気? 緊急事態だから魔法を使うね! 治癒!」
「いやいや、病気じゃないって。ヤバいんだって。ミコトとエマに嫌われちゃうんだって」
「お兄ちゃん......」
そういうとエリナは立ち上がり、あぐらで座ってる俺の頭を優しく抱きしめる。
「はいはい、お兄ちゃん落ち着いて。お兄ちゃんは良い子ですねー」
うーむ、なんとなく落ち着いてきた気がする。
授乳期間が終わったらあっという間に元のサイズに戻ったせいでそれほど柔らかくはないけど、相変わらず良い匂いがする。
あの時のエリナのがっかりした顔は忘れられないな。授乳期間のサイズは幻想だぞともっと早めに教えておくべきだったかも。
しばらくエリナに頭をなでられていると、やっと気分が落ち着いて来た。
「ありがとうエリナ、やっと落ち着いたよ。最高の嫁だなお前は。お兄ちゃんちょっと錯乱してた」
「でしょ⁉ お兄ちゃんの扱いなら誰にも負けないから!」
「とはいえ嫁よ、もしミコトとエマの皿を割っちゃったりしたら大事件なんだぞ? 予備を用意しておくべきじゃないのか?」
「割っちゃったらまた貰いに行けばいいんじゃないの? どちらにしても一枚ずつしかないと柄に飽きちゃったりしそうだし、また遊園地に行ったら同じメニューを頼んだほうが良いかなって思ってたしね」
「えっ? そういうものなの? この柄じゃなきゃ嫌だとか、あの時にもらったお皿じゃなきゃヤダとか言うんじゃないのか?」
「大丈夫だよお兄ちゃん。ミコトちゃんとエマちゃんはお揃いの形をしてるお皿で一緒にご飯を食べたいだけだから」
「柄を気に入ってるとかは無いのか?」
「少しはあるかもしれないけど、そこまでこだわってるわけじゃないと思うよ?」
嬉しそうにイチャイチャしながら食事をしているミコトとエマを見てみる。
うん、よくわからん。
「うーん、エリナがそういうならそうなのかもな」
「今度また魔導遊園地に行ったら、別のお皿を貰ってくればいいと思うよ」
「ほかの形の皿のメニューもあったしな。色々揃えてやるのもありかもな。メニューによって変えられるし」
「そうだね!」
なんとなく納得した俺は、ようやく食事を再開する。
「そういやまだお土産を渡してないんだよな」
「ご飯食べ終わった子から渡していこうか?」
「そうだな」
「じゃあ私が渡していきますよ。兄さまと姉さまはお食事を続けてください」
たしかに俺が錯乱したせいで俺とエリナはまだほとんど食事に手を付けていない状態だからな。
マジックボックスに入ったお土産をクレアに渡して、俺とエリナは食事を続ける。
「みんなー! お土産がありますから、食べ終わった人は取りに来てくださいね!」
「「「はーい!」」」
女子にはぬいぐるみ、男子には木刀がクレアの手から渡されていく。
「わー! 可愛いねニコラ!」
「うんお姉ちゃん!」
「うおおお、これかっけー!」
「とうやこってなーに?」
お土産は大好評だった。
修学旅行でお土産に木刀を買うのは男子なら当たり前だからな。
「お前ら木刀を振るときは外に出て周囲に人がいないのを確認してから振るんだぞ!」
「「「はーい!」」」
木刀を持ってはしゃいでいる男子連中に注意すると、食事を終えたらしいシルが俺のそばまでやってくる。
「お兄様、私の木刀は無いのでしょうか?」
「お前には一期一振・影打ちがあるだろ」
「そうなのですが、鍛錬にちょうどいいかと」
「いや、あれ安い木材を使ってるから滅茶苦茶軽いぞ。大人しく一期一振で鍛錬しろ、というか一期一振で鍛錬しないと実戦で意味がないだろ」
「バトルトーナメントでは実剣の使用が禁止されてますからね」
「そういやそろそろバトルトーナメントの時期か。それでもあの木刀じゃ軽すぎて意味がないからバトルトーナメント用の武器で鍛錬しろって」
「ですが……」
「わかったわかった、今度買って来てやるから。その代わり鍛錬には使うなよ」
「本当ですか! ありがとう存じますお兄様!」
結局バトルトーナメントとか言い出してるけどお前も木刀が欲しいだけじゃねーか。
しかしそろそろ採用試験とバトルトーナメントの時期か、去年は魔法あり部門でシルは惜しくも準優勝だったが今年はどうなるのかね。
そんなときに、ちょうど一号が帰宅した。
「お疲れ一号」
「兄ちゃんただいま。晩飯の時間に間に合ってよかったよ。今日は師匠に怒鳴られまくったせいで鍛冶場から出るの遅くなったし」
「あの親父は気難しいからな。あまりにも理不尽なこと言い出したら俺に言えよ?」
「ははっ! 理不尽なことで師匠から怒られるなんてことはないから安心していいよ兄ちゃん」
「あの親父の事だからな、信用できん」
「兄ちゃんは心配性だな。定期的に城からアイリーンさんが来て、進捗状況や俺たち弟子の待遇なんかもチェックしてるし、気になるならアイリーンさんから聞けばいいと思うぞ」
「アイリーンはそんなことまでやってるのか」
財務やアイリーンが担当していた任務を、選抜した各担当官に引き継ぎ、現在は領主代行として各業務の総括のみをさせているはずだったんだが……。
「アイリーンさんは城ではやることが無くて暇って言ってたぞ」
「そんなわけあるか」
各部門の総括ってだけで激務なんだがな。俺が楽してるせいでもあるが。
「兄ちゃん、俺に言われても」
「まあそうだな。アイリーンにはあとで言っておかないと」
「そんなことより腹が減ったよ兄ちゃん」
「もう並べるだけだから手を洗って来い」
「わかった!」
そう言うと一号はどたばたと洗面所に向かう。もう見習い扱いとはいえ社会人なのに相変わらず落ち着きがないのなあいつは。
一号が手を洗っている間にワンプレートに盛られた大人様ランチとビーフシチューを並べていく。
普段はメインのおかず以外は大皿に盛られた副菜を並べているせいで、人気の副菜の争奪戦が繰り広げられているのだが、目の前に盛られた料理が全て自分のものだという状況にガキんちょどもは大興奮だ。
「ほれ、ミコトとエマはこれな」
「「わー!」」
ミコトとエマの前に、今日魔導遊園地内のレストランで貰った皿を置く。ゼリーとか入っていた場所にはカットされたリンゴを載せたりと、ハンバーグ以外のメニューは変わっているが、料理自体にはあまり注目していないようで悲しい。
「兄ちゃんお待たせ!」
どたばたと戻ってきた一号が席に着いたので始めるか。ガキんちょどもが俺の合図をそわそわしながら待ってるし。
「今日のお代わりはドライカレーとビーフシチューだけだからな!」
「「「はーい!」」」
「じゃあ食っていいぞ!」
「「「いただきまーす!」」」
大皿料理が無いせいか、好きなおかずを真っ先に食べてお代わりを取りに行くようなガキんちょが皆無だ。
みんな席を立たずに目の前の大人様ランチに集中している。
「落ち着いて食えるからこの方式もたまにはいいのかもな」
「そうだねお兄ちゃん!」
「おいしーねエマちゃん!」
「うん!」
仲良く並んで食事をしているミコトとエマも大満足のようだ。
というか明日もこの皿で食べたいとか言い出しそうだな。
もしこの皿を割ったりなんかしたら……。「パパ! ミコトのおさらわっちゃったの⁉ だいきらい!」「えまも!」とか言われちゃうんじゃないのか?
恐ろしい! 壊れたものを修復する魔法なんか存在しないよな?
ヤバい! 万が一に備えて予備を買っておかないと。
しかし同じ柄とかあるのか? ミコトとエマの皿も違う柄だし、それぞれ予備を数枚ずつ用意しておいたほうが良いかもしれん。
明日にでも早速レストランに行って買ってくるか? 「お子様デラックスプレートを注文された方のみにしかお渡しできません」とか言われたらどうする? 子ども向けのメニューだから二食分ていど食べるなら問題ないが、柄が違ってたらどうしよう。
こうなったら城の連中全員連れて人海戦術でいくか? いやそもそもお子様にしか販売出来ませんとか言われたらどうする?
ヤバい、怖くなってきた。
「エリナーー!!」
「なぁにお兄ちゃん。またいつもの発作? というか横に座ってるんだから大きな声で呼ばないでよ」
隣に座るエリナが抗議の声をあげるがそれどころじゃない。
「エリナ、皿の予備が必要だから早速、明日にでも魔導遊園地のレストランに行きたいんだが、お前ガキんちょの知り合いはいるか? 二、三十人くらいは動員したほうが良いかもしれん。柄の種類がどれだけあるかわからんからその調査も必要か。メイドさんに調査させるか?」
「? 何言ってるのかわからないよお兄ちゃん。何かの病気? 緊急事態だから魔法を使うね! 治癒!」
「いやいや、病気じゃないって。ヤバいんだって。ミコトとエマに嫌われちゃうんだって」
「お兄ちゃん......」
そういうとエリナは立ち上がり、あぐらで座ってる俺の頭を優しく抱きしめる。
「はいはい、お兄ちゃん落ち着いて。お兄ちゃんは良い子ですねー」
うーむ、なんとなく落ち着いてきた気がする。
授乳期間が終わったらあっという間に元のサイズに戻ったせいでそれほど柔らかくはないけど、相変わらず良い匂いがする。
あの時のエリナのがっかりした顔は忘れられないな。授乳期間のサイズは幻想だぞともっと早めに教えておくべきだったかも。
しばらくエリナに頭をなでられていると、やっと気分が落ち着いて来た。
「ありがとうエリナ、やっと落ち着いたよ。最高の嫁だなお前は。お兄ちゃんちょっと錯乱してた」
「でしょ⁉ お兄ちゃんの扱いなら誰にも負けないから!」
「とはいえ嫁よ、もしミコトとエマの皿を割っちゃったりしたら大事件なんだぞ? 予備を用意しておくべきじゃないのか?」
「割っちゃったらまた貰いに行けばいいんじゃないの? どちらにしても一枚ずつしかないと柄に飽きちゃったりしそうだし、また遊園地に行ったら同じメニューを頼んだほうが良いかなって思ってたしね」
「えっ? そういうものなの? この柄じゃなきゃ嫌だとか、あの時にもらったお皿じゃなきゃヤダとか言うんじゃないのか?」
「大丈夫だよお兄ちゃん。ミコトちゃんとエマちゃんはお揃いの形をしてるお皿で一緒にご飯を食べたいだけだから」
「柄を気に入ってるとかは無いのか?」
「少しはあるかもしれないけど、そこまでこだわってるわけじゃないと思うよ?」
嬉しそうにイチャイチャしながら食事をしているミコトとエマを見てみる。
うん、よくわからん。
「うーん、エリナがそういうならそうなのかもな」
「今度また魔導遊園地に行ったら、別のお皿を貰ってくればいいと思うよ」
「ほかの形の皿のメニューもあったしな。色々揃えてやるのもありかもな。メニューによって変えられるし」
「そうだね!」
なんとなく納得した俺は、ようやく食事を再開する。
「そういやまだお土産を渡してないんだよな」
「ご飯食べ終わった子から渡していこうか?」
「そうだな」
「じゃあ私が渡していきますよ。兄さまと姉さまはお食事を続けてください」
たしかに俺が錯乱したせいで俺とエリナはまだほとんど食事に手を付けていない状態だからな。
マジックボックスに入ったお土産をクレアに渡して、俺とエリナは食事を続ける。
「みんなー! お土産がありますから、食べ終わった人は取りに来てくださいね!」
「「「はーい!」」」
女子にはぬいぐるみ、男子には木刀がクレアの手から渡されていく。
「わー! 可愛いねニコラ!」
「うんお姉ちゃん!」
「うおおお、これかっけー!」
「とうやこってなーに?」
お土産は大好評だった。
修学旅行でお土産に木刀を買うのは男子なら当たり前だからな。
「お前ら木刀を振るときは外に出て周囲に人がいないのを確認してから振るんだぞ!」
「「「はーい!」」」
木刀を持ってはしゃいでいる男子連中に注意すると、食事を終えたらしいシルが俺のそばまでやってくる。
「お兄様、私の木刀は無いのでしょうか?」
「お前には一期一振・影打ちがあるだろ」
「そうなのですが、鍛錬にちょうどいいかと」
「いや、あれ安い木材を使ってるから滅茶苦茶軽いぞ。大人しく一期一振で鍛錬しろ、というか一期一振で鍛錬しないと実戦で意味がないだろ」
「バトルトーナメントでは実剣の使用が禁止されてますからね」
「そういやそろそろバトルトーナメントの時期か。それでもあの木刀じゃ軽すぎて意味がないからバトルトーナメント用の武器で鍛錬しろって」
「ですが……」
「わかったわかった、今度買って来てやるから。その代わり鍛錬には使うなよ」
「本当ですか! ありがとう存じますお兄様!」
結局バトルトーナメントとか言い出してるけどお前も木刀が欲しいだけじゃねーか。
しかしそろそろ採用試験とバトルトーナメントの時期か、去年は魔法あり部門でシルは惜しくも準優勝だったが今年はどうなるのかね。
0
お気に入りに追加
419
あなたにおすすめの小説

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる