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第九章 変わりゆくヘタレの世界
第五話 大人様ランチ
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「ミコト、エマ、もう帰るぞ」
「「えー!」」
「もう暗くなってきてるしな。早く帰らないと兄ちゃんと姉ちゃんたちが晩飯を食べられないし、今日貰った食器で晩飯を食べるんだろ?」
「そうだった! エマちゃんかえろう!」
「わかったみこねー!」
「エマはなんで俺じゃなくミコトの言うことを聞くんだ……」
「まーまーお兄ちゃん」
「兄さま可愛いです!」
しょんぼりしながら退場ゲートを通過して、魔導駆動車の置かれている駐車場に向かう。
駐車場と言っても個人で魔導駆動車を所有してるのはまだまだ少ないからポツンとハイAっぽい車が置かれてるだけだけど。
車に乗り込むとき「こんどはミコトのばんだよ!」と言って助手席のチャイルドシートにミコトを座らせた途端、ぱたりとスイッチがオフになったように眠てしまった。
後部座席のチャイルドシートに座らせた途端エマもミコトと同じように眠ってしまう。
朝からずっとはしゃいでたし、限界まで遊んでたんだな。
「お兄ちゃんゆっくりね」
「この車は振動も何もないから大丈夫だと思うけどな。急ブレーキだけ気を付けるか」
内燃機関であるエンジンではなく、魔導モーターで駆動する魔導駆動車でも多少の駆動音はするのだが、このハイAタイプはほとんど音がしない。
乗り心地も最高な上に、魔導砲を発射しても一切衝撃も振動も無いほどのなのだ。撃たないけど。
二人乗りのバギー型、家族で使えるミニバン型、運搬用のトラック型、人員輸送用のバス型はこういった快適装備をすべて外したため、価格を抑えることに成功した。
それでも一番安価なバギー型でも金貨三十枚、日本円で三千万程度と非常に高価だ。
それに加えて消耗品や定期メンテナンスと保険代、魔石へ魔力を充填する費用など維持費もかかるしな。
もっと普及すれば量産効果で安くなると魔導士協会の爺さんは言うけど庶民にはとても手が出ないなこれ。
ミニバンタイプで金貨八十枚だし。
ハイA型は完全受注生産品で金貨千枚。十億円とアホみたいな価格だ。各種快適装備は基本装備だが、魔導砲と魔導高射砲は別オプションな上に、領主の許認可が必要になっている。許可なんか出すつもりはないけど。
ハイA型と完全にネーミングが固定になってしまったが、どうせ売れないだろうしもう諦めた。
今俺たちが乗っているハイAはあの時に試作したものだから魔導砲も魔導高射砲も装備されたままだ。危険極まりないが、家族を守るためには必要だろうと妥協したのだ。
「兄さま、お買い物には行くんですか?」
「んー、材料もあるし今日はそのまま帰るか」
「メニューは決まりました?」
「ミコトとエマの食器を使ってやりたいからな。ワンプレートで出せるメニューにするぞ」
「あの子たちに一皿だけって……お兄ちゃん」
「一号が前に作った滅茶苦茶でかい皿があったろ。それに盛って、汁物は別で出すから大丈夫だろ」
「あれ多人数のおかずを盛る大皿かと思ってました」
「あいつらアホだからな。いままではそれで使ってたけど、今日はワンプレートで出してやる。大人様ランチだな。あいつらガキだけど」
「お兄ちゃんはなんだかんだ優しいよね!」
「しょぼい飯出したらブーブーうるさいだろあいつら」
「そうだね!」
嬉しそうなエリナの声を背に、家に向かって車を走らせる。
バックミラーでエリナのニヤついた顔でも見てやろうかと思ったが、スマートインナーミラー式で車内の様子が見られないんだよな。すごいなこれ無駄過ぎって意味で。
自動走行システムも搭載されているが、怖すぎなので使わない。サポートシステムだけ起動してるので、人や物にぶつかりそうになったら自動停止してくれたり、センターラインを超えそうになったら自動で修正してくれる程度だ。
「大人様ランチ……兄さまどんな料理なんですか?」
「今日ミコトたちが食べたお子様ランチを大人用にするだけだぞ。ランチじゃなくディナーで出すんだが。評判良ければそのまま弁当箱に詰め込んで売るのも良いかもな」
「なるほど、兄さまも料金分以上に取り戻そうという考えなのですね」
「クレアと違ってそんなつもりはないぞ」
今日はずっとおかしいクレアを放置して運転を続けていると、やがて家に到着する。
「兄さま姉さま、晩ご飯のメニューにビーフシチューを追加しても良いですか? お昼と被っちゃいますけど」
「俺は構わんぞ」
「私も大丈夫だよクレア!」
「ありがとうございます」
「じゃあお兄ちゃん、ミコトちゃんとエマちゃんをお部屋で寝かせてくるね」
「頼む」
「姉さまお願いしますね」
「寝かしつけたら厨房に行くからね」
目をこすりながら手をつながれているミコトとエマを連れてエリナは自室へ、俺とクレアは早速厨房に向かう。
「プレートに乗せるメニューは何にするんですか?」
「大人様ランチって言っても、結局いつものメニューをワンプレートに乗せるだけなんだけどな」
「でも盛り方とか彩りを工夫したら喜ばれるかもしれませんね」
「だな。ミコトたちはチキンライスとハンバーグだったけど、ハンバーグは外せないから目玉焼きを乗せて、あとはチキンライスじゃなくてドライカレー、唐揚げ、オムレツ、ナポリタン、ポテサラ、ソーセージ、フライドポテト、サラダ。あとはリンゴでも切って乗せればいいかな」
「凄い量ですね兄さま」
「ひとつひとつの量は流石に抑えるし、お代わりはドライカレーだけにすればほぼ常備菜で対応できるし問題ないだろ」
「これにビーフシチューを足しても大丈夫ですかね」
「あいつらなら平気だぞ。先週の健康診断でも全く問題なかったし、もうそのあたりは考えないようにしよう」
「流石に食費の問題もあるしそういうわけにはいきません」
「予算に関してはクレアに任せるから頼むぞ」
「任せてください」
両手に握りこぶしを作ってふんす! といつものポーズをするクレア。強そうに見えないけど可愛いからいいか。癒されるし。
「じゃあちゃっちゃとドライカレーを大量に作って盛り付けちゃうから、クレアはビーフシチューを頼むな。牛肉はあまり良い物が無いけど大丈夫かな」
「大丈夫ですよ兄さま。下ごしらえで十分美味しく出来ると思います」
「頼もしいな。好評ならうちの定番メニューにしような」
「はい兄さま」
「お兄ちゃんクレアお待たせ!」
そのあとすぐにエリナも合流し、三人で一気に料理を作っていく。
唐揚げなどはほぼ常備菜でいつでも出来立てを取り出せるし、クレアブランドの魔石を利用した調理器具の試作品も大量にあるので調理がかなり楽になっている。
「クレアブランドの調理器具は調理時間短縮できて便利だな。うちにあるのは機能てんこ盛りの多機能タイプで市販されてる量産品とは別物だけど」
「そうですね、下ごしらえだけなら十分使えますね。仕上がりはまだまだだと思いますけれど」
「クレアは味に厳しいね!」
「とはいえクレアブランドの調理器具はかなり売れてるんだよな。実際に味もかなり良いところまで再現出来てる気がするし」
「まだまだ改善できると思いますよ兄さま」
味とコストには妥協しないクレアの厳しい意見を聞きつつ、次々と料理を完成させていく。
「兄さま姉さま、ビーフシチューが完成しました。味を見て頂けますか?」
「おっ、どれどれ」
小皿に取り分けられたビーフシチューを食べてみる。
「どうですか?」
「美味いぞクレア。牛肉もほろほろで味も良い、これはかなり良いんじゃないか?」
「クレアすごく美味しいよ!」
「ありがとうございます、兄さま姉さま」
大人様ランチの盛り付けも終わり、すべての料理が完成したので早速リビングに運んでいく。
そういやお土産まだ渡してなかったな。
飯の後でいいか。
「「えー!」」
「もう暗くなってきてるしな。早く帰らないと兄ちゃんと姉ちゃんたちが晩飯を食べられないし、今日貰った食器で晩飯を食べるんだろ?」
「そうだった! エマちゃんかえろう!」
「わかったみこねー!」
「エマはなんで俺じゃなくミコトの言うことを聞くんだ……」
「まーまーお兄ちゃん」
「兄さま可愛いです!」
しょんぼりしながら退場ゲートを通過して、魔導駆動車の置かれている駐車場に向かう。
駐車場と言っても個人で魔導駆動車を所有してるのはまだまだ少ないからポツンとハイAっぽい車が置かれてるだけだけど。
車に乗り込むとき「こんどはミコトのばんだよ!」と言って助手席のチャイルドシートにミコトを座らせた途端、ぱたりとスイッチがオフになったように眠てしまった。
後部座席のチャイルドシートに座らせた途端エマもミコトと同じように眠ってしまう。
朝からずっとはしゃいでたし、限界まで遊んでたんだな。
「お兄ちゃんゆっくりね」
「この車は振動も何もないから大丈夫だと思うけどな。急ブレーキだけ気を付けるか」
内燃機関であるエンジンではなく、魔導モーターで駆動する魔導駆動車でも多少の駆動音はするのだが、このハイAタイプはほとんど音がしない。
乗り心地も最高な上に、魔導砲を発射しても一切衝撃も振動も無いほどのなのだ。撃たないけど。
二人乗りのバギー型、家族で使えるミニバン型、運搬用のトラック型、人員輸送用のバス型はこういった快適装備をすべて外したため、価格を抑えることに成功した。
それでも一番安価なバギー型でも金貨三十枚、日本円で三千万程度と非常に高価だ。
それに加えて消耗品や定期メンテナンスと保険代、魔石へ魔力を充填する費用など維持費もかかるしな。
もっと普及すれば量産効果で安くなると魔導士協会の爺さんは言うけど庶民にはとても手が出ないなこれ。
ミニバンタイプで金貨八十枚だし。
ハイA型は完全受注生産品で金貨千枚。十億円とアホみたいな価格だ。各種快適装備は基本装備だが、魔導砲と魔導高射砲は別オプションな上に、領主の許認可が必要になっている。許可なんか出すつもりはないけど。
ハイA型と完全にネーミングが固定になってしまったが、どうせ売れないだろうしもう諦めた。
今俺たちが乗っているハイAはあの時に試作したものだから魔導砲も魔導高射砲も装備されたままだ。危険極まりないが、家族を守るためには必要だろうと妥協したのだ。
「兄さま、お買い物には行くんですか?」
「んー、材料もあるし今日はそのまま帰るか」
「メニューは決まりました?」
「ミコトとエマの食器を使ってやりたいからな。ワンプレートで出せるメニューにするぞ」
「あの子たちに一皿だけって……お兄ちゃん」
「一号が前に作った滅茶苦茶でかい皿があったろ。それに盛って、汁物は別で出すから大丈夫だろ」
「あれ多人数のおかずを盛る大皿かと思ってました」
「あいつらアホだからな。いままではそれで使ってたけど、今日はワンプレートで出してやる。大人様ランチだな。あいつらガキだけど」
「お兄ちゃんはなんだかんだ優しいよね!」
「しょぼい飯出したらブーブーうるさいだろあいつら」
「そうだね!」
嬉しそうなエリナの声を背に、家に向かって車を走らせる。
バックミラーでエリナのニヤついた顔でも見てやろうかと思ったが、スマートインナーミラー式で車内の様子が見られないんだよな。すごいなこれ無駄過ぎって意味で。
自動走行システムも搭載されているが、怖すぎなので使わない。サポートシステムだけ起動してるので、人や物にぶつかりそうになったら自動停止してくれたり、センターラインを超えそうになったら自動で修正してくれる程度だ。
「大人様ランチ……兄さまどんな料理なんですか?」
「今日ミコトたちが食べたお子様ランチを大人用にするだけだぞ。ランチじゃなくディナーで出すんだが。評判良ければそのまま弁当箱に詰め込んで売るのも良いかもな」
「なるほど、兄さまも料金分以上に取り戻そうという考えなのですね」
「クレアと違ってそんなつもりはないぞ」
今日はずっとおかしいクレアを放置して運転を続けていると、やがて家に到着する。
「兄さま姉さま、晩ご飯のメニューにビーフシチューを追加しても良いですか? お昼と被っちゃいますけど」
「俺は構わんぞ」
「私も大丈夫だよクレア!」
「ありがとうございます」
「じゃあお兄ちゃん、ミコトちゃんとエマちゃんをお部屋で寝かせてくるね」
「頼む」
「姉さまお願いしますね」
「寝かしつけたら厨房に行くからね」
目をこすりながら手をつながれているミコトとエマを連れてエリナは自室へ、俺とクレアは早速厨房に向かう。
「プレートに乗せるメニューは何にするんですか?」
「大人様ランチって言っても、結局いつものメニューをワンプレートに乗せるだけなんだけどな」
「でも盛り方とか彩りを工夫したら喜ばれるかもしれませんね」
「だな。ミコトたちはチキンライスとハンバーグだったけど、ハンバーグは外せないから目玉焼きを乗せて、あとはチキンライスじゃなくてドライカレー、唐揚げ、オムレツ、ナポリタン、ポテサラ、ソーセージ、フライドポテト、サラダ。あとはリンゴでも切って乗せればいいかな」
「凄い量ですね兄さま」
「ひとつひとつの量は流石に抑えるし、お代わりはドライカレーだけにすればほぼ常備菜で対応できるし問題ないだろ」
「これにビーフシチューを足しても大丈夫ですかね」
「あいつらなら平気だぞ。先週の健康診断でも全く問題なかったし、もうそのあたりは考えないようにしよう」
「流石に食費の問題もあるしそういうわけにはいきません」
「予算に関してはクレアに任せるから頼むぞ」
「任せてください」
両手に握りこぶしを作ってふんす! といつものポーズをするクレア。強そうに見えないけど可愛いからいいか。癒されるし。
「じゃあちゃっちゃとドライカレーを大量に作って盛り付けちゃうから、クレアはビーフシチューを頼むな。牛肉はあまり良い物が無いけど大丈夫かな」
「大丈夫ですよ兄さま。下ごしらえで十分美味しく出来ると思います」
「頼もしいな。好評ならうちの定番メニューにしような」
「はい兄さま」
「お兄ちゃんクレアお待たせ!」
そのあとすぐにエリナも合流し、三人で一気に料理を作っていく。
唐揚げなどはほぼ常備菜でいつでも出来立てを取り出せるし、クレアブランドの魔石を利用した調理器具の試作品も大量にあるので調理がかなり楽になっている。
「クレアブランドの調理器具は調理時間短縮できて便利だな。うちにあるのは機能てんこ盛りの多機能タイプで市販されてる量産品とは別物だけど」
「そうですね、下ごしらえだけなら十分使えますね。仕上がりはまだまだだと思いますけれど」
「クレアは味に厳しいね!」
「とはいえクレアブランドの調理器具はかなり売れてるんだよな。実際に味もかなり良いところまで再現出来てる気がするし」
「まだまだ改善できると思いますよ兄さま」
味とコストには妥協しないクレアの厳しい意見を聞きつつ、次々と料理を完成させていく。
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「どうですか?」
「美味いぞクレア。牛肉もほろほろで味も良い、これはかなり良いんじゃないか?」
「クレアすごく美味しいよ!」
「ありがとうございます、兄さま姉さま」
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