163 / 317
第八章 ヘタレパパ
第四十五話 魔導公園
しおりを挟む
左右にハンナとニコラをくっつけて公園に向かってゆっくり歩いていく。歩幅が全然違うからな。
もし「おにーちゃんと歩くと早くて嫌!」とか言われたら死ねる。
てくてくと歩いていくと公園の片隅に婆さんとクリスとシル、職員たちと寮生の集団が見えてくる。
ほぼ全員揃ってるのかな?
ひーふーみーと職員と寮生の人数を数えていると、両脇にいたハンナとニコラがぱっと俺から手を放し、寮生の方へ向かって走っていく。
あっ……と慌てて二人に手を伸ばすが、姉妹はあっという間に俺から離れていく。
普段大人しいのにすんごいスピードで。あれ魔法使ってないか?
「しまった、歩く速度はあれでも早かったか」
「違うよお兄ちゃん。ハンナとニコラは照れてるんだよ。ほら耳が真っ赤!」
「おお、マジだ。よかった嫌われたわけじゃなかったんだな」
「次はもっと長い時間手をつなげるようにならないとね」
「ま、ゆっくりとだな」
「そうだね!」
クリス、シルたちと合流し、その場にいる全員に乗り物チケット十枚綴りを渡していく。
「いいかー。乗り物一回につき一枚を係員に渡すんだぞ。使い切ったら今日はおしまいだからな。他のガキんちょから取ったりしないように!」
「「「はーい!」」」
「あと全員に銅貨百枚ずつ小遣いを渡すから、のどが乾いたりしたらあそこの軽食販売所で好きなものを買えよ。ただし昼飯は用意してあるから食い過ぎないように! あとでお釣りは回収するからなー」
「「「はーい!」」」
ガキんちょ一人一人に、紐に通された銅貨百枚の束を一本ずつ渡していく。必要枚数だけ紐から銅貨を抜いて使用するのだ。
銅貨一枚で日本円で十円くらいの価値だから銅貨百枚の束で千円くらいか。小遣いとしてはちょっと高額だけどこいつら無駄使いしないでお釣りはちゃんと返してくるからな。店も軽食販売所しかないから構わないだろう。
ただ、銅貨を束で持ち歩かせてると治安の問題も出てきそうだな。公園の中は魔法で対策されてるから変な奴はいないけど。
市民登録証とかギルド登録証には銀行機能があったから店単位で直接残高から料金を徴収すればいいんだが、システム改修するのに予算が必要そうだしな。
個人店で導入するにも端末の価格とかもあるし、そのあたりも考えないと。
「年長組は年少組の面倒をちゃんと見るようにな! 銅貨も落とすなよ! 年少組の銅貨は年長組が管理してやれよ! じゃあ昼飯まで自由行動!」
「「「わーい!」」」
最後は「はい」じゃないのかよ。兄ちゃん返事にはうるさいぞって何度も言ってるのに。まあ今日は乗り物チケット十枚に小遣い付きの大盤振る舞いだし仕方がないか。
ガキんちょどもは仲良しグループを形成して各々散っていく。クリスやシルもガキんちょどもに誘われて連れていかれる。ハンナとニコラも女の子の友達と魔導観覧車の方へ向かうようだ。
仲良しグループに入れない子とかいないよな? 心配しながら注意深く観察してみる。特に婆さんはよくハブられてるから注意しないとと思ったが、みんなちゃんとグループに入れたようだ。よかった、仲間外れになる子なんかいなかったんだよ。と安心して俺の周囲を見ると、誰もいない。
エマを抱いたエリナもミコトを連れたクレアと一緒に魔導観覧車に向かって歩いている。
あれ? 俺ハブられた?
いやいや、俺は引率者だ。ガキんちょのグループに入るわけにはいかないし!
そう言い訳しながら公園の片隅にある軽食販売所に向かう。
「いらっしゃいませ。ファルケンブルク官営軽食販売所魔導公園支店へようこそ」
「すみません、オレンジジュースください」
「はい。銅貨十枚です……ってお客さん! どうしたんですか? 大丈夫ですか?」
店員がオレンジジュースを注文した俺の顔を見てびっくりしたように声をかけてくる。
「何でもないです。はいこれ銅貨十枚ね」
「滅茶苦茶泣いてるじゃないですか……」
コトリとオレンジジュースの入った木製のタンブラーを俺の前に置く。
「どうも」
「飲み終わったタンブラーはこちらへお持ちくださいね」
近くのベンチに腰掛けて、少ししょっぱいオレンジジュースを飲む。
この大きめのタンブラーで一杯銅貨十枚、日本円で百円相当ってのはお得だな。官営なんであまり利益追及してないってのもあるんだけど。というか店員は公職の人間なのに俺の顔知らなかったっぽいな。新人かな?
しかしなんちゅー店名だ、しかも魔導公園って。そういやこの公園って名前決めてなかったな。有名になったらネーミングライツで運営資金の足しにできるかな?
まあいいやと、ぼけーと空を見ながらオレンジジュースをちびちび飲む。
軽食販売所の店員がたまに心配そうにこちらの様子をうかがってくるけど気にしない。
「む、空か」
タンブラーが空になったのに気付くと同時に周囲を見回すと、一号が俺に向かってダッシュしてきていた。
「兄ちゃん! 腹減った!」
「ん? もうそんな時間か? というか俺ベンチに座ってオレンジジュース飲んでただけなんだけど」
「もうすぐ昼の鐘が鳴るぞ兄ちゃん」
「じゃあ広い場所で弁当を食うか」
「おう!」
タンブラーをほっとした表情の店員に返却して、一号と公園内に設けられたフリースペースに行き、マジックボックスから取り出した筵をキャンピングシート代わりに大量に広げる。
そういやダッシュエミュー狩りのときに罠に使うために筵を大量に購入したけどもう使ってないんだよな。俺の風縛でもダッシュエミューを捕まえられるようになったから罠の必要がなくなったし、そもそも最近狩りに行ってない。
星型要塞の城壁建設が始まったらしいけど、門から出てないから状況もわからん。一度視察に行くべきか。
「よし、こんなもんか」
「じゃあみんなを呼んでくる!」
「別に呼びに行かなくても鐘がなれば集まるだろ」
呼び止める間もなくダッシュで俺の前からいなくなった一号が、すぐにみんなを連れて戻ってくる。
素早いな。
戻ってきた連中に弁当箱を順番に渡していく。
「ありがとうな兄ちゃん!」
「全員揃うまでは勝手に食うなよ」
「おう! 飲み物買ってくる!」
軽食販売所までダッシュする一号。落ち着きがないなあいつ。一番はしゃいでるんじゃないか?
「お兄ちゃん楽しんでる?」
エマを抱いたエリナが俺に声をかけてくる。すごく充実した笑顔で。
「空が滅茶苦茶綺麗だったぞ。オレンジジュースも少ししょっぱかったけど美味かったし」
「ふーん」
「聞けよアホ嫁。滅茶苦茶充実した午前中だったんだぞ」
「ベンチに座ってただけなのに?」
「そうだよ! 凄くリフレッシュしたんだからな!」
「じゃあ午後はリフレッシュしたお兄ちゃんと遊んであげるからね!」
にへらと俺をからかうような笑顔を向けるエリナをスルーしつつ、どんどん弁当を配っていく。
まだ鐘がなってないのに、いつの間にか全員揃ってるな。
「よし、じゃあ食べていいぞ! 飲み物買ってこなかった、お金を使うのに躊躇したって奴は水を配るから取りに来いよ」
「「「はーい!」」」
何十枚も広げた筵の上に、各々グループを作り座って弁当を食うガキんちょども。
俺も適当に座ると、エリナとクレアが側に座ってくる。
「はいお兄ちゃん! あーん!」
「おにぎり突き出されてもな。普通おかずじゃないのか?」
「午前中のお返しかな?」
「意味わからん」
と言いつつ、あーんとエリナの差し出すおにぎりを一口食べる。全部は無理だからな。
「豚角煮おにぎりっぽかったけど具まで到達できなかったぞ嫁」
「お兄ちゃんめんどくさーい」
「うるさい、もう一回あーんしろ」
「はいはい。お兄ちゃんあーん」
む、二口目でようやく具の豚角煮にたどり着く。滅茶苦茶上手い。八角が無かったから少し香りが弱いけど十分美味い。
「美味いぞ。エリナも食え」
「あーん!」
「お前もめんどくせー!」
しょうがねえなとおにぎりを差し出すと、ぱくっと一口食べるエリナ。
「あ、これ鶏マヨだ。美味しいよお兄ちゃん」
「鶏マヨは当たりだよな。ツナじゃなくても十分美味い」
「つなまよってのも食べてみたいな!」
「そのうちな」
あちこちでワイワイと楽しそうに弁当を食べている。
遠足っていい思い出が無かったけど、こいつらにとっていい思い出になればいいなと思いながら、エリナのしつこいあーん攻撃で腹を満たすのだった。
もし「おにーちゃんと歩くと早くて嫌!」とか言われたら死ねる。
てくてくと歩いていくと公園の片隅に婆さんとクリスとシル、職員たちと寮生の集団が見えてくる。
ほぼ全員揃ってるのかな?
ひーふーみーと職員と寮生の人数を数えていると、両脇にいたハンナとニコラがぱっと俺から手を放し、寮生の方へ向かって走っていく。
あっ……と慌てて二人に手を伸ばすが、姉妹はあっという間に俺から離れていく。
普段大人しいのにすんごいスピードで。あれ魔法使ってないか?
「しまった、歩く速度はあれでも早かったか」
「違うよお兄ちゃん。ハンナとニコラは照れてるんだよ。ほら耳が真っ赤!」
「おお、マジだ。よかった嫌われたわけじゃなかったんだな」
「次はもっと長い時間手をつなげるようにならないとね」
「ま、ゆっくりとだな」
「そうだね!」
クリス、シルたちと合流し、その場にいる全員に乗り物チケット十枚綴りを渡していく。
「いいかー。乗り物一回につき一枚を係員に渡すんだぞ。使い切ったら今日はおしまいだからな。他のガキんちょから取ったりしないように!」
「「「はーい!」」」
「あと全員に銅貨百枚ずつ小遣いを渡すから、のどが乾いたりしたらあそこの軽食販売所で好きなものを買えよ。ただし昼飯は用意してあるから食い過ぎないように! あとでお釣りは回収するからなー」
「「「はーい!」」」
ガキんちょ一人一人に、紐に通された銅貨百枚の束を一本ずつ渡していく。必要枚数だけ紐から銅貨を抜いて使用するのだ。
銅貨一枚で日本円で十円くらいの価値だから銅貨百枚の束で千円くらいか。小遣いとしてはちょっと高額だけどこいつら無駄使いしないでお釣りはちゃんと返してくるからな。店も軽食販売所しかないから構わないだろう。
ただ、銅貨を束で持ち歩かせてると治安の問題も出てきそうだな。公園の中は魔法で対策されてるから変な奴はいないけど。
市民登録証とかギルド登録証には銀行機能があったから店単位で直接残高から料金を徴収すればいいんだが、システム改修するのに予算が必要そうだしな。
個人店で導入するにも端末の価格とかもあるし、そのあたりも考えないと。
「年長組は年少組の面倒をちゃんと見るようにな! 銅貨も落とすなよ! 年少組の銅貨は年長組が管理してやれよ! じゃあ昼飯まで自由行動!」
「「「わーい!」」」
最後は「はい」じゃないのかよ。兄ちゃん返事にはうるさいぞって何度も言ってるのに。まあ今日は乗り物チケット十枚に小遣い付きの大盤振る舞いだし仕方がないか。
ガキんちょどもは仲良しグループを形成して各々散っていく。クリスやシルもガキんちょどもに誘われて連れていかれる。ハンナとニコラも女の子の友達と魔導観覧車の方へ向かうようだ。
仲良しグループに入れない子とかいないよな? 心配しながら注意深く観察してみる。特に婆さんはよくハブられてるから注意しないとと思ったが、みんなちゃんとグループに入れたようだ。よかった、仲間外れになる子なんかいなかったんだよ。と安心して俺の周囲を見ると、誰もいない。
エマを抱いたエリナもミコトを連れたクレアと一緒に魔導観覧車に向かって歩いている。
あれ? 俺ハブられた?
いやいや、俺は引率者だ。ガキんちょのグループに入るわけにはいかないし!
そう言い訳しながら公園の片隅にある軽食販売所に向かう。
「いらっしゃいませ。ファルケンブルク官営軽食販売所魔導公園支店へようこそ」
「すみません、オレンジジュースください」
「はい。銅貨十枚です……ってお客さん! どうしたんですか? 大丈夫ですか?」
店員がオレンジジュースを注文した俺の顔を見てびっくりしたように声をかけてくる。
「何でもないです。はいこれ銅貨十枚ね」
「滅茶苦茶泣いてるじゃないですか……」
コトリとオレンジジュースの入った木製のタンブラーを俺の前に置く。
「どうも」
「飲み終わったタンブラーはこちらへお持ちくださいね」
近くのベンチに腰掛けて、少ししょっぱいオレンジジュースを飲む。
この大きめのタンブラーで一杯銅貨十枚、日本円で百円相当ってのはお得だな。官営なんであまり利益追及してないってのもあるんだけど。というか店員は公職の人間なのに俺の顔知らなかったっぽいな。新人かな?
しかしなんちゅー店名だ、しかも魔導公園って。そういやこの公園って名前決めてなかったな。有名になったらネーミングライツで運営資金の足しにできるかな?
まあいいやと、ぼけーと空を見ながらオレンジジュースをちびちび飲む。
軽食販売所の店員がたまに心配そうにこちらの様子をうかがってくるけど気にしない。
「む、空か」
タンブラーが空になったのに気付くと同時に周囲を見回すと、一号が俺に向かってダッシュしてきていた。
「兄ちゃん! 腹減った!」
「ん? もうそんな時間か? というか俺ベンチに座ってオレンジジュース飲んでただけなんだけど」
「もうすぐ昼の鐘が鳴るぞ兄ちゃん」
「じゃあ広い場所で弁当を食うか」
「おう!」
タンブラーをほっとした表情の店員に返却して、一号と公園内に設けられたフリースペースに行き、マジックボックスから取り出した筵をキャンピングシート代わりに大量に広げる。
そういやダッシュエミュー狩りのときに罠に使うために筵を大量に購入したけどもう使ってないんだよな。俺の風縛でもダッシュエミューを捕まえられるようになったから罠の必要がなくなったし、そもそも最近狩りに行ってない。
星型要塞の城壁建設が始まったらしいけど、門から出てないから状況もわからん。一度視察に行くべきか。
「よし、こんなもんか」
「じゃあみんなを呼んでくる!」
「別に呼びに行かなくても鐘がなれば集まるだろ」
呼び止める間もなくダッシュで俺の前からいなくなった一号が、すぐにみんなを連れて戻ってくる。
素早いな。
戻ってきた連中に弁当箱を順番に渡していく。
「ありがとうな兄ちゃん!」
「全員揃うまでは勝手に食うなよ」
「おう! 飲み物買ってくる!」
軽食販売所までダッシュする一号。落ち着きがないなあいつ。一番はしゃいでるんじゃないか?
「お兄ちゃん楽しんでる?」
エマを抱いたエリナが俺に声をかけてくる。すごく充実した笑顔で。
「空が滅茶苦茶綺麗だったぞ。オレンジジュースも少ししょっぱかったけど美味かったし」
「ふーん」
「聞けよアホ嫁。滅茶苦茶充実した午前中だったんだぞ」
「ベンチに座ってただけなのに?」
「そうだよ! 凄くリフレッシュしたんだからな!」
「じゃあ午後はリフレッシュしたお兄ちゃんと遊んであげるからね!」
にへらと俺をからかうような笑顔を向けるエリナをスルーしつつ、どんどん弁当を配っていく。
まだ鐘がなってないのに、いつの間にか全員揃ってるな。
「よし、じゃあ食べていいぞ! 飲み物買ってこなかった、お金を使うのに躊躇したって奴は水を配るから取りに来いよ」
「「「はーい!」」」
何十枚も広げた筵の上に、各々グループを作り座って弁当を食うガキんちょども。
俺も適当に座ると、エリナとクレアが側に座ってくる。
「はいお兄ちゃん! あーん!」
「おにぎり突き出されてもな。普通おかずじゃないのか?」
「午前中のお返しかな?」
「意味わからん」
と言いつつ、あーんとエリナの差し出すおにぎりを一口食べる。全部は無理だからな。
「豚角煮おにぎりっぽかったけど具まで到達できなかったぞ嫁」
「お兄ちゃんめんどくさーい」
「うるさい、もう一回あーんしろ」
「はいはい。お兄ちゃんあーん」
む、二口目でようやく具の豚角煮にたどり着く。滅茶苦茶上手い。八角が無かったから少し香りが弱いけど十分美味い。
「美味いぞ。エリナも食え」
「あーん!」
「お前もめんどくせー!」
しょうがねえなとおにぎりを差し出すと、ぱくっと一口食べるエリナ。
「あ、これ鶏マヨだ。美味しいよお兄ちゃん」
「鶏マヨは当たりだよな。ツナじゃなくても十分美味い」
「つなまよってのも食べてみたいな!」
「そのうちな」
あちこちでワイワイと楽しそうに弁当を食べている。
遠足っていい思い出が無かったけど、こいつらにとっていい思い出になればいいなと思いながら、エリナのしつこいあーん攻撃で腹を満たすのだった。
0
お気に入りに追加
419
あなたにおすすめの小説

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが

【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる