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第八章 ヘタレパパ
第三話 冷しゃぶサラダパスタ
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第二話 冷しゃぶサラダパスタ
「ぱぱ! おやつ!」
ミコトが俺に向かって手を伸ばして「おやつ!」と言ってくる。俺の手にしてるクリームパンがお目当てだろう。
クレアが苦笑してるが、カスタードクリームが多めに入るよう小さくちぎると、手を伸ばしてミコトの口に運んでやる。
「もうお兄ちゃん! めんどくさがっちゃ駄目」
エリナを挟んでのやり取りだったので、ミコトにあーんしている俺に、軽く抱きしめられたままのエリナがにこにこと嬉しそうに注意してくる。
「じゃあお詫びにエリナにも。あーん」
「あーん……もぐもぐ。えへへ!」
小さめとはいえ、メロンパンとクリームパンを一つずつと俺のクリームパンを一口平らげたエリナに一安心する。ちょっと元気も出てきたし。
「そういえば今日はまだ誰も帰ってこないな」
「兄さま、今日は魔法科の授業と体育の授業がありますからね。姉さまたちが忙しい日ですよ」
「あいつらちゃんと魔法使えるようになってるのがすごいよな」
一号はじめ、孤児院メンバー全員と託児所メンバーのアンナの合計九人が魔法適性持ちで、春から講義を続けた結果、この夏までに全員が初級魔法をなんとか行使できるようになっていた。
魔導士協会の連中にその異常な魔法適性率を話して家の調査をしてもらったが特に異常は見つからなかった。よかった、貴族が埋められてたりしてなくて。
ぶっちゃけ魔導士協会の連中も、別荘で息抜きしてたら産まれてしまった子を、継承権やらの問題でそういう処理をしているのかもと疑っていたらしいが、結局そんなことはなかったし、今いる孤児が産まれた時代にはすでにこの別荘地は廃墟化してたから、落胤説も年数が合わない。
結局先送りというか、継続調査ということで子どもたちを定期的に魔力測定する代わりに、無料で教員を一人派遣してくれることになったのだ。
多分飯じゃねぇかな、あいつら異様なほどすげえ食うし。とも思ったが、ミコトってそんなに食べてたっけ?
まあとにかく飯の用意を始めるか。と立ち上がる。
「兄さま、晩御飯の準備ですか? 手伝いますよ」
「いや、いいよ。今日はハンバーグメインで楽だし。クレアはエリナとミコトとエマを頼む。クレアに任せれば安心だからな」
「任せてください兄さま!」
「お兄ちゃんごめんね、よろしく!」
はいはい。と厨房に行き、まずはスープから取り掛かる。おばちゃんが夏野菜のポトフがおすすめだと言ってくれたので、キャベツをメインにした夏野菜のポトフにする。一応ソーセージも入れるので、肉好きのガキんちょも満足だろう。
スープを仕込み始めたら、次はハンバーグをどんどん焼いていく。今日は俺だけだし付け合わせは無し。
焼きあがったものから皿に乗せ、マジックボックスに収納していく。ハンバーグが終わったら豚肩ロースの冷しゃぶサラダパスタだ。
栄養豊富なゴーヤがあればエリナに良かったんだが、ファルケンブルク領にはゴーヤが無いんだよな。
茹で上がったパスタは常にストックしてあるので、器にパスタを盛り、手でちぎったレタス、玉ねぎスライス、カットしたトマト、キュウリなどをパスタの上に乗せていく。あとは肉屋の親父がすでにしゃぶしゃぶ用に薄切りにしてくれてある豚肩ロースを、さっと湯にくぐらせて、乗せれば完成だ。
タレはポン酢、マヨネーズドレッシング、ゴマダレから選ばせる。
あとは常備菜でストックしてあるポテサラとから揚げでも出しておけばいいだろう。
毎回思うんだけど、あいつらの一日の摂取カロリーって一万キロカロリーは軽く超えてるよな? でも入学の時にガキんちょどもの健康診断をしたけど、至って良好なんだよなあいつら。前の世界でこんな食事を続けてたら肥満児だらけだと思うんだが。
などと考えながら料理を仕上げていくと、リビングからガヤガヤと声が聞こえだした。エマが起きてるのだろう、授業を終えたガキんちょどもがエマを見て歓声を上げてるのかきゃーきゃー騒がしい。
エマが寝てたらあいつらすごく静かになるからな。そのあたりは良く出来てるんだが。
しばらく集中して料理を完成させ、すべて収納してからリビングに行く。
「ご主人様っ!」
リビングに入ると、サクラが滅茶苦茶尻尾を振って出迎えてきた。
「お、サクラか。お疲れ。どうだ米の方は」
「順調ですっ! 試験栽培で作っている早生のお米は明日収穫予定ですよっ」
「おお、楽しみだな!」
「乾燥させて籾すりをしないといけないので、実際に食べられるようになるのには十日はかかりますけどねっ」
「そか、楽しみにしてるよ」
「早生でも美味しい種類を持ってきましたけど、再来月に収穫できるお米の方が出来が良いと思いますよっ」
「土地に合うかとか日照条件とか収穫量とかあるからな、いくつかの種類を並行して稲作をする予定だし、味は二の次だ」
「美味しいお米をたくさん作れるように頑張りますねっ!」
「ああ、頼むぞサクラ」
「はいっ! じゃあエマちゃん見てきますねっ! エマちゃーん!」
ぽててとエマを抱いたエリナの方に小走りで向かうサクラ。
エマはまだ「あーあー」言うだけなのに大人気だ。
「よしじゃあちょっと早いけど飯にするぞ。シル、マジックボックスから取り出すからどんどん配膳してくれ」
「わかりましたお兄様!」
シルに加えて一号なども手伝ってどんどん配膳されていく。今日は体育の授業があったからか、腹が減って仕方がないようだ。特に今日はハンバーグデーじゃない日のハンバーグだしな。
昼飯は学校給食になったけど、量は減ってないって聞いたんだけど、なんでこいつらはいつも腹を空かせてるんだろう。
配膳が終わったので、食事開始の合図をする。本来はエリナの役目なんだが、臨月になったころから俺が代わりにやっている。
「はいじゃあお前らいいか! 冷しゃぶサラダパスタはポン酢、マヨネーズドレッシング、ゴマダレの中から選んでかけて食えよ。そのままだと味が無いからな! ハンバーグはチーズが入ってるぞ! ソースはおなじみのデミグラスとおろしポン酢、テリヤキソースに塩コショウだからな!」
「「「はーい!」」」
「よしじゃあ食っていいぞ!」
「「「いただきまーす!」」」
ふうとエリナの横に腰掛ける。エリナを挟んだ逆側はミコトを抱いたクレアだ。乳幼児ゾーンだなここ。
「エリナ、冷しゃぶサラダパスタにしたけどどうだ? さっぱり食べられると思うんだが」
「うん! 美味しそう! ありがとうお兄ちゃん!」
「お、食べられそうか。タレはどうする?」
「うーんと、まずはポン酢かな。途中からゴマダレで食べたいかも!」
「よしよし、じゃあ皿に取り分けてやるから」
「えへへ、お兄ちゃんがずっと優しい!」
「エリナはエマの相手で大変だからな。気にするな」
「うん!」
小皿に冷しゃぶパスタを取り分け、ポン酢をかけてからエリナに渡すと、エマを抱えながら器用にパスタを美味そうに食べる。
「がふがふっ! がふがふっ!」
エリナとは逆の俺の隣に座ってハンバーグを食ってるサクラがうるさい。
「サクラ、今日は白飯が無いけど大丈夫か?」
「わふわふっ! パスタがあるから大丈夫ですよっ! このマヨネーズドレッシングすごく美味しいですっ!」
そう言って、マヨネーズドレッシングを追加でバシャバシャかけてパスタを口に入れるサクラ。
「サクラ姉ちゃん流石だな! 豚しゃぶとマヨネーズドレッシングの組み合わせはマジヤバいよな!」
「ですよねっアラン君!」
一号は「おう」っと返事をして、流れるような所作で自分の豚しゃぶサラダパスタに大量のマヨネーズドレッシングをぶっかけて自分の席へ戻っていく。
最近体つきもよくなってきたしかっこいいんだよなあいつ。口元にテリヤキソースがついてなかったら完璧だったんだけど。
というか乳幼児ゾーンの前にマヨネーズ関係を置くのやめないと、ミコトやエマがマヨラーになってしまうかもしれん。気を付けよう。
「お前そんなにマヨネーズドレッシングかけたらしょっぱくなって食えないだろ」
「わんわんっ! そんなことないですよ! ご主人様だってまよらー仲間じゃないですかっ!」
「一緒にするなっての」
アホのサクラを放置して、エリナの食事の手伝いをする。
エリナも元気になり調子に乗り出したのか「次はハンバーグかな! あーん!」と甘えだしてきた。
一児の母親だろ……。とも思ったが、ともかく元気になってくれたので、思う存分甘やかすことにした。
「ぱぱ! みーこも!」
ミコトもエリナをうらやましがったのか、クレアの膝の上からあーんを要求してくる。自分のことをみーこと言うようになったのが可愛い。あと俺が食べさせても平気なようになってきたのがすごくうれしい。
「はいはい」
まるで小鳥に餌を食べさせる親鳥だなと思いながら、二羽の小鳥の世話を焼くのだった。
「ぱぱ! おやつ!」
ミコトが俺に向かって手を伸ばして「おやつ!」と言ってくる。俺の手にしてるクリームパンがお目当てだろう。
クレアが苦笑してるが、カスタードクリームが多めに入るよう小さくちぎると、手を伸ばしてミコトの口に運んでやる。
「もうお兄ちゃん! めんどくさがっちゃ駄目」
エリナを挟んでのやり取りだったので、ミコトにあーんしている俺に、軽く抱きしめられたままのエリナがにこにこと嬉しそうに注意してくる。
「じゃあお詫びにエリナにも。あーん」
「あーん……もぐもぐ。えへへ!」
小さめとはいえ、メロンパンとクリームパンを一つずつと俺のクリームパンを一口平らげたエリナに一安心する。ちょっと元気も出てきたし。
「そういえば今日はまだ誰も帰ってこないな」
「兄さま、今日は魔法科の授業と体育の授業がありますからね。姉さまたちが忙しい日ですよ」
「あいつらちゃんと魔法使えるようになってるのがすごいよな」
一号はじめ、孤児院メンバー全員と託児所メンバーのアンナの合計九人が魔法適性持ちで、春から講義を続けた結果、この夏までに全員が初級魔法をなんとか行使できるようになっていた。
魔導士協会の連中にその異常な魔法適性率を話して家の調査をしてもらったが特に異常は見つからなかった。よかった、貴族が埋められてたりしてなくて。
ぶっちゃけ魔導士協会の連中も、別荘で息抜きしてたら産まれてしまった子を、継承権やらの問題でそういう処理をしているのかもと疑っていたらしいが、結局そんなことはなかったし、今いる孤児が産まれた時代にはすでにこの別荘地は廃墟化してたから、落胤説も年数が合わない。
結局先送りというか、継続調査ということで子どもたちを定期的に魔力測定する代わりに、無料で教員を一人派遣してくれることになったのだ。
多分飯じゃねぇかな、あいつら異様なほどすげえ食うし。とも思ったが、ミコトってそんなに食べてたっけ?
まあとにかく飯の用意を始めるか。と立ち上がる。
「兄さま、晩御飯の準備ですか? 手伝いますよ」
「いや、いいよ。今日はハンバーグメインで楽だし。クレアはエリナとミコトとエマを頼む。クレアに任せれば安心だからな」
「任せてください兄さま!」
「お兄ちゃんごめんね、よろしく!」
はいはい。と厨房に行き、まずはスープから取り掛かる。おばちゃんが夏野菜のポトフがおすすめだと言ってくれたので、キャベツをメインにした夏野菜のポトフにする。一応ソーセージも入れるので、肉好きのガキんちょも満足だろう。
スープを仕込み始めたら、次はハンバーグをどんどん焼いていく。今日は俺だけだし付け合わせは無し。
焼きあがったものから皿に乗せ、マジックボックスに収納していく。ハンバーグが終わったら豚肩ロースの冷しゃぶサラダパスタだ。
栄養豊富なゴーヤがあればエリナに良かったんだが、ファルケンブルク領にはゴーヤが無いんだよな。
茹で上がったパスタは常にストックしてあるので、器にパスタを盛り、手でちぎったレタス、玉ねぎスライス、カットしたトマト、キュウリなどをパスタの上に乗せていく。あとは肉屋の親父がすでにしゃぶしゃぶ用に薄切りにしてくれてある豚肩ロースを、さっと湯にくぐらせて、乗せれば完成だ。
タレはポン酢、マヨネーズドレッシング、ゴマダレから選ばせる。
あとは常備菜でストックしてあるポテサラとから揚げでも出しておけばいいだろう。
毎回思うんだけど、あいつらの一日の摂取カロリーって一万キロカロリーは軽く超えてるよな? でも入学の時にガキんちょどもの健康診断をしたけど、至って良好なんだよなあいつら。前の世界でこんな食事を続けてたら肥満児だらけだと思うんだが。
などと考えながら料理を仕上げていくと、リビングからガヤガヤと声が聞こえだした。エマが起きてるのだろう、授業を終えたガキんちょどもがエマを見て歓声を上げてるのかきゃーきゃー騒がしい。
エマが寝てたらあいつらすごく静かになるからな。そのあたりは良く出来てるんだが。
しばらく集中して料理を完成させ、すべて収納してからリビングに行く。
「ご主人様っ!」
リビングに入ると、サクラが滅茶苦茶尻尾を振って出迎えてきた。
「お、サクラか。お疲れ。どうだ米の方は」
「順調ですっ! 試験栽培で作っている早生のお米は明日収穫予定ですよっ」
「おお、楽しみだな!」
「乾燥させて籾すりをしないといけないので、実際に食べられるようになるのには十日はかかりますけどねっ」
「そか、楽しみにしてるよ」
「早生でも美味しい種類を持ってきましたけど、再来月に収穫できるお米の方が出来が良いと思いますよっ」
「土地に合うかとか日照条件とか収穫量とかあるからな、いくつかの種類を並行して稲作をする予定だし、味は二の次だ」
「美味しいお米をたくさん作れるように頑張りますねっ!」
「ああ、頼むぞサクラ」
「はいっ! じゃあエマちゃん見てきますねっ! エマちゃーん!」
ぽててとエマを抱いたエリナの方に小走りで向かうサクラ。
エマはまだ「あーあー」言うだけなのに大人気だ。
「よしじゃあちょっと早いけど飯にするぞ。シル、マジックボックスから取り出すからどんどん配膳してくれ」
「わかりましたお兄様!」
シルに加えて一号なども手伝ってどんどん配膳されていく。今日は体育の授業があったからか、腹が減って仕方がないようだ。特に今日はハンバーグデーじゃない日のハンバーグだしな。
昼飯は学校給食になったけど、量は減ってないって聞いたんだけど、なんでこいつらはいつも腹を空かせてるんだろう。
配膳が終わったので、食事開始の合図をする。本来はエリナの役目なんだが、臨月になったころから俺が代わりにやっている。
「はいじゃあお前らいいか! 冷しゃぶサラダパスタはポン酢、マヨネーズドレッシング、ゴマダレの中から選んでかけて食えよ。そのままだと味が無いからな! ハンバーグはチーズが入ってるぞ! ソースはおなじみのデミグラスとおろしポン酢、テリヤキソースに塩コショウだからな!」
「「「はーい!」」」
「よしじゃあ食っていいぞ!」
「「「いただきまーす!」」」
ふうとエリナの横に腰掛ける。エリナを挟んだ逆側はミコトを抱いたクレアだ。乳幼児ゾーンだなここ。
「エリナ、冷しゃぶサラダパスタにしたけどどうだ? さっぱり食べられると思うんだが」
「うん! 美味しそう! ありがとうお兄ちゃん!」
「お、食べられそうか。タレはどうする?」
「うーんと、まずはポン酢かな。途中からゴマダレで食べたいかも!」
「よしよし、じゃあ皿に取り分けてやるから」
「えへへ、お兄ちゃんがずっと優しい!」
「エリナはエマの相手で大変だからな。気にするな」
「うん!」
小皿に冷しゃぶパスタを取り分け、ポン酢をかけてからエリナに渡すと、エマを抱えながら器用にパスタを美味そうに食べる。
「がふがふっ! がふがふっ!」
エリナとは逆の俺の隣に座ってハンバーグを食ってるサクラがうるさい。
「サクラ、今日は白飯が無いけど大丈夫か?」
「わふわふっ! パスタがあるから大丈夫ですよっ! このマヨネーズドレッシングすごく美味しいですっ!」
そう言って、マヨネーズドレッシングを追加でバシャバシャかけてパスタを口に入れるサクラ。
「サクラ姉ちゃん流石だな! 豚しゃぶとマヨネーズドレッシングの組み合わせはマジヤバいよな!」
「ですよねっアラン君!」
一号は「おう」っと返事をして、流れるような所作で自分の豚しゃぶサラダパスタに大量のマヨネーズドレッシングをぶっかけて自分の席へ戻っていく。
最近体つきもよくなってきたしかっこいいんだよなあいつ。口元にテリヤキソースがついてなかったら完璧だったんだけど。
というか乳幼児ゾーンの前にマヨネーズ関係を置くのやめないと、ミコトやエマがマヨラーになってしまうかもしれん。気を付けよう。
「お前そんなにマヨネーズドレッシングかけたらしょっぱくなって食えないだろ」
「わんわんっ! そんなことないですよ! ご主人様だってまよらー仲間じゃないですかっ!」
「一緒にするなっての」
アホのサクラを放置して、エリナの食事の手伝いをする。
エリナも元気になり調子に乗り出したのか「次はハンバーグかな! あーん!」と甘えだしてきた。
一児の母親だろ……。とも思ったが、ともかく元気になってくれたので、思う存分甘やかすことにした。
「ぱぱ! みーこも!」
ミコトもエリナをうらやましがったのか、クレアの膝の上からあーんを要求してくる。自分のことをみーこと言うようになったのが可愛い。あと俺が食べさせても平気なようになってきたのがすごくうれしい。
「はいはい」
まるで小鳥に餌を食べさせる親鳥だなと思いながら、二羽の小鳥の世話を焼くのだった。
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