106 / 317
第七章 ヘタレ学園都市への道
第五話 まめしば
しおりを挟む
「はーい、みんなーお昼ですよー!」
「「「はーい!」」」
ワーカーホリック状態のアイリーンの処置は後で考えるとして、クレアとシルが昼飯を運んでくる。シルはさっきまで炬燵に亀のように潜っていたんだけど、いつの間に炬燵から出たんだ?
「サクラって食べられない物はあるか?」
「たぶん無いと思いますっ!」
「ネギとかたまねぎ、ニラとかは?」
「食べられますし好きですよ?」
「チョコレートも?」
「めったに食べられませんが大好きですっ!」
ぶんぶんと尻尾が振られ、耳がぴこぴこ動いてる。よほど好きなのか。でも犬にチョコって駄目だよな?
「そこは犬とは違うんだな」
「あまり人族と変わらないと思いますよっ」
「ならガンガン食え。大量にあるから遠慮するなよ」
「はいっ!」
目の前に置かれた大量のクレープの皮に様々な種類の具材を見て、興味津々なサクラ。
「このクレープの皮に、いろいろな具材を乗せて巻いて食うんだぞ。スープはお代わり自由だから、無くなったらお代わり係のところへ行け。今日のお代わり係はクレアとシルだからな」
「わかりましたっ!」
と元気よく返事をして、サクラはクレープの皮に手を伸ばそうとする。
「サクラ待て」
「わんっ!」
ビクッとサクラの動きが止まる。躾は完璧だな。
「頂きますの挨拶が先だぞ」
「忘れてましたっ! というかこの国でもいただきますって言うんですね!」
「おっ、いただきますの謎がついに。頂きますの意味ってわかるか?」
「亜人国家連合では多神教というか、万物全てに神様が宿ってるという考え方が広まっているんです。その神様たちへのお礼の意味と、食材となった命への感謝と、作っていただいた生産者様への感謝の気持ちが込められているんですっ!」
「感動した。やっとまともな返事が返ってきた」
「よくわかりませんが、良かったですねっご主人様!」
ぶんぶんと尻尾を振るサクラ。ベースは柴犬かな? 茶色いし。
「ではみなさんいいですかー! いただきます!」
「「「いただきまーす!」」」
がばっと身を乗り出したサクラはクレープの皮を手に取る。きょろきょろと見まわして、テリヤキチキンを発見すると、わしわしとクレープの皮に乗せて、くるんと巻いてかぶりつく。
「がふがふっ! がふがふっ!」
「見た目はちっこい犬耳娘なのに、食べ方がワイルドだな……」
「おふゅひんはま! ほいふぃーえふ!」
「うるせー、口に物を入れてしゃべるな」
「んくっ! ご主人様! すごくおいしいですっ!」
「わかったわかった。好きなだけ食え。あと尻尾を振るな、埃が舞う」
「わかりましたっ!」
すごくいい返事をしたサクラだが、クレープを頬張るたびにばっさばっさと尻尾を振りやがる。掃除はいつも完璧にしてあるから実際には埃は舞わないんだが、すげえ気になる。
がふがふ背中を丸めて食べてる姿はもはや犬だな。柴犬。
こいつちっこいからまめしばと呼ぶか。
「お兄ちゃんサクラちゃん可愛いね!」
「もはや愛玩動物だぞこいつ」
ぽてぽてとやってきて俺の横に座るエリナ。そういやさっきまで隣に座ってたアイリーンはと探してみると、クリスと食事をしながら書類を見ていた。もう病気だな。飯の時くらい仕事はやめさせないと。
「サクラちゃんはお肉が好きなの?」
先ほどまでサクラの横に座っていたエリナが俺を挟んでサクラに話しかける。多分「えへへ、お兄ちゃんの隣が空いたから座っちゃおう」とか思ったんだろうな。冷えないようにと用意されたどてらを着てるが、一応少しでも冷えないようにと肩を抱いてやる。「えへへ!」という反応が可愛い。さすが俺の嫁。愛らしさは世界一だな。
「お肉は好きですけど、特にここのお肉は大好きですっ! 照り焼きソースが犬人国よりおいしいとは思いませんでしたっ! マヨネーズもすごくおいしいですっ!」
「うんうん! テリヤキソースはお店で買ったソースにお兄ちゃん好みの味付けがしてあるし、マヨネーズはお兄ちゃんの手作りなんだよ!」
「手作りマヨネーズっ! すごいですご主人様! とてもおいしいです!」
「おっ! サクラ姉ちゃんもマヨネーズ好きなのか! 俺と気が合いそうだな!」
「アラン君おすすめでしたからね! 濃厚でとてもおいしいです! このままパンにつけてもおいしいと思いますっ!」
「俺なんかマヨネーズだけでも生きていけるぜ!」
「わたしもですっ!」
マヨラー同士の会話がキモイ。俺もマヨラーだと思ってたけどこいつらと一緒にされたくないからもうマヨラー名乗るのやめよう。
「ところで兄ちゃん、サクラ姉ちゃんが家を建ててほしいってさっきこれ渡されたんだけど」
「あっ! もうお部屋をいただけることになったんで必要ないんですアラン君」
一号が見せた紙にはまごうことなき犬小屋が描かれていた。【サクラ】の名札付きで。
こんな物にサクラを住まわせたら虐待じゃないか……。ひょっとして犬人国では普通なのかこれ。
「そうなんだ、流石にどうかと思ったからよかったよ。ただの犬小屋だからなこれ」
「ほへ? この国の犬はこんな立派な家に住めるんですか?」
「サクラ姉ちゃん、この町じゃペットを飼ってる人は大体こんな感じだぞ。俺も何度か依頼で作ったことあるし」
「すごいですねっ! 犬人国では軒先とかですよ!」
なんで同族っぽいのにそんな扱いがひどいんだよ……。
「ふーん。でもサクラ姉ちゃん部屋をもらえてよかったな。ここは飯も美味いし良いところだぜ!」
「はいっ! ありがとうございますアラン君!」
マヨラー同士で意気投合したのかやたらと仲が良い二人。一号は「おう」っと返事をして、流れるような所作で自分のテリヤキチキンに大量のマヨネーズをぶっかけて自分の席へ戻っていく。
なんかかっこいいなあいつ。口元にマヨネーズがついてなかったら完璧だったんだけど。
「まめしば」
「私のことですかっ? ご主人様」
「ちっこい柴犬みたいだからな」
「お兄ちゃん、まめしばってなんか可愛いね!」
「うちのお父さんの名前がシバなので、すごくいいと思いますっ! ありがとうございます!」
まめしばの発言に、ガシャンと食器を落とす音がリビングに響く。と同時にクリスが速足で俺に向かって歩いてくる。
「旦那様、申し訳ございません」
「どうした?」
「亜人国家連合の代表者は、各種族からなる小国の王から代表者を選出するのですが」
「ああ、連合国家ってそんな感じするな」
「現在の亜人国家連合代表者の名が、シバと聞き及んでおります」
「……えっ」
「それお父さんですっ!」
「なんで王族の子どもを贈り物とか言っちゃってんのあいつら」
「上がってきた報告によると、サクラちゃんの情報として『若いが優秀な技術者として国王より推薦された』としか記載がありませんでした。大変申し訳ございません」
「あれか、使者の日本語が拙いから意思疎通が完璧にできなかったとかそういうことか」
「そう……ですね、申し開きのしようもございません。旦那様が<転移者>であることも、この好待遇を引き出せた要因ではあると思いますが……」
「犬小屋作らなくてよかったな……」
「旦那様。多分ですが、使者との問答やサクラちゃんの言動を鑑みると、犬小屋でもシバ王は大変優遇されたと喜ぶと思いますが」
「もうわけわからんな」
「はい、価値観の違いなどでここまで齟齬があるとは思いませんでした」
「もう知らん。普通に対応してれば問題なさそうだしその件は棚上げだ棚上げ」
「一応あちらの文化なども調査しておきます」
「頼む。このままだと交易の時とかいろいろ問題が出そうだし」
「はい」
また厄介ごとに巻き込まれたと思いながらも、まめしばの扱いはいつも通りでいいやと開き直る。
亜人国家連合の代表者の娘ね。これまためんどくさそうなことになりそうだ。
だが、最恵国待遇みたいなもんだし、交易とかで通遇してもらえるかもしれん。お互いで利益を出し合えればいいんだがな。
「「「はーい!」」」
ワーカーホリック状態のアイリーンの処置は後で考えるとして、クレアとシルが昼飯を運んでくる。シルはさっきまで炬燵に亀のように潜っていたんだけど、いつの間に炬燵から出たんだ?
「サクラって食べられない物はあるか?」
「たぶん無いと思いますっ!」
「ネギとかたまねぎ、ニラとかは?」
「食べられますし好きですよ?」
「チョコレートも?」
「めったに食べられませんが大好きですっ!」
ぶんぶんと尻尾が振られ、耳がぴこぴこ動いてる。よほど好きなのか。でも犬にチョコって駄目だよな?
「そこは犬とは違うんだな」
「あまり人族と変わらないと思いますよっ」
「ならガンガン食え。大量にあるから遠慮するなよ」
「はいっ!」
目の前に置かれた大量のクレープの皮に様々な種類の具材を見て、興味津々なサクラ。
「このクレープの皮に、いろいろな具材を乗せて巻いて食うんだぞ。スープはお代わり自由だから、無くなったらお代わり係のところへ行け。今日のお代わり係はクレアとシルだからな」
「わかりましたっ!」
と元気よく返事をして、サクラはクレープの皮に手を伸ばそうとする。
「サクラ待て」
「わんっ!」
ビクッとサクラの動きが止まる。躾は完璧だな。
「頂きますの挨拶が先だぞ」
「忘れてましたっ! というかこの国でもいただきますって言うんですね!」
「おっ、いただきますの謎がついに。頂きますの意味ってわかるか?」
「亜人国家連合では多神教というか、万物全てに神様が宿ってるという考え方が広まっているんです。その神様たちへのお礼の意味と、食材となった命への感謝と、作っていただいた生産者様への感謝の気持ちが込められているんですっ!」
「感動した。やっとまともな返事が返ってきた」
「よくわかりませんが、良かったですねっご主人様!」
ぶんぶんと尻尾を振るサクラ。ベースは柴犬かな? 茶色いし。
「ではみなさんいいですかー! いただきます!」
「「「いただきまーす!」」」
がばっと身を乗り出したサクラはクレープの皮を手に取る。きょろきょろと見まわして、テリヤキチキンを発見すると、わしわしとクレープの皮に乗せて、くるんと巻いてかぶりつく。
「がふがふっ! がふがふっ!」
「見た目はちっこい犬耳娘なのに、食べ方がワイルドだな……」
「おふゅひんはま! ほいふぃーえふ!」
「うるせー、口に物を入れてしゃべるな」
「んくっ! ご主人様! すごくおいしいですっ!」
「わかったわかった。好きなだけ食え。あと尻尾を振るな、埃が舞う」
「わかりましたっ!」
すごくいい返事をしたサクラだが、クレープを頬張るたびにばっさばっさと尻尾を振りやがる。掃除はいつも完璧にしてあるから実際には埃は舞わないんだが、すげえ気になる。
がふがふ背中を丸めて食べてる姿はもはや犬だな。柴犬。
こいつちっこいからまめしばと呼ぶか。
「お兄ちゃんサクラちゃん可愛いね!」
「もはや愛玩動物だぞこいつ」
ぽてぽてとやってきて俺の横に座るエリナ。そういやさっきまで隣に座ってたアイリーンはと探してみると、クリスと食事をしながら書類を見ていた。もう病気だな。飯の時くらい仕事はやめさせないと。
「サクラちゃんはお肉が好きなの?」
先ほどまでサクラの横に座っていたエリナが俺を挟んでサクラに話しかける。多分「えへへ、お兄ちゃんの隣が空いたから座っちゃおう」とか思ったんだろうな。冷えないようにと用意されたどてらを着てるが、一応少しでも冷えないようにと肩を抱いてやる。「えへへ!」という反応が可愛い。さすが俺の嫁。愛らしさは世界一だな。
「お肉は好きですけど、特にここのお肉は大好きですっ! 照り焼きソースが犬人国よりおいしいとは思いませんでしたっ! マヨネーズもすごくおいしいですっ!」
「うんうん! テリヤキソースはお店で買ったソースにお兄ちゃん好みの味付けがしてあるし、マヨネーズはお兄ちゃんの手作りなんだよ!」
「手作りマヨネーズっ! すごいですご主人様! とてもおいしいです!」
「おっ! サクラ姉ちゃんもマヨネーズ好きなのか! 俺と気が合いそうだな!」
「アラン君おすすめでしたからね! 濃厚でとてもおいしいです! このままパンにつけてもおいしいと思いますっ!」
「俺なんかマヨネーズだけでも生きていけるぜ!」
「わたしもですっ!」
マヨラー同士の会話がキモイ。俺もマヨラーだと思ってたけどこいつらと一緒にされたくないからもうマヨラー名乗るのやめよう。
「ところで兄ちゃん、サクラ姉ちゃんが家を建ててほしいってさっきこれ渡されたんだけど」
「あっ! もうお部屋をいただけることになったんで必要ないんですアラン君」
一号が見せた紙にはまごうことなき犬小屋が描かれていた。【サクラ】の名札付きで。
こんな物にサクラを住まわせたら虐待じゃないか……。ひょっとして犬人国では普通なのかこれ。
「そうなんだ、流石にどうかと思ったからよかったよ。ただの犬小屋だからなこれ」
「ほへ? この国の犬はこんな立派な家に住めるんですか?」
「サクラ姉ちゃん、この町じゃペットを飼ってる人は大体こんな感じだぞ。俺も何度か依頼で作ったことあるし」
「すごいですねっ! 犬人国では軒先とかですよ!」
なんで同族っぽいのにそんな扱いがひどいんだよ……。
「ふーん。でもサクラ姉ちゃん部屋をもらえてよかったな。ここは飯も美味いし良いところだぜ!」
「はいっ! ありがとうございますアラン君!」
マヨラー同士で意気投合したのかやたらと仲が良い二人。一号は「おう」っと返事をして、流れるような所作で自分のテリヤキチキンに大量のマヨネーズをぶっかけて自分の席へ戻っていく。
なんかかっこいいなあいつ。口元にマヨネーズがついてなかったら完璧だったんだけど。
「まめしば」
「私のことですかっ? ご主人様」
「ちっこい柴犬みたいだからな」
「お兄ちゃん、まめしばってなんか可愛いね!」
「うちのお父さんの名前がシバなので、すごくいいと思いますっ! ありがとうございます!」
まめしばの発言に、ガシャンと食器を落とす音がリビングに響く。と同時にクリスが速足で俺に向かって歩いてくる。
「旦那様、申し訳ございません」
「どうした?」
「亜人国家連合の代表者は、各種族からなる小国の王から代表者を選出するのですが」
「ああ、連合国家ってそんな感じするな」
「現在の亜人国家連合代表者の名が、シバと聞き及んでおります」
「……えっ」
「それお父さんですっ!」
「なんで王族の子どもを贈り物とか言っちゃってんのあいつら」
「上がってきた報告によると、サクラちゃんの情報として『若いが優秀な技術者として国王より推薦された』としか記載がありませんでした。大変申し訳ございません」
「あれか、使者の日本語が拙いから意思疎通が完璧にできなかったとかそういうことか」
「そう……ですね、申し開きのしようもございません。旦那様が<転移者>であることも、この好待遇を引き出せた要因ではあると思いますが……」
「犬小屋作らなくてよかったな……」
「旦那様。多分ですが、使者との問答やサクラちゃんの言動を鑑みると、犬小屋でもシバ王は大変優遇されたと喜ぶと思いますが」
「もうわけわからんな」
「はい、価値観の違いなどでここまで齟齬があるとは思いませんでした」
「もう知らん。普通に対応してれば問題なさそうだしその件は棚上げだ棚上げ」
「一応あちらの文化なども調査しておきます」
「頼む。このままだと交易の時とかいろいろ問題が出そうだし」
「はい」
また厄介ごとに巻き込まれたと思いながらも、まめしばの扱いはいつも通りでいいやと開き直る。
亜人国家連合の代表者の娘ね。これまためんどくさそうなことになりそうだ。
だが、最恵国待遇みたいなもんだし、交易とかで通遇してもらえるかもしれん。お互いで利益を出し合えればいいんだがな。
1
お気に入りに追加
419
あなたにおすすめの小説

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる