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第七章 ヘタレ学園都市への道
第四話 亜人国家連合からのお礼の品
しおりを挟む「うわっ! 炬燵は犬人国にもありますけど、これはとても暖かいですねっ! なるほどっ魔石を使ってるんですね!」
サクラがリビングにある炬燵に入ると驚きの声を上げる。そりゃ日本人の影響を受けまくってる国なら炬燵はあるよな。
「やっぱおこた最高だねクリスお姉ちゃん!」「ええ、エリナちゃん。先ほどまで外にいたのですからちゃんと温まってくださいね」「うん! えへへ」とやり取りしていて平和すぎる。炬燵最高。シルなんかいきなり炬燵の中にもぐって顔だけ出している状態だ。炬燵を堪能しすぎだろ。気持ちはすごくわかるが。
「クレア、お茶と一緒に蜜柑も頼むな」
「はい兄さま」
「おこたにみかん! 素晴らしいです! 犬人国では贅沢の象徴とされてましたから!」
「そんなに贅沢か?」
「犬人国周辺では魔石が取れる魔獣が少なくなっちゃって、保温の魔石が高いんです。それに火魔法どころか魔法を使う人も少ないので。なので練炭とか燃料を使った炬燵が一般的ですけど、換気とかしないといけないので……。蜜柑もお値段が高くてあまり食べられないんです」
「魔石や蜜柑が高価……。クリス、これは使えるな。市場調査はどうだ?」
「友好使節団のメンバーに交易に備えて市場を調査する者を加えておきましたので、一両日中には報告が上がってくるかと」
「加熱式弁当箱用の屑魔石を底値で買い集めていたが、輸出用に使えるかもな。でも犬人国の魔導士が少ないと魔力充填する人材不足の問題もあるし……、いや、使用済み魔石を輸入して、再充填して輸出するという手も使えるな。輸送コストと販売価格次第にはなると思うが。どうだクリス」
「慧眼です。ファルケンブルクであれば魔力再充填にはそれほどコストはかかりません。むしろ魔力量が多く、白魔法と魔力操作を得意とするわたくしやクレアちゃんであれば数百程度の極小魔石であれば一瞬で充填可能ですし」
「俺でも充填できるんだろ?」
「魔法適性持ちで魔力操作ができる術者であれば可能ですが、白魔法の適性が高いほど効率も上がりますし、他者の魔力を操作できる程に魔力操作に優れた術者であれば、魔石を壊さずに充填できる確率が上がりますので」
「ああ、それでクレアやクリスなら充填効率が良いわけか」
「極小の魔石などは効果を魔力で刻む前に廃棄されたりしていましたからね、刻む手段も併せて行う極小魔石専用の再充填施設を作ってもいいかもしれません」
魔獣から採取したばかりの【魔石】は”無属性”だ。例えば、魔石を発光させたい場合は、発光する作用を魔力で刻み込む工程が最初に必要なのだ。
自身の魔力を蓄える予備タンクとしては使えず、決まった効果だけを魔力消費無しで発動させるアイテムとしてしか使用できない。サイズに応じて初級魔法まで、中級魔法までと許容量があり、ホーンラビットの魔石では初級魔法でも簡単なものまで、ダッシュエミューであれば初級魔法、ブラックバッファローであれば中級魔法、竜種であれば天の光熱波も発動可能な魔石が採取できる場合があるという。
ちなみに俺が以前に狩った地竜の魔石では天の光熱波どころか天の火矢ですら刻み込むことはできなかったらしい。最上位の竜種である天竜の魔石で、過去一度だけ天の光熱波を刻むことに成功したらしいけど、それがどこにあるのかは知らん。ちわっこなら知ってるかも。
天然の宝石が魔力を帯びた【魔法石】と呼び方が似ているが、魔法石は魔力を増幅させるアイテムなので完全に別物だ。魔法石を使えば、同じ魔法でも威力が上がるし、ワンランク上の魔法が行使できる場合もあるが、使用者が魔法を使えないと意味がない。
大気に漂う魔力で変質した魔獣から採取される【魔石】は用途が限定されるが、魔法が使えない一般人でも魔法が使えるアイテムとして流通している。発光する魔石が使われているランタンや、温風を出す魔石が使われたドライヤーなどの魔導具が一般的だ。
炎の矢などの攻撃魔法が刻まれた魔石も流通しているが、購入するには登録証の提示が必須なので、人生の冒険者のようなクズには販売されず、猟師やハンターが主な購入者となるが、攻撃魔法が刻まれた魔石の魔力再充填は認可を得た専門の業者にしか行えずコストが高額な為、魔石よりは維持コストも安く、威力も安定して出る火薬式の銃を持つ者も多い。
「屑魔石、いや全部の極小魔石に瞬間的に加熱する魔法を刻む前でよかったな。保温なら安全性も高いし、輸出するのにも向いてるし」
「ファルケンブルクでは未処理の極小魔石一つで銅貨数十枚といったところですが、犬人国で保温の魔法を刻んだ魔石がどの程度の価格で販売できるか次第ではありますね」
「利用価値が出たことで値段のつかなかった極小魔石の値段も上がるかもしれないしな。職業斡旋ギルドと人生の冒険者ギルドで魔物狩りの依頼を出しておくかな」
「極小の魔石であればホーンラビットではなくてもラージラットなどの危険性がない魔物からでも採取できますからね」
「放牧してるような家畜からもたまに出るからな、畜産農家や害獣駆除業者にも呼びかけないと」
「兄さま、お茶が入りましたよ。サクラさんもどうぞ」
「わわっ! ありがとうございますっ!」
クレアがお茶と蜜柑を持ってくる。籠に盛られた山盛りの蜜柑を見てサクラのテンションが上がったようだ。
「さて、サクラ。色々聞きたいんだが」
「はいっ! なんでも聞いてくださいご主人様!」
「ご主人様?」
「わたしの所有者様ですよね?」
「アイリーーーーン!」
「先ほどから閣下の横に座っておりますが」
「所有権とかどういうことだよ! まさか亜人国家連合には奴隷制度でもあるのか? 今すぐに彼我の戦力差を報告しろ。まさかわざわざ犬人国まで出向いて相手国の戦力を調べてないとは言わさないぞ。お前ら得意だろそういうの! すぐ攻めろか言い出すし。いざとなったらラインブルク王国の兵も動員するぞ!」
「落ち着いてください閣下」
はいどうぞっと皮をむいた蜜柑を差し出してくるアイリーン。白いスジも全部取り除かれている。なにこれいつの間にやったんだ? すごいぞこれ。
「蜜柑甘っ。白いスジは今まで無視してたけど、今度から取るかな。口触りが最高だこれ」
「閣下、亜人国家連合にも奴隷制度は存在しておりません。ラインブルク王国が統一する以前には存在しておりましたが、その奴隷狩りから逃れるために亜人が開拓した土地が亜人国家連合の始まりなのですから」
「じゃあ所有権というのは?」
「亜人国家連合との法律の違いなどもあって色々解釈に差が出るのですが、こちらの法律と照らし合わせると、優先的専属雇用契約と言えますね。被雇用者、つまりサクラ様ですね。サクラ様が契約破棄を望まない限り、雇用主であるファルケンブルク領主の閣下のもとで優先して働くという契約だと思ってください」
「FA制度の無いプロ野球選手みたいなもんかな? あくまでもサクラの意思が優先されるということでいいのか?」
「はい。今回この専属雇用契約では、こちらの派遣した使者と待遇面でのすり合わせを行いました」
「どんな待遇なんだ? 騎士爵や準男爵程度なら何とかなるが、男爵以上の世襲貴族になると厳しいと思うが」
「いえ、向こうが要求したのは、屋根付きの小屋と三食のごはんだけです」
「犬扱いか」
「ですのでこちらが、ファルケンブルク領の公職に就く者の平均的な給与と住居、三食とおやつ、昼寝付きを向こう側に承諾させました」
「突っ込みどころ満載だが、まあいい。屋敷と世話をする人間の手配だな」
「ご主人様! わたしを捨てちゃうんですか⁉」
涙目でこちらを見てくるサクラ。えっなんで捨てるとかって話になってるの。
「いやいや、お前の屋敷を用意するって話なんだが。もちろん城に近い場所にするから」
「わたしもここに住みたいですっ!」
「お兄ちゃん! サクラちゃんを家から追い出すなんてひどいよ!」
「エリナお前いつの間にサクラと仲良くなってるんだ。しかもサクラちゃんって」
「サクラちゃん十四歳だからね、私より年下なんだよ!」
「わかったわかった。職員用の部屋はたくさん作ってあるしここに住め。狭いとか文句言うなよ」
「ありがとうございますっ! ご主人様! エリナお姉さん!」
「えへへ! よかったねサクラちゃん!」
「はいっ!」
「しかし優先的専属雇用契約ね、この世界ってやっぱり厳しいんだな」
「旦那様の世界にも奴隷契約はありますでしょう? こちらの世界の方が大分緩いかと存じますが」
蜜柑の皮をむいて抱っこしたミコトにあーんしてるクリスが口を開く。クリスもしっかり白いスジは取るんだな。
「俺の時代にはとっくに奴隷制度なんて無くなってるぞ。サクラの場合って結局待遇のいい奴隷みたいな扱いじゃないのか? もちろんうちではそんな扱いはしないけど、悪意を持った雇用者だと酷い目にあいそうだ」
「わたくしは旦那様の世界の書籍をいくつか読んでおりますし、旦那様の世界の西暦二千年代の実情もある程度把握しております」
「そういやランダムな時代に飛ばされるから二百年前の勇者が俺と同世代の日本人だったりするんだよな。そりゃ俺の時代の本が数百年前に流通しててもおかしくないわ」
「はい。で、その書籍によれば旦那様の住んでいた日本でも、『社畜』と呼ばれる奴隷制度が存在しているではありませんか」
「……ノーコメント」
「過去に存在したこの世界の奴隷も、一定以上の待遇が国家により保証されておりましたので『社畜』よりはマシでしたわよ」
「なんだかんだで社畜でもマシな方の社畜と、本当に悲惨な社畜もいると思うんだけどな。まあこの話題はやめておこう。俺に効きすぎるから」
クリスの言葉で、就職活動で養護施設時代の先輩が働いている職場へとOB訪問をした時の、ガリガリに痩せた先輩を思い出してプルプル震えていると「はいどうぞ閣下」とアイリーンがまた白いスジを全部取った蜜柑をくれた。
「蜜柑うまっ」
「今は職業斡旋ギルドもできましたし、公共事業のおかげで合法スレスレの低賃金で雇用されていた者も比較的転職しやすい環境が整いつつありますからね」
「ならよかったよ。もっと頑張って社畜、いや奴隷みたいな境遇で働かされている人たちを救おうなアイリーン」
「お任せくださいませ閣下。私はそのために閣下の下で働いているのですから」
「で、サクラには早速水稲技術を広めてほしいんだが」
そう言ってサクラの方を見ると、「サクラちゃんあーん」「ありがとうございますっあーん」「みかん美味しい?」「犬人国の蜜柑よりずっと甘くて美味しいですっ!」とエリナとイチャイチャしてた。平和すぎる。良かった。サクラが社畜……じゃなくて奴隷みたいな扱いされてなくて。
「サクラちゃん、お兄ちゃんが呼んでるよ?」
「あっ、すみませんご主人様」
「いや、うちの連中と仲良くやってくれてるなら構わんが、少し仕事の話をしたい」
「はい、稲作ですよね」
「そう。早速この土地でも水稲を本格的に始めたいんだ。試験栽培で細々とはやっているんだが、できれば南部の開墾作業に合わせて一気に導入したい。可能か?」
「土地を見ないと何とも言えません。灌漑の知識もありますから、その工期次第では今年から作付けは可能ですが」
「そのあたりは可能な限り協力するんで、さっそく明日から見てもらいたい」
「わかりましたっ! お任せください!」
「アイリーン、サクラに担当をつけてやってくれ。お前が担当するなよ。ただでさえ色々抱えてるんだからな」
「くっ……かしこまりました。閣下の御為に素晴らしい米を大量生産したかったのですが諦めます」
「お前の気持ちはありがたいんだけど、本気でぶっ倒れる前にちゃんと週休一日は守れよ」
「……はい」
目をそらしながら不承不承と返事をするアイリーン。
駄目だコイツ、早く何とかしないと。お前が一番社畜みたいな環境で働いてるんだぞ……。
いやいや、うちはアットホームな職場環境だから!
職場のみんなは夢に向かって頑張ってるから!
ブラックじゃないぞ!
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