ヘタレ転移者 ~孤児院を救うために冒険者をしていたら何故か領地経営をすることになったので、嫁たちとスローライフを送るためにも頑張ります~

茶山大地

文字の大きさ
上 下
60 / 317
第五章 ヘタレ王国宰相

第三話 救出

しおりを挟む

 だんだん親衛騎士団の騎士が見えてくる。
 土の槍らしき魔法を後方に放っているが、全く当たっていない。
 魔法を誘導して当てる暇すらないんだろう、矢を射かけられたり、炎の矢なども時折野盗側から撃たれている。
 防御魔法を展開して防いでるようだが、防御魔法を行使しながら攻撃魔法か、それなりの腕はあるようだ。


「クリス、そろそろ届くか?」

「このペースだとあと一分、いえ、三十秒で射程に入れてみせます」

「わかった、なら俺は行く。援護を頼むぞクリス」

「はい、愛しの旦那様。ご武運を」

「<極光の雷剣ライトニングソード>! <疾風>!」


 抜刀して刀身を延伸させた後に、疾風魔法を行使する。
 馬から飛び降りると、全力疾走で親衛騎士団の馬と野盗の間を目指して駆けていく。
 疾風を使って全力疾走をすれば馬よりも速く走れるが、体力次第なのでとにかく速戦で決着をつけないと。
 並行魔法が得意と言えども、ライトニングソードと疾風を維持したままで攻撃魔法の威力はあまり期待できない。
 それでも牽制にはなるから無駄ではないがな。


「<電撃の槍ライトニングスピア>!」


 まさに騎士に追いつき、ロングソードを振りかぶっている野盗に電撃の槍を叩きこむ。
 馬から転げ落ちるが、殺したかどうかはわからん。
 何人かは俺に気づくが、馬の進行方向は変えない。
 目の前の王女というお宝に必死なんだろうか。


「<極寒の氷原アイスフィールド>!」


 クリスが放った魔法が野盗の半数を凍り付かせて地面に縫い付ける。
 氷の棺の範囲魔法か、流石だなクリス。
 だが俺を乗せていた上に全力疾走をさせたせいかクリスの乗る馬の速度が落ちる。
 このあとのクリスの援護は期待できないか、いや、あの騎兵と合流して上手く方向転換してクリスの方に誘導すればいいのか。


「<電撃の槍ライトニングスピア>!」


 俺は敵騎を一騎ずつ仕留めていく。
 声の届く距離に近づいたので、騎士に声を掛ける。


「そこの親衛騎士団員! 俺は味方だ! ベルナールの要請で助太刀する!」

「おお! ベルナールの! 助かった! 王女殿下、救援が来ました!」

「まったく、おまえたちのせいで酷い目にあったぞ!」

「申し訳ありません王女殿下」

「まだ終わってねーぞ! 油断するな! <電撃の槍ライトニングスピア>!」


 態度のでかいこのクソガキが王女かよ、黒髪で顔立ちが良いのはミコトと同じだが、可愛げが全く無いのが腹立つな。
 髪色以外は似ても無いしな。
 それに野盗はまだ二十騎ほど残ってるじゃねーか、どこが二十人だ、騎兵だけでも五十近くいるぞ。


『<炎の矢>!』


 敵が炎の矢を放ってくるが、ライトニングソードで斬り払う。


「そこの騎士は防御魔法の展開にだけ魔力を使え! 魔力はまだ持つか?」

「ああ、大丈夫だ!」

「大きく弧を描いてあの馬に乗った白い服の女の前にこいつらを引き付けるぞ!」


 俺はクリスを指差しながら騎士に指示をする。


「わかった!」

「そこの男、さっさとその長い魔法剣で野盗を切り伏せろ!」

「うるせー! 命が惜しけりゃ黙ってろガキ! 舌を噛むぞ! <電撃の槍ライトニングスピア>!」

「なっ!」

「お前! ラインブルク王女であるわたしに向かってなんという口を!」

「黙ってろと言ったぞ!」


 怒鳴りつけながら睨むと、涙目になりながらも黙り込むガキ。


「貴様、王女殿下に対して……」

「お前も手綱と防御魔法に集中しろ! あとそのガキ落とすんじゃねーぞ! <電撃の槍ライトニングスピア>!」


 近づく敵を電撃の槍で落馬させていく。
 こちらは高速移動の魔法を使っていて、馬よりは小回りが効くが、とにかく体力を消耗する。
 呪文詠唱中呼吸が出来ないだけでいっぱいいっぱいだ。
 正直こいつらに声を掛けるだけでもしんどいのだ。
 黙ってろっての。

 大きく弧を描きながら、クリスの前面に野盗の連中を誘導していく。
 クリスは俺の考えを理解したのか、馬を止めてこちらの動向を伺っている。
 ならあとはクリスの合図を待つだけだ。
 俺は疾風で騎士と同じ速度をなんとか維持している。魔力はまだ問題無いが、そろそろ体力の限界が近い。


「いいか! このまま進むぞ! 合図をしたら一気にあちらの方向へ進路を変えろ、俺の女が範囲魔法で一掃するから!」

「わ、わかった!」


 クリスを見ると、何故か顔が真っ赤だ。 
 そのままクリスの様子を伺っていると、クリスの右腕が上がる。



「今だ!」

「くっ!」 

「<極寒の氷原アイスフィールド>!」


 クリスから放たれた極寒の魔法が、俺たちを追ってきた野盗を全て凍結させ地面に縫い付ける。
 それを確認した俺は、ライトニングソードと疾風を解除し、その場で膝をつく。


「ぜーはー……、ぜーはー……、なんとか、なったな……」

「流石旦那様ですわ!」


 馬から飛び降りたクリスが俺に抱きついてくる。


「ちょっと、まって、暑いから、良い匂いだし、柔らかいけど、ちょっと、息整えさせて」

「まあ旦那様、でしたら膝枕をさせてくださいませ」


 服が汚れるのもいとわず地面に直接正座をして、しゃがみ込んでる俺を無理やり横にして俺の頭を膝に乗せる。


「いやまあ凄い役得だけど、そろそろ息も整ってきたからここまでやらないで良いぞ。クリスの服も汚れちゃうだろ」

「汚れてもは魔法ですぐ綺麗になりますし、今は少し休憩なさってくださいませ。ふふふっ、だってわたくしは旦那様の女ですしね」


 なんだ聞こえてたのかと少し気恥ずかしくなったので、大人しくクリスの膝に頭を乗せ大人しくする。
 下から見上げるクリスの胸部装甲で日差しが完全にさえぎられていて、とても快適だけどすごく恥ずかしい。
 さっき助けた騎士とガキとかベルナール達とか駄妹とかがこちらにやってくる。


「お兄ちゃん!」

「兄さま!」

「お兄様!」


 あー、めんどいのが一斉に馬から降りて駆け寄ってくる。


「旦那様は大丈夫ですわ。走り過ぎて少々お疲れになっただけですし、怪我一つありません。ご安心くださいませ」

「よかったー!」

「兄さまびっくりしましたよ」

「急に倒れ込みましたからね」

「心配かけてすまん、ずっと走ってて体力の限界だった。シル、俺に電撃の槍を当てられた奴らはどうだ? 死んでるか? 仮死状態かもしれんからちょっと気を付けて様子を見に行ってくれないか?」

「わかりましたお兄様」

「いえ、その役目は我らにお任せください」

「ベルナールか、すまん頼んだ」

「はっ! 行くぞ!」


 ベルナールたち三騎が俺が落馬させた野盗の生死を確認しに行く。


「クリス、あの魔法は維持できるか?」

「維持するのに魔力は必要ありませんし、今日一日持ちますわ」

「じゃあそのまま引き渡しするか」

「おい貴様!」

「……」

 助けた騎兵が、ガキんちょの背を軽く俺の方へ押しながら声を掛けてくる。
 ガキんちょは涙目のまま俯き加減でこちらに向かってくる。


「助けてもらった事には感謝するが、王女殿下へのあの言い方は不敬罪に当たるぞ! 早く王女殿下へ謝罪しろ!」


 あーめんどくさい。
 あんな緊急のタイミングでいちいち敬語なんか使ってられないだろ……。
 ただ生意気だったとはいえガキんちょだ。親の教育が悪いだけで本人にはまだそういう事が良くわかってないだけだろうしな。

 ぽてぽてとガキんちょが涙目のまま俺の顔を覗き込んで来くる。
 半分クリスの胸部装甲で見えないが。
 黒髪のストレートで細身だけど 背丈はクレアと同じくらいだし年齢も同じくらいか?
 いや、クレアは十歳だけどエリナとそう変わらんくらい育ってるし、精神年齢はエリナより上かもしれないくらいだからな。
 簡単に比較はできんか。
 胸部装甲的にはエリナのグループ入りだろうけどな。


「貴様、王女殿下の御前だぞ、跪かぬか!」

「卿にはわからないのですか? 旦那様は先程の戦闘で疲労の極限に達しています」


 ピシャッと言い放つ駄姉。
 仮にも伯爵位を持つ貴族だと言わないところが底意地が悪い。
 別に息が切れてただけだし、もう平気なんだが、めんどくさいから極度の疲労って事にしておくか。
 エリナたちも黙って駄姉の対応を見ている。
 少なからずあの騎士の言い方に嫌悪感を抱いたんだろう。

 ガキんちょも涙目のままだし謝っておくか。


「さっきは怒鳴って悪かったな、ケガは無いか?」

「……助けてくれてありがとう。ケガは大丈夫。それよりもう怒ってない?」

「怒ってないよ。ただ大人に対してああいう口の利き方は駄目だ。俺が言えたことじゃないけどな」

「わかった」

「なんだ素直な良い子じゃないか」

「えへへ」


 さっきまで泣きそうな顔をしてたのに、にぱっと笑うガキんちょ。
 ちゃんと素直に人のいう事聞けるんじゃん。


「貴様! 先程から王女殿下に対してなんという口の利き方だ! どこの木っ端貴族か知らんがいい加減にしないと不敬罪でしょっ引くぞ!」

「さっきからうるさいぞお前! お兄さんに怒鳴るな!」


 俺に怒鳴りつけてくる騎士にたいしてガキんちょが怒鳴り返す。
 なにこいつ、二重人格?

しおりを挟む
感想 26

あなたにおすすめの小説

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい

斑目 ごたく
ファンタジー
 「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。  さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。  失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。  彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。  そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。  彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。  そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。    やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。  これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。  火・木・土曜日20:10、定期更新中。  この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる

シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。 そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。 なんでも見通せるという万物を見通す目だった。 目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。 これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!? その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。 魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。 ※他サイトでも連載しています。  大体21:30分ごろに更新してます。

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク 普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。 だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。 洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。 ------ この子のおかげで作家デビューできました ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...