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第三章 ヘタレ勇者

第五話 憎むべき相手

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「あれ? どこだここ?」

「お兄ちゃん!」

「兄さま!」


 エリナとクレアが抱き着いてくるが、まったく状況がわからん。
 目を覚ますと、いつもの俺達の部屋じゃないし、あれ?
 なんだっけ?


「って、エリナお前大丈夫か?」

「大丈夫じゃ無かったのはお兄ちゃんだよ‼」


 エリナがギャン泣きしながら抱き着いて俺に文句を垂れてきた。
 こいつがこんなに泣くの初めてじゃないか?


「あの女騎士は? 地竜はどうなった? 死んだのかアレ」

「シルヴィアさん⁉ 大丈夫だよ‼ そんな事よりお兄ちゃんが一番酷かったんだからね‼」

「いや胸甲のお陰で肋骨にひびが入った位だろ、あと捻挫程度か?」

「何言ってるの‼ お兄ちゃん腕が無くなってたんだよ‼」

「は?」


 言われて両腕を見るが、特に問題無い。
 普通に動くし、今まさにエリナとクレアを抱えてるしな。


「兄さま本当に酷かったんですよ‼ 姉さまの伝言を伝えに来てくれた女の人に、無理を言って私だけここに来たんです‼ 兄さまの両腕が無くなってたんですよ‼」

「マジか……って結婚指輪が無い!」

「あるわけないでしょ‼ 肩から先が無くなっちゃってたんだから‼ あんな至近距離で電撃魔法をバンバン使ってたらそうなるよ‼」

「必死だから良くわかってなかった。心配かけてごめんなエリナ、クレア」

「もう‼ お兄ちゃん‼」


 エリナが俺の胸から顔を離して、キスをしてくる。


「絶対に逃げるって約束したじゃない‼ お兄ちゃんが死んじゃうなんて私絶対に嫌だからね‼ お兄ちゃんの馬鹿‼」

 口を離した途端に罵詈雑言。
 馬鹿って言われたの初めてだなそういや。
 罵詈雑言が終わったらまた俺の胸に顔を埋めて泣き出す。
 こんなキレまくって泣きまくるエリナは初めてでどうしたらいいのかわからない。


「兄さま‼」


 クレアがキスしてきた。
 は?
 ナニコレ。


「私だって兄さまが死んじゃうなんて嫌です‼ なんでもっと自分を大切にしてくれないんですか‼ なんでヘタレの癖にさっさと逃げなかったんですか‼ わーーーーーーん‼」


 クレアが俺の胸に顔を埋めてギャン泣きしだした。
 クレアが怒るのはたまに見るが、ここまでブチギレした上にギャン泣きなんて初めてだ。
 しかも泣く時だけは年相応なんだな。

 もう状況が良く飲みこめないし、二人がもう訳わからん状況だからなんか冷静になって来た。

 ちょっと落ち着くと、俺にキスをして俺を罵ってまた泣くを繰り返すエリナとクレアに何て声を掛けたらいいのかわからないし、何でキス? いやその前になんでクレアと俺がキスしてんの? っていう状況も相まって、冷静ではあるが、どうしたらいいんだこの状況……。

 と一人オロオロしてると


<コンコン>


 ノックの音がしたので、「どうぞ」と返事をすると、医者と看護婦だろうか?
 日本の医療関係者みたいな服装では無いが、白くて清潔そうな服を着た壮年の男と若い女二人が入って来た。


「おお、トーマさん、意識が戻られましたか。君、シルヴィア様を」

「はい、先生」

「どうですかトーマさん。体に何か痛みとか違和感とかありませんかな?」

「えーと、多分大丈夫だと思うけど、今動かせないんで」


 エリナとクレアに抱き着かれながら返事をする。


「ははは、なら体が動かせる時で結構ですので、何かありましたらいつでも呼んで下さい」

「で、今起きたばかりでよく状況がわからないんだが」

「今トーマさんが命を救った方を呼んでいます。直接聞いた方がよろしいでしょう」


<どっぱん>


 先生と話していると、ノックも無く扉が開く。


「トーマ様! 良かったです!」


 俺のことをトーマ様と呼ぶのは赤い長髪の随分と良い服を着た女だ。
 化粧っ気が無い分若く見えているだけかもしれないが、歳は俺と同じくらいか?
 男ならどんな奥手でも声をかけてしまいそうな美貌の上に、随分育ちが良い。
 身長も百六十五センチ以上はありそうだし、ちびっ子でアホ可愛い貧乳のエリナとは真逆の存在だな。逆エリナとでも呼ぶか。


「誰?」

「わたくしです! 先日地竜から命を救っていただいたシルヴィアです!」

「知らん」

「そんな! あの時確かにトーマ様に任せろと」

「あー、あの追われてた女騎士か」


 鎧を着てなかったから全く分からなかったが、あの時の女騎士か。
 騎士爵って一代限りで爵位の継承が出来ないけど一応最下級の貴族だっけ、貴族ならそりゃ良い服を着てるわな。


「トーマさん、シルヴィア様は騎士では無く」

「モンド先生、今はそのようなお話より、先にトーマ様に説明を」

「ですな」

「俺も全然状況がわかってないからな。地竜は死んだのか?」


 唯一状況を知ってるエリナが泣きまくってるから話を聞けない。
 口を開けば罵詈雑言だし、顔を向けたらキスされるし。


「はい、エリナ様の魔法とトーマ様の刀と魔法で」

「そか、倒せてたのか。良かった」

「トーマ様、わたくしを救って頂きまして、本当にありがとう存じます」

「まー成り行きだったけどな。お前が追われてなかったら逃げ出す予定だったし。無事でよかったよ。馬は? 途中乗り捨ててたけど」

「疲労で倒れてしまいましたが無事です」

「地竜に攻撃してたあたりから良く覚えてないんだが」

「エリナ様から聞いた話ですが、エリナ様の攻撃魔法で地竜が怯んだ隙に地竜に飛び乗り、刀を脊椎に突き立てて電撃魔法を何度も放っていたとお聞きしました」

「あーそうだった、脊椎に届いて無かったのかなアレ」

「いえ、解体した時に担当者が確認したそうですが、しっかり脊椎を捉えていたと。強力な魔法剣でも無いのに。地竜の鱗と骨にここまで深く刃が入るとは相当な業物か、強力な魔法の補助があったのではと」

「あ、俺の日本刀は?」

「にほんとう? ああ、刀ですね。回収しておりますが、柄糸どころか柄自体や鍔などは焼け落ちてしまって……刀身だけは回収できたそうです」

「えー、高かったんだけどな。拵えを作り直せば使えるのかな」

「どうでしょうか? かなりの高温に晒されたようですし」

「そか。まあ命の代償だと思えば安いのか」

「いえ、代わりの佩刀はこちらでご用意させて下さいませ。かなり特殊な造りな上に無銘だったので作刀者がわからないのですが、もしあの刀を打った鍛冶師を紹介して頂ければ新刀をご用意させていただきます。どうしてもわたくしどもの伝手ではあれほどの業物を打てる鍛冶師はおりませんので、同等の刀が用意できなければ魔法剣をご用意させていただくつもりですが、竜の鱗すら断つレベルとなると……」

「マジで? 作刀者は知ってるし助かる。託児所を作るのに貯金を大分使った後だからな。買えない事は無いけど、出費は減らしたい時だし」

「託児所ですか?」

「俺達孤児院に住んでるんだけど、ここの国だか領主かわからんが、碌に援助も寄越さないクズで酷かったんだよ。それこそ飯を食えずに倒れちゃう子が出る位でな」

「トーマさんあの……」

「モンド先生」

「はっ」


 話してると、なんかだんだん腹が立ってきた。
 俺はこみ上げる怒りを感じつつ、そのまま話を続ける。


「孤児を十人も抱えてるのに運営費が三ヶ月に金貨一枚だぞ。建物もボロボロで修復費用も出ないし、婆さん、孤児院長なんだけど、代書や書写の内職をやってたり、ガキんちょどもも銅貨数枚で洗濯だの染み抜きだのって内職をしても満足に飯も食えなかった。それに後から聞いたらその三ヶ月に金貨一枚ってのは婆さんの給料込みなんだと。最下級の兵士で銀貨十五枚だろ? 婆さんの給料もそれくらいだとしても孤児十人で毎月銀貨十八枚だ。婆さんなんか自分の給料も孤児院の費用に充てて計算してたけど、それでも足りてなかったんだよ」

「はい……」

「食事なんか黒パンだけの日もあったんだと。白パンなんて年に数回ってレベルだ、黒パンなんて白パンと銅貨数枚しか価格差が無いんだぞ? 理解できるか? お前みたいな良い服着た奴に。んで去年くらいか、<転移>して来たばかりの俺は孤児院の連中に助けられてな、恩返しに冒険者をやってあいつらを食わせてたんだよ」

「それは……大変でしたねトーマ様。それに<転移者>だったのですね」

「大体だな、ガキんちょってのは大事にしなきゃならない存在だろ? 暗殺ギルドとか盗賊ギルドみたいな頭の悪い組織や、クズだらけの冒険者ギルドに補助金を出しておいて、子供達には白パンも食えない程度にしか運営費を出さないとか、頭どうかしてるだろ。この国だか町の上の連中は」

「トーマさん」

「先生」

「は」

「んでエリナが貴族並みに魔法が使えるのがわかったし、俺も潜在魔力は低いけど全属性持ちだったんで、二人で狩りをして稼いで、やっと孤児院のガキんちょどもがまともな飯を食えるようになって」

「はい」

「大分貯蓄も出来たってタイミングで、孤児院の前に生後半年位の子供が捨てられてたんだよ。もうどうなってんだこの国の連中はよ。んで俺達だっていつまでも狩りで稼げるわけじゃない。現にこういう危険もあるわけだしな。でも国はいつまでたっても子供たちを救ってくれない」

「耳が痛いお話です」

「なら託児所を作れば、子供の世話で満足に仕事が出来ないとか、生活できなくなって子供を捨てるような貧困家庭の一助にもなればそういう不幸な子は減るだろ。貧困家庭からは無料で預かって、ある程度の収入がある家庭からは少額でも寄付金、趣旨に賛同してくれる貴族やら富豪を見つけて支援してもらえば運営で収入を得られるかもしれないしな。それを国がやらないから俺がやってやるって言ったらエリナも喜んで協力するって言ってくれたんだよ」

「大変申し訳なく」

「んで今回のブラックバッファローの異常発生だ。ここで稼いでおけば託児所もしばらくは援助が無くても貧困家庭から子供を預かれるかもってんで、狩りに出てきたら地竜に追われてるお前と遭遇して、本当は疾風でさっさと逃げて見捨てても良かったんだが、そんなクズみたいな事をしたらこの国のクズ連中と同じだからな、気分が悪いから地竜に挑んだんだよ。あらかじめ落とし穴も掘って、もし落とし穴に入らなかったら疾風使って撤退する予定だったんだが、お前が馬捨てて走ってただろ? そのまま逃げたら今度はお前が地竜に追われる立場になるのを考えたら、逃げるに逃げられなくなって最後の手段に出てこのありさまだよ」


 話してる内に腹が立ってきてくどくど文句を垂れてしまった。
 まあ良いか、全部真実だし。
 泣いていたエリナもクレアも大人しくなった。
 まあ勿論聞いてるよな。


「この度は本当に……」

「知ってるか? 孤児院の連中を助けてくれてたのはこの国の市場で働いてる小売りの店だったりするんだよ。子供達に食べさせてあげてって色々おまけしてくれたり安くしてくれたりな。でもお前ら貴族や富豪からの寄付なんか皆無だし、領主なんか孤児院に一年以上いてもしょぼい運営資金を定期的に渡してくるだけで何もしてくれないんだぞ、自分たちも黒パンを食うしか無い程生活が苦しいわけじゃないのにな。ガキんちょどもは、薪代が無いせいで夏なのに一週間に一回しか風呂に入れなかったんだぞ。寄付をしてくれる人もたびたび来るんだが、生活が苦しい平民が銅貨数枚とかを少しでも子供達の役に立てばって置いて行くんだぞ。おかしくないか? 贅沢な暮らしをしている貴族や金持ちは一切寄付をしてくれないのに、生活が豊かじゃない平民がこの国の子供を一番気にかけて寄付してるんだぞ? マジでこの国だか領主だか知らんが、糞みたいな連中のせいでどんだけ貧困層の子供が苦しんだり死んだりしたと思ってるんだ。いい加減にしろと怒鳴りつけてやりたいわ」

「もう怒鳴って……」

「モンド! しばらく口を開くな!」

「申し訳ありません」

「お前、年上にそういう口を利くなよ、俺も大概だがな。あーなんか一気にまくしたてたらすっきりした。で、地竜を倒した後の俺は?」

「はい、至近距離どころか、刀身に直接電撃の魔法を何度も放ったトーマ様の両腕は炭化していまして」

「炭化?」

「はい、焼け焦げて欠損しておりました」

「oh……」

「支える腕が無くなって地竜から落ちた時に胸部と足を強打されまして、右足は骨折、肋骨は数本折れていたという状況です。腕が無い状況でも魔法を放って地竜を攻撃していたとお伺いしました」

「でもなんか歩いて逃げようってエリナと歩いて逃げてた記憶があるんだが」

「お二人の魔力が尽きたので、エリナ様がそんな状態のトーマ様を支えて離脱を図っていました。お兄ちゃんごめんなさい治癒魔法が使えなくてごめんなさいとそれは悲痛な叫び声だったと地竜討伐で出陣した騎士団の連中が話していました」

「うわあ、それは泣くわ。俺でも泣くし」

「その時のトーマさんは両腕を無くされた事に気づいていなかったようで、女騎士、わたくしの事ですね、わたくしの安否や、地竜が生きていた場合の町や孤児院の事を気にしていたと」

「なんか色々言ってた記憶はあるが、たしかに死んでもおかしくない状況の奴が言うセリフじゃないな。錯乱してるわ」

「その後、騎士団の内数名がエリナ様とトーマ様をこの治療院にお運びして、残った者が地竜の討伐を確認して今に至るという訳です。それが四日前の出来事です」

「四日も寝てたのか。俺の他に怪我人や犠牲者なんかは出たのか?」

「おかげさまで、今回の負傷者はトーマ様お一人だけという結果になりました。トーマ様はわたくしの命の恩人です。また町を救って頂きました事、騎士団、いえ、領主家を代表して御礼申し上げます」

「……領主?」

「はい」

「貧困世帯の子供や捨て子、孤児達にゴミみたいな援助しかしないで、事実上の放置状態のまま何人も殺しまくってきたあのゴミクズの?」

「……はい、大変申し訳なく」

「帰れ」

「トーマさん流石に……」

「モンド!」

「あーやっぱ帰らなくていい、俺達が帰るから。ここの治療費はちゃんと自分で払うからな。日本刀もいいわ、俺が自分で買い直す。もしかしたら使えるかも知れんから刀身は返せ。少しでも傷をつけたら殺すぞ、俺の命を救ってくれた相棒だからな」

「いえ、そんな訳には」

「うるせー、ガキんちょ放置しておいてそんないい服を着てるようなクズなんかと話す口は無いわ。命なんて張らないでさっさと見捨てて逃げればよかったよ。日本刀も胸甲もダメにしちゃったし魔法石の結婚指輪も腕ごと無くしたんだぞ。おい、エリナ、クレアさっさと帰るぞ。治療費掛かっちまうからな。請求書は孤児院に送ってくれよ先生」

「え、トーマさん、いや、その……」

「待ってくださいトーマ様」

「俺の名前を呼ぶな、耳が腐る。エリナ、クレア行くぞホラ」

「お待ちください!」


 俺がベッドから立ち上がって帰ろうとすると、クソ女が入口の前に立ちふさがる。

 エリナとクレアは、孤児院の過去の窮状を俺が語ってる時から俺の怒りに気付いていたのだろう。
 先程からずっと黙っている。
 そりゃそうだ、俺は<転移>してからずっとガキんちょを幸せにするために体張ってきたんだ。
 ずっと見ぬふりしててクズギルドに援助金なんかバラ撒いてるクソ領主家なんか国王の次位に憎むべき連中だろ。
 俺の視界に、俺の世界に入ってくるんじゃねーよ……。


「お前らの贅沢な生活を支える為に、一体今まで何人の子供の命を見捨ててきたと思ってるんだ。どうだ? 答えられるか? 答えられるなら話だけは聞いてやる」

「それは……」

「ならお前の今着ている服は金貨何枚だ? 孤児十人と国の要請に応じてわざわざ面倒ごとを引き受けてくれた婆さんの給料込みで一ヶ月銀貨三十三枚ちょっとしかくれない領主様?」

「……」

「結局そういう事だ。俺の最も軽蔑するべき敵だよ、お前らはな。ミコトなんか真冬に捨てられていたから、発見が少しでも遅れていたら俺の目の前で死んでいたかもしれないんだぞ。そういう子供の命と、そういう子供を何人も見殺しにしていた癖に、それを見ようともしないで散々贅沢な暮らしをしてきたお前らみたいな人殺しの命が等価だなんて思うなよ。二度と俺の前に顔を見せるな、胸糞悪い。エリナ、クレア行くぞ」

「うん、お兄ちゃん」

「はい、兄さま」

「安心しろ、俺達はこれでも高額納税者だ。お前らの贅沢な生活を支えるためにも税金はきっちり払ってやるよ。領民を守る義務があるはずの領主が、領民を守らず見殺しにしているお前らとは違ってな。俺は住民としての義務はちゃん果たしてるんだから、今後は一切俺に干渉するなよ。もしこの件で俺の周りの人間や孤児院に嫌がらせでもしてみろ、相手が貴族だろうと殺しに行くからな」


 俺は文句を言いながら、何も言えずに突っ立ってるゴミの横を通り抜け、治療院を出たのだった。

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