ヘタレ転移者 ~孤児院を救うために冒険者をしていたら何故か領地経営をすることになったので、嫁たちとスローライフを送るためにも頑張ります~

茶山大地

文字の大きさ
上 下
27 / 317
第二章 ヘタレ冒険者

第十一話 バカップル

しおりを挟む
「おっエリナちゃん、婚約おめでとうね!」

「ありがとうございますおばさん! やっと口説き落としました!」


 そう言うと、エリナは俺の腕にしがみつきながら野菜売りのおばちゃんに指輪を見せる。

 エリナとペアで着けてる指輪は指輪高級ゾーンの宝飾店で買った物だ。
 極細のワイヤー状のミスリルを何百本も使って細かく編んで作られた指輪で、魔力を増幅する効果がある魔宝石をあしらってある。

 エリナへのプレゼントにあのアマからの金は使いたくなかったので、自分で稼いだ金だ。
 この世界では婚約指輪や結婚指輪は一般的だが、魔宝石の指輪を使うのは貴族や富豪だけだ。

 魔物から取れる魔石とは違って、天然の鉱脈から極稀に採取される魔力を帯びた宝石は魔宝石と呼ばれる。
 エリナの為に買った指輪には、常に微量の光を放つ透き通ったエメラルドの魔宝石があしらわれており、エメラルドは特に風魔法との相性が良いとの事。
 サイズも自動調節される優れものだ。
 魔宝石は非常に高価だが、一カラットと小さい石なので、値段はペアで金貨三枚。
 俺の指輪は雷魔法と相性のいいトパーズでエメラルドより安かった。
 握りこぶし大の魔宝石をあしらった魔法杖は国が買えるレベルらしい。

 物語の中では魔宝石の指輪でプロポーズされるのが一種のステータスとされている。
 恋愛物語が大好きなエリナは、知り合いに見せまくって常にご機嫌なのだ。


「お兄さんはヘタレ勇者だしねぇ。黙ってればいくらでも男が寄ってくる位の良い女なのに、こんな美人なエリナちゃん自ら口説き落とさないと決断出来ないなんてねぇ」

「でもお兄ちゃんは、私が結婚式で着るドレスまで用意しててくれたんですよ!」

「へー、ヘタレ勇者なりにちょっとは勇気を出したのかねぇ。結婚式が楽しみだねエリナちゃん」

「式には絶対に来てくださいね、おばさん!」

「楽しみにしてるよ」


 大晦日に年越し蕎麦ならぬ年越しスープパスタを食い終わった頃に、予定通り服屋が来てくれた。
 数時間早かったが、誕生日のサプライズプレゼントとしてガキんちょ共にはおしゃれ着二着、エリナには純白のウエディングドレスを贈る為だ。

 ドレスを見てびっくりしていたエリナに結婚式用のドレスだと言うと、エリナは更にびっくりし過ぎてふわふわした状態のまま、服屋の女性にサイズ調整するのでと言われるままに部屋に連れ込まれて行った。
 部屋でドレスに一度袖を通した姿を鏡で見た時に、やっと実感したらしく、そこからエリナの異常なハイテンションが収まらない。

 イヴの夜からハイテンションで俺から終始離れなかったが、ウエディングドレスを試着してからは着替えと風呂とトイレ以外は絶対に俺から離れようとしない。
 いや、着替えの時は平気で俺の前で服を着替えるから、俺が目を背けてるだけで一緒に居るのは間違って無いか。
 寝る時ももちろん一緒だ。
 キス以外はしてないけどな。ヘタレだし。

 健康状態の欄も

 <健康状態:幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ......>

 とバグってやがる。
 というか重すぎて怖い。
 文字だけはみ出てるから、エリナが胸元から登録証を出すたびにめんどくさいし、レーザービームみたいに半透明の「幸せ」って文字が五十メートルくらいまで伸びやがる。
 俺の心以外にはノーダメージだから人畜無害で安全だけど。

 というか健康状態じゃないだろ、感情だろと突っ込むも誰も聞いてくれない。

 余りにも酷いバグだったので、元日でも営業していた冒険者ギルドに朝一で乗り込み、クレームを入れてエリナの登録証をタダで作り直させた。
 が、表示バグは変わらなかった。「公式な身分証として問題無く使えますよ」とニヤニヤ答えたあの事務員はいつか不幸な目にあえばいいのに。
 

「あのさ」

「なぁにお兄ちゃん?」


 てくてくと歩きながら、「哺乳瓶のお陰で、赤ん坊を旦那に任せられるからアタシが店に出られるんだよ! 良い物をありがとね!」という野菜売りのおばちゃんから解放された途端、いつものように俺の腕にしがみついてくるエリナに一応聞いてみる。


「昨日も同じようなやり取りしてたけど飽きないの? ねえあと五ヶ月以上もこれを続けるの? お兄ちゃんちょっと頭痛くなって来たんだけど」


 指輪が俺に見えるようにわざわざ左手の位置の調整をするのも忘れないようだ。
 いつも密着してるから、エリナの手編みのマフラーもこんなに長くしなくても良いんじゃないかってくらい余ってる。


「んー、もうちょっとかな!」

「完全に俺の心を折りに来てるだろ」

「そんな事無いよ! 私だってあの話を聞いたら六月以外の結婚なんて考えられないもん!」

「後悔して来た」

「私! 今凄く幸せなんだよ! だってお兄ちゃんは私とあの子たちの事を真剣に考えてくれた上で、六月に私と結婚してくれるって言ってくれたんだもん!」

「わかったわかった、周囲の視線が痛いからちょっとおとなしくしよう。お兄ちゃんちょっと魔法で穴を掘って隠れたくなっちゃうから」

「はい!」

「返事は完璧だけど、もうちょっと自重してくれな?」

「じちょー?」

「いやいやいや、自重の意味知ってるだろお前! 頭こてって倒したら何でも俺が許すと思ったら大間違いだぞ! でも最高に可愛いぞエリナ!」

「えへへ! お兄ちゃんもかっこいいよ!」

『ペッ!』

「ほら、独身のブサイクなおっさんが俺達に嫉妬して、道端にツバ吐いてるからちょっとおとなしくしような!」

「はーい!」

「エリナは絶世の美少女だからな! 嫉妬されちゃうのはしょうがないけど気を付けないとな!」

「そんなことないよ。お兄ちゃんの方が私なんかに釣り合わないくらい優しくてかっこいいもん!」

「自分の食べ物を下の子に食べさせて、自分は腹を空かせてるような優しいエリナに、実は俺一目惚れしてたんだぞ!」

「えっ......」

「あっしまった、つい暴走した」

「お兄ちゃんそうなの!?」

「エリナに初めて会った時から意識はしてたと思うぞ。綺麗な子だなとドキッとしたし、しかも腹空かせた子供に自分の飯を食わせて倒れるような子だぞ、そりゃ惚れちゃうだろ。ヘタレだからお前の好意をわかってても真剣に考えないようにしてただけで」


 エリナは腕から離れると、俺の上半身に抱き着いてくる。


「嬉しい......」

「そか」

「私もね、初めてお兄ちゃんに会った時は、すごく優しいお兄さんだなって思ってたの」

「パンを食わせたときか」

「うん。でね、その後に、心配するななんとかしてやるって言われた時からずっと好きだったんだよ。その時のお兄ちゃんすごくかっこよかった......」

「飯作ってる時だったか」

「そう。その後も私やあの子達の為に一生懸命に色々してくれたし、いっぱい優しくしてくれて。すごく優しいけど、少しぶっきらぼうな人だなって思ってたけど、それが照れ隠しなんだなってわかっちゃったらもう好きが止まらなくなっちゃったの」

「エリナから告白させちゃったからな。ヘタレでごめんな」

「ううん。ちゃんと答えてくれて嬉しかったよ」

「エリナの想いに応えるには、孤児院をなんとかしてからじゃないとって思ってたしな」

「それでもっとお兄ちゃんを好きになって、ちゃんとその後から妹じゃ無くて女の子として見てくれるようになって」

「やたらと追い詰めてきてたからなー」


 エリナは抱き着いたまま顔を俺に向ける。


「ごめんねお兄ちゃん。お兄ちゃんも私の事を好きになり始めてくれたんだなって思ったら、どうしても我慢できなくなっちゃったの」

「わかってる。全部俺が悪かったからな」

「そんな事無いよ! お兄ちゃんがやさし......」


 エリナがそれ以上言えないように唇をキスで塞ぐ。
 エリナも少しびっくりしたようだが、状況を理解すると、全く抵抗せず受け入れてゆっくり力を抜いて寄りかかり、完全に俺に身を預けている状態になる。


『家に帰ってやれよクソが』
『見せつけてんじゃねーぞコラ』
『こんな往来で頭沸かせてんじゃねーよバカップル』


 皮鎧を着たクズ達の声なんか無視だ無視。
 なんでクズな冒険者ってみんないつも皮鎧を着てるんだ? と疑問に思いながらも一応対策しておくか、とエリナの唇を一旦離して防御魔法を唱える。
 これでツバを飛ばされても大丈夫だ。
 
 魔法を唱えてる間、エリナが目を瞑ったままんーとキスを催促してきて可愛い。
 安心してエリナとキスを再開するが、エリナが何かに気づいたように急に唇を離す。


「ってお兄ちゃんここ外!」

「へっ? しまった! また暴走した!」

「しかもお野菜買ってない!」

「また戻ってアレをやるのか......」


 唾を吐いてたクズ連中は、俺が魔法を発動したのを見て既に逃げたようだ。
 それでも、エリナとのバカップルぶりを興味津々で眺めていた周囲の視線に晒されながらも、野菜売りのおばちゃんの元に戻る。


「おっエリナちゃん、婚約おめでとうね!」

「ありがとうございますおばさん! お兄ちゃんがヘタレ過ぎて大変でしたよ!」

「勇気あるヘタレって意味がわからないねぇ」

「でもお兄ちゃんはわざわざ魔宝石の指輪をプレゼントしてくれたんですよ!」

「エリナちゃんはまるで物語に出てくるお姫様みたいだねぇ。羨ましいよ、うちの旦那は甲斐性が無いから」

「そんなおばさん! お姫様だなんて!」

「ねえ、いつまでやるのこのやりとり。おばちゃんも付き合い良すぎだぞ」

「エリナちゃんは可愛いからね」

「えへへ! ありがとうございますおばさん!」

「やっぱりもう一人産もうかねぇ。エリナちゃんみたいな娘が欲しいよ」

「子供と言えば、おばちゃんはもし託児所みたいなのがあったら利用するか?」

「金額次第だけど利用したいね、本当なら旦那にもっと仕入れだの畑の世話だのやらせたいしねぇ。でもうちは子供が多いからねぇ。託児所の経営でも考えてるのかい?」

「今は俺とエリナで稼げてるからいいけど、孤児院でもある程度稼げるようにしないとなって今色々と考えているんだよ。あ、今まで通りおばちゃんの子供はいつでも預かるから」

「エリナちゃんが妊娠したら狩りもお兄さん一人になっちゃうしねぇ」

「妊娠!」

「あーそういう問題もあったな。考えてなかった、いや考えないようにしてたが正しいか。エリナが居ないとダッシュエミューすらまだ狩れないし、ホーンラビットを探そうにも森を俺一人で歩くと遭難しそうだ。実際遭難したことあるし」

「お兄ちゃん! 私お兄ちゃんの赤ちゃんが欲しい!」

「ちょっと黙っててね、俺の可愛いエリナ」

「はい!」


 そういうと、エリナは俺と腕を組んだまま器用に自分の口を両手で塞ぐ。


「お兄さん大分エリナちゃんの扱い方がわかってきたみたいだねぇ」

「まぁ羞恥心さえ捨てればな。おばちゃん、今日の野菜はお勧めを大体いつもの量で入れてくれ。今晩のメニューを考えてないから素材を見て決める」

「いつもすまないねお兄さん」

「おばちゃん、今は稼げてるからおまけはいいからな。そうだ、売り物にならなかったり、見た目の悪い奴を魔物狩りの為の罠用に買いたいんだけど、そういうのって毎日どれくらいの量が出る?」

「そうだねぇ、野菜屑なんかも合わせれば今お兄さんの背負ってる籠の半分以上は出るんじゃないかね」

「おっ、それだけの量があればあちこちに撒けるな。じゃあ明日それを買いたいんだが用意できるか?」

「大丈夫だよ、処分に困ってたから助かるよ。お金は要らないって言いたいけど、お兄さんは遠慮するからね。銅貨百枚でいいかい?」

「おばちゃん、それじゃ安すぎだから」

「良いんだよ。哺乳瓶みたいな高価なものや玩具だって貰っちまったんだ。せめてこれくらいはさせておくれよ」

「わかった、ありがとうなおばちゃん」

「あいよ、鳥が食べる野菜だけ集めればいいんだね」

「助かるよ、そういうのも良くわからないからな」

「はいよ、お兄さん。今日のおすすめを入れておいたよ。銅貨四百枚だね」

「おばちゃん、明らかにおまけしてるだろこれ」

「そんな事ないさね」

「ありがとうなおばちゃん」

「おばさんいつもありがとうございます!」

「じゃあ明日のこの時間には余り物の野菜を用意しておくよ」

「よろしくな」


 エリナを連れて肉屋に向かう。
 はあ、またあのやりとりをやるんだろうなと、諦めながらエリナに引かれていく。
 五ヶ月以上もこのテンション維持されたら流石に心が折れそう。
しおりを挟む
感想 26

あなたにおすすめの小説

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい

斑目 ごたく
ファンタジー
 「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。  さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。  失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。  彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。  そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。  彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。  そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。    やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。  これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。  火・木・土曜日20:10、定期更新中。  この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる

シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。 そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。 なんでも見通せるという万物を見通す目だった。 目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。 これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!? その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。 魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。 ※他サイトでも連載しています。  大体21:30分ごろに更新してます。

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク 普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。 だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。 洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。 ------ この子のおかげで作家デビューできました ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが

処理中です...