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話し合いは脱線しまくりで進みが悪かった。
とにかくカルロがうるさくて、途中で我慢できなくなったエマさんが追い出した。それで、ようやく今までどうしていたのか聞くことが出来た。
王が倒れてからの二ヶ月は、いちいち王家の会議で決定していたと言う。
王が不在の場合、本来なら後継者候補が会議を回す筈だけど、今回は時期的に一人もいなかった。
そして、まだ浅い王家の会議には当然現在の王――――お父さん側と、前王派がいて、勢力としては半々くらいだった。
でも時間が立つにつれ現王派の中に、このまま王が目を覚まさないのではないかと言う人が出てきた。その人たちは少しずつ中立派へ鞍替えして、そのせいで派閥争いという足の引っ張り合いが激化。一つの議題が決まるのに何日もかかるようになってきた。
現王派の人たちはこの状態に危機感を感じて、後継者候補になりそうな人物を探し、年齢的にも血筋的にも可能性がある私が呼ばれた。
現王派は、私を代行者に据えて、お父さんが育てた三人、バルド、ゼスト、カルロに補助をさせるつもり――――私と同じ考えだった。
でもそれだと自分たちの意見が通らないと思った前王派は、婚姻による代行者をたてることを望んだ。
代行候補者の八人のうち、現王派が三人と言う不公平もそのせい。
上手く私が前王派の人を選べばまた権力が握れるって考えみたい。勢力図はもう前王派の方が多いから。
前王派にしてみれば、私が自分で代行者になることは想定外で、きっと反対する。
それをどう説得するかが大問題みたい。
まぁ、それ以外のことは結局、この二ヶ月あまりと同じってことなんだと思う。
ただ、決定を誰がするかの違いだ。
会議がどう転ぶか分からないけれど、どっちの人たちも私に係わらせたいと言うんだから、とりあえず代行者が今すぐやらなきゃないことなんかをまとめてもらうことにした。
メインはバルドとゼストで、カルロには最初の言葉通り時々補助で入ってもらい、ある程度形になったら、アーサーに聞きながら私が決定権を行使(!)するという感じ。
偉い人がいなくても出来る細かいことは勝手にやってもらって、王様と代行者がすることはおいおい……だね。
後は後継者候補になるために、守護者って言うのにも会わなければならない。
私は別に会わなくてもいいけど、それだと現王派の人が困る……。
でも、会うのに、時が来れば会えるとかって、すごく曖昧。
何より、今はそんな悠長なこと言っていられない、ってゼストさんが言うから、向こうから来てくれるのを待つより、こっちから探しに行ったらどうだって言う案がでた。
それは私も賛成だ。
白黒がはっきりつけば、早く帰れるかもしれないし。面倒なこともしなくて良くなるし。
もし選ばれれば、この国でお父さんに次ぐ発言力が私につくらしい。
凄い!―――――いらないけど。
で、行く場所は、前回までの後継者候補が守護者に会ったって言うところ。
国全体に点在してるけど、時間的にも近くて目撃情報が多い場所を狙うことにした。
これらのことは、私のお披露目ってやつが終わってからになる。
そして、お父さんと会うのも。
会ったらすぐ、目を覚ましてくれたらいいんだけどね。
なんて言うの、感動の再会の奇蹟、みたいな?
とにかくカルロがうるさくて、途中で我慢できなくなったエマさんが追い出した。それで、ようやく今までどうしていたのか聞くことが出来た。
王が倒れてからの二ヶ月は、いちいち王家の会議で決定していたと言う。
王が不在の場合、本来なら後継者候補が会議を回す筈だけど、今回は時期的に一人もいなかった。
そして、まだ浅い王家の会議には当然現在の王――――お父さん側と、前王派がいて、勢力としては半々くらいだった。
でも時間が立つにつれ現王派の中に、このまま王が目を覚まさないのではないかと言う人が出てきた。その人たちは少しずつ中立派へ鞍替えして、そのせいで派閥争いという足の引っ張り合いが激化。一つの議題が決まるのに何日もかかるようになってきた。
現王派の人たちはこの状態に危機感を感じて、後継者候補になりそうな人物を探し、年齢的にも血筋的にも可能性がある私が呼ばれた。
現王派は、私を代行者に据えて、お父さんが育てた三人、バルド、ゼスト、カルロに補助をさせるつもり――――私と同じ考えだった。
でもそれだと自分たちの意見が通らないと思った前王派は、婚姻による代行者をたてることを望んだ。
代行候補者の八人のうち、現王派が三人と言う不公平もそのせい。
上手く私が前王派の人を選べばまた権力が握れるって考えみたい。勢力図はもう前王派の方が多いから。
前王派にしてみれば、私が自分で代行者になることは想定外で、きっと反対する。
それをどう説得するかが大問題みたい。
まぁ、それ以外のことは結局、この二ヶ月あまりと同じってことなんだと思う。
ただ、決定を誰がするかの違いだ。
会議がどう転ぶか分からないけれど、どっちの人たちも私に係わらせたいと言うんだから、とりあえず代行者が今すぐやらなきゃないことなんかをまとめてもらうことにした。
メインはバルドとゼストで、カルロには最初の言葉通り時々補助で入ってもらい、ある程度形になったら、アーサーに聞きながら私が決定権を行使(!)するという感じ。
偉い人がいなくても出来る細かいことは勝手にやってもらって、王様と代行者がすることはおいおい……だね。
後は後継者候補になるために、守護者って言うのにも会わなければならない。
私は別に会わなくてもいいけど、それだと現王派の人が困る……。
でも、会うのに、時が来れば会えるとかって、すごく曖昧。
何より、今はそんな悠長なこと言っていられない、ってゼストさんが言うから、向こうから来てくれるのを待つより、こっちから探しに行ったらどうだって言う案がでた。
それは私も賛成だ。
白黒がはっきりつけば、早く帰れるかもしれないし。面倒なこともしなくて良くなるし。
もし選ばれれば、この国でお父さんに次ぐ発言力が私につくらしい。
凄い!―――――いらないけど。
で、行く場所は、前回までの後継者候補が守護者に会ったって言うところ。
国全体に点在してるけど、時間的にも近くて目撃情報が多い場所を狙うことにした。
これらのことは、私のお披露目ってやつが終わってからになる。
そして、お父さんと会うのも。
会ったらすぐ、目を覚ましてくれたらいいんだけどね。
なんて言うの、感動の再会の奇蹟、みたいな?
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