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76 カーラの日記3
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大変なことになってしまった。
アーサーにも、マリーにも、あの人たちにも怒られてしまった。
特にクリスには本気で怒られた。
ちらっとキーラを見せたあのお茶会から、毎回毎回、会うたびに紹介しろとうるさかったけど、同じ年の子に興味があるんだろう位にしか思っていなかった。
今日急に城に呼び出されて、何事かと思ったら、廃嫡ものの事件を起こしたという。
アリーダにその内容を聞いて、鳥肌が立った。
クリスに、何故あの子がキーラのことを知っているのかと聞かれて、少しだけ気にかけてもらえればという簡単な気持ちで連れて行ったことを打ち明けたら、短絡的すぎるとさらに怒られた。
このまま放置はできない。
なんとかするようにと言われたので、明日会いに行くことになった。
※※※
今日、お茶会と言う名の話し合いをしてきた。
怖い。
本当に怖い。
信じられないほどの執着を見せている。
まさかあんなに執着しているとは思わなかった。
知り合ったら最後、絶対に手を離さなそうな勢いだった。
あの子、キーラと同じ年の筈なのに、絶対おかしい。
クリスがアリーダに再教育を命じていたけど、あれはそんなんじゃどうにもならないと思う。
怖い、本当に怖い。
確かに、家の娘はかわいい。
遠くから見ると、あの人に似て見た目は綺麗だから、少しは気に入るだろうとは思ってた。でもあの子の周りには、家の娘なんか足元にも及ばないくらいのきれいどころがそろっているから、あんなに執着するとは思わなかった。
あぁ、カーラの娘だなくらいで良かったのに。
効果がありすぎた。
今は、とてつもなく後悔している。
せめて、クリスに相談してから実行すべきだった。
※※※
今日も話し合いに行ってきた。
もしかしてちゃんと紹介しないことが執着の原因じゃないか、
ちゃんと紹介してしまえばと言ってみたが、却下された。
もっとひどくなる、らしい。
どうしてかと聞いたが、それは聞かない方がいいと言われた。
きっとまた訳の分からない理由があるんだろう。
長い話し合いの末、キーラに近づかせないためにも、とりあえず、キーラを人質にして行動を制限する方向で決まった。
新しい契約が必要だったけど、いざとなればクリスがなんとかしてくれることになったからいいだろう。
ゲーム的にはあの子の関心を得られた方がいいけれど、
もしゲーム的な何かが起こらなければ、別の意味でキーラの危機だ。
吉と出るか凶と出るか、不安しかない。
キーラのためと思ってしたことだけど、キーラにはもしかしたら悪いことをしてしまったのかもしれない。
私の目の黒いうちは、絶対に渡しはしないけれど。
キーラが覚醒してしまったら、ちょっとした隙を狙ってくる。
アリーダにそうならないようお願いしたけれど、あの子の方が上手だし、何よりもアリーダはあの子に弱い。
いざとなればあてにはできない気がする。
※※※
出来れば、ゲームが始まる前にキーラが覚醒してくれるのが、一番いい。
そうすれば私がキーラを守れるから。
でも、ゲームが始まってからの覚醒だと、間に合わないかもしれない。
キーラ自身、少しぼんやりした子だし、覚醒しても日本人の女の子ならいくらシッカリしていたとしても、キーラに毛が生えたくらいの危機感しかないと思う。
乙女ゲームのヒロイン並みに、男を手玉に取れるような子だったら問題ないけど、そんな子なかなかいないと思う。
せめて、このページが、あの子に見つかる前に読まれて、不要な隙を作らないでくれればいいけど。
キーラ、あの子には、本当に気をつけるのよ。
――――作者より一言―――――
ここまで読んでくださりありがとうございます。
カーラの日記が長くなってしまったので、
本日2度目の更新しました。
次回もよろしくお願いします。
アーサーにも、マリーにも、あの人たちにも怒られてしまった。
特にクリスには本気で怒られた。
ちらっとキーラを見せたあのお茶会から、毎回毎回、会うたびに紹介しろとうるさかったけど、同じ年の子に興味があるんだろう位にしか思っていなかった。
今日急に城に呼び出されて、何事かと思ったら、廃嫡ものの事件を起こしたという。
アリーダにその内容を聞いて、鳥肌が立った。
クリスに、何故あの子がキーラのことを知っているのかと聞かれて、少しだけ気にかけてもらえればという簡単な気持ちで連れて行ったことを打ち明けたら、短絡的すぎるとさらに怒られた。
このまま放置はできない。
なんとかするようにと言われたので、明日会いに行くことになった。
※※※
今日、お茶会と言う名の話し合いをしてきた。
怖い。
本当に怖い。
信じられないほどの執着を見せている。
まさかあんなに執着しているとは思わなかった。
知り合ったら最後、絶対に手を離さなそうな勢いだった。
あの子、キーラと同じ年の筈なのに、絶対おかしい。
クリスがアリーダに再教育を命じていたけど、あれはそんなんじゃどうにもならないと思う。
怖い、本当に怖い。
確かに、家の娘はかわいい。
遠くから見ると、あの人に似て見た目は綺麗だから、少しは気に入るだろうとは思ってた。でもあの子の周りには、家の娘なんか足元にも及ばないくらいのきれいどころがそろっているから、あんなに執着するとは思わなかった。
あぁ、カーラの娘だなくらいで良かったのに。
効果がありすぎた。
今は、とてつもなく後悔している。
せめて、クリスに相談してから実行すべきだった。
※※※
今日も話し合いに行ってきた。
もしかしてちゃんと紹介しないことが執着の原因じゃないか、
ちゃんと紹介してしまえばと言ってみたが、却下された。
もっとひどくなる、らしい。
どうしてかと聞いたが、それは聞かない方がいいと言われた。
きっとまた訳の分からない理由があるんだろう。
長い話し合いの末、キーラに近づかせないためにも、とりあえず、キーラを人質にして行動を制限する方向で決まった。
新しい契約が必要だったけど、いざとなればクリスがなんとかしてくれることになったからいいだろう。
ゲーム的にはあの子の関心を得られた方がいいけれど、
もしゲーム的な何かが起こらなければ、別の意味でキーラの危機だ。
吉と出るか凶と出るか、不安しかない。
キーラのためと思ってしたことだけど、キーラにはもしかしたら悪いことをしてしまったのかもしれない。
私の目の黒いうちは、絶対に渡しはしないけれど。
キーラが覚醒してしまったら、ちょっとした隙を狙ってくる。
アリーダにそうならないようお願いしたけれど、あの子の方が上手だし、何よりもアリーダはあの子に弱い。
いざとなればあてにはできない気がする。
※※※
出来れば、ゲームが始まる前にキーラが覚醒してくれるのが、一番いい。
そうすれば私がキーラを守れるから。
でも、ゲームが始まってからの覚醒だと、間に合わないかもしれない。
キーラ自身、少しぼんやりした子だし、覚醒しても日本人の女の子ならいくらシッカリしていたとしても、キーラに毛が生えたくらいの危機感しかないと思う。
乙女ゲームのヒロイン並みに、男を手玉に取れるような子だったら問題ないけど、そんな子なかなかいないと思う。
せめて、このページが、あの子に見つかる前に読まれて、不要な隙を作らないでくれればいいけど。
キーラ、あの子には、本当に気をつけるのよ。
――――作者より一言―――――
ここまで読んでくださりありがとうございます。
カーラの日記が長くなってしまったので、
本日2度目の更新しました。
次回もよろしくお願いします。
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