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2章.学園
8話.ヒロインを放棄したい!
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ダッダッダッダッ
バーンッ
「どうしてほっておいてくれないのー!私はモブのはずなのにー!」
「どうしてほっておいてくれないのー!私はヒロインの役を放棄したはずなのにー!」
「「ゼーハーゼーハー」」
「「ふー、叫んでスッキリした!」」
「ほんとにさ、私はモブのはずなのに何で私までヒロインのイベントをしなくちゃ行けないの?」
「うーん、もしかしたらこの世界はわた恋の世界に似た世界なのかもしれないね」
「似た世界ってことは、ゲームのようにならないってことだよね?
なのに何で私達にヒロインのイベントがおきているの?」
「あー、それはたぶんいつの間にかフラグがたったのかも」
「なんってはた迷惑なの!ていうか、攻略対象者チョロすぎでしょ!」
「あー、うん、それは私も思った
まあ、簡単に恋愛できるのが乙女ゲームの醍醐味じゃない?」
「そうだけどさ、ここは“似た世界”なんでしょ!
キャラ設定がそのままってどう言うことよ!違いがあってもいいでしょ!」
「そうだけどね、もうしょうがないじゃない!おきてしまったんだから」
「そうだけどさ、たぶんリリーって第三者視点で楽しむタイプだったでしょ?自分がヒロインって辛いんじゃないの?」
「確かに私は第三者視点で楽しむタイプだったよ
そもそもね、誰がヒロインに転生したからヒロインになれって言った?誰も言ってないでしょ?
だから、ヒロインに転生しても攻略しなくてもいいってことよ!」
「そうかもしれないけど、これからきっと巻き込まれることになると思うよ
今日のこともあったし」
「うう、それは言わないでよ!それに、他人事みたいに言ってるけどリアだってもう巻き込まれているよ」
「メンドイね、いざとなったら隣国に逃げる?」
「うーん、下手したら大変なことになるかもしれないよ?」
「だったら、書き置きだけ残して森に住む?」
「それが一番無難かもね!あっ、でもウィル達に頼んで精霊の世界に行くのはどうかな?」
「それはいざとなったらでいいんじゃない?」
「そうだね!」
そして放課後になり私とリリーは職員室に来ていた
コンコン
ガラガラ
「失礼します、1年Sクラスミリアーナ・シルビオです
ランドリック先生はいらっしゃいますか?」
「おう、良く来たな」
「先生、話とは何ですか?」
「ああ、お前達なにか困っていることはないか?」
「「特にありません」」
「そうか、ならいいんだ
なにか困ったことがあったら相談してくれ!」
「「わかりました!では、失礼いたしました」」
ガラガラ
「ねえねえ、先生はきっといじめられてないか?って聞きたかったんだろうね」
「そうだろうね、それにあんなのいじめの部類に入らないよ」
「そうだよね、あんなの子供のいたずらだもん」
「むしろいじめるならもっと徹底にいじめてくれた方が慰謝料践んだくれるのにね!」
「そうだよね、あんな幼稚ないたずらじゃドレス一着分も貰えないよ」
「そうだよね、わた恋のヒロインなんて殺人紛いのことまでされてたのに」
「今はリリーがヒロインだけどね」
「ああ、そうだったね!ついつい忘れちゃうんだよ~」
「まあ、気持ちはわかるよ
ぶっちゃけ乙女ゲームの世界に転生だなんていまだに夢かと思うし」
「でも、現実なんだよね~」
「あっ、生徒会室に着いたみたいだよ」
「はぁー憂鬱だね~」
「そうだね、じゃあ開けるよ」
コンコン
「1年、ミリアーナ・シルビオと」
「リリアーナ・シルビオです」
ガチャ
「良く来てくれたね」
「「お兄様に言われましたから」」
「今日は一週間後に行われる新入生歓迎会についての会議だよ
1年以外は鬼役だからね、そして賞品は一年間の学食の無料券か、逃げきった生徒の要望を聞いて生徒会か、風紀委員で出すことが決まっているんだ」
「「要望、ですか?」」
「そう、例えば生徒会か風紀委員の役員の誰かとの1日デート券とかがあるね」
「それっていいんですか?」
「ああ、学園長も許可されているよ」
「「そうなんですね」」
「そして、ルールの方だけど今年からは攻撃と結界以外の魔法を使用してもいいようになった
生徒会と風紀委員以外の二年生と三年生は学園内に設置したカメラの映像を講堂で見ることになっている
鬼に捕まった生徒は講堂に行ってもらう
ルールは以上だ、なにか質問のある人はいるか?」
「あの、逃げれる範囲はどこまでですか?」
「学園を囲う塀までだ」
「わかりました」
「他に質問はないか?では、二年生以上の役員は当日の作戦について話し合うので残ってくれ
これにて解散!」
「「失礼したした」」
ガチャ
「いや~スゴいね新入生歓迎会」
「そうだね~ねえ、逃げきれたら景品何にする?」
「うーん、どうしようかな?リリーは決めてる?」
「うん!私は、魔の森の最深部にある砦の所有権かな」
「いいね、それ!私もそれにしようかな」
「フフッ楽しみだね!」
「そうだね!」
二人は一週間後の新入生歓迎会を楽しみにしていた
バーンッ
「どうしてほっておいてくれないのー!私はモブのはずなのにー!」
「どうしてほっておいてくれないのー!私はヒロインの役を放棄したはずなのにー!」
「「ゼーハーゼーハー」」
「「ふー、叫んでスッキリした!」」
「ほんとにさ、私はモブのはずなのに何で私までヒロインのイベントをしなくちゃ行けないの?」
「うーん、もしかしたらこの世界はわた恋の世界に似た世界なのかもしれないね」
「似た世界ってことは、ゲームのようにならないってことだよね?
なのに何で私達にヒロインのイベントがおきているの?」
「あー、それはたぶんいつの間にかフラグがたったのかも」
「なんってはた迷惑なの!ていうか、攻略対象者チョロすぎでしょ!」
「あー、うん、それは私も思った
まあ、簡単に恋愛できるのが乙女ゲームの醍醐味じゃない?」
「そうだけどさ、ここは“似た世界”なんでしょ!
キャラ設定がそのままってどう言うことよ!違いがあってもいいでしょ!」
「そうだけどね、もうしょうがないじゃない!おきてしまったんだから」
「そうだけどさ、たぶんリリーって第三者視点で楽しむタイプだったでしょ?自分がヒロインって辛いんじゃないの?」
「確かに私は第三者視点で楽しむタイプだったよ
そもそもね、誰がヒロインに転生したからヒロインになれって言った?誰も言ってないでしょ?
だから、ヒロインに転生しても攻略しなくてもいいってことよ!」
「そうかもしれないけど、これからきっと巻き込まれることになると思うよ
今日のこともあったし」
「うう、それは言わないでよ!それに、他人事みたいに言ってるけどリアだってもう巻き込まれているよ」
「メンドイね、いざとなったら隣国に逃げる?」
「うーん、下手したら大変なことになるかもしれないよ?」
「だったら、書き置きだけ残して森に住む?」
「それが一番無難かもね!あっ、でもウィル達に頼んで精霊の世界に行くのはどうかな?」
「それはいざとなったらでいいんじゃない?」
「そうだね!」
そして放課後になり私とリリーは職員室に来ていた
コンコン
ガラガラ
「失礼します、1年Sクラスミリアーナ・シルビオです
ランドリック先生はいらっしゃいますか?」
「おう、良く来たな」
「先生、話とは何ですか?」
「ああ、お前達なにか困っていることはないか?」
「「特にありません」」
「そうか、ならいいんだ
なにか困ったことがあったら相談してくれ!」
「「わかりました!では、失礼いたしました」」
ガラガラ
「ねえねえ、先生はきっといじめられてないか?って聞きたかったんだろうね」
「そうだろうね、それにあんなのいじめの部類に入らないよ」
「そうだよね、あんなの子供のいたずらだもん」
「むしろいじめるならもっと徹底にいじめてくれた方が慰謝料践んだくれるのにね!」
「そうだよね、あんな幼稚ないたずらじゃドレス一着分も貰えないよ」
「そうだよね、わた恋のヒロインなんて殺人紛いのことまでされてたのに」
「今はリリーがヒロインだけどね」
「ああ、そうだったね!ついつい忘れちゃうんだよ~」
「まあ、気持ちはわかるよ
ぶっちゃけ乙女ゲームの世界に転生だなんていまだに夢かと思うし」
「でも、現実なんだよね~」
「あっ、生徒会室に着いたみたいだよ」
「はぁー憂鬱だね~」
「そうだね、じゃあ開けるよ」
コンコン
「1年、ミリアーナ・シルビオと」
「リリアーナ・シルビオです」
ガチャ
「良く来てくれたね」
「「お兄様に言われましたから」」
「今日は一週間後に行われる新入生歓迎会についての会議だよ
1年以外は鬼役だからね、そして賞品は一年間の学食の無料券か、逃げきった生徒の要望を聞いて生徒会か、風紀委員で出すことが決まっているんだ」
「「要望、ですか?」」
「そう、例えば生徒会か風紀委員の役員の誰かとの1日デート券とかがあるね」
「それっていいんですか?」
「ああ、学園長も許可されているよ」
「「そうなんですね」」
「そして、ルールの方だけど今年からは攻撃と結界以外の魔法を使用してもいいようになった
生徒会と風紀委員以外の二年生と三年生は学園内に設置したカメラの映像を講堂で見ることになっている
鬼に捕まった生徒は講堂に行ってもらう
ルールは以上だ、なにか質問のある人はいるか?」
「あの、逃げれる範囲はどこまでですか?」
「学園を囲う塀までだ」
「わかりました」
「他に質問はないか?では、二年生以上の役員は当日の作戦について話し合うので残ってくれ
これにて解散!」
「「失礼したした」」
ガチャ
「いや~スゴいね新入生歓迎会」
「そうだね~ねえ、逃げきれたら景品何にする?」
「うーん、どうしようかな?リリーは決めてる?」
「うん!私は、魔の森の最深部にある砦の所有権かな」
「いいね、それ!私もそれにしようかな」
「フフッ楽しみだね!」
「そうだね!」
二人は一週間後の新入生歓迎会を楽しみにしていた
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