無気力公女とバカ王子

奏美

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今私はこの国で1番バカだと言われている
王子に告白をされている。
どうしてこうなったのか...

遡ること1週間前

コンコン
「お嬢様失礼します」

「はぁーいどーぞー」

「お嬢様もうお昼でございますよ!!
いくらやる気がないからと言って
あまりにも怠けすぎています!!」

「あ~うんうんゴメンゴメン」
しょうがない...だって太陽の光が
気持ちいいんだもん

「ごめんごめんって全く反省されていないじゃないですか!それにそのような言葉遣いはダメです。」

「でー何か用があったんじゃなかったの」
まあいつも通り小言言ってお昼ご飯持ってきてくれるんだろうな~

「あ、思い出しました。
はい!これです公爵様がお嬢様にと」

「え??お父様が??ほんとに??」
あのお父様が私に手紙だなんて珍しい

「はい。急な手紙なのでもしかすると
緊急かもしれません」

「ちょっと待って絶対に嫌よ!!」
何よこれ...ふざけんじゃないわよ

「ど、どうされましたか!?」

「ミリーこれは早くお父様に返事を書かなければならないわ。」

「え、ええ??」

「いいから...早く便箋とペンを持ってきなさい!!」

「は、はいー!」

な、なんてことをあのバカ王子のパーティに
参加しろですってなんでこういう時だけ
あの人は手紙を送ってくるのよ

「お持ちしました。」

「あれ??ミリーは??」
どうしてお兄様の側近のアリドが持ってきたのかしら

「ミリーは来る途中に急ぎすぎてコケてしまいましたのでたまたま通りかかったので
お持ちしました。」

「あ、ごめんなさい
私が急かしてしまったからだわ
持ってきてくれてありがとう。」

「とんでもございませんまたなにか
急用でしたら私をお呼びください」

「でもあなたはお兄様の側近でしょ」
お兄様の側近をたかだか私の急用のために呼ぶ必要は無いわ
お兄様の方が大変だろうし
いつも男の人となにかお話されているし

「ではなにか問題があった場合は
お呼びください」

「わかった。そうするわ
その時はよろしくね。」

「.......はい。それでは私は失礼します」

「はーい」
よし早く返事を書いて不参加にしてもらわないとあのバカ王子には会いたくないわ
喋ってると頭がおかしくなって来るのよね
全くこっちのペースが乱されるし
困ったものだわ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お嬢様もうお時間が迫っておりますよ!」

「いーやーだー!!」
体調不良体調不良

「お嬢様もうすぎたことはどうにもなりません。せっかくリート様がドレスを用意してくださったのですから着ないともったいないですよ」

うーん確かにお兄様からのプレゼントは嬉しいけどいつも貰っているもの
今回くらい着なくても次のお茶会などで
着ればなんの問題もないし

「お嬢様!!」

「わかったわよ!!やればいいんでしょ
やれば!!」



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