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一章
番外編 もしもあのとき・・・・・
しおりを挟む「はぁ、はぁ、やっと着いた」
この学校は、僕の家から歩いて十分。走って五分で着くくらいの距離にあるのだが、時間がギリギリだった為、間に合うかどうかの瀬戸際みたいだが、どうやら、ギリギリだが合ったみたいだ。
「お~、なんとか間に合ったみたいだな」
と先に着いていた勇気が軽口を言うが、回りの空気が重い。何故か自分が学校に来ると、急にクラスの男子の空気が重くなるのである。まぁその理由がわからなくはないんだけどね・・・・・そう思いながら、
「うん。ギリギリだけどね」
と答えた。すると、
「あっ!おはよう。雪君!紺野くん。それと雪君。もう少し早く来ようよ!」
そんな声が聞こえてきた。すると、クラスの中にいた男子からの視線がもっと重くなり、もう視線で人を殺せるくらいに強くなった。
そう。僕がクラスに来ると男子の空気が重くなる理由はこの人なのである。
春野 澪 黒目、黒髪の身長156㎝で物凄く美人なのである。テレビに出ている、アイドルが裸足で逃げるくらいには美人なのである。そんな人だから僕には縁もゆかりもないくらいに美人だから、こちらのことを知らないと思っていたら、このクラスになってから三日後くらいに気がつくと話しかけられていたのである。普通ならば話を無視することもできたけど、相手は物凄い美人な人である。そんな人の話を無視なんかしたら、クラスメイトの男子からの目線が話しかけられただけで殺気だっているのだから。
「おはよう、春野さん」
そう答えると、春野さんは凄く嬉しそうに、
「おはよう。雪君!」
と答えるのである。何がそんなに嬉しいかわからないけど、春野さんが嬉しそうにしているだけで、一瞬、殺気が消えたが、また殺気が復活した。しかももっと増えたのである。
「朝から大変だな雪」
「うん。でもさすがに馴れたよ」
と勇気と喋っていると、今度は女子からの殺気が来た。
その殺気に反応して、身を震わせると、
「あー。もしかして、と言うかもしかしなくても俺のせいだな。すまん」
と言って、身を震わせた理由にたいして、僕に謝った。
それは、勇気が物凄いイケメンで成績優秀だからである。そんな人の近くに僕がいることが許せないのだろう。まぁ仕方がないけど。もう馴れたし。
そう諦めていると、
「おーい。授業始めるぞー」
と言って、先生がクラスに入ってきた。これが僕の日常である。
そんなこんなありながら、僕達は無事に、三年生になり、今日は卒業式の日になった。
卒業式が終り皆で写真を撮ってから、家に帰るために、下駄箱から靴を取り出そうとすると、一枚の紙が入っていた。
送り主の書かれてない紙に書いてある内容を読むと、どうやら、屋上に来てほしいとのことだった。
少し怪しみながら屋上にいくと、そこに待っていたのは、予想もしていない人が待っていた。そう。待っていたのは、春野さんだったのである。
「春野さん。どうしたの?」
「あっ。来てくれたんだね。良かった」
そう言ってから、春野さんは急に息を吸ったり吐いたりしてから、僕に信じられないことを言った。
「あの・・・・・・・・・・・・・・・私と付き合ってください!」
「えっ!?」
えっ?何で急に?そんなこと普通言われないと思うけど・・・・まさかどっきりか罰ゲーム!?と想像を働かせていると、
「一目見たときに好きになって、そこから三年間ずっと好きでした!雪君がよかったら付き合ってください!お願いします!」
そう言われた。
急に言われて、驚いてしまって、
「あっ はい」
と気が付くとそう答えてしまった。
「っ、ありがとう!」
と春野さんに抱きつかれた。
あっ。勢いで言ってしまった。
それから、七年後。
「行ってらっしゃい!」
「行ってきまーす」
高校を卒業してから、七年たち、僕達は結婚した。そして、僕は、□◇企業に就職した。営業の実績も出てきて、後輩もできた。そして、もう少しで子供もできる。そのためにもお金がいるから、バリバリ働くぞ!
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