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一章
コボルトキングを倒した
しおりを挟む敵はどんどん、攻撃の強さを上げてきた。斧を大振りに振り回していて、勢いが止まったときに、一斉攻撃をすると、急に斧スキルのスマッシュを放ってきて、全員がダメージを食らった。
このままやられっぱなしではいけないと思い、僕が、刀で攻撃するふり。つまりフェイントを利用して、敵の体制を崩すと、マリナが魔法を撃った。 魔法でダメージを蓄積させていき、1時間かけて倒したのであった。
「はぁ はぁ。やっと勝てた。凄い長かったね・・・・・・」
「疲れた・・・」そう言いながら倒れそうになっている。
その姿を見ていたが急に音が聞こえて驚いた。
「Lvが上がりました」
「えっ?」
ある意味ではバトルより大変なことが起こりそうなのであった。
えっ?Lvが上がった?と言う事はステータスがどうなっているか、分からないから、大変な事になるぞ。
いきなりステータスが上がったら、また制御できなくなるから大変だ。やっと、なんとか制御出来そうだったのに。また制御を覚えないといけないから、ハリスさんに訓練を手伝ってほしいと頼まないといけないな。
そう考えていた。すると、
「ユキさん。アイテムが出てきたみたいですよ」
そう言って持ってきてくれた、ドロップアイテムは凄いアイテムだった。
======================
ゴブリンキングの核 (0/800)
ゴブリンキングの核。魔力を貯めておくことができ、貯めた魔力を自由に取り出す事が出来る。
======================
ブラックアックス
コボルトキングが使っていた斧。魔力を込めることで、重さと威力が増える。
効果 重力操作
重力操作使用時(威力上昇)
======================
コボルトキングの肉
コボルトキングの肉。コボルトの肉は不味いが、コボルトキングの肉は、ランクが高いため、美味しくなっている。
======================
これまた凄いアイテムが出てきた。全部凄そうなアイテムだった。
「凄い物が出ましたよ!」
と興奮しながら、エマは話す。
「まずコボルトキングの核は、レアドロップでなかなか出ません。しかもコボルトキングは強いことやほとんどいないですから価値が高いんです。それに、コボルトキングの斧は追加効果がついているので、高値がつくんですよ!それに、肉も美味しいので高いんですよ!」
と詳しく説明してくれた。 そうだったのか。
そうだったのか。と感心しながら、ばれないようにステータスを見るために、二人をどこかにいってもらい、その間に確認を出来る方法を考えていると、シンラさんが帰ってきた。
「おっ!倒したのか。助かったぞ。」そう言いながら帰ってきた。シンラさんは最初は一緒にコボルトキングと戦っていたのだが、コボルトがどんどん増えてきて、戦っている場所から、都市の方に向かっているみたいなので、そちらを対処していてもらっていたのである。
「そちらは倒し終わったのですか?」
「あぁ。100体位倒したら急に残りのコボルトが弱くなってきたんだ。不審に思ったが倒しやすくなってきたからまぁいいかと思いながら倒していたんだ。」 多分僕達がコボルトキングを倒したからだと思う。そう伝えると、
「あぁ。なるほど。加護が消えたからか。」と謎の言葉が聞こえてきた。
「加護ってなんですか?」と聞いてみると、
「加護を知らないのか。だいたいの名前にキングとついているモンスターはそのモンスターの配下に加護を与えることができ、そのモンスターはキングとついているモンスターが死んだりするまでは加護が消えないんだ。」なるほど。
と言う事は加護がついているボスみたいなモンスターがいる場合、倒すのが大変なのか。
と思ったのであった。「よし!全部のモンスターを倒したと伝えにいくぞ!」そう言われながらは引きずられていった。
その後は大変だった。
コボルトキングを倒したこととコボルトを全て倒した事を都市でシンラさんが大々的に発表すると、ものすごい大声の歓声が聞こえてきて、ビックリしていた。 その間にいつの間にか運ばれていて、ギルドの前で宴会が起こった。その宴会に巻き込まれて、気が付いたら、僕達の家に帰ってきていたのであった。しかも時間を見てみると、深夜の3時くらいだった。目を覚まし、水道から水を飲み、また寝ようとして、後ろに向くと、自分の目の前には、頭に木の芽のようなものを生やしたよくライトノベルに出てくる小さい精霊のようなものがいた。
「あの・・・・・・・・あなたは誰ですか?」
「すみません名乗りあげず申し訳ありませんでした。私はあの森におられる我が主の眷属である精霊でございます」
「えっ?あの森にいた?」
「はい。その通りでございます」
「誰の眷属なんですか?」
「それはですね。この世界におられる神様の12の内の一人でおられる森の神でございます」
その言葉を聞いてから脳が動き出すまでに長い時間がかかったのであった。
「・・・・・・・えっ?何故僕は呼ばれるのでしょうか?」
「それはですね。我が主があなた様にお礼がしたいそうなのですよ。あの変移種であるコボルトキングを倒されたことが関係しています」
「変移種?」 「はい。あのコボルトキングは、自然に発生したモンスターではなく、人工的に産み出されたモンスターなのです」
「えっ!どういう事ですか!つまり人が魔物を産み出したと言うことですか!」
「まぁまぁ。落ち着いてください。続きは主様がお教えしてくださいますので、着いてきてくださいませ」
そう言われたので、一応警戒しながら着いていくのであった。
警戒しながら着いていき、到着した場所は、新緑の森のだいたい中心部にあった洞窟のような場所だった。洞窟の中に入ってみると、空気が変わった。洞窟の中に入る前は見た目の通りに静かな森の雰囲気だったのに、入るとピリピリとした例えるなら神殿のような雰囲気だった。
(まぁ、神殿に行ったことがないから、そんな感じがするだけだけどね)そして中に入ると、そこには、一人の人がいた。でも魔力は人のような魔力ではなく、なんと言うべきか? 例えるならば森のようにどっしりとしている。
「やぁ。待っていたよ。」そう言いながら近くに来たのは、
「エルフ?」
そう。見た目がエルフのような見た目をしていた。
「いいや私はエルフではないよ。最も、見た目はエルフのご先祖であるエルダーハイエルフから見た目を拝借しているんだけどね」
そう言いながら、こちらに向かってきた。
「そういえば、来てもらったのに、座る場所を用意してなかったね。直ぐに用意するよ」
と言ってから、指を パチン と鳴らすと、地面が動き出して、ひとりでにテーブルと椅子が出てきた。
「お茶請けも用意してなかったね。直ぐに用意するよ。」
といって、また指をパチン と鳴らすとテーブルの上が急に歪んで、虚空から皿とバスケット、それとティーセットが出てきた。
「さて。用意が終わったから、座って。座ってから話をしよう」
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